| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥259.2億 | ¥210.0億 | +23.4% |
| 営業利益 | ¥20.0億 | ¥7.3億 | +172.7% |
| 経常利益 | ¥21.9億 | ¥3.1億 | +601.8% |
| 純利益 | ¥17.2億 | ¥3.2億 | +434.2% |
| ROE | 2.8% | 0.5% | - |
2026年4-6月期(Q1)はCTC事業の急拡大を主因とする増収増益決算となり、収益性も大幅に改善した。売上高は259.2億円(前年210.0億円、YoY+23.4%)、営業利益は20.0億円(同7.3億円、YoY+172.7%)、経常利益は21.9億円(同3.1億円、YoY+601.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は17.1億円(同3.2億円、YoY+433.1%)となった。営業利益率は7.7%(前年3.5%)へ拡大し、CTCセグメントの高採算化と販管費率の低下が牽引したほか、前年の為替差損から当期は為替差益への転換が経常段階を押し上げた。前年同期は負ののれん発生益という一時要因を含んでいたが、当期は特別損益がほぼ発生しておらず、利益の反復性は前年より高い。
【売上高】売上高は259.2億円で前年同期比+23.4%増加した。セグメント別ではCTCが74.5億円(構成比28.8%、YoY+70.4%)と突出した伸びを示し全社成長を牽引した。最大セグメントのVCCSは142.5億円(構成比55.0%、YoY+4.7%)にとどまり成長は鈍化、FCMDは31.9億円(YoY+19.6%)、Incubationは10.2億円(YoY+195.1%、事業承継効果)となった。地域別では欧米100.6億円(YoY+11.2%)、アジア78.2億円(YoY+44.4%)、日本80.3億円(YoY+22.9%)と三極とも増収し、アジアの伸びが最も大きい。
【損益】営業利益は20.0億円(YoY+172.7%)で、粗利率21.6%(前年18.1%から+3.4pt)の改善と販管費率13.8%(前年14.6%から-0.8pt)の低下が両輪となった。CTCが営業利益19.7億円(YoY+799.5%、利益率26.4%)と全社利益の大半を稼ぐ一方、VCCSは1.2億円(YoY-81.1%、利益率0.8%)へ採算が悪化した。経常利益は21.9億円(YoY+601.8%)で、営業利益の伸びに加え、前年の為替差損(約4.5億円)が当期は為替差益(1.7億円)に転じたスイング(約+6.2億円)も寄与した。特別損益は特別利益0.03億円・特別損失0.10億円と軽微で、前年計上された負ののれん発生益(3.1億円)のような一時要因は当期にはない。増収増益であり、増益の主因はCTCの構造的なミックス改善と為替の押し上げの両方にある。
セグメント利益はCTCへの偏重が顕著である。CTCは売上74.5億円(YoY+70.4%)・営業利益19.7億円(YoY+799.5%、利益率26.4%)と全社営業利益2001百万円のうち約98%を占める中核事業となった。VCCSは売上142.5億円(YoY+4.7%)と規模は最大だが、営業利益は1.2億円(YoY-81.1%、利益率0.8%)へ急低下し、増収と利益成長が連動していない。FCMDは売上31.9億円(YoY+19.6%)・営業利益0.9億円(YoY-3.4%、利益率2.7%)、Incubationは売上10.2億円(YoY+195.1%)・営業損失1.7億円(前年-2.0億円から改善)である。地域別売上は欧米100.6億円(構成比38.8%、YoY+11.2%)、アジア78.2億円(構成比30.2%、YoY+44.4%)、日本80.3億円(構成比31.0%、YoY+22.9%)で、アジアの高い伸びがCTC・FCMDの海外展開を反映している。売上構成はVCCSが過半を占める一方、利益構成はCTCに極端に集中しており、セグメント間の収益格差が全社収益性の変動要因となっている。
【収益性】営業利益率は7.7%で前年3.5%から+4.2pt改善、経常利益率は8.4%で前年1.5%から+7.0pt改善、親会社株主に帰属する純利益率は6.6%で前年1.5%から+5.1pt改善した。粗利率も21.6%と前年18.1%から+3.4pt上昇しており、CTCの高マージン化と販管費率低下(13.8%、前年14.6%)が収益性改善の両輪となっている。【キャッシュ品質】売上高が+23.4%増加した一方、売掛金は+5.2%増、棚卸資産は+2.4%増にとどまり、運転資本の増加ペースは売上・売上原価の伸びを下回っている。【投資効率】ROEは2.8%(四半期実績ベース)、EPSは73.20円(前年13.73円)である。【財務健全性】自己資本比率は66.3%で前年67.4%からやや低下したが総資産拡大が主因であり、現金及び預金181.7億円は前年比ほぼ横ばいを維持している。
キャッシュ・フロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移からは資金創出力の質が概ね維持されていることがうかがえる。現金及び預金は181.7億円で前年同期の181.7億円からほぼ横ばいであり、売上・利益の大幅拡大局面でも手元流動性は安定している。売掛金は193.3億円(+5.2%)、棚卸資産は86.0億円(+2.4%)と、それぞれ売上高成長率+23.4%・売上原価成長率+18.2%を下回るペースで増加しており、運転資本の効率は悪化していない。一方、投資有価証券は59.2億円(+37.5%)、短期借入金は42.2億円(+31.6%)へ増加しており、戦略投資の拡大を短期借入で機動的にファイナンスした形跡がある。長期借入金の流動負債計上分(1年内返済予定)は前年16.4億円から1.4億円へ大幅に減少しており、返済期限の長期化が進んでいる。
