| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥20189.1億 | ¥18966.9億 | +6.4% |
| 営業利益 | ¥1824.5億 | ¥869.0億 | +110.0% |
| 税引前利益 | ¥1889.5億 | ¥909.8億 | +107.7% |
| 純利益 | ¥1394.9億 | ¥770.9億 | +81.0% |
| ROE | 2.5% | 1.4% | - |
今四半期は増収に加えて営業利益率が前年から大幅に改善した点が最大のポイントであり、コスト構造の効率化とセグメントミックス改善が収益性を押し上げた。売上高は20,189.1億円(前年比+6.4%)、営業利益は1,824.5億円(同+110.0%)、税引前利益は1,889.5億円(同+107.7%)となった。四半期純利益(連結)は1,394.9億円(同+81.0%)、うち親会社株主に帰属する分は1,351.7億円(同+89.2%)。増収率+6.4%に対し営業利益は倍増超であり、粗利率改善(33.0%、前年31.8%)と販管費比率の低下(23.7%、前年27.0%)が主因。
【売上高】売上高20,189.1億円(前年比+6.4%)。セグメント別ではエナジーが+44.5%と最大の伸び率を示し、インダストリー+16.9%、コネクト+16.7%、HVAC&CC+19.3%、エレクトリックワークス+12.8%が続いた。スマートライフはほぼ横ばい(-0.0%)、その他区分は-54.0%と大幅減となったが、これは同区分内取引・原材料販売等の変動によるものとみられる。売上構成比ではHVAC&CCが18.5%で最大、次いでコネクト16.8%、インダストリー15.9%の順。
【損益】売上総利益は6,659.0億円、粗利率33.0%(前年31.8%、+1.2pt)。販管費は4,794.7億円で前年比-6.4%減少し、販管費比率は23.7%(前年27.0%、-3.3pt)へ低下。この結果、営業利益は1,824.5億円、営業利益率9.0%(前年4.6%、+4.4pt)と大きく改善した。金融収益128.3億円が金融費用63.4億円を上回り純額+64.9億円のプラス寄与となった一方、持分法損益は-30.9億円(前年-9.2億円)と悪化。税引前利益は1,889.5億円(+107.7%)。法人税等は494.6億円で実効税率26.2%(前年15.3%)へ上昇し、税引前利益の伸び(+107.7%)に対し四半期純利益の伸び(+81.0%)がやや抑制された。結論として、増収増益であり、増収率を大きく上回る増益率という点で収益性の構造的な改善局面にある。
営業利益への最大の貢献はエナジー(408.8億円、利益率13.5%、前年比+28.3%)で、インダストリー(390.9億円、利益率12.2%、+101.2%)が僅差で続く。コネクトは255.0億円(前年58.5億円)と+336.1%の急回復を見せ、利益率も1.9%から7.5%へ大幅改善した。エレクトリックワークスは248.4億円(+122.3%)、利益率9.5%(前年4.4%)。一方でHVAC&CCは売上+19.3%(372.9億円)と伸長したものの営業利益は145.3億円(-7.5%)で、利益率は5.0%から3.9%へ低下し、増収減益の構造となっている。スマートライフは売上横ばいながら利益118.0億円(+48.4%)、利益率4.1%(前年2.5%)。その他区分は外部売上が-54.0%と大きく減少したが利益は212.3億円(+52.8%)を維持し、高収益率16.0%となった。全体として、エナジー・インダストリー・コネクトの3セグメントが増益の柱となる一方、HVAC&CCの採算悪化が唯一の懸念点として観察される。
【収益性】営業利益率9.0%(前年4.6%、+4.4pt)、純利益率(連結)6.9%(前年4.1%、+2.8pt)、親会社株主帰属ベースの純利益率6.7%(前年3.8%、+2.9pt)であり、粗利率改善と販管費効率化を背景に収益性は明確に上向いている。【キャッシュ品質】営業CF3,720.4億円は四半期純利益(連結)1,394.9億円の2.7倍にあたり、利益に対する現金の裏付けは厚い。【投資効率】総資産回転率(売上高/総資産)は0.194倍(四半期ベース)、ROEは2.5%であり、資本効率は依然として低位にとどまっている。設備投資は1,282.7億円(前年1,722.4億円、-25.5%)に抑制され、フリーキャッシュフロー2,324.0億円で十分に賄われている。【財務健全性】自己資本比率51.8%(前年51.2%、+0.6pt)、流動比率は流動資産42,260.8億円/流動負債30,410.3億円で約139%と健全域にあり、現金及び現金同等物9,030.7億円に対し長期借入金は11,652.8億円で、財務基盤は保守的な水準を維持している。
営業キャッシュフローは3,720.4億円(前年比+106.3%)で、四半期純利益(連結)1,394.9億円を大きく上回る水準となった。投資キャッシュフローは-1,396.4億円で、うち設備投資が-1,282.7億円と大宗を占める一方、前年の-1,722.4億円からは抑制されている。財務キャッシュフローは-1,182.6億円で、親会社株主への配当支払-466.9億円が主な流出要因。この結果、フリーキャッシュフローは2,324.0億円(営業CF+投資CF)となり、配当・借入返済を十分に賄う水準。運転資本面では棚卸資産が1,027.7億円の増加要因となった一方、仕入債務の801.6億円増加が一部を相殺した。現金及び現金同等物は期末9,030.7億円で、期首から1,328.95億円増加し、為替換算差益187.6億円も押し上げに寄与した。
