| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥114.7億 | ¥110.3億 | +4.0% |
| 営業利益 | ¥0.1億 | ¥-2.8億 | +102.1% |
| 経常利益 | ¥3.1億 | ¥-6.2億 | +149.7% |
| 純利益 | ¥1.5億 | ¥-6.5億 | +123.7% |
| ROE | 0.5% | -2.1% | - |
前年同期の営業赤字から黒字転換し、経常利益・純利益とも大幅増益となったが、営業利益率は0.1%と依然極めて低く、増益の主因は非営業要因である。売上高は114.7億円(前年比+4.0%)、営業利益は0.1億円(前年-2.8億円から黒字転換)、経常利益は3.1億円(前年-6.2億円から黒字転換)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.5億円(前年-6.5億円から黒字転換)となった。増収に加え粗利率が19.9%へ改善したことが営業損益の均衡回復に寄与した一方、経常段階の伸びは持分法利益や為替差益など非営業収支の押し上げによるところが大きい。
【売上高】売上高は114.7億円で前年比+4.0%増収となった。主力のCS事業が58.8億円(同+12.9%)と伸長し全社を牽引した一方、SCI事業は55.9億円(同-3.6%)と減収した。売上構成比はCS51.2%、SCI48.7%とほぼ二分される構造で、CSの伸びがSCIの減収を吸収した形である。
【損益】営業利益は0.1億円と前年の-2.8億円から黒字転換した。粗利率は19.9%(前年17.5%)へ+236bp改善し、販管費率もほぼ横ばいで推移したことが営業損益改善の要因である。経常利益3.1億円への押し上げには営業外収益5.3億円(持分法投資利益1.1億円、為替差益0.2億円、受取配当0.3億円等)が寄与した。経常利益3.1億円に対し純利益は1.5億円にとどまり、実効税率46.2%の高さと減損損失0.2億円の計上が乖離要因である。増収に加え営業・経常・純利益がいずれも黒字転換しており、増収増益と総括できる。
CS事業部は売上58.8億円(前年比+12.9%)、営業利益2.7億円(同+17.5%)、利益率4.6%と全社利益を牽引する主力セグメントである。SCI事業部は売上55.9億円(同-3.6%)と減収したが、営業損失は-1.9億円(前年-3.7億円から損失幅は+48.5%改善)と赤字縮小が進んだ。イノベーションセンター(RandDCenter)は売上0.02億円(同-90.0%)と僅少で、営業損失-0.7億円を計上している。セグメント間の利益率格差は大きく、CSの増益がSCI・RandDの損失を補い全社黒字化を主導する構図である。
【収益性】営業利益率は0.1%(前年-2.5%)、純利益率は1.3%(前年-5.9%)でいずれも黒字転換し、粗利率も19.9%(前年17.5%、+236bp)へ改善した。【キャッシュ品質】現金及び預金は110.2億円で前期末比+13.9%増加した一方、売掛金は95.0億円(同-12.6%)に減少し、棚卸資産は30.8億円(同+13.4%)に増加、買掛金も40.0億円(同+38.4%)に拡大しており、資金回転面では回収進捗と在庫積み増しが混在する。【投資効率】ROEは0.5%で前年同期のマイナス圏からプラス転換したが、水準としては低位にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は52.6%(前年54.1%)とやや低下したものの高水準を維持し、流動資産324.2億円に対し流動負債164.1億円で流動比率は約197.6%と良好な短期流動性を示している。
キャッシュ・フロー計算書の個別数値は開示範囲外だが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は110.2億円で前期末比+13.9%増加し、資金残高は拡大した。売掛金は95.0億円(同-12.6%)へ減少し回収が進展した一方、棚卸資産は30.8億円(同+13.4%)へ増加しており、在庫積み増しが運転資本の重荷となっている可能性がある。買掛金は40.0億円(同+38.4%)へ拡大し、仕入債務の活用によって短期の資金繰りを補強した形跡がうかがえる。営業利益が0.1億円と薄い中での現預金増加は、非営業収支や運転資本管理の効果を反映したものと解釈できる。
経常的な収益は製品販売による営業損益が中心だが、今期は営業外収益5.3億円(持分法投資利益1.1億円、為替差益0.2億円、受取配当0.3億円等)の寄与が大きく、営業利益0.1億円との差が拡大している。営業外収益は売上高比で約4.6%を占め、営業損益の薄さを補う構造となっている点は収益の質を評価するうえで留意が必要である。特別損失は減損損失0.2億円にとどまり、純利益1.5億円に対する比率は限定的で一時的要因の影響は大きくない。一方、経常利益3.1億円に対し純利益は1.5億円と-49.8%の乖離があり、実効税率46.2%の高さが純利益を押し下げる主因となっている。
通期会社計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.4%(490.0億円計画)、経常利益25.6%(12.0億円計画)と概ね順調な水準にある。一方、営業利益の進捗は0.8%(8.0億円計画)にとどまり、通期計画達成には第2四半期以降の大幅なマージン改善が必要となる。純利益の進捗は19.3%(8.0億円計画)で、経常段階との対比では非営業収支への依存度の高さが浮かび上がる。会社は業績予想・配当予想とも当四半期時点で修正を行っておらず、期初計画を据え置いている。
会社計画の年間配当は1株50円で、前期実績と同水準を維持する計画である。期中平均株式数を基準とした年間配当総額は約3.16億円と試算され、通期純利益計画8.0億円に対する配当性向は約39.5%となる。現金及び預金110.2億円の水準は配当実行の裏付けとして十分な水準にあるが、営業利益が0.1億円と薄いため、配当原資の安定性は非営業収支や運転資本管理の状況にも左右される。自社株買いの実施は確認されず、配当を中心とした株主還元方針が継続している。
セグメント収益構造の偏り: 売上構成比はCS51.2%、SCI48.7%とほぼ二分されるが、営業利益はCSの2.7億円がSCIの-1.9億円を補う構造である。SCI事業の赤字が継続する場合、全社の営業利益率0.1%は再び悪化圧力を受ける可能性がある。
金利負担に対する耐性: 営業利益0.1億円に対し支払利息は0.7億円で、営業利益ベースでは金利負担を十分に賄えていない。短期借入金は71.1億円と流動負債の一部を占め、金利環境の変化が収益への影響要因となり得る。
運転資本の変化: 棚卸資産は前期末比+13.4%の30.8億円、買掛金は同+38.4%の40.0億円へ増加した。仕入債務の活用が進む一方、在庫の積み増しが資金効率に与える影響はモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 0.1% | 8.8% (4.4%–14.3%) | -8.8pt |
| 純利益率 | 1.3% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -5.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.0% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | -2.6pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQRレンジの範囲内に収まる水準である。
※出所: 当社集計
営業損益は前年の赤字から黒字転換したが、営業利益率0.1%は業種中央値8.8%を大きく下回り、経常利益・純利益の改善は持分法利益や為替差益といった非営業収支の寄与によるところが大きい。
セグメント別ではCS事業が増収増益で全社黒字化を主導する一方、SCI事業は減収ながら損失幅が縮小しており、SCIの収益改善ペースが通期計画達成の分水嶺となる。
買掛金が前期末比+38.4%増加する一方、棚卸資産も+13.4%増加しており、運転資本の動向は今後のキャッシュ創出力を見るうえでの確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,004円 |
| base(基準) | 4,030円 |
| bull(強気) | 4,062円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,946円 |
| 調整後予想EPS | 136.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.81倍 / 29.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,920円〜4,145円、ω±0.1で 4,000円〜4,049円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。