| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥238.3億 | ¥223.6億 | +6.6% |
| 営業利益 | ¥15.2億 | ¥10.7億 | +41.4% |
| 経常利益 | ¥16.5億 | ¥10.7億 | +54.4% |
| 純利益 | ¥11.8億 | ¥8.0億 | +47.9% |
| ROE | 1.7% | 1.2% | - |
当第1四半期は増収増益となり、粗利率改善による営業レバレッジの効きが業績押し上げの主因である。売上高は238.3億円(前年同期223.6億円、YoY+6.6%)、営業利益は15.2億円(同10.7億円、YoY+41.4%)、経常利益は16.5億円(同10.7億円、YoY+54.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は11.8億円(同8.0億円、YoY+47.5%)となった。営業利益率は6.4%と前年同期4.8%から1.6pt改善し、主力の火災報知設備・防犯設備の採算向上が牽引した一方、消火設備は減収減益と一時的な調整局面にある。
【売上高】売上高は238.3億円で前年同期比+6.6%の増収。セグメント別では火災報知設備が153.2億円(構成比64.3%、YoY+9.1%)と最大かつ最も成長し、保守44.8億円(同18.8%、YoY+6.3%)が安定成長を継続した。防犯設備は16.5億円(同6.9%、YoY+27.8%)と高成長した一方、消火設備は23.8億円(同10.0%、YoY-15.3%)と唯一の減収セグメントとなった。
【損益】売上総利益率は39.1%と前年同期36.3%から+2.8pt改善し、増収効果と合わせて営業利益を41.4%押し上げた。販管費率は32.7%と前年同期31.5%から+1.2pt上昇したが、粗利改善効果がこれを上回り営業利益率は6.4%(同+1.6pt)に達した。経常利益は為替差益0.6億円を含む営業外収益1.9億円の計上により営業利益の伸び以上に拡大し、経常利益率は6.9%(同+2.2pt)となった。純利益は経常利益に対し実効税率28.4%の税負担を経て11.8億円となり、特別損益は利益0.03億円・損失0.08億円と軽微で、収益の質を歪める一時的要因は見当たらない。増収に加え粗利率改善が利益成長を牽引した増収増益decision。
セグメント利益は合計33.4億円(前年同期25.9億円)で、全社費用調整額18.2億円(同15.2億円)を控除後の営業利益は15.2億円となった。
全社費用(調整額)は18.2億円と前年同期15.2億円から+19.8%増加しており、報告セグメント計の利益成長(+28.9%)を一部相殺している点は留意点である。
【収益性】営業利益率6.4%(前年同期4.8%、+1.6pt)、純利益率4.9%(同3.6%、+1.4pt)はいずれも改善しており、粗利率改善(39.1%、+2.8pt)が主因である。【キャッシュ品質】売上債権回転日数は約74日(売掛金192.8億円/売上高238.3億円×91日)、棚卸資産回転日数は約101日、仕入債務回転日数は約25日で、キャッシュコンバージョンサイクルは約150日と工事進行基準案件を多く抱える事業特性を反映している。【投資効率】ROEは1.7%(前年同期1.2%、+0.5pt)で、純利益率の改善と総資産の圧縮(総資産回転率の上昇)が押し上げ要因となった一方、自己資本比率の上昇に伴う財務レバレッジの低下はやや相殺要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は74.0%(前年同期69.8%、+4.2pt)、流動比率は400.5%(流動資産665.2億円/流動負債166.1億円)、負債資本倍率は0.35倍、インタレストカバレッジは約190倍(営業利益15.2億円/支払利息0.1億円)と、いずれも財務的な余力が大きい水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移からは資産の圧縮を伴う資金動向が読み取れる。現金及び預金は264.8億円と前年同期比-5.3%(-14.9億円)減少し、売掛金・受取手形は192.8億円と-22.3%(-55.5億円)大きく減少しており、債権回収が総資産圧縮の主因となっている。一方で棚卸資産(製品・原材料・仕掛品合計)は160.6億円と+5.8%(+8.8億円)増加し、進行中案件の積み上がりが示唆される。流動負債は166.1億円と-25.0%(-55.5億円)減少しており、うち未払法人税等が23.5億円から2.9億円へ-20.6億円減少したことが主因で、前期決算に伴う納税がキャッシュアウトとして流出した局面とみられる。総資産は918.0億円と前年同期比-6.3%減少しており、資産効率の観点では総資産回転率の改善につながっている。
