| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥732.2億 | ¥530.7億 | +38.0% |
| 営業利益 | ¥60.7億 | ¥55.9億 | +8.7% |
| 経常利益 | ¥56.3億 | ¥49.4億 | +14.2% |
| 純利益 | ¥40.2億 | ¥38.1億 | +5.5% |
| ROE | 2.7% | 2.7% | - |
売上高は前年比+38.0%の大幅増収となった一方、営業利益の伸びは+8.7%にとどまり、増収ペースに対して利益成長が追いついていない点が今四半期の最重要ポイントである。売上高732.2億円、営業利益60.7億円、経常利益56.3億円、純利益(連結)40.2億円(親会社株主帰属純利益39.8億円、YoY+5.5%)となった。粗利率は19.7%と前年から約1.3pt低下し、営業利益率も8.3%と前年10.5%から約2.2pt低下しており、原価上昇と販管費の先行増加(+49.5%、売上成長率を上回る)が増収効果を相殺した。経常利益は営業外費用(支払利息7.7億円)を吸収しつつも+14.2%増となったが、税引前利益から特別損失1.4億円と税金14.7億円が差し引かれ、純利益の伸びは相対的に鈍化した。
【売上高】売上高は732.2億円で前年比+38.0%の大幅増収となった。当社は電子回路基板等の電子関連事業を主体とする単一セグメント構成であり、新規連結子会社3社の追加がのれん・無形固定資産の急増(のれん+227.5%、無形固定資産+195.4%)から示唆され、増収の一因になったとみられる。加えて建設仮勘定586.7億円という高水準の投資が継続しており、生産能力拡張も増収に寄与した可能性がある。
【損益】営業利益は60.7億円(YoY+8.7%)にとどまり、売上総利益率は19.7%(前年21.0%、-1.3pt)、営業利益率は8.3%(前年10.5%、-2.2pt)といずれも悪化した。販管費は83.3億円(前年比+49.5%)と売上成長率を上回るペースで増加し、営業レバレッジは短期的にマイナス方向に働いた。経常利益は56.3億円(YoY+14.2%)で営業利益の伸びを上回ったが、これは営業外収益(為替差益1.4億円等)の増加が寄与した一方、支払利息は7.7億円(前年3.9億円)へ倍増し、金利負担が重石となっている。経常利益から税引前利益54.9億円への差は特別損失1.4億円(固定資産除売却損、一時的要因)であり、実効税率26.7%(税金14.7億円)を経て純利益(連結)40.2億円(YoY+5.5%)となった。増収増益ではあるものの、増益率が増収率を大きく下回り、利益率が趨勢的に低下している点が今四半期の特徴である。
【収益性】営業利益率は8.3%で前年10.5%から2.2pt低下し、純利益率(連結純利益ベース)は5.5%で前年7.2%から1.7pt低下した。ROEは2.7%で、純利益率の低下と資本集約的な資産構成による総資産回転率の低さが影響している。【キャッシュ品質】包括利益は79.8億円と純利益(連結40.2億円)を大きく上回り、乖離の主因は為替換算調整額37.6億円であり、事業損益以外の評価性要因が包括利益を押し上げている点に留意が必要である。【投資効率】総資産回転率は四半期ベースで低水準にとどまり、有形固定資産1,922.1億円・建設仮勘定586.7億円という高水準の投資が資産効率を圧迫している。インタレストカバレッジ(営業利益/支払利息)は7.9倍で前年14.4倍から低下し、金利負担の増加が収益効率に影響している。【財務健全性】自己資本比率(純資産ベース)は38.2%で前年42.9%から4.7pt低下した。短期借入金は697.7億円(前年比+62.4%)、長期借入金は668.5億円(前年比+16.0%)といずれも増加し、有利子負債への依存度が高まっている。現金及び預金は398.6億円(前年比+44.9%)に積み上がっており、短期的な支払能力の一定のバッファとなっている。
CF計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は398.6億円と前年から123.5億円(+44.9%)増加しており、短期借入金697.7億円(+267.97億円)、長期借入金668.5億円(+91.98億円)の調達増加が主な資金源とみられる。一方、のれん140.0億円(+97.25億円)、無形固定資産148.6億円(+98.26億円)、建設仮勘定586.7億円(前年508.5億円)といった投資関連資産が大きく増加しており、M&A(新規連結3社)と生産設備投資に資金が充当されたと考えられる。買掛金も506.6億円(+116.2億円、+29.8%)と増加しており、仕入増加に伴う運転負債の拡大がみられる。有利子負債の増加ペースが投資・運転資本の拡大を上回っており、外部資金への依存度が高まっている点は資金繰り管理上の留意点である。
