| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥299.0億 | ¥256.8億 | +16.4% |
| 営業利益 | ¥10.1億 | ¥-2.2億 | +566.8% |
| 経常利益 | ¥12.2億 | ¥0.5億 | +2608.9% |
| 純利益 | ¥4.5億 | ¥-1.4億 | +423.2% |
| ROE | 0.3% | -0.1% | - |
増収と営業黒字化が同時に進み、収益性が明確な改善局面に入ったことを示す決算となった。売上高は299.0億円(前年256.8億円、+16.4%)、営業利益は10.1億円で前年同期の2.2億円の営業損失から黒字転換、経常利益は12.2億円(前年0.5億円)と大幅に伸長した。親会社株主に帰属する当期純利益は4.5億円で、前年同期の1.0億円の損失から黒字転換している。主因は消火設備・火災報知設備を中心とした全セグメント増収と、それに伴う粗利率の改善である。
【売上高】全セグメントで増収となり、消火設備103.4億円(+19.5%、全社売上比34.6%)、火災報知設備102.1億円(+5.9%、同34.2%)、保守点検66.2億円(+7.1%、同22.1%)、その他28.8億円(+121.1%、同9.6%)といずれも伸長した。とりわけ消火設備とその他区分(宇宙防衛等を含む)の伸びが増収を牽引している。
【損益】粗利率は33.2%(前年29.0%)へ+4.2pt改善した一方、販管費率は29.8%と前年からほぼ横ばいで推移し、粗利改善がそのまま営業利益の押し上げに直結した。結果として営業利益率は3.4%(前年▲0.8%)へ+4.2pt改善している。セグメント利益では消火設備が20.1億円(+161.8%、利益率19.5%)と牽引役となり、火災報知設備も10.1億円(+25.1%、同9.9%)と堅調に推移した一方、保守点検は4.5億円(▲29.3%、同6.9%)と唯一の減益セグメントとなっている。経常利益は営業外収益2.3億円(受取配当0.9億円、持分法損益0.8億円等)にも支えられ12.2億円まで拡大したが、法人税等の負担が7.7億円と大きく実効税率は63.2%に達し、税引前利益12.1億円から純利益4.5億円への落ち幅が目立つ。増収増益の決算である。
消火設備は売上103.4億円(+19.5%)、営業利益20.1億円(+161.8%)、利益率19.5%と全社の収益牽引役となっている。火災報知設備は売上102.1億円(+5.9%)、営業利益10.1億円(+25.1%)、利益率9.9%と2桁増益で追随した。保守点検等は売上66.2億円(+7.1%)と増収ながら営業利益4.5億円(▲29.3%)と減益し、利益率も6.9%へ低下しており、4セグメント中で唯一の収益性悪化区分となっている。その他区分(駐車場車路管制・気象防災等)は売上28.8億円(+121.1%)、営業利益2.0億円、利益率7.0%と規模は小さいが高い伸長を示した。セグメント間の利益率格差(消火設備19.5%対保守点検6.9%)が拡大しており、保守点検の採算改善が全社利益率の底上げに向けた課題となっている。
【収益性】営業利益率は3.4%で前年同期の▲0.8%から4.2pt改善し、粗利率も33.2%(前年29.0%)へ4.2pt上昇した。親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は1.5%(前年▲0.4%)へ改善している。【キャッシュ品質】税引前利益12.1億円に対し法人税等7.7億円が控除され実効税率は63.2%と高水準にあり、経常利益から純利益への落ち幅を大きくしている。【投資効率】自己資本(親会社株主持分)に対するROEは四半期ベースで0.3%(前年同期はマイナス)にとどまり、総資産に対する売上の回転は四半期ベースで0.17回と低水準である。【財務健全性】自己資本比率は78.9%(前年76.2%)へ上昇し、流動比率は372.7%、有利子負債は0.18億円と実質無借金に近い構成で、財務基盤は強固である。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は426.6億円で前年同期の354.4億円から72.2億円増加した。売掛金・受取手形は445.4億円で前年同期の623.6億円から178.2億円減少しており、債権回収の進展が現金積み上がりの一因とみられる。買掛金・支払手形も47.1億円と前年の62.6億円から15.5億円減少し、仕入債務の圧縮が同時に進んでいる。総資産は1718.4億円で前年の1818.1億円から99.7億円縮小しており、売上拡大局面にありながら資産効率化が進んでいる状況がうかがえる。