当期利益は営業起因が中心で、収益の質は総じて良好である。特別利益0.03億円・特別損失0.08億円はいずれも僅少で、経常的な収益力を歪める一時的要因はほぼない。営業外収益1.9億円(売上高比0.8%)の内訳は受取配当金0.7億円、為替差益0.6億円、その他0.3億円で、実需に基づく配当収入と為替変動由来の益出しが混在するが、規模自体は限定的で経常利益の質を大きく左右する水準ではない。経常利益16.5億円に対し純利益11.8億円へ-28.6%乖離しているが、これは実効税率28.4%の法人税負担によるもので、非経常的な調整項目に起因するものではない。棚卸資産の増加(+5.8%)は将来の売上原価計上を伴うアクルーアル要素として、今後の粗利率動向を注視する必要がある。
通期会社計画(売上高1100.0億円、営業利益123.0億円、経常利益125.0億円、純利益90.0億円)に対し、当第1四半期の進捗率は売上高21.7%、営業利益12.3%、経常利益13.2%、純利益13.1%となった。単純な四半期均等進捗(25%目安)との対比では、営業利益以下の段階で進捗が相対的に低い。工事進行基準案件の検収が下期に偏重する事業特性を踏まえると季節性による影響が大きいとみられ、当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。通期計画に対する営業利益YoY+1.9%は、当第1四半期の営業利益YoY+41.4%と比較して緩やかな伸びを想定しており、下期の反動や消火設備の回復ペースが計画達成の焦点となる。
会社予想の年間配当は1株40円で、予想EPS120.64円に対する配当性向は33.2%となる。なお2026年4月1日付で普通株式1株を3株とする株式分割を実施しており、前期(2026年3月期)の40円は分割前基準の実績値、当期(2027年3月期)予想の40円は分割後基準であるため、分割調整後では実質的な増配に相当する点に留意が必要である。現金及び預金264.8億円、自己資本比率74.0%、負債資本倍率0.35倍という財務基盤を踏まえると、当四半期時点で配当予想の修正はなく、配当の裏付けとなる財務余力は大きい。
運転資本効率: 売上債権回転日数は約74日、棚卸資産回転日数は約101日、キャッシュコンバージョンサイクルは約150日と試算され、工事進行基準案件の検収タイミングに伴う運転資本の長期化が続いている。
消火設備セグメントの採算悪化: 売上高は23.8億円(YoY-15.3%)、営業利益は2.9億円(YoY-43.6%)、利益率は12.3%(前年同期18.4%、-6.1pt)と、他セグメントと逆行する形で悪化している。
販管費の増加ペース: 販管費は77.9億円と前年同期比+10.8%増加し、売上高成長率+6.6%を上回っている。全社費用(セグメント調整額)も18.2億円(YoY+19.8%)と拡大しており、増収による粗利改善効果を一部相殺する構造となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.4% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -2.3pt |
| 純利益率 | 4.9% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -2.1pt |
| 自社の収益性は業種中央値を下回る水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.6% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +0.4pt |
| 自社の売上成長率は業種中央値と概ね同水準にある。 |
※出所: 当社集計
粗利率改善と主力2セグメント(火災報知設備・保守)の増益が営業利益率を1.6pt押し上げた一方、販管費の伸び率(+10.8%)が売上成長(+6.6%)を上回っており、増収効果の一部を相殺する構造がみられる。
セグメントミックスでは防犯設備が営業利益+458.5%と急拡大した反面、消火設備は営業利益-43.6%・利益率-6.1ptと逆行しており、全社利益率の変動要因としてセグメント間のばらつきが拡大している。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は営業利益で12.3%と、季節性を勘案しても相対的に低い水準であり、下期における消火設備の回復度合いと工事案件の検収進捗が通期実績を左右する構造となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,002円 |
| base(基準) | 1,031円 |
| bull(強気) | 1,068円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 910円 |
| 調整後予想EPS | 130.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 33.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.13倍 / 7.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,003円〜1,062円、ω±0.1で 1,029円〜1,036円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。