今四半期の増益は営業損益段階での粗利率改善・販管費削減という経常的な要因が中心であり、特別損益に相当する大きな一時的項目は確認されない。営業外では金融収益128.3億円が金融費用63.4億円を上回り純額+64.9億円のプラス寄与となった一方、持分法損益は-30.9億円(前年-9.2億円)とマイナス幅が拡大しており、税引前利益(+107.7%)に対し四半期純利益(+81.0%)の伸びが鈍化した一因は実効税率の上昇(15.3%→26.2%)にある。包括利益合計は2,499.9億円(親会社株主分2,415.2億円)と、四半期純利益(連結)1,394.9億円を大きく上回っており、これは主に在外営業活動体の換算差額+1,060.5億円という為替要因によるもので、事業の経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。営業CFが純利益(連結)の2.7倍にあたる点は、利益の現金裏付けが強いことを示している。
通期予想は売上高7兆8,000億円(前年比-3.1%)、営業利益5,900億円(同+149.6%)、親会社株主帰属の純利益4,500億円、EPS予想192.73円、配当予想27.00円で、当四半期に業績予想の修正が行われている。第1四半期時点の進捗率は売上高25.9%(20,189.1/78,000億円)、営業利益30.9%(1,824.5/5,900億円)、親会社株主帰属純利益30.0%(1,351.7/4,500億円)で、利益項目は標準的な四半期進捗(25%目安)を上回るペースにある。一方で通期の売上高予想は前年比マイナスを見込んでおり、第1四半期実績の増収(+6.4%)とは方向性が異なるため、下期にかけての需要・為替前提の変化が進捗を左右する可能性がある。
通期配当予想は1株当たり27.00円(当四半期の配当予想修正は無し)で、前期(2025年度)の年間配当実績20円との比較では+35.0%の増配予想となる。EPS予想192.73円に対する予想配当性向は14.0%(27.00/192.73)であり、営業CF・フリーCFの水準に照らして配当の持続性に懸念は見られない。当四半期の財務CFでは親会社株主への配当支払として466.9億円が計上されているが、同期間のフリーキャッシュフロー2,324.0億円が上回っており、配当原資に対する余力は大きい。
棚卸資産の増加とHVAC&CCの採算低下: 棚卸資産は1,179.8億円で前年同期比+10.7%と、売上高の伸び(+6.4%)を上回るペースで積み上がっている。特にHVAC&CCは売上+19.3%に対し営業利益-7.5%で、利益率が5.0%から3.9%へ低下しており、増収減益の構造となっている。
持分法投資損益の悪化: 持分法による投資損益は-30.9億円(前年-9.2億円)とマイナス幅が拡大しており、関連会社・合弁事業の業績動向が最終利益に与える影響が増している。
為替変動の影響: 在外営業活動体の換算差額は+1,060.5億円(その他の包括利益)となっており、包括利益(2,499.9億円)の押し上げに大きく寄与した一方、海外売上・海外資産比率が高い事業構造上、為替相場の反転局面では損益・資本の双方に相応の影響が及ぶ可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.0% | 8.8% (4.4%–14.3%) | +0.2pt |
| 純利益率 | 6.9% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -0.3pt |
営業利益率は業種中央値をわずかに上回る一方、純利益率は中央値をやや下回っており、税負担や持分法損益の影響が相対的な差異の一因と考えられる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.4% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | -0.2pt |
売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準にあり、製造業全体の平均的な成長ペースに位置している。
※出所: 当社集計
営業利益率が前年4.6%から9.0%へ+4.4pt改善した背景には、粗利率改善(+1.2pt)と販管費比率の低下(-3.3pt)というコスト構造面の変化があり、一時的な要因よりも構造的な収益性改善の色合いが強い。
通期進捗率は営業利益30.9%・純利益30.0%と標準的な25%進捗を上回っており、利益計画の前倒し達成を示唆する一方、通期売上高予想は前年比-3.1%と第1四半期の増収基調とは異なる前提を置いている点は注視点である。
棚卸資産の増加ペース(+10.7%)が売上成長(+6.4%)を上回っており、在庫水準の推移は今後の運転資本負担とキャッシュフロー創出力を評価するうえでの確認材料となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,182円 |
| base(基準) | 2,224円 |
| bull(強気) | 2,293円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,315円 |
| 調整後予想EPS | 169.1円 |
| 株主資本コスト r | 8.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 14.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×0.877(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 13.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,160円〜2,291円、ω±0.1で 2,221円〜2,226円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。