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66302026 第2四半期プライムJGAAP

ヤーマン(6630) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益黒字転換

2026年度第2四半期の売上高は137.3億円(前年同期比+19.2%)、営業利益は6,800万円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

ヤーマン株式会社

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥137.2億¥115.1億+19.2%
営業利益¥0.7億−¥11.6億+105.9%
経常利益¥2.0億−¥11.3億+117.9%
純利益¥1.3億−¥12.0億+111.0%
ROE0.5%−4.9%-

Executive Summary

前年同期の営業赤字から黒字転換したものの、営業利益率は0.5%にとどまり、収益力の本格回復は道半ばである。売上高は137.2億円(前年比+19.2%)、営業利益は0.7億円(前年は△11.6億円)、経常利益は2.0億円(同+117.9%)、純利益は1.3億円(同+111.0%)となった。増収の主因は海外部門の急拡大であり、損益改善は増収による営業レバレッジ効果に加え、営業外収益(受取配当金・為替差益等)の押し上げによるところが大きい。

業績変動要因

【売上高】売上高は137.2億円で前年比+19.2%。セグメント別ではOverseasが54.4億円(構成比39.6%、YoY+75.2%)と最大の伸びを牽引し、StoreSalesも39.1億円(同+23.3%)と続伸した。一方DirectSalesは30.2億円(同-17.4%)と減収し、チャネル間で明暗が分かれた。OnLineは11.9億円(同+2.9%)で概ね横ばいである。

【損益】売上原価58.4億円を差し引いた粗利は78.8億円(粗利率57.4%)だが、販管費78.2億円(販管費率56.9%)がほぼ相殺し、営業利益は0.7億円(利益率0.5%)にとどまる。セグメント利益合計26.8億円に対し、各セグメントに配分しない全社費用26.2億円が大半を吸収する構造である。経常利益2.0億円は営業利益を上回るが、これは営業外収益1.5億円(受取配当金0.4億円、為替差益0.3億円等)が寄与したためで、本業の稼ぐ力を上回る規模である。特別損益は利益0.1億円・損失0.1億円でほぼ相殺され純利益への影響は軽微。結論として増収増益である。

セグメント別分析

セグメント利益率は店販部門(StoreSales)28.4%、通販部門(OnLine)34.7%、直販部門(DirectSales)25.4%と高水準である一方、最大セグメントである海外部門(Overseas)は6.1%にとどまる。海外部門は売上・利益とも前年から大幅増(利益はYoY+4628.6%、前年がほぼ均衡水準だったための急伸)だが、利益率水準は他部門に比べ低く、規模拡大が連結利益率の改善に直結していない。全社費用26.2億円がセグメント利益合計26.8億円をほぼ相殺しており、増収を連結営業利益へ転換する費用効率の改善が、今後の利益率改善の焦点となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率0.5%、純利益率1.0%、ROE0.5%(累計値)はいずれも低水準で、粗利率57.4%に対し販管費率56.9%と、稼いだ粗利の大半が販管費で消化されている。【キャッシュ品質】営業CFは14.3億円で純利益1.3億円の約10.8倍と現金化自体は良好だが、売上債権の減少25.1億円が主因であり、営業利益ベースの持続的な収益力とは区別して評価する必要がある。【投資効率】設備投資0.5億円は減価償却費1.4億円の約0.3倍にとどまり、資産の更新投資は減価償却の範囲を下回る水準で推移している。【財務健全性】自己資本比率89.5%、現金及び預金156.4億円(総資産の57.5%)と、流動性・資本の厚みは極めて高い。

キャッシュフロー分析

営業CFは14.3億円のプラスで、前年同期の△10.9億円から大きく改善した。この改善は売上債権の25.1億円減少による寄与が大きく、棚卸資産は1.6億円増加、仕入債務は15.9億円減少しており、在庫積み増しと支払サイトの短縮が営業CFを押し下げる方向に働いている。投資CFは設備投資0.5億円を中心に△0.4億円と小幅であり、結果としてフリーキャッシュフローは13.8億円のプラスを確保した。財務CFは配当金支払2.6億円等により△2.7億円となった。総じて現金創出力は強いが、その源泉は債権回収の進展という一過性要素を含むため、次期以降は売上債権・在庫水準の推移を併せて確認する必要がある。

収益の質

経常利益2.0億円は営業利益0.7億円を大きく上回り、その差の主因は営業外収益1.5億円(受取配当金0.4億円、為替差益0.3億円等)である。為替差益0.3億円は営業利益の半分近くに相当し、本業以外の変動要因が損益に与える影響は小さくない。特別利益0.1億円(固定資産売却益)と特別損失0.1億円(固定資産除却損)はほぼ相殺され、純額での純利益への影響は限定的である。営業CFが純利益を大きく上回る点は現金の裏付けとして肯定的だが、その内実は売上債権の減少に支えられており、経常的な収益力を示す指標としては割り引いて捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高49.9%、経常利益40.4%、純利益37.7%と概ね標準的な水準にある一方、営業利益は15.1%と大きく低い。会社計画(営業利益4.5億円)の達成には下期に約3.8億円の営業利益が必要となり、下期の営業利益率は上期の0.5%から約2.8%への改善が求められる水準である。業績予想・配当予想はいずれも据え置かれている。

株主還元

中間配当は1株4.25円、通期予想配当は9.0円(期末4.75円を含意)である。上期純利益1.3億円に対する中間配当総額(期中平均株式数ベース)は純利益を上回る水準で、配当性向は100%を超えている。もっとも、フリーキャッシュフロー13.8億円は中間配当額を大きく上回っており、現預金156.4億円・利益剰余金230.8億円という財務余力が還元原資となっている。通期純利益予想3.5億円に対しても年間配当予想は利益を上回る水準にあり、配当の持続性は本業利益の回復度合いに依存する構造である。

リスク要因

  1. 収益性の低さ: 営業利益率0.5%、純利益率1.0%はいずれも低水準であり、粗利率57.4%に対し販管費率56.9%と、粗利の大半が販管費・全社費用で消化されている。

  2. 為替感応度: 為替差益0.3億円は営業利益0.7億円の約半分に相当し、海外部門の拡大(連結売上の39.6%)とあわせ、為替変動が経常利益に与える影響が大きい構造である。

  3. 運転資本・在庫効率: 棚卸資産は30.8億円(うち製品30.8億円)で、営業CFの主因が売上債権減少という一過性要素に依存している点も踏まえると、在庫・債権管理の効率化が今後の課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率0.5%9.7% (5.4%–23.7%)−9.2pt
純利益率1.0%5.4% (1.3%–20.1%)−4.4pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)19.2%10.6% (-3.4%–25.4%)+8.6pt

売上成長率は業種中央値を上回り、業種内では成長性の高い部類に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上成長は海外部門・店販部門が牽引し、前年同期の営業赤字から連結営業黒字へ転換した。ただし粗利率57.4%に対し販管費率56.9%と高く、営業利益率は0.5%にとどまる。

  2. 通期営業利益計画に対する上期進捗率は15.1%と低く、下期に営業利益率の大幅な改善(0.5%→約2.8%)を要する計画となっている。

  3. 現金及び預金156.4億円、自己資本比率89.5%と財務基盤は極めて強固である一方、営業CFの押し上げ要因が売上債権減少という一過性要素を含む点、および在庫水準の推移は、今後のモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)347円
base(基準)348円
bull(強気)350円
算出前提値
1株純資産(BPS)443円
調整後予想EPS6.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.79倍 / 50.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 339円〜358円、ω±0.1で 345円〜350円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。