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66302026 第2四半期プライムJGAAP

ヤーマン株式会社 2026年度 第2四半期 決算

ヤーマン株式会社の2026年度第2四半期決算レポート

ヤーマン株式会社

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥137.2億¥115.1億+19.2%
営業利益¥0.7億¥-11.6億+105.9%
経常利益¥2.0億¥-11.3億+117.9%
純利益¥1.3億¥-12.0億+111.0%
ROE0.5%-4.9%-

Executive Summary

前年同期の営業赤字から黒字転換したことが今回決算の最重要ポイントで、増収と費用効率改善が同時に進んだ。売上高は137.2億円(前年比+19.2%)、営業利益は0.7億円(前年△11.6億円から改善)、経常利益は2.0億円(前年△11.3億円から改善)、純利益は1.3億円(前年△12.0億円から改善)となった。増収の主因は海外事業(Overseas)の売上+75.2%と店販(StoreSales)の+23.3%で、販管費率の低下(前年68.0%→56.9%)が損益改善を後押しした。

業績変動要因

【売上高】売上高は137.2億円で前年比+19.2%の増収。セグメント別ではOverseasが54.4億円(+75.2%)と最大の伸び率を示し、StoreSalesが39.1億円(+23.3%)で続いた。一方、DirectSalesは30.2億円(△17.4%)と減収、OnLineは11.9億円(+2.9%)と横ばい圏にとどまった。海外・店販の高成長が全体の増収を牽引する構図である。

【損益】営業利益は0.7億円で前年の△11.6億円から黒字転換した。粗利率は57.4%で前年58.0%からわずかに低下したが、販管費率が56.9%(前年68.0%)へ大きく低下し、営業損益を押し上げた。経常利益は2.0億円で、受取配当0.4億円・為替差益0.3億円などの営業外収益が寄与した。純利益は1.3億円で、経常利益との差は法人税等0.7億円の負担によるもの。売上・損益ともに前年から大幅に改善しており、増収増益に転じた決算といえる。

セグメント別分析

StoreSalesが営業利益11.1億円(利益率28.4%)で最大の利益貢献セグメントとなり、前年比+287.1%の増益となった。Overseasは売上54.4億円(+75.2%)と規模拡大が際立つ一方、営業利益は3.3億円・利益率6.1%にとどまり、成長先行で採算はまだ低い。DirectSalesは売上減少(△17.4%)にもかかわらず営業利益は7.7億円(+105.9%)と改善し、利益率25.4%へ上昇した。OnLineは売上11.9億円・利益率34.7%と全セグメント中最も高い採算性を維持している。全社費用調整額は△26.2億円で、報告セグメント合計利益26.8億円から差し引かれ、連結営業利益0.7億円となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は0.5%、純利益率は1.0%で、前年(それぞれ△10.1%、△10.4%)から大幅に改善したものの、なお低水準にある。【キャッシュ品質】営業CFは14.3億円で純利益1.3億円を大きく上回り、売上債権の減少(+25.1億円)が主因である。【投資効率】ROEは0.5%で、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジのいずれも低い水準にとどまり、資本効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は89.5%(前年87.4%)と極めて高く、現金及び預金156.4億円に対し有利子負債は長期借入金1.0億円のみで、財務基盤は盤石である。

キャッシュフロー分析

営業CFは14.3億円で前年の△10.9億円から大きく改善し、純利益1.3億円の約10倍に達した。主因は売上債権の減少(+25.1億円)による現金化で、仕入債務の減少(△15.9億円)を相殺してなお大幅なプラスとなった。投資CFは△0.4億円と設備投資0.5億円にとどまり、財務CFは配当支払い等で△2.7億円となった。差引フリーCFは13.8億円のプラスで、配当・設備投資を十分に賄う水準であり、資金創出力は良好といえる。

収益の質

経常的な収益は製品販売による売上・営業利益であり、特別損益は特別利益0.1億円(固定資産売却益)と特別損失0.1億円(除却損)でほぼ相殺され、純利益への影響は軽微である。一方、営業外収益1.5億円のうち為替差益0.3億円は営業利益0.7億円の約半分に相当し、営業利益そのものが為替動向に左右されやすい構造である。経常利益2.0億円と純利益1.3億円の差は法人税等0.7億円によるもので、税負担以外の特殊要因は見当たらない。営業CFが純利益を大きく上回っている点はアクルーアルの観点から利益の質が高いことを示すが、売上債権減少という運転資本要因に起因するため、この水準が今後も継続するかは注視を要する。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗は指標間でばらつきが見られる。売上高は通期予想275.0億円に対し進捗率49.9%とほぼ標準的な水準にある一方、営業利益は通期予想4.5億円に対し進捗率15.1%にとどまり、下期での利益積み上げが計画達成の前提となる。経常利益は通期予想5.0億円に対し進捗率40.4%、純利益は通期予想3.5億円に対し進捗率37.7%であり、いずれも売上進捗を下回っている。業績予想・配当予想はともに修正なしで据え置かれている。

株主還元

中間配当は1株4.25円が実績として支払われており、通期配当予想は9.00円で修正はない。通期EPS予想6.36円に基づく配当性向は約141.5%(9.00円÷6.36円)と高水準にある。フリーCF13.8億円に対し配当支払額は2.6億円にとどまり、キャッシュ創出力からみた支払余力は厚いが、利益ベースでの配当性向の高さは今後の利益成長との整合性についてモニタリングが必要な水準である。

リスク要因

  1. 為替感応度: 営業外収益に含まれる為替差益0.3億円は営業利益0.7億円の約半分に相当し、為替変動が営業段階の損益に大きく影響する構造にある。

  2. 広告投資依存: 広告宣伝費は31.4億円で売上高比22.9%を占め、販管費全体の約4割を占める。広告効率が損益に与える影響は大きく、投下効果の変動が収益に直結しやすい。

  3. セグメント別採算格差: Overseasは売上+75.2%と高成長だが利益率6.1%にとどまり、DirectSalesは売上が△17.4%と減少している。成長と採算の両立が今後の課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率0.5%9.7% (5.4%–23.7%)-9.2pt
純利益率1.0%5.4% (1.3%–20.1%)-4.4pt

収益性は業種中央値を大きく下回り、業種内でも低位グループに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)19.2%10.6% (-3.4%–25.4%)+8.6pt

売上成長率は業種中央値を上回り、成長性では業種内で相対的に高い位置にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 前年同期の大幅赤字から営業黒字へ転換した点は、増収と販管費率低下(68.0%→56.9%)による構造的な改善を示している。

  2. 営業利益率0.5%は業種中央値9.7%を依然大きく下回り、Overseasの成長先行による低採算(利益率6.1%)が全体の収益性を押し下げている。通期営業利益進捗率15.1%は売上進捗49.9%を下回っており、下期の利益積み上げの実現度が焦点となる。

  3. 配当性向は通期予想ベースで約141.5%と高水準にあり、フリーCFによる支払余力は厚いものの、利益水準との整合性は継続的な確認が必要な事項である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)347円
base(基準)348円
bull(強気)350円
算出前提
1株純資産(BPS)443円
調整後予想EPS6.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.79倍 / 50.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 339円〜358円、ω±0.1で 345円〜350円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。