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65252027 第1四半期プライムIFRS

KOKUSAI ELECTRIC(6525) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は754.1億円(前年同期比+45.6%)、営業利益は159.3億円(同+63.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥754.1億¥517.9億+45.6%
営業利益¥159.3億¥97.2億+63.9%
税引前利益¥157.4億¥93.2億+68.9%
純利益¥115.6億¥67.8億+70.6%
ROE5.1%3.1%-

Executive Summary

半導体製造装置需要の拡大を背景に、増収率を上回る増益を達成した増収増益決算である。売上高は754.1億円(前年比+45.6%)、営業利益は159.3億円(同+63.9%)、経常利益に相当する税引前利益は157.4億円(同+68.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は115.6億円(同+70.6%)となった。売上総利益率は40.7%と前年の42.9%から低下したが、販管費の伸びが売上成長を大きく下回ったことで営業利益率は21.1%まで改善している。

業績変動要因

【売上高】売上高は754.1億円で前年同期比+45.6%の増収。地域別では韓国向けが239.0億円(同+168.1%)、米国向けが54.6億円(同+268.9%)、台湾向けが142.4億円(同+34.9%)と急拡大し成長を牽引した。一方、従来最大市場の中国向けは214.0億円(同▲9.1%)で構成比28.4%に低下したが、依然最大の販売地域である。海外売上比率は91.8%に達し、地域ミックスの変化が増収の主因となっている。

【損益】営業利益は159.3億円(同+63.9%)、営業利益率は21.1%と前年の18.8%から2.3pt改善した。売上総利益率は40.7%(前年42.9%)と2.2pt低下したものの、販管費が+15.6%増にとどまり売上成長率を大きく下回ったため、営業レバレッジが利いた形である。金融費用は3.5億円で前年の4.6億円から縮小し、税引前利益の伸長にも寄与した。純利益は115.6億円(同+70.6%)で、純利益率は15.3%(前年13.1%)に改善。特別損益的な一時要因は確認されず、増収増益の決算である。

セグメント別分析

当社は半導体製造装置事業の単一セグメントであり、セグメント別損益の開示はない。地域別売上収益では、韓国(239.0億円、同+168.1%)、米国(54.6億円、同+268.9%)、台湾(142.4億円、同+34.9%)が大きく伸長した一方、中国(214.0億円、同▲9.1%)は減収となった。海外計は692.6億円(構成比91.8%)で、地域ミックスの変化が全体成長を主導している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率21.1%(前年18.8%)、純利益率15.3%(前年13.1%)はともに改善しており、売上総利益率の低下(40.7%、前年42.9%)を販管費効率化が上回る構図である。【キャッシュ品質】営業CFは121.3億円で純利益115.6億円の1.05倍となり、利益の現金化は良好である。【投資効率】ROEは5.1%(四半期実績ベース)で、四半期利益を年換算した場合の水準はより高くなる見込みだが、当四半期数値としては5.1%にとどまる。EPSは49.47円(前年29.08円、同+70.1%)。【財務健全性】自己資本比率60.6%(前年60.6%)と横ばいで高水準を維持し、有利子負債は総額469.5億円のうち長期借入金が354.0億円を占め、長期資金中心の調達構造である。

キャッシュフロー分析

営業活動によるキャッシュ・フローは121.3億円で前年同期の49.2億円から大幅に増加し、純利益115.6億円に対する比率は1.05倍と良好な現金化を示す。運転資本面では棚卸資産が45.2億円、売上債権が40.6億円それぞれ増加し営業CFを押し下げたが、仕入債務の41.2億円増加が一部を相殺した。投資活動によるキャッシュ・フローは55.2億円の支出で、有形固定資産取得45.6億円、無形資産取得9.6億円が主因である。財務活動によるキャッシュ・フローは64.5億円の支出で、配当金支払43.2億円と自己株式取得18.7億円が中心となっている。この結果、フリーキャッシュフローは66.1億円となり、配当・自社株買いの合計61.9億円を上回る水準を確保した。現金及び現金同等物は期末569.7億円で、期首から4.3億円増加している。

収益の質

当四半期の利益は経常的な事業活動から生じたものであり、特別損益等の一時的要因は確認されない。営業外項目では金融費用3.5億円が金融収益1.7億円を上回るが、前年同期の純金融費用3.95億円から縮小しており、税引前利益の伸長に寄与している。営業CFは121.3億円