経常利益56.3億円から税引前利益54.9億円への差は特別損失1.4億円(固定資産除売却損)であり、純利益に対する影響は3.6%と限定的な一時的要因にとどまる。営業外損益は、営業外収益4.5億円(為替差益1.4億円、受取利息1.1億円、受取配当0.1億円等)に対し、営業外費用8.9億円(支払利息7.7億円が大半)が上回っており、経常段階の収益は金融費用の増加により圧迫されている。実効税率は26.7%(税金14.7億円/税引前利益54.9億円)で、税負担後の純利益(連結)は40.2億円、うち非支配株主帰属分0.4億円を除いた親会社株主帰属純利益は39.8億円となる。包括利益は79.8億円と純利益を大きく上回り、その差の大部分は為替換算調整額37.6億円によるもので、事業の実態的な収益力とは別の評価性要因が包括利益を押し上げている点に留意が必要である。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が22.9%(732.2億円/3,200.0億円)である一方、営業利益は16.0%(60.7億円/380.0億円)、経常利益は16.1%(56.3億円/350.0億円)、純利益(親会社株主帰属ベース)は14.7%(39.8億円/270.0億円)にとどまり、四半期の均等進捗基準である25%を利益面で下回っている。通期計画は売上高+33.0%、営業利益+54.6%、経常利益+32.1%という大幅な増益を見込んでおり、当第1四半期の営業利益率悪化を踏まえると、下期にかけての原価改善・稼働率上昇を前提とした計画である可能性が高い。業績予想・配当予想はいずれも当四半期において修正が行われていない。
配当予想は年間160円(前年配当45円から増額)であり、期中平均株式数2,566.7万株を用いると年間配当総額は約41.1億円と算定される。EPS予想1,051.95円に対する配当性向は約15.2%(160円/1,051.95円)であり、通期純利益計画270億円に対しても同水準の配当性向となる。自社株買いに関する開示は確認されておらず、株主還元は配当のみで評価される。現金及び預金398.6億円の水準を踏まえると、計画配当の支払いに大きな制約は見られないが、短期借入金への依存度が高まっている点は財務政策全体の中でモニタリングに値する。
金利負担・短期借入依存リスク: 短期借入金は697.7億円(前年比+62.4%)へ増加し、支払利息は7.7億円(前年3.9億円)へ倍増した。インタレストカバレッジは7.9倍で前年14.4倍から低下しており、金利水準や借換動向への感応度が高まっている。
のれん・無形資産の急増に伴う統合リスク: のれんは140.0億円(+227.5%)、無形固定資産は148.6億円(+195.4%)といずれも急増し、新規連結子会社3社の追加が示唆される。取得資産の収益化進捗が計画通り進まない場合、将来的な評価見直しの対象となり得る。
運転資本の拡大によるキャッシュ転換リスク: 売掛金・受取手形は631.9億円(前年598.5億円)、棚卸資産は149.6億円(前年121.6億円)へ増加し、買掛金も506.6億円(+29.8%)へ拡大している。増収に伴う運転資本の膨張がキャッシュ創出のタイミングに影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -0.4pt |
| 純利益率 | 5.5% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -1.5pt |
自社の収益性指標は業種中央値をいずれも下回り、特に純利益率は業種内でやや低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 38.0% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +31.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも突出した増収率を示している。
※出所: 当社集計
売上高+38.0%の大幅増収に対し、営業利益率は8.3%(前年10.5%)へ2.2pt低下しており、販管費の伸び(+49.5%)が売上成長を上回るペースで進行した。増収の質(利益転換効率)の観点で、原価・費用構造の動向が今後の焦点となる。
のれん・無形固定資産の急増は新規連結子会社3社によるM&Aの影響を示しており、事業ポートフォリオの拡張を意味する一方、取得資産の収益化スピードが中期的な利益率動向を左右する構造的な変化点となり得る。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高22.9%に対し営業利益16.0%・純利益14.7%と利益面で相対的に低く、通期計画は下期にかけての収益性回復を前提とした構成であることが決算データから読み取れる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 7,347円 |
| base(基準) | 7,637円 |
| bull(強気) | 8,010円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,826円 |
| 調整後予想EPS | 1,135.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 15.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.31倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 7,413円〜7,871円、ω±0.1で 7,589円〜7,710円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。