| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥229.2億 | ¥219.7億 | +4.4% |
| 営業利益 | ¥18.1億 | ¥10.1億 | +79.6% |
| 経常利益 | ¥21.2億 | ¥11.5億 | +85.0% |
| 純利益 | ¥14.3億 | ¥4.9億 | +194.0% |
| ROE | 2.1% | 0.7% | - |
2027年3月期第1四半期は増収増益で、特に粗利率改善による営業レバレッジ効果で営業利益以下が大幅増益となったことが最大の特徴である。売上高は229.2億円(前年219.7億円、YoY+4.4%)、営業利益は18.1億円(前年10.1億円、YoY+79.6%)、経常利益は21.2億円(前年11.5億円、YoY+85.0%)。純利益(連結、非支配株主帰属分を含む)は14.3億円(前年4.9億円、YoY+194.0%)、うち親会社株主に帰属する純利益は11.8億円(前年3.5億円、YoY+237.2%)。増益の主因は粗利率が28.3%(前年24.2%から+4.1pt)まで改善したことで、国内計測制御事業の採算改善と海外計測制御事業の利益急伸が寄与した。
【売上高】売上高は229.2億円、YoY+4.4%の増収。国内計測制御事業(売上構成比62.2%)が142.6億円でYoY+6.2%と全体を牽引した。海外計測制御事業は86.8億円(構成比37.9%)でYoY-0.3%とほぼ横ばい、不動産事業は1.0億円でYoY-21.9%と縮小した。
【損益】営業利益は18.1億円、YoY+79.6%、営業利益率は7.9%で前年4.6%から+3.3pt改善した。改善の主因は粗利率の上昇(28.3%、前年24.2%から+4.1pt)で、製品ミックスと採算性の向上が販管費増加(46.7億円、YoY+8.6%)を吸収した。経常利益は21.2億円(YoY+85.0%)で、営業外収益として受取配当金2.5億円が寄与した一方、営業外費用は為替差損1.1億円が中心。特別損益は投資有価証券売却益1.7億円と事業構造改革費用0.5億円で、一時的要因として純額+1.2億円のプラスとなった。純利益(連結)は14.3億円(YoY+194.0%)、親会社株主に帰属する純利益は11.8億円(YoY+237.2%)。増収増益。
国内計測制御事業は売上142.6億円(YoY+6.2%)、営業利益12.9億円(YoY+60.9%)、利益率9.1%(前年6.0%から+3.1pt)で、増収と採算改善が同時進行し全社利益の主要な牽引役となった。海外計測制御事業は売上86.8億円(YoY-0.3%)とほぼ横ばいながら、営業利益4.6億円(YoY+201.3%)、利益率5.3%(前年1.8%から+3.5pt)と大幅に改善し、増収なき増益を実現した。不動産事業は売上1.0億円(YoY-21.9%)、営業利益0.6億円(YoY-11.9%)、利益率59.0%と規模は小さいものの高採算を維持している。全社利益の伸長は国内事業の規模と海外事業の採算改善の両輪によるものであり、海外の利益率(5.3%)と国内(9.1%)のギャップ縮小が今後の全社マージン向上余地を示している。
【収益性】営業利益率は7.9%で前年4.6%から+3.3pt改善、経常利益率は9.3%で前年5.2%から+4.1pt改善しており、粗利率28.3%(前年24.2%)の上昇が収益性改善の起点となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は157.4億円(前年159.2億円)とほぼ横ばいの一方、売掛金は147.1億円(前年193.1億円)、棚卸資産は84.9億円(前年94.1億円)といずれも減少し、売上高に対する比率でも売掛金は売上高比64.1%、棚卸資産は37.0%と依然高水準にあり、回収・在庫消化の進捗確認が今後の資金化の質を左右する。【投資効率】ROE(四半期、年率換算前)は2.1%で、親会社株主に帰属する純利益11.8億円の急伸が押し上げ要因だが、総資産962.7億円に対する回転効率は限定的であり、資本効率の本格改善には利益成長の継続が必要となる。【財務健全性】自己資本比率は71.3%で前年68.9%から+2.4pt上昇、流動比率は273.8%(前年248.9%)と高水準を維持しており、短期借入金は11.2億円(前年4.7億円からYoY+139.8%)へ増加したものの現金及び預金157.4億円で十分にカバーされ、財務基盤は保守的な状態にある。
キャッシュフロー計算書の個別数値は開示範囲に含まれないため、バランスシートの推移から資金動向を確認する。現金及び預金は157.4億円で前年159.2億円からほぼ横ばいを維持している。売掛金は147.1億円で前年193.1億円から23.9%減少し、回収の進展がうかがえる一方、買掛金も51.6億円で前年69.8億円から26.0%減少しており、仕入債務の圧縮による資金の前倒し流出が生じている可能性がある。棚卸資産は84.9億円で前年94.1億円から減少し、在庫水準はやや軽くなった。短期借入金は11.2億円で前年4.7億円から139.8%増加しており、運転資金の一部を短期調達で補完した形跡がある。総資産は962.7億円で前年998.2億円から3.6%減少しており、資産規模を圧縮しつつ収益性を高める方向にバランスシートが動いていることが読み取れる。
当期の利益は経常的な事業収益の改善が中心であり、一時的要因の寄与は限定的である。営業外収益4.5億円は売上高の約2.0%、経常利益の約21%を占め、うち受取配当金2.5億円が最大の構成要素となっている一方、営業外費用1.5億円の中心は為替差損1.1億円であり、為替変動が損益に一定の影響を与える構造にある。特別損益は投資有価証券売却益1.7億円と事業構造改革費用0.5億円で構成され、純額+1.2億円は純利益(連結14.3億円)の約9%に相当し、コア利益への依存度は高い。製品保証引当金は14.2億円で売上高比6.2%と、前年(13.96億円、売上高比6.4%)からわずかに低下したもののなお高水準にあり、品質関連コストの動向が今後の利益の質を測る上での注目点となる。また売掛金・棚卸資産が売上高に対して高水準で推移している点は、会計上の利益改善が現金化にどこまで追随するかという観点でのモニタリングが必要である。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高22.7%(229.2億円/1,010.0億円)、営業利益22.4%(18.1億円/81.0億円)、経常利益26.2%(21.2億円/81.0億円)、純利益(親会社株主帰属)24.6%(11.8億円/48.0億円)である。四半期均等進捗の目安である25%と概ね整合的であり、特段の上振れ・下振れは見られない。通期計画の営業利益率は約8.0%(81.0億円/1,010.0億円)であり、当第1四半期の実績7.9%とほぼ同水準にあることから、当期に見られた採算改善が年間計画の前提として組み込まれていることがうかがえる。業績予想・配当予想はいずれも当四半期時点で修正されていない。
会社が公表する通期配当予想は1株49円で、うち中間配当には特別配当10円が含まれている。発行済株式数46,917千株から自己株式3,112千株を除いた実質株数(約43,805千株)に基づくと年間配当総額は約21.5億円となり、通期純利益予想48.0億円(親会社株主帰属)に対する配当性向は約44.7%となる。現金及び預金157.4億円、自己資本比率71.3%という保守的な財務基盤を踏まえると、通常配当の支払い余力は十分にあると見られる。今回の配当予想は特別配当を含む水準であり、通常配当と特別配当の区別を踏まえた継続性の評価が必要である。
品質保証コストの高止まり: 製品保証引当金は14.2億円で売上高比6.2%(前年13.96億円、売上高比6.4%)とわずかに改善したものの依然高水準にあり、クレーム発生率の動向が営業利益率の持続性に影響を与える可能性がある。
海外事業の為替感応度: 海外計測制御事業の売上は86.8億円で全体の37.9%を占め、当期は為替差損1.1億円を計上している。海外売上比率が高い構造上、為替変動が損益に影響を与えやすい。
運転資本水準の高さ: 売掛金147.1億円(売上高比64.1%)、棚卸資産84.9億円(売上高比37.0%)と、いずれも売上高に対して高い水準で推移している。回収・在庫消化の進捗が遅れる場合、利益成長に対して現金化のタイミングがずれるリスクがある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.9% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -0.8pt |
| 純利益率 | 6.2% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -0.8pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値をわずかに下回るが、IQR内には収まっている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -1.8pt |
売上高成長率は業種中央値を下回るものの、IQRの範囲内にあり同業内で極端な低位ではない。
※出所: 当社集計
粗利率が28.3%(前年24.2%から+4.1pt)まで改善したことが今回の増益の起点であり、国内計測制御事業の利益率も9.1%(前年6.0%から+3.1pt)へ上昇している。この採算改善が製品ミックスや価格施策による構造的な変化か、一時的な要因かを今後の四半期で確認する意義がある。
海外計測制御事業は売上がほぼ横ばい(YoY-0.3%)の中で営業利益がYoY+201.3%、利益率5.3%(前年1.8%)に急改善した。国内(9.1%)との利益率ギャップは依然大きく、海外採算改善の継続度合いが全社マージンの上振れ余地を測る指標となる。
通期進捗は売上22.7%・営業利益22.4%・経常利益26.2%・純利益24.6%と、四半期均等進捗(25%目安)に概ね整合している。第1四半期の収益性改善が通期計画の営業利益率想定(約8.0%)と整合的である点は、計画の前提が実績と大きく乖離していないことを示している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,450円 |
| base(基準) | 1,473円 |
| bull(強気) | 1,503円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,567円 |
| 調整後予想EPS | 117.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 45.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.94倍 / 12.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,433円〜1,515円、ω±0.1で 1,470円〜1,475円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。