| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥252.9億 | ¥231.0億 | +9.5% |
| 営業利益 | ¥21.3億 | ¥14.7億 | +44.5% |
| 経常利益 | ¥21.8億 | ¥15.8億 | +38.3% |
| 純利益 | ¥60.7億 | ¥10.6億 | +473.2% |
| ROE | 8.0% | 1.4% | - |
主力の電力機器・計量事業の伸長により増収増益となったが、純利益の急増は固定資産売却益という一時的要因が主因である。売上高は252.9億円(前年231.0億円、YoY+9.5%)、営業利益は21.3億円(同14.7億円、YoY+44.5%)、経常利益は21.8億円(同15.8億円、YoY+38.3%)となった。純利益(連結)は60.7億円(前年10.6億円、YoY+473.2%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は58.5億円(前年9.5億円、YoY+514.6%)で、これは特別利益67.4億円(うち固定資産売却益54.0億円)の計上によるところが大きい。営業利益率は8.4%となり前年6.4%から約2.1pt改善し、粗利率改善(26.3%→27.9%)とコスト吸収の両面が寄与した。
【売上高】増収の主因は電力機器・計量の両主力事業の伸長。売上高は252.9億円(YoY+9.5%)。セグメント構成(セグメント間取引を含む合計ベース、構成比)は、電力機器145.8億円(構成比53.5%、YoY+12.5%)、計量110.5億円(同40.5%、+20.9%)、GX12.4億円(同4.5%、-47.7%)、その他(不動産賃貸等)3.5億円(同1.3%、-6.7%)、光応用検査機器0.5億円(同0.2%、-28.8%)。主力2事業が全社増収を牽引する一方、GXと光応用検査機器は縮小した。
【損益】営業利益は21.3億円(YoY+44.5%)、営業利益率は8.4%と前年6.4%から+2.1pt改善した。粗利率は27.9%(前年26.3%、+1.6pt)、販管費率は19.5%(前年19.9%、-0.4pt)と、原価改善と販管費吸収の両面が営業レバレッジに寄与した。経常利益は21.8億円(+38.3%)で実力ベースの改善を示す一方、特別利益67.4億円(うち固定資産売却益54.0億円、特別損失0.3億円)の計上により税引前利益は88.8億円まで押し上げられ、純利益(連結)は60.7億円(+473.2%)、親会社株主帰属分は58.5億円(+514.6%)に達した。経常利益と純利益の乖離はこの一時的要因によるものであり、結論として増収増益である。
電力機器事業は売上145.8億円(+12.5%)、営業利益24.5億円(+24.3%)、利益率16.8%と主力事業として増収増益を確保した。計量事業は売上110.5億円(+20.9%)、営業利益16.3億円(+43.7%)、利益率14.7%と、全社中で最も高い増益率を示した。GXソリューション事業は売上12.4億円(-47.7%)、営業損失3.7億円(前年損失3.1億円から拡大)、利益率-29.7%と、投資フェーズが継続し赤字幅が拡大している。光応用検査機器事業は売上0.5億円(-28.8%)、営業損失0.9億円(前年損失0.9億円からほぼ横ばい、利益率-180.8%)で小規模ながら赤字が継続。その他(不動産賃貸等)は売上3.5億円(-6.7%)、営業利益1.7億円(+4.4%)、利益率47.9%と安定的な収益源となっている。電力機器・計量の二事業合計で報告セグメント利益36.1億円のうち大半を占め、全社マージン改善の中心を担う一方、GXの赤字拡大が希薄化要因として残る。
【収益性】営業利益率は8.4%で前年6.4%から+2.1pt改善し、粗利率27.9%(前年26.3%)と販管費率19.5%(前年19.9%)の双方が寄与した。純利益率(連結ベース)は24.0%と高水準だが、特別利益67.4億円(うち固定資産売却益54.0億円)の押し上げ効果が大きく、経常利益率8.6%が実力ベースの収益性に近い水準である。ROEは8.0%で、財務レバレッジを抑えた保守的な資本構成のもとで達成された。【キャッシュ品質】仕掛品181.9億円は当四半期売上高の71.9%に相当し、売掛金・受取手形185.4億円も同73.3%に達するなど、プロジェクト型事業に伴う運転資本の滞留が大きい。契約負債(前受金)は32.2億円(前年23.95億円、+34.4%)に増加し、運転資本の一部を下支えしている。【投資効率】総資産回転率は低位にとどまり、大きな在庫・売掛金残高が資産効率の重石となっている。有形固定資産は354.4億円(前年384.4億円)へ減少し、固定資産売却を通じた資産圧縮が進んだ。【財務健全性】自己資本比率は64.5%(前年61.3%相当、+3.2pt改善)、流動比率は約299.7%(流動資産746.0億円/流動負債248.9億円)と高水準である。有利子負債は短期9.7億円・長期9.0億円の合計18.7億円にとどまり、現金及び預金141.6億円と有価証券(流動)90.0億円で十分にカバーされるネットキャッシュ状態にある。
現金及び預金は141.6億円(前年135.6億円)、短期有価証券は90.0億円(前年30.0億円、+200%)へ増加し、資金余力は拡大した。有形固定資産は354.4億円(前年384.4億円)、土地は179.9億円(前年199.4億円)へ減少しており、固定資産売却益54.0億円の計上と整合的な資産圧縮が進んだ。長期借入金は9.0億円(前年12.0億円、-25.0%)へ縮小し、有利子負債の圧縮による財務保守化が観察される。一方、自己株式は23.75億円(前年4.26億円)へ大きく増加し、株主還元姿勢の強化を示唆する。契約負債(前受金)は32.2億円(前年23.95億円、+34.4%)に増加し、受注消化に伴う前受金の積み上がりが運転資本を一部補完している。仕掛品や売掛金の水準が高く資金化までのタイムラグが生じやすい構造であるため、今後の在庫・売掛金の回転状況が資金創出力を左右する。
