| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥455.4億 | ¥418.4億 | +8.8% |
| 営業利益 | ¥29.8億 | ¥18.5億 | +60.7% |
| 経常利益 | ¥31.8億 | ¥20.3億 | +56.3% |
| 純利益 | ¥15.6億 | ¥9.1億 | +70.6% |
| ROE | 1.2% | 0.7% | - |
当第1四半期は主力の電気・情報インフラ関連事業に加え流通・電子部品関連事業が牽引し、増収に加えて利益率改善を伴う大幅増益となった。売上高は455.4億円(前年比+8.8%)、営業利益は29.8億円(同+60.7%)、経常利益は31.8億円(同+56.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は15.5億円(同+67.2%)となった。粗利率が27.7%(前年26.7%)へ改善し、販管費率も21.2%(同22.2%)へ低下したことで、営業利益率は6.5%(同4.4%)へ2.1pt拡大した。
【売上高】売上高は455.4億円で前年同期比+8.8%の増収となった。主力の電気・情報インフラ関連製造・工事・サービス事業(売上構成比61.6%)は280.8億円(+4.5%)、電気・情報インフラ関連流通事業(同31.1%)は141.5億円(+16.1%)、電子部品関連製造事業(同9.9%)は45.3億円(+20.2%)と3事業すべてが増収を確保した。流通と電子部品の高い伸びが全体の増収率を押し上げた形である。
【損益】営業利益は29.8億円(前年比+60.7%)で、営業利益率は6.5%と前年4.4%から2.1pt改善した。粗利率が27.7%(同+1.1pt)へ改善する一方、販管費率は21.2%(同-1.0pt)へ低下し、増収効果と合わせて営業レバレッジが働いた。セグメント別利益は電子部品関連製造が6.4億円(+97.2%、利益率14.1%)、流通が7.2億円(+105.4%、利益率5.1%)と大幅増益で、主力の製造・工事・サービスも16.2億円(+42.0%、利益率5.8%)と伸長した。経常利益は31.8億円(+56.3%)で営業利益とほぼ同水準の伸びとなり、特別損益は固定資産除売却損0.1億円のみで一時的要因の影響は軽微である。親会社株主に帰属する当期純利益は15.5億円(+67.2%)で、税引前利益31.6億円に対する実効税率は50.7%(前年56.1%)とやや低下したものの引き続き高水準にあり、経常利益から純利益への転換率を押し下げている。増収増益の決算内容である。
電気・情報インフラ関連製造・工事・サービス事業は売上280.8億円(+4.5%)、セグメント利益16.2億円(+42.0%、利益率5.8%)で、全体売上の61.6%を占める中核事業として増益に寄与した。電気・情報インフラ関連流通事業は売上141.5億円(+16.1%)、利益7.2億円(+105.4%、利益率5.1%)と2桁増収に加えて利益が倍増し、利益率も改善した。電子部品関連製造事業は売上45.3億円(+20.2%)、利益6.4億円(+97.2%、利益率14.1%)と3事業中で最も高い成長率と利益率を両立している。全社に占める電子部品事業の売上構成比は9.9%にとどまるが、高マージン事業の伸長は全社利益率改善に寄与している。
【収益性】営業利益率は6.5%(前年4.4%)へ2.1pt改善し、純利益率(親会社株主帰属)は3.4%(前年2.2%)へ1.2pt改善した。粗利率は27.7%(前年26.7%)、販管費率は21.2%(前年22.2%)で、増収に伴う固定費吸収が利益率改善を後押しした。【キャッシュ品質】現金及び預金は357.7億円で前年同期比+1.1%とほぼ横ばい、棚卸資産の対売上高比率は30.0%(前年26.8%)へ上昇する一方、売掛金の対売上高比率は82.6%(前年100.0%)へ低下しており、運転資本構成に変化が生じている。【投資効率】ROEは1.2%(四半期ベース、年換算前)、四半期売上高対総資産比率は24.3%、財務レバレッジ(総資産/自己資本)は1.52倍である。【財務健全性】自己資本比率は66.6%(前年67.6%)、有利子負債は230億円で前年比-4.2%減少し、財務耐性は高い。流動比率は278%、当座比率は242%と短期の資金繰り余力も厚い。
キャッシュ・フロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は357.7億円で前年同期の353.8億円から+1.1%とほぼ横ばいで推移した。有利子負債(長期借入金及び1年内返済予定長期借入金の合計)は230億円で前年の240億円から-4.2%減少し、借入圧縮が進んでいる。一方、棚卸資産は136.4億円で前年比+21.9%増加し、対売上高比率も30.0%へ上昇しており、資金が在庫に滞留する傾向がみられる。売掛金は376.3億円で前年比-10.1%減少し、対売上高比率は82.6%へ低下したことから、回収面では改善方向にある。利益剰余金は989.7億円で前年の1008.7億円から-1.9%減少しており、四半期利益の積み上げを配当支払いが上回った形である。
