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65602026 第2四半期プライムJGAAP

株式会社エル・ティー・エス 2026年度 第2四半期 決算

株式会社エル・ティー・エスの2026年度第2四半期決算レポート

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥85.2億¥85.7億-0.6%
営業利益¥6.5億¥4.7億+37.3%
経常利益¥7.1億¥5.2億+34.4%
純利益¥5.1億¥2.3億+123.9%
ROE9.9%4.7%-

Executive Summary

売上高が前年並みの中、利益率改善により大幅増益となった決算で、コストコントロールと粗利率改善が利益成長を牽引した点が特徴である。売上高は85.2億円(前年比-0.6%)とほぼ横ばいだったが、営業利益は6.5億円(同+37.3%)、経常利益は7.1億円(同+34.4%)、純利益は5.1億円(同+123.9%)と大幅増益となった。粗利率改善(30.9%、前年比+2.9pt程度)と持分法投資利益・投資有価証券売却益等の押し上げが寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は85.2億円で前年同期の85.7億円から-0.6%の減収となった。当中間期よりセグメントを「トランスフォーメーションサービス事業」の単一セグメントに変更しており、事業別の増減要因は開示されていない。トップラインは実質的に横ばい圏で推移している。

【損益】売上原価が58.9億円(前年61.7億円)に減少し、粗利率は30.9%と前年から改善した。販管費は19.8億円(販管費率23.3%、前年22.5%)とやや上昇したが、粗利率改善の効果がこれを上回り、営業利益は6.5億円(+37.3%)に伸長した。経常利益は持分法投資利益0.5億円等の押し上げで7.1億円(+34.4%)。特別損益は投資有価証券売却益0.6億円と評価損0.2億円のネットで+0.4億円の一時的要因が寄与し、純利益は5.1億円(+123.9%)と大幅増益となった。全体として減収増益の決算である。

セグメント別分析

当中間連結会計期間より、従来の「プロフェッショナルサービス事業」と「プラットフォーム事業」の2区分から「トランスフォーメーションサービス事業」の単一セグメントに変更されており、前年同期・当期ともにセグメント別の業績内訳は開示されていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.6%(前年5.5%相当)、純利益率は5.9%(前年2.6%相当)と、いずれも大幅に改善した。ROEは9.9%であり、純利益率の拡大と財務レバレッジ1.95倍が寄与している。【キャッシュ品質】営業CFは12.7億円で純利益5.1億円の約2.5倍に達し、稼いだ利益に対して実際の現金創出力が高いことを示している。【投資効率】設備投資は1.1億円、減価償却費は0.7億円で、投資額が償却額を上回る成長投資姿勢がうかがえる。【財務健全性】自己資本比率は51.3%(前年46.3%)と改善し、現金及び預金39.7億円に対し流動負債31.9億円と、短期債務は手元資金で十分にカバーされている。

キャッシュフロー分析

営業CFは12.7億円で前年同期の1.1億円から大幅に増加し、純利益5.1億円を上回る規模のキャッシュを創出した。主因は売上債権の回収進展(+5.1億円)と法人税等の還付・支払タイミングの影響である。投資CFは-0.2億円で、設備投資1.1億円を投資有価証券売却収入等でおおむね相殺した。財務CFは-6.5億円で、長期借入金の返済(-4.9億円)と配当支払(-1.5億円)が主な流出要因である。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は12.4億円となり、設備投資・配当を十分に賄う水準を確保している。

収益の質

当期の利益は営業利益6.5億円に加え、持分法投資利益0.5億円や補助金収入0.1億円といった非営業的な収益、さらに投資有価証券売却益0.6億円と評価損0.2億円のネット+0.4億円の特別損益が上乗せされている。特別損益は一時的要因であり、これを除いたコア収益力は営業利益・経常利益の水準を主体に判断する必要がある。一方で、営業CFが純利益の2.5倍に達しており、売上債権回収や税金還付の影響を含むものの、損益計算書上の利益とキャッシュフローの整合性は良好であり、アクルーアル(会計上の利益と現金の乖離)の観点からは収益の質は概ね良好といえる。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高183.0億円(前年比+7.0%)、営業利益16.0億円(+34.9%)、経常利益16.15億円(+24.8%)、純利益10.5億円が公表されており、当四半期時点での予想修正は行われていない。上期の進捗率は売上高46.6%、営業利益40.6%、経常利益43.7%、純利益48.2%で、純利益は標準的な進捗(50%)に近いが、営業利益はやや遅れている。上期は一時的な特別損益や非営業収益の寄与を含んでおり、下期はコア営業利益での上積みが通期達成の鍵となる。

株主還元

上期の中間配当は無配であり、通期の配当予想は1株当たり40円である。通期予想EPS238.47円に基づく配当性向は約16.8%と計算され、無理のない水準にとどまっている。上期の配当支払額1.5億円はフリーキャッシュフロー12.4億円で十分に賄われており、キャッシュ創出力に対して還元負担は軽微である。自社株買いに関する開示はなく、株主還元は配当のみで構成されている。

リスク要因

  1. トップライン停滞リスク: 売上高は前年同期比-0.6%と減収であり、報告セグメントも単一化されたため事業別の需要動向が外部から確認しにくい。案件獲得や稼働率の変動が今後の売上を左右する。

  2. 一時的収益への依存: 特別損益(投資有価証券売却益0.6億円等ネット+0.4億円)や持分法投資利益0.5億円、補助金収入0.1億円が上期利益を押し上げており、これらが下期に継続しない場合、増益ペースが鈍化する可能性がある。

  3. 販管費率上昇: 販管費率は23.3%で前年から上昇しており、人件費インフレや採用強化が続く場合、売上が伸び悩む局面では営業レバレッジが逆方向に働く可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.6%17.3% (4.1%–24.5%)-9.7pt
純利益率5.9%13.0% (2.0%–16.2%)-7.1pt

収益性面では、営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、業種内では相対的に低めの水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-0.6%22.5% (16.2%–26.8%)-23.1pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の面では業種内で低位に位置している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高が前年比-0.6%とほぼ横ばいの中、粗利率改善により営業利益率は7.6%まで上昇した。トップライン成長を伴わない利益改善であり、収益性の質は上向いているが、成長性は業種内で低位にある点が読み取れる。

  2. 上期純利益には特別損益(投資有価証券売却益等ネット+0.4億円)や持分法投資利益0.5億円といった非営業・一時的要因の寄与が含まれる。これらを除いたコア営業利益の進捗率(通期予想比40.6%)は純利益の進捗率(48.2%)よりも低く、下期のコア収益力の上積みが通期予想達成の鍵となる。

  3. 営業CFは12.7億円で純利益の2.5倍に達し、自己資本比率も51.3%に改善するなど、財務健全性とキャッシュ創出力は良好である。この点は、収益性が業種平均を下回る中でも、事業運営の安定性を支える要素として観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,583円
base(基準)1,647円
bull(強気)1,726円
算出前提
1株純資産(BPS)1,162円
調整後予想EPS261.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向16.8%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.42倍 / 6.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,598円〜1,697円、ω±0.1で 1,633円〜1,667円。

注記:

  • のれん償却 11.4円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。