当四半期の利益はおおむね経常的な事業活動に由来し、特別損失は0.1億円と軽微である。営業外収益2.3億円は受取配当金0.9億円と持分法損益0.8億円を中心に分散しており、売上高比では0.8%程度と経常利益への寄与は限定的である。経常利益12.2億円から親会社株主に帰属する当期純利益4.5億円への乖離は、実効税率63.2%という高い税負担が主因であり、営業外収益や特別損益の影響よりも税負担がボトムラインを規定している。包括利益は2.4億円で連結の当期純利益4.5億円をやや下回るが、これは退職給付に係る調整額が▲3.5億円と押し下げに働いたためであり、為替換算調整額(+0.7億円)や有価証券評価差額金(+0.7億円)がこれを一部相殺している。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高19.0%(1576.0億円予想)、営業利益5.3%(190.0億円予想)、経常利益6.1%(198.4億円予想)、純利益3.4%(親会社株主帰属133.1億円予想)といずれも単純進捗の目安である25%を下回った。営業利益・経常利益・純利益の進捗が売上高の進捗を大きく下回っており、大型案件の検収・計上が下期に偏重する計画であることを示唆している。通期計画の達成には、下期における粗利率の維持と保守点検事業の採算改善、全社費用の伸び抑制が前提となる。
年間配当予想は1株116円で、会社計画のEPS226.12円に基づく配当性向は約51.3%である。前年同期の実績配当は1株50円であり、通期配当予想への修正は行われていない。自己資本比率78.9%、有利子負債0.18億円に対し現金及び預金426.6億円という強固な財務基盤があり、配当継続のための財務余力は高い水準にある。
保守点検事業の採算悪化: 売上は66.2億円(+7.1%)と増収ながら営業利益は4.5億円(▲29.3%)、利益率も6.9%へ低下しており、4セグメント中で唯一の減益要因となっている。
実効税率の高止まり: 税引前利益12.1億円に対し法人税等7.7億円で実効税率は63.2%に達しており、経常利益段階からの改善が純利益に十分反映されていない。
通期計画の下期偏重: 売上高進捗率19.0%に対し営業利益進捗率は5.3%、経常利益6.1%、純利益3.4%と利益段階でより低く、下期における大型案件計上や採算改善への依存度が高い。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.4% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -5.3pt |
| 純利益率 | 1.5% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -5.5pt |
| 営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。 |
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 16.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +10.1pt |
| 売上高成長率は業種中央値・IQR上限を上回り、業種内でも高い伸長を示している。 |
※出所: 当社集計
粗利率が前年比+4.2ptの33.2%へ改善する一方、販管費率は横ばいを維持し、粗利改善がそのまま営業利益率+4.2ptの向上につながる営業レバレッジが確認できる。
セグメント間の収益性格差が拡大しており、消火設備(利益率19.5%)が全社利益を牽引する一方、保守点検(同6.9%、▲29.3%減益)は採算面で課題を抱える構造が明確になっている。
通期進捗率は売上高19.0%に対し利益段階では3.4%〜6.1%にとどまり、下期における大型案件消化と収益性維持が通期計画達成の前提となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,306円 |
| base(基準) | 2,356円 |
| bull(強気) | 2,419円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,303円 |
| 調整後予想EPS | 244.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 51.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,292円〜2,422円、ω±0.1で 2,355円〜2,357円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。