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67872027 第1四半期プライムJGAAP

メイコー(6787) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益9%増

2027年度第1四半期の売上高は732.2億円(前年同期比+38.0%)、営業利益は60.7億円(同+8.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥732.2億¥530.7億+38.0%
営業利益¥60.7億¥55.9億+8.7%
経常利益¥56.3億¥49.4億+14.2%
純利益¥40.2億¥38.1億+5.5%
ROE(年換算)10.8%10.6%-

Executive Summary

売上高が前年同期比38.0%増と大幅に拡大した一方、原価・販管費の伸びが売上を上回りマージンが低下した増収減益型の決算となった。売上高は732.2億円(前年530.7億円)、営業利益は60.7億円(同8.7%増)、経常利益は56.3億円(同14.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は40.2億円(同5.5%増)であった。売上原価が40.3%増、販管費が49.5%増となり、営業利益率は前年同期の10.5%から8.3%へ低下したが、為替差益への転換が経常利益段階での増益率を押し上げた。

業績変動要因

【売上高】電子回路基板等の設計・製造を主とする単一事業セグメントで、売上高は732.2億円と前年同期比38.0%増加した。新規連結子会社3社を含む連結範囲拡大が増収に寄与したとみられる。

【損益】売上総利益は144.0億円(粗利率19.7%、前年21.0%)にとどまり、売上原価が売上高の伸びを上回るペースで増加した。販管費も49.5%増加し販管費率は11.4%(前年10.5%)に上昇、営業利益は60.7億円(同8.7%増)と増収率を大きく下回った。営業外では前年同期の為替差損から当期は為替差益1.4億円へ転じ、経常利益は56.3億円(同14.2%増)と営業利益より高い伸びとなった。特別損失は固定資産除売却損1.4億円のみで一時的要因は限定的。支払利息が前年比98.2%増の7.7億円となり、税引前利益は54.9億円にとどまった。結論として増収減益。

セグメント別分析

電子関連事業を主とする単一セグメント構成であり、事業別のセグメント損益開示はない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率8.3%は前年同期10.5%から低下し、純利益率5.5%も前年7.2%から低下した。年換算ROEは10.8%で、純利益率低下を財務レバレッジ2.62倍が補っている。【キャッシュ品質】包括利益79.8億円は純利益40.2億円を上回り、主因は為替換算調整額37.6億円の増加である。【投資効率】年換算ROAは概算4.4%程度であり、ROEとの差は財務レバレッジの寄与を示す。【財務健全性】自己資本比率は38.2%(前年40.6%から低下)、流動比率は101.0%と流動性バッファーは限定的である。短期借入金は前年比62.4%増の697.7億円となり、有利子負債は合計1,366.2億円、D/E比率は1.62倍である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の直接開示はないが、BS推移から資金動向をみると、現金及び預金は前年比44.9%増の398.6億円に増加した一方、短期借入金が267.97億円(62.4%増)増加しており、資金調達を積極化して手元流動性と設備投資を賄っている姿がうかがえる。建設仮勘定は前年比78.1億円増の586.7億円に達し、有形固定資産の30.5%を占めることから、投資キャッシュフローの流出が続いているとみられる。売掛金は631.9億円、棚卸資産は149.6億円と運転資本が拡大しており、営業キャッシュフローの創出力を圧迫する要因となっている可能性がある。買掛金は506.6億円(前年比29.8%増)と増加し、運転資本の一部を相殺している。

収益の質

当期の利益は概ね経常的な事業活動から生じており、特別損失は固定資産除売却損1.4億円のみで一時的要因の影響は限定的である。営業外収益では為替差益1.4億円が計上され、前年同期の為替差損からの転換が経常利益の押し上げ要因となっており、これは事業本来の収益力とは区別すべき変動要因である。支払利息が前年比98.2%増の7.7億円に達し、営業外費用が経常利益を圧迫している点は、借入拡大に伴う構造的なコスト増として注視が必要である。包括利益79.8億円が純利益40.2億円を大きく上回るのは、為替換算調整額37.6億円によるもので、円安による海外資産の円換算増加を反映したアクルーアル的な要素であり、本業のキャッシュ創出力とは性質が異なる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高3,200億円(前年比33.0%増)、営業利益380億円(同54.6%増)、経常利益350億円(同32.1%増)であり、業績予想の修正はない。Q1進捗率は売上高22.9%、営業利益16.0%、経常利益16.1%と、いずれも単純な4分の1(25%)基準を下回っており、特に営業利益の進捗の遅れが目立つ。通期予想達成には、Q2以降に粗利率・販管費率の改善を伴う利益率の回復が前提となる。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり160円で、配当予想の修正はない。通期EPS予想1,051.95円に基づく予想配当性向は約15.2%であり、60%程度とされる一般的な持続可能性の目安を大きく下回る水準にある。自己株式取得額は開示されておらず、配当のみに基づく配当性向として評価している。

リスク要因

  1. 短期資金調達リスク: 短期借入金が前年比62.4%増の697.7億円となり、流動負債に占める比重が拡大している。流動比率は101.0%、当座比率は92.1%にとどまり、現金/短期負債は0.57倍と、短期債務を現金のみで賄う余力は限定的である。

  2. 収益性圧縮リスク: 粗利率は19.7%(前年21.0%)、営業利益率は8.3%(前年10.5%)へ低下した。売上原価が40.3%増、販管費が49.5%増と、いずれも売上高の伸び38.0%を上回っており、価格転嫁力やコスト管理が今後の焦点となる。

  3. 運転資本・投資回収リスク: 売掛金631.9億円、棚卸資産149.6億円と運転資本が拡大する一方、建設仮勘定は586.7億円と有形固定資産の30.5%を占めている。稼働開始時期や投資回収の遅延が生じた場合、減価償却負担の増加と資本効率の低下につながり得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.3%8.7% (4.2%–14.3%)−0.4pt
純利益率5.5%7.1% (3.2%–10.6%)−1.6pt

営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値をやや下回り、収益性は業種内で中位からやや下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)38.0%6.2% (-1.1%–14.6%)+31.8pt

売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内では高成長グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比38.0%増と業種内でも高い伸びを示す一方、営業利益率は8.3%へ低下し、増収が利益率改善に直結していない点が決算データから読み取れる。

  2. 短期借入金の増加(前年比62.4%増)と流動比率101.0%という水準は、成長投資に伴う資金調達構造の変化を示しており、今後の借換・金利動向が財務データ上の注目点となる。

  3. 建設仮勘定が有形固定資産の30.5%を占めており、投資の稼働開始と収益化の進捗が今後の利益率動向を左右する構造的要因として観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)7,347円
base(基準)7,637円
bull(強気)8,010円
算出前提
1株純資産(BPS)5,826円
調整後予想EPS1,135.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向15.2%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.31倍 / 6.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 7,413円〜7,871円、ω±0.1で 7,589円〜7,710円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。