純利益(連結)60.7億円の押し上げは、特別利益67.4億円(うち固定資産売却益54.0億円)という経常外・一時的要因が中心であり、経常利益21.8億円(+38.3%)が事業の実力に近い伸びを示す。営業外収益は0.9億円(受取配当金0.2億円等)、営業外費用は0.5億円(支払利息0.1億円、為替差損0.1億円等)と小規模で、経常段階の変動要因は限定的である。包括利益は61.1億円、うち親会社株主分は58.9億円で、親会社株主に帰属する当期純利益58.5億円とほぼ近い水準にあり、有価証券評価差額金+0.7億円や退職給付に係る調整額-0.7億円などのその他の包括利益項目は概ね相殺し合っている。このため、包括利益と純利益の乖離自体は小さいが、純利益の内訳としては固定資産売却益への依存度が高く、来期以降は当該一時的要因の反動により利益水準が正常化する可能性がある点に留意が必要である。
通期予想に対する進捗率は、売上高22.0%(252.9億円/1150.0億円)、営業利益21.3%(21.3億円/100.0億円)、経常利益21.6%(21.8億円/101.0億円)と、四半期の単純進捗基準(25%)をやや下回る水準にある。一方、EPS進捗率は58.8%(366.21円/623.00円予想)と大きく前倒しとなっており、これは固定資産売却益による一時的な純利益押し上げの影響である。通期の経常利益予想は前期比+0.2%とほぼ横ばいが見込まれており、Q1の経常利益YoY+38.3%との対比では、下期にかけての増益ペース鈍化を織り込んだ保守的な計画となっている。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで据え置かれている。
通期の配当予想は67円で、EPS予想623円に基づく配当性向は約10.8%となり、保守的な水準にある。配当予想の修正はなく、据え置きとなっている。自己株式は23.75億円(前年4.26億円)へ増加しており、自社株買いの実施が示唆される。配当のみで見た性向10.8%は低水準だが、自己資本比率64.5%、有利子負債18.7億円に対し現金及び預金141.6億円・有価証券90.0億円を有する財務基盤を踏まえると、配当原資の確保には余裕があるとみられる。
運転資本の高止まり: 仕掛品181.9億円は当四半期売上高の71.9%、売掛金・受取手形185.4億円は同73.3%に相当し、プロジェクト型事業特有の資金化までのタイムラグが構造的リスクとして残る。
GX事業の損失拡大: 売上高12.4億円(YoY-47.7%)に対し営業損失は3.7億円(前年3.1億円から拡大)、利益率-29.7%と、投資フェーズの継続が全社マージンの希薄化要因となっている。
特別利益への依存: 親会社株主帰属純利益58.5億円のうち54.0億円が固定資産売却益によるもので、次期以降は当該一時的要因の反動により利益水準が変動する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.4% | 8.8% (4.4%–14.3%) | -0.4pt |
| 純利益率 | 24.0% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +16.7pt |
営業利益率は業種中央値をやや下回るが、純利益率は特別利益の影響で業種中央値を大きく上回る。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.5% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | +2.9pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、業種内でも相対的に高い増収率を確保している。
※出所: 当社集計
コア収益性は趨勢的に改善している。営業利益率は8.4%(前年6.4%)へ上昇し、粗利率改善(26.3%→27.9%)と販管費率低下(19.9%→19.5%)が同時進行しており、主力の電力機器・計量事業の増益が全社を牽引している。
純利益の急増(+473.2%)は固定資産売却益54.0億円を含む特別利益67.4億円が主因であり、経常利益ベースの伸び(+38.3%)が事業実態により近い成長率である点は決算の質を評価するうえで重要な観察点となる。
仕掛品・売掛金を中心とした運転資本の高水準と、GX事業の赤字拡大は、利益率改善の裏で残る構造的な論点であり、今後の受注消化ペースやコスト管理の推移が観察対象となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,298円 |
| base(基準) | 5,496円 |
| bull(強気) | 5,657円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,821円 |
| 調整後予想EPS | 685.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 10.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.14倍 / 8.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 5,336円〜5,663円、ω±0.1で 5,479円〜5,522円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。