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67072027 第1四半期プライムJGAAP

サンケン電気株式会社 2027年度 第1四半期 決算

サンケン電気株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥186.8億¥222.4億-16.0%
営業利益¥-20.8億¥-3.9億-438.0%
経常利益¥-17.6億¥-9.4億-87.5%
純利益¥-18.7億¥-8.6億-117.5%
ROE-1.6%-0.7%-

Executive Summary

売上減速に粗利率悪化と固定費負担の重さが重なり、営業赤字が拡大した厳しい決算である。売上高は186.8億円(前年比-16.0%)、営業利益は-20.8億円(前年-3.9億円)、経常利益は-17.6億円(前年-9.4億円)、純利益は-18.7億円(前年-8.6億円)となった。需要軟化と製品ミックス悪化により粗利率が前年の約13.0%から6.0%へ大幅縮小し、売上減に伴う販管費率の上昇が営業レバレッジを逆回転させたことが主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は186.8億円で前年同期比-16.0%となった。半導体デバイス事業の単一セグメントであり、需要軟化が全社的に業績を押し下げた形である。通期予想865.0億円(前年比+7.9%)に対するQ1進捗は21.6%で、標準的な四半期進捗25%を下回り、下期偏重の構成となっている。

【損益】粗利益は11.3億円、粗利率は6.0%で前年の約13.0%から約-700bp悪化した。販管費は32.1億円とほぼ横ばいだが、売上減少により販管費率は17.2%と前年から約+250bp上昇し、営業利益は-20.8億円(営業利益率-11.1%)に落ち込んだ。経常段階では営業外収益11.4億円(投資事業組合運用益8.7億円が中心)が営業外費用8.2億円(支払利息2.8億円、為替差損1.3億円)と拮抗し、経常利益は-17.6億円となった。特別損益は純額+1.6億円(特別利益7.2億円、特別損失5.5億円)と下支えしたが、法人税等2.7億円の負担もあり純利益は-18.7億円と赤字が拡大した。減収減益である。

セグメント別分析

当社グループは半導体デバイス事業の単一セグメントであり、セグメント別の開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-11.1%(前年-1.7%)、純利益率は-10.0%(前年-3.9%)と大幅に悪化し、ROEは-1.6%となった。粗利率6.0%(前年約13.0%)の縮小が収益性悪化の中心であり、売上減少に対して固定費的な販管費が十分に圧縮されなかったことも影響している。【キャッシュ品質】現金及び預金は290.4億円で前年の348.4億円から減少し、棚卸資産は133.1億円と絶対額は減少したが、仕掛品が279.7億円と在庫の過半を占め、売上計上に対する現金化の遅延が示唆される。【投資効率】投資有価証券は179.7億円と前年から増加、のれん15.7億円・無形固定資産22.4億円は総資産の1.7%程度と軽微でM&A起因の減損リスクは限定的である。【財務健全性】自己資本比率は51.7%(前年50.1%)と一定水準を維持しているが、社債50.0億円が1年内に償還を迎え、長期借入金は311.3億円に増加しており、短期的な資金繰り管理の重要性が高まっている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、バランスシートの推移から資金動向を分析する。現金及び預金は290.4億円で前年の348.4億円から58.0億円減少した。棚卸資産は仕掛品比率が高い状態が続いており、売上計上に対する現金化の遅延が資金効率を圧迫している可能性がある。長期借入金は311.3億円へ増加する一方、社債50.0億円が1年内償還区分に移行しており、資金調達構成の見直しと今後のリファイナンス対応が資金動向の焦点となる。投資有価証券は179.7億円へ増加しており、投資活動に一定の資金が向けられていることがうかがえる。

収益の質

営業損益に対して非経常的な要素の寄与が相対的に大きく、収益の質には注意が必要である。営業外収益11.4億円は売上高の6.1%に相当し、その主因は投資事業組合運用益8.7億円であり、事業本体の収益力とは別の要因である。一方、支払利息2.8億円・為替差損1.3億円が営業外費用として計上され、金利負担が継続している。特別損益は純額+1.6億円(特別利益7.2億円、特別損失5.5億円)で当期損失を一部緩和したが、反復性の低い項目である。営業赤字が続く中での利払い継続と、投資事業組合益への依存は、経常的な事業損益では損失がより大きい実態を示している。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高865.0億円(前年比+7.9%)、営業利益14.0億円、経常利益1.0億円、EPS48.26円である。Q1進捗は売上高21.6%で標準進捗25%を下回り、営業利益・経常利益・純利益はいずれも実績がマイナスのため進捗率としては大幅な未達スタートとなっている。通期の黒字転換には下期にかけての稼働率回復と、粗利率改善が前提となる構成であり、業績予想の修正は本四半期時点では行われていない。

株主還元

当期は純損失(-18.7億円)であり、配当性向は算定上意味を持たない。前年同期のデータでも配当は無配(DividendPerShare 0)であり、当期の配当政策についても内部資金の確保が優先される状況にあると考えられる。

リスク要因

  1. 在庫・仕掛品滞留リスク: 棚卸資産133.1億円のうち仕掛品が279.7億円(棚卸資産全体を上回る規模で計上されており在庫構成の偏重が大きい)を占め、需要変動時の減耗・値引きリスクが懸念される。

  2. 短期資金調達リスク: 社債50.0億円が1年内償還区分に計上されており、現金及び預金290.4億円との比較では吸収可能な水準だが、長期借入金311.3億円と合わせた有利子負債構成全体でのリファイナンス管理が必要である。

  3. 収益性悪化の持続リスク: 粗利率が前年の約13.0%から6.0%へ悪化し、販管費率も17.2%へ上昇したことで、売上回復が伴わない場合、営業損益の改善は限定的となる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率-11.1%8.7% (4.2%–14.2%)-19.8pt
純利益率-10.0%7.0% (3.2%–10.6%)-17.0pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-16.0%6.2% (-1.1%–14.6%)-22.2pt

売上高成長率も業種中央値を大きく下回り、同業内で減収幅が目立つ位置づけにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率が前年の約13.0%から6.0%へ急低下し、固定費吸収の悪化と相まって営業損益が拡大した。収益体質の立て直しの進捗が今後の注目点となる。

  2. 棚卸資産のうち仕掛品比率が高く、在庫の滞留が示唆される。生産計画と需要のマッチング状況、在庫水準の推移が業績正常化のカギとなる。

  3. 通期ガイダンスに対するQ1進捗は売上高21.6%、利益面は大幅なマイナス進捗であり、下期偏重の計画となっている。Q2以降の進捗率の変化が達成可能性を測る材料となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)4,609円
base(基準)4,618円
bull(強気)4,631円
算出前提
1株純資産(BPS)5,961円
調整後予想EPS52.1円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.77倍 / 88.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 4,491円〜4,752円、ω±0.1で 4,575円〜4,647円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。