当期利益の大宗は経常的な事業損益によるもので、収益の質は前年より高い。営業外収益2.7億円(売上高比約1.0%)は為替差益1.7億円、受取配当金0.6億円等で構成され、営業外費用0.8億円(支払利息0.6億円等)を大きく上回り、経常利益を押し上げた。前年同期は営業外費用に為替差損約4.5億円を含んでいたため、当期はこの為替スイングだけで約6.2億円の経常利益押し上げ要因となっており、この部分は市況変動に伴う非構造的な要素である点に留意が必要である。特別損益は特別利益0.03億円・特別損失0.10億円と僅少で、純利益に対する一時項目の影響は極めて限定的である。前年同期に計上された負ののれん発生益3.1億円(会社分割による事業承継に伴うもの)は当期は発生しておらず、当期純利益はより反復性の高い事業損益に基づいている。売掛金・棚卸資産の増加ペースが売上・原価の伸びを下回っている点も、利益と資金化の乖離が抑制されていることを示唆する。
通期計画(売上高1,010.0億円、営業利益80.0億円、経常利益79.0億円、EPS240.17円、配当64.00円)に対するQ1進捗率は、売上高25.7%、営業利益25.0%、経常利益27.7%、純利益(親会社株主帰属)30.5%である。純利益の進捗が標準的な四半期進捗(25%)を5.5pt上回っており、CTCの高採算と為替差益の寄与が押し上げ要因となっている。当四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はなく、通期配当計画は据え置かれている。CTCの高マージンの持続性とVCCSの採算回復度合いが、通期計画の達成度を左右する主な変動要因となる。
会社予想配当は64.00円/株で、予想EPS240.17円に対する配当性向は約26.6%である。発行済株式数23,849,878株から自己株式533,024株を控除した23,316,854株を基準とすると、年間配当総額は約14.9億円と見積もられ、予想純利益56.0億円に対する配当性向も同じく約26.6%となる。現金及び預金181.7億円と自己資本比率66.3%という財務基盤に対し配当総額の負担は限定的であり、配当性向は単一の定義(予想EPSベース)で一貫している。
セグメント収益集中リスク: 売上構成でVCCSが54.7%を占める一方、同セグメントの営業利益率は0.8%(前年4.4%相当から低下)にとどまり、全社営業利益の大半は利益率26.4%のCTC1セグメントに依存している。CTCの採算悪化やVCCSの改善遅延は全社収益性に大きく影響しうる。
CTC高マージンの持続性: CTCの営業利益率は26.4%へ急上昇し、営業利益の伸び(+799.5%)は売上の伸び(+70.4%)を大きく上回った。この水準が製品・顧客ミックスや稼働率に起因する構造的な改善か、一時的な需給要因かは今後の四半期推移で見極める必要がある。
為替感応度: 経常利益段階では、前年の為替差損(約4.5億円)から当期の為替差益(1.7億円)への転換により約6.2億円の押し上げ効果が生じている。この為替スイングは市況次第で反転しうるため、経常利益の変動要因として留意が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.7% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -1.0pt |
| 純利益率 | 6.6% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -0.4pt |
| 自社の収益性は製造業中央値をやや下回るが、IQR下限(4.2%/3.2%)は上回っており、業種内では中位程度の水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 23.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +17.1pt |
| 売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限(14.6%)も超えるハイペースな伸びとなっている。 |
※出所: 当社集計
収益性の急改善はCTC1セグメントへの依存度が高い構造である点が注目される。全社営業利益率が前年比+4.2pt改善した背景の大半はCTCの利益率26.4%への上昇によるもので、業種平均に対しては依然-1.0pt低い水準にとどまっている。
最大売上セグメントであるVCCS(売上構成比55.0%)の利益率が0.8%まで低下しており、売上規模と収益性の乖離が生じている。今後の四半期でこの乖離が縮小するか拡大するかが、全社収益性のトレンド形成において重要な観測点となる。
売上・原価の伸びに対し売掛金・棚卸資産の増加ペースが緩やかで、運転資本効率は悪化していない。これは利益成長がキャッシュフローの質を損なわずに実現されていることを示す一つの材料である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,619円 |
| base(基準) | 2,674円 |
| bull(強気) | 2,743円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,682円 |
| 調整後予想EPS | 259.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 26.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.00倍 / 10.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,599円〜2,752円、ω±0.1で 2,673円〜2,674円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。