当第1四半期の利益は営業外収益・特別損益の寄与が小さく、本業(営業利益)を起点とした利益構造となっている。営業外収益3.0億円の内訳は受取配当金1.6億円、為替差益0.3億円、その他0.6億円で、営業外費用1.0億円は支払利息0.8億円が中心であり、経常利益31.8億円に対する非経常的な項目の影響は限定的である。特別損益は固定資産除売却損0.1億円のみで金額的重要性は乏しい。一方、税引前利益31.6億円に対し法人税等は16.1億円で実効税率は50.7%(前年56.1%)と、法定実効税率対比で高水準が続いており、経常利益から当期純利益への転換を継続的に圧迫している。包括利益は29.4億円で親会社株主に帰属する当期純利益15.5億円を13.9億円上回っており、差異の主因は投資有価証券の評価差額金+13.6億円である。この乖離は本業の収益力とは直接関係しない有価証券の含み益によるもので、当期純利益との水準差には留意が必要である。
通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高21.7%(455.4億円/2100.0億円)、営業利益17.8%(29.8億円/167.0億円)、経常利益18.7%(31.8億円/170.0億円)、親会社株主に帰属する当期純利益13.4%(15.5億円/116.0億円)である。単純な4分の1(25%)を基準とすると、利益面の進捗は売上高に比べてやや緩やかで、特に純利益の進捗率が最も低い。通期予想は売上高+7.3%、営業利益+8.1%、経常利益+4.5%の増収増益を見込んでおり、当第1四半期の増収率・増益率はいずれもこの通期見通しを上回るペースで着地している。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社は当期(2027年3月期)の年間配当予想として1株154円を公表しており、通期EPS予想305.77円に基づく配当性向は50.4%である。前期(2026年3月期)の年間配当実績は1株62円であり、当期予想は増配となる計画である。現金及び預金357.7億円、自己資本比率66.6%、有利子負債230億円(前年比-4.2%)という財務基盤を踏まえると、配当原資に対する財務的な余力は厚い。当四半期時点で配当予想の修正は行われていない。
セグメント集中リスク: 主力の電気・情報インフラ関連製造・工事・サービス事業が売上高の61.6%(280.8億円)を占め、電力・通信インフラ関連の投資サイクルへの業績連動度が高い。同事業の営業利益率は5.8%で全社平均(6.5%)を下回っており、事業構成の変化が全社収益性に影響しやすい構造である。
運転資本構成の変化: 棚卸資産は136.4億円で前年比+21.9%増加し、対売上高比率は30.0%(前年26.8%)へ上昇した。一方で売掛金は376.3億円と前年比-10.1%減少しており、在庫と売掛のバランス変化が今後の資金効率に影響を与える可能性がある。
高水準の実効税率: 当第1四半期の実効税率は50.7%(前年56.1%)と法定実効税率対比で高い水準が続いており、経常利益から当期純利益への転換率を継続的に圧迫している。この水準が通期でも継続する場合、純利益の伸び率が経常利益の伸び率(通期予想+4.5%)を下回る可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -2.2pt |
| 純利益率 | 3.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -3.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +2.6pt |
売上高成長率は業種中央値を上回っており、成長面では業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社集計
収益性改善が明確: 粗利率+1.1pt、販管費率-1.0ptの両面から営業利益率が6.5%(前年4.4%)へ2.1pt拡大しており、増収と収益性改善が同時に進行している点が今回の決算の特徴である。
セグメントミックスの変化: 高採算の電子部品関連製造事業(利益率14.1%)と流通事業(利益率5.1%、利益+105.4%)の伸びが主力事業(利益率5.8%)を上回っており、事業構成の変化が全社利益率に与える影響を今後も注視する必要がある。
通期進捗と運転資本: 通期予想に対する進捗率は売上高21.7%、純利益13.4%と単純な4分の1に届いておらず、加えて棚卸資産が前年比+21.9%増加している。利益進捗の加速余地と在庫水準の推移が、通期計画達成に向けた確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,245円 |
| base(基準) | 3,312円 |
| bull(強気) | 3,397円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,288円 |
| 調整後予想EPS | 330.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.01倍 / 10.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,222円〜3,406円、ω±0.1で 3,312円〜3,313円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。