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66442027 第1四半期プライムJGAAP

大崎電気工業(6644) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益80%増

2027年度第1四半期の売上高は229.2億円(前年同期比+4.4%)、営業利益は18.1億円(同+79.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥229.2億¥219.7億+4.4%
営業利益¥18.1億¥10.1億+79.6%
経常利益¥21.2億¥11.5億+85.0%
純利益¥14.3億¥4.9億+194.0%
ROE2.1%0.7%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期は増収増益となり、特に利益面での改善が顕著な決算となった。売上高は229.2億円(前年比+4.4%)、営業利益は18.1億円(同+79.6%)、経常利益は21.2億円(同+85.0%)、純利益(連結)は14.3億円(同+194.0%)となった。営業利益率は7.9%と前年同期から改善し、国内・海外計測制御事業の採算改善が牽引した。親会社株主に帰属する四半期純利益は11.8億円(同+237.2%)だが、投資有価証券売却益1.7億円を含む特別損益が最終利益を押し上げており、伸び率には一時的要因が含まれる点に留意が必要である。

業績変動要因

【売上高】売上高は229.2億円で前年比+4.4%増加した。国内計測制御事業は142.6億円(同+6.2%)と主力事業として増収を牽引し、海外計測制御事業は86.8億円(同-0.3%)とほぼ横ばいだった。不動産事業は1.0億円(同-21.9%)と減少したが、連結売上への影響は小さい。

【損益】営業利益は18.1億円(同+79.6%)と大幅増益となり、営業利益率は7.9%へ改善した。国内計測制御事業の営業利益は12.9億円(同+60.9%、利益率9.1%)、海外計測制御事業は4.6億円(同+201.3%、利益率5.3%)と、いずれも採算改善が進んだ。経常利益は21.2億円(同+85.0%)で、受取配当金2.5億円を含む営業外収益4.5億円が寄与した。純利益は特別利益(投資有価証券売却益1.7億円)と特別損失(事業構造改革費用0.5億円)の純額1.2億円分の押し上げを受けている。増収増益であり、特に営業利益の伸びが売上の伸びを大きく上回る収益性主導の決算である。

セグメント別分析

国内計測制御事業は売上142.6億円(同+6.2%)、営業利益12.9億円(同+60.9%)で、連結営業利益18.1億円の約71%を占める中核事業である。海外計測制御事業は売上86.8億円(同-0.3%)とほぼ横ばいながら、営業利益は4.6億円と前年同期の1.5億円から大きく回復し、利益率は1.8%から5.3%へ改善した。不動産事業は売上1.0億円(同-21.9%)、営業利益0.6億円(同-11.9%)と縮小したが、利益率59.0%と高水準を維持している。全体として計測制御事業の採算改善が連結業績を主導している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.9%で前年同期から大幅に改善し、純利益率(連結ベース)は6.2%となった。売上高4.4%増に対し営業利益79.6%増と、増収以上に利益率改善が寄与している。【キャッシュ品質】投資有価証券売却益1.7億円を含む特別利益と受取配当金2.5億円が経常・最終利益を押し上げており、これらを除いた実力ベースの収益力は表面上の伸び率よりも緩やかとみられる。【投資効率】ROEは2.1%(四半期実績ベース)にとどまる。自己資本比率は71.3%と高水準で、財務レバレッジは低い構造である。【財務健全性】現金及び預金157.4億円に対し有利子負債(短期借入金)11.2億円と少なく、流動資産542.8億円は流動負債198.3億円を大きく上回り、財務基盤は保守的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は157.4億円で前年同期の159.2億円からほぼ横ばいである。棚卸資産は84.9億円で前年同期の94.1億円から減少しており、在庫圧縮が進んだ可能性がある一方、製品在庫が84.9億円と大きな割合を占め、需要変動時の在庫リスクに留意が必要である。売掛金・受取手形は147.1億円で前年同期の193.1億円から大きく減少しており、回収が進んだとみられる。買掛金・支払手形は51.6億円で前年同期の69.8億円から減少しており、仕入・支払サイドの動きも縮小している。総資産は962.7億円と前年同期の998.2億円からやや減少し、資産効率を意識した圧縮傾向がうかがえる。

収益の質

今四半期の利益成長には経常的な収益改善と一時的要因が混在している。営業利益の79.6%増は国内・海外計測制御事業の採算改善という経常的な要因に基づくものであり、収益の質としては良好である。一方、経常利益には受取配当金2.5億円を含む営業外収益4.5億円が寄与しており、投資有価証券からの果実に一定程度依存する構造がある。さらに純利益では投資有価証券売却益1.7億円という特別利益と事業構造改革費用0.5億円という特別損失が発生し、純額で1.2億円の押し上げ要因となっている。親会社株主に帰属する純利益11.8億円の伸び率+237.2%は、営業利益の伸び率+79.6%を大きく上回っており、最終利益の増益ペースをそのまま今後の経常的な収益力とみなすことには注意が必要である。また、製品保証引当金14.2億円は四半期売上高の約6.2%に相当し、一般的な水準と比べて高く、将来的な品質コスト計上の可能性を示唆している。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高1,010.0億円(前年比+0.1%)、営業利益81.0億円(同+24.1%)、経常利益81.0億円(同+23.3%)で据え置かれている。第1四半期実績の売上高229.2億円は通期計画比22.7%、営業利益18.1億円は同22.4%の進捗率であり、単純な四半期按分の25%をやや下回るものの、大幅な乖離ではない水準である。会社は業績予想・配当予想とも当四半期において修正を行っておらず、通期は増収に加え利益率改善の継続を織り込んだ計画となっている。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり49.0円であり、予想EPS108.66円に基づく配当性向は約45.1%となる。なお、2026年3月期期末配当および2027年3月期予想中間配当にはいずれも特別配当10円が含まれており、49.0円の配当予想には経常的な配当部分に加え一時的な特別配当が含まれている点に留意が必要である。自己株式は発行済株式数46,917千株のうち3,112千株を保有しており、当四半期において自己株式取得に関する新たな開示はない。

リスク要因

  1. 在庫・運転資本効率: 在庫は84.9億円(うち製品84.9億円)で、製品在庫の水準が高い。需要予測や製品ミックスの変動により、在庫評価損や値引きが発生するリスクがある。

  2. 品質保証コスト: 製品保証引当金は14.2億円で四半期売上高の約6.2%に相当し、一般的な水準を上回る。保証費用の増加が一過性か構造的かの見極めが必要である。

  3. 為替変動リスク: 当四半期は為替差損1.1億円を計上しており、海外計測制御事業を有することから、為替相場の変動が今後も経常利益に影響を与える可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.9%8.7% (4.2%–14.3%)−0.8pt
純利益率6.2%7.1% (3.2%–10.6%)−0.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値をやや下回るが、IQR内には収まる水準である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.4%6.2% (-1.1%–14.6%)−1.8pt

売上高成長率は業種中央値を下回るが、IQRのレンジ内にとどまる水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期から大幅改善し7.9%となった。国内計測制御事業(連結営業利益の約71%を占める)と海外計測制御事業の採算改善が業績を主導しており、当面はこの2事業の利益率動向が焦点となる。

  2. 通期営業利益計画に対する第1四半期進捗率は22.4%で、単純按分の25%をやや下回るが、大幅な未達水準ではない。今後の四半期進捗が計画達成の判断材料となる。

  3. 製品保証引当金の売上高比率が約6.2%と高水準にあり、在庫水準とあわせて運転資本・品質コストの推移が今後の収益の質を評価するうえでの注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,445円
base(基準)1,468円
bull(強気)1,498円
算出前提
1株純資産(BPS)1,567円
調整後予想EPS117.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向45.1%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.94倍 / 12.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,428円〜1,510円、ω±0.1で 1,465円〜1,470円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。