| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥19.4億 | ¥19.7億 | -1.5% |
| 営業利益 | ¥4.2億 | ¥4.5億 | -7.0% |
| 経常利益 | ¥4.5億 | ¥4.7億 | -3.4% |
| 純利益 | ¥2.8億 | ¥3.0億 | -5.5% |
| ROE | 3.2% | 3.1% | - |
当四半期は粗利率が改善する一方で販管費増加が上回り、減収減益となった決算である。売上高は19.4億円(前年19.7億円、YoY-1.5%)、営業利益は4.2億円(同-7.0%)、経常利益は4.5億円(同-3.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.59億円(前年2.85億円、YoY-9.2%)となった。粗利率は78.9%と前年比+120bp改善したが、販管費率が57.3%(同+250bp)へ上昇し営業段階の利益率を圧迫した。経常利益は営業外収支の改善で減益幅が営業利益より小さいものの、実効税率の上昇と非支配株主帰属利益の増加により、親会社株主帰属の当期純利益の減益幅は経常利益より拡大した。
【売上高】人材事業の単一セグメントであり、売上高は19.4億円と前年比-1.5%の小幅減収となった。セグメント別の内訳開示はないが、粗利率が78.9%(前年比+120bp)へ改善しており、単価・案件ミックスの改善が示唆される。
【損益】営業利益は4.2億円(YoY-7.0%)で、粗利率改善分を販管費率の上昇(57.3%、同+250bp)が上回り営業減益となった。経常利益は4.5億円(YoY-3.4%)にとどまり、営業外収益が前年比+27.5%増加(為替差益・投資事業組合運用益等)、営業外費用が同-51.8%減少したことで、営業利益段階より減益幅が縮小した。税引前利益から法人税等(負担率38.0%、前年36.6%)を差し引いた連結純利益は2.8億円(YoY-5.5%)となり、さらに非支配株主帰属純利益が前年比+77.6%増加したことで、親会社株主に帰属する当期純利益は2.59億円(YoY-9.2%)と経常利益以上の減益幅となった。特別損益はほぼ発生しておらず(特別損失0.03億円)、一時的要因の影響は軽微である。結論として、当四半期は減収減益である。
【収益性】営業利益率は21.6%で前年22.9%から-130bp縮小し、純利益率(親会社株主帰属ベース)は13.4%で前年14.5%から-110bp縮小した一方、粗利率は78.9%と前年比+120bp改善しており、原価・案件ミックス面では質の向上がみられる。【キャッシュ品質】現金及び預金は27.6億円で前年比-29.4%減少し、売掛金・受取手形は5.0億円で同+27.6%増加しており、回収サイクルの長期化が示唆される。【投資効率】ROEは3.2%、総資産回転率は概算0.20倍程度にとどまり、豊富な現金・投資有価証券とのれん等無形資産(総資産の30.4%)の保有が資産効率を抑制している。【財務健全性】自己資本比率は88.7%、流動資産43.7億円に対し流動負債9.4億円と流動比率は高水準であり、短期の支払能力は良好である。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は前年27.6億円から今期27.6億円…実際には前年39.1億円から27.6億円へ-29.4%減少しており、資金の流出がうかがえる。売掛金・受取手形は5.0億円へ+27.6%増加し、運転資本の積み上がりが資金滞留の一因となっている可能性がある。利益剰余金は63.9億円で前年75.2億円から-15.1%減少しており、当期純利益の計上を上回る配当金の支払い等により内部留保が目減りした可能性が高い。有価証券(流動)は10.0億円で前年から横ばいであり、短期の運用資産構成に大きな変化はない。
経常利益と純利益の差異要因をみると、営業外収益は0.41億円(売上高比2.1%)で為替差益・投資事業組合運用益が中心であり、金額としては小幅である。特別損益は特別損失0.03億円(固定資産除却損)のみで、一時的要因の影響はほぼない。税引前利益に対する法人税等の負担率は38.0%で前年36.6%から上昇しており、実効税率の上振れが純利益の伸びを抑制した一因である。さらに非支配株主に帰属する純利益が前年比+77.6%増加したことで、連結純利益2.8億円に対し親会社株主帰属の当期純利益は2.59億円にとどまり、両者の乖離が前年より拡大している。包括利益は4.5億円で連結純利益2.8億円を上回り、為替換算調整額+1.3億円が主因であるが、前年は為替換算調整額がマイナスであったため包括利益と純利益の関係は前年から逆転している。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.7%(8,174百万円予想比)、営業利益23.3%(1,796百万円予想比)、経常利益24.8%(1,834百万円予想比)、親会社株主帰属の当期純利益23.9%(1,082百万円予想比)である。四半期均等仮定の25%比でいずれも-1〜-2pt程度の小幅未達にとどまり、業績予想および配当予想の修正は行われていない。通期予想は売上高+6.9%、営業利益+7.4%、経常利益+8.9%の増収増益を見込んでおり、当四半期の減収減益基調からの回復ペースが今後の焦点となる。
通期の配当予想は1株当たり56円で、予想EPS43.55円に対する配当性向は約128.6%となる。当四半期において配当予想の修正は行われていない。配当性向は予想純利益を上回る水準にあり、自己資本比率88.7%・流動比率の高さといった財務健全性を背景に短期的な支払い余力は確保されているとみられるが、利益水準に対しては高い還元計画である。
収益性圧迫リスク: 販管費率が57.3%へ前年比+250bp上昇し、粗利率+120bpの改善効果を相殺して営業利益率が-130bp縮小した。費用の伸び(SG&A前年比+3.1%)が売上の伸び(同-1.5%)を上回る状態が続くと、営業レバレッジが悪化方向に働く可能性がある。
のれん・無形資産の減損リスク: のれんは26.9億円、無形資産は総資産の30.4%を占め、集中度が相対的に高い。事業環境の変化により将来の回収可能価額が低下した場合、減損損失計上の可能性がある。
運転資本・回収リスク: 売掛金・受取手形は前年比+27.6%増加し、現金及び預金は同-29.4%減少した。回収サイクルの長期化が続く場合、運転資本の積み増しがキャッシュ創出力に影響する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 21.6% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +13.6pt |
| 純利益率 | 14.5% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +8.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -1.5% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -10.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内では減収方向に位置している。
※出所: 当社集計
粗利率は78.9%(+120bp)と改善したものの、販管費率57.3%(+250bp)の上昇がこれを上回り、営業利益率は21.6%へ-130bp縮小した。費用の伸びと売上の伸びのミスマッチが利益率の趨勢を左右する構造にある。
非支配株主に帰属する純利益が前年比+77.6%増加したことで、連結純利益(YoY-5.5%)と親会社株主に帰属する当期純利益(YoY-9.2%)の減益幅に差が生じている。利益の帰属構造の変化として留意される。
通期の配当予想(56円)は予想EPS(43.55円)に対し配当性向約129%となる計画で、財務健全性(自己資本比率88.7%)を背景に短期の履行余力は確保されているが、利益水準を上回る還元計画である点は決算データ上の特徴として確認できる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 371円 |
| base(基準) | 379円 |
| bull(強気) | 389円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 350円 |
| 調整後予想EPS | 45.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 100.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.09倍 / 8.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 370円〜389円、ω±0.1で 379円〜380円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。