| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥153.2億 | ¥127.2億 | +20.5% |
| 営業利益 | ¥12.4億 | ¥7.8億 | +58.8% |
| 税引前利益 | ¥9.9億 | ¥6.1億 | +62.4% |
| 純利益 | ¥7.8億 | ¥4.7億 | +65.1% |
| ROE | 2.4% | 1.5% | - |
2027年度第1四半期は増収増益となり、水晶発振器を中心とした製品ミックス改善が収益性を押し上げた点が最重要ポイントである。売上高は153.2億円(前年127.2億円、YoY+20.5%)、営業利益は12.4億円(前年7.8億円、YoY+58.8%)、純利益は7.8億円(前年4.7億円、YoY+65.1%)となった。営業利益率は8.1%(前年6.1%)へ改善し、増収に伴う正の営業レバレッジが利益成長を加速させた形である。
【売上高】売上高は153.2億円で前年比+20.5%の増収。品目別では水晶発振器が31.4億円(構成比20.5%、前年比+64.8%)と大きく伸長し、水晶振動子も108.9億円(構成比71.0%、同+15.4%)と堅調。一方、その他は13.0億円(同-6.2%)とわずかに減少した。高付加価値領域である発振器の構成比上昇が全体の増収を牽引している。
【損益】売上原価は108.5億円(同+19.2%)で売上高の伸びをやや下回り、粗利率は29.2%(前年28.4%)へ改善。販管費は26.5億円(同+17.2%)と売上成長を下回るペースで増加し、正の営業レバレッジが働いた結果、営業利益は12.4億円(同+58.8%)、営業利益率は8.1%(前年6.1%)となった。金融費用は2.6億円(前年1.3億円)へ増加し税引前利益を押し下げたが、純利益は7.8億円(同+65.1%)と大幅増益。結論として増収増益であり、ミックス改善と費用コントロールが収益性向上に寄与した。
当社グループは水晶関連製品の一貫製造・販売を単一事業として営んでおり、報告セグメントは単一のため事業別の営業損益分析は該当しない。品目別売上動向は【売上高】セクションに記載の通り、水晶発振器の伸長が構成比を押し上げている。
【収益性】営業利益率は8.1%(前年6.1%)、純利益率は5.1%(前年3.7%)へそれぞれ改善し、粗利率も29.2%(前年28.4%)へ上昇した。【キャッシュ品質】営業CFは33.8億円で純利益7.8億円の4.3倍に達し、利益に対して現金創出力が高いことを示す。【投資効率】ROEは2.4%、自己資本比率は42.5%(前年41.8%)で、総資産に対する売上高の比率は低く、資産効率の改善は今後の課題である。【財務健全性】流動資産443.7億円に対し流動負債144.7億円で流動比率は約307%と高く、短期借入金は2.0億円(前年13.3億円)へ大幅に減少し、短期資金依存は低下している。
営業活動によるキャッシュフローは33.8億円(前年比+9.4%)で、税引前利益9.9億円に減価償却費10.5億円等を加算した結果、純利益を大きく上回る水準を確保した。売上債権の増加6.5億円と棚卸資産の増加2.2億円がキャッシュを圧迫したが、仕入債務の増加7.3億円と未収消費税等の回収17.3億円がこれを相殺した。投資活動によるキャッシュフローは10.1億円のプラスで、設備投資5.0億円・無形資産投資4.0億円の支出があった一方、定期預金の払戻8.0億円と政府補助金の受入11.1億円が寄与した。財務活動によるキャッシュフローは長期借入金の返済13.3億円と配当支払3.0億円により18.6億円のマイナスとなった。結果としてフリーキャッシュフローは43.9億円となり、配当や設備投資を十分にカバーする水準にある。
当期の利益は本業由来のEBIT12.4億円が中心であり、営業外の金融費用2.6億円が税引前利益を圧迫する構図となっている。その他営業収益3.0億円には政府補助金関連の認識が含まれる可能性があり、非反復的要素を含む点は留意が必要だが、売上高に対する比率は2%程度に留まり影響は限定的である。営業CFが純利益の4.3倍に達し、アクルーアル(純利益と営業CFの差)はマイナス方向であることから、会計上の利益と実際の現金創出との整合性は高く、利益の質は良好と評価できる。
通期計画は売上高625.0億円、営業利益52.0億円、純利益32.0億円(前年比+54.9%)であり、Q1時点の進捗率は売上高24.5%、営業利益23.8%、純利益24.3%といずれも単純進捗率25%に近い水準にある。当四半期において業績予想の修正が実施されており、上期以降の需要動向や製品ミックスの推移が通期計画達成の鍵となる。
会社予想の年間配当は1株当たり30円で、当四半期の配当予想修正はない。通期純利益予想32.0億円に対する年間配当総額(発行済株式数ベース約23,129千株から自己株式を除いた実質株数に基づく)を踏まえると、配当性向は概ね20%台前半の水準と見られる。当四半期の配当支払額は3.0億円で、フリーキャッシュフロー43.9億円に対して十分な余裕がある。自社株買いは実施額ゼロで、株主還元は配当中心の方針となっている。
需要循環リスク: 水晶発振器の高成長(YoY+64.8%)が業績を牽引しているが、スマホ・車載・産業機器向け需要が減速した場合、ミックス悪化により営業利益率8.1%への改善効果が反転する可能性がある。
運転資本滞留リスク: 売掛金は146.2億円(前年137.98億円)、棚卸資産は127.5億円(前年124.4億円)と積み上がっており、売上高153.2億円との比較で資産回転率は低位に留まる。在庫・与信管理の巧拙がキャッシュ創出の持続性に影響する。
金利負担リスク: 金融費用は2.6億円(前年1.3億円)に増加し、EBIT12.4億円に対するインタレストカバレッジは約4.7倍となっている。長期借入金246.2億円が資本構成の中核を占めるため、金利環境の変化が損益に影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.1% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -0.6pt |
| 純利益率 | 5.1% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -2.0pt |
収益性は業種中央値をやや下回るが、IQR下限を上回る水準にあり、業種内での改善余地がうかがえる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.5% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +14.3pt |
売上高成長率は業種中央値および上限IQRを大きく上回り、業種内でも高い成長を示している。
※出所: 当社調べ
水晶発振器の構成比拡大(前年15.0%→当期20.5%)が粗利率・営業利益率の改善を牽引しており、製品ミックスの質的変化が収益構造改善の主因となっている点は決算上の注目ポイントである。
営業CFが純利益の4.3倍に達し、利益の質は高い一方、売掛金・棚卸資産の増加傾向が続いており、資産回転率の低位(ROE2.4%)が示すように資本効率面では改善余地がある。
通期進捗は売上・営業利益・純利益ともに単純進捗率25%に近い水準で、業績予想修正も踏まえ、ミックス改善の継続性と運転資本管理の動向がモニタリングポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,431円 |
| base(基準) | 1,464円 |
| bull(強気) | 1,505円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,433円 |
| 調整後予想EPS | 150.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 21.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,422円〜1,507円、ω±0.1で 1,463円〜1,465円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。