| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1798.5億 | ¥1489.4億 | +20.8% |
| 営業利益 | ¥304.9億 | ¥218.9億 | +39.3% |
| 経常利益 | ¥314.2億 | ¥225.3億 | +39.5% |
| 純利益 | ¥218.1億 | ¥158.6億 | +37.5% |
| ROE | 6.0% | 4.5% | - |
売上高・営業利益ともに二桁成長を伴う増収増益決算であり、先端材料・半導体事業の需要拡大が業績を牽引した。売上高は1,798.5億円(前年比+20.8%)、営業利益は304.9億円(同+39.3%)、経常利益314.2億円(同+39.5%)、純利益218.1億円(同+37.5%)となった。営業利益率は17.0%へ改善し、販管費率の低下による営業レバレッジが効いている一方、通期予想に対する進捗率は売上47.1%・営業利益43.6%と標準的な50%進捗にやや届かず、下期偏重の出荷構造がうかがえる。
【売上高】売上高は1,798.5億円で前年比+20.8%の増収。セグメント別では先端材料・半導体が999.6億円(構成比55.6%、YoY+31.9%)と全体を牽引し、エネルギー・環境は583.8億円(同+7.5%)、バイオ・ヘルスケアは215.1億円(同+14.1%)でいずれも増収となった。
【損益】営業利益は304.9億円(前年比+39.3%)、営業利益率は17.0%で前年から改善した。粗利率44.9%を維持しつつ販管費率が低下し、増収に伴う規模の経済が発現した。営業外収支は受取利息・配当を中心に純額9.3億円の収益、特別損益は事業構造改革費用等を含め純額3.5億円の損失で、いずれも軽微な影響にとどまる。経常利益314.2億円(同+39.5%)、純利益218.1億円(同+37.5%)となり、増収増益の決算である。
先端材料・半導体は売上999.6億円(YoY+31.9%)、営業利益301.8億円(同+33.9%)、利益率30.2%と全社利益の大半を占める中核事業である。エネルギー・環境は売上583.8億円(同+7.5%)、営業利益10.8億円(同+111.6%)と黒字幅が拡大し、利益率1.8%まで改善した。バイオ・ヘルスケアは売上215.1億円(同+14.1%)に対し営業損益はマイナス7.7億円だが、前年のマイナス11.5億円から損失幅は縮小している。全社営業利益に対する先端材料・半導体の依存度が高く、事業集中の構造が継続している。
【収益性】営業利益率17.0%、純利益率12.1%はいずれも前年(14.7%、10.7%)から改善し、粗利率44.9%を維持しつつ販管費率の低下が利益率改善に寄与した。【キャッシュ品質】営業CFは334.1億円で純利益218.1億円の1.53倍と現金創出力は良好だが、棚卸資産の増加(-25.4億円)が運転資本の圧迫要因となっている。【投資効率】ROEは6.0%、自己資本比率67.2%と資本効率面では改善余地があり、総資産の拡大ペースに対して利益成長がやや遅れている状況がうかがえる。【財務健全性】現金及び預金1,693.1億円に対し有利子負債は限定的で、自己資本比率67.2%は前年と同水準を維持しており、財務基盤は安定している。
営業活動によるキャッシュフローは334.1億円(前年比+11.9%)で、減価償却費73.8億円を加えた小計386.6億円から、棚卸資産の増加25.4億円や法人税等の支払62.1億円を反映して確定した。投資活動によるキャッシュフローは設備投資110.5億円を主因に88.1億円のマイナスとなり、フリーキャッシュフローは246.0億円の潤沢な水準を確保している。財務活動によるキャッシュフローは配当金支払等により204.4億円のマイナスとなったが、営業CFとFCFの規模から、配当と成長投資を内部資金で十分に賄える構造である。
営業外収益は17.1億円で売上高の1%未満にとどまり、受取配当2.2億円など経常的な項目が中心である。特別損益は特別利益0.9億円、特別損失4.4億円(事業構造改革費用2.9億円等)と純額でわずかなマイナスにとどまり、純利益への影響は限定的である。経常利益314.2億円と純利益218.1億円の差は法人税等92.7億円によるもので、実効税率はおおむね妥当な範囲にあり、一時的要因による利益の押し上げ・押し下げは軽微であることから、当期の増益は営業活動主導の質の高い収益と評価できる。包括利益は319.3億円で純利益218.1億円を上回り、為替換算調整額57.2億円や有価証券評価差額金44.9億円が押し上げに寄与している。
通期業績予想(売上高3,820.0億円、営業利益700.0億円、経常利益710.0億円)に対する上期進捗率は、売上高47.1%、営業利益43.6%、経常利益44.3%と、単純な50%基準にはやや届いていない。契約負債(前受金)は263.1億円と前年235.8億円から増加しており、受注済み案件の積み上がりが確認できることから、下期に出荷・検収が偏重する構造が業績進捗の遅れに反映されている可能性がある。当四半期において業績予想および配当予想の修正が行われており、通期見通しの上方修正が実施された。
中間配当は1株当たり150円であり、通期配当予想は790円(基礎210円、特別配当190円、時価総額1兆円記念配当240円)へ修正された。基礎配当210円を基準とすれば、通期予想EPS1,189.87円に対する配当性向は約17.6%にとどまり、特別・記念配当を含めた790円ベースでは約66.4%となる。フリーキャッシュフロー246.0億円に対し、上期の配当支払は155.3億円であり、キャッシュフロー面から配当原資は十分にカバーされている。自社株買いの実施額はごく僅少である。
セグメント集中リスク: 先端材料・半導体が売上高の55.6%、営業利益の約99%を占めており、当該事業の需要動向が全社業績に直結する構造である。
運転資本効率の悪化: 棚卸資産は308.8億円と前年から積み増しが継続し、営業CF小計386.6億円に対し在庫増加が25.4億円のマイナス影響を与えている。回収・在庫圧縮の進捗が今後の現金創出力を左右する。
為替・市況変動リスク: 為替差損2.1億円が発生し、投資有価証券は236.9億円(前年比+38.3%)へ増加しており、市況変動に伴う評価変動の影響を受けやすい状況にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 17.0% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +7.3pt |
| 純利益率 | 12.1% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +6.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.8% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | +10.2pt |
売上高成長率は業種中央値の約2倍で、IQR上限に近い高成長水準にある。
※出所: 当社調べ
営業利益率は17.0%へ前年から改善し、販管費率の低下による営業レバレッジが確認できる。先端材料・半導体の高採算(利益率30.2%)が全社収益の中心となっている点は、事業構成上の特徴として留意される。
契約負債(前受金)は263.1億円へ増加しており、受注済み案件の積み上がりが示唆される。通期進捗率が50%基準にやや届かない背景には、下期偏重の出荷・検収構造がある可能性がある。
棚卸資産・売上債権の増加により運転資本が拡大しており、営業CFは334.1億円で純利益の1.53倍を確保しているものの、資産効率(ROE6.0%)は自己資本比率の高さに比して伸び悩んでいる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 9,802円 |
| base(基準) | 10,072円 |
| bull(強気) | 10,414円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 8,692円 |
| 調整後予想EPS | 1,299.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 66.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.16倍 / 7.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 9,803円〜10,354円、ω±0.1で 10,042円〜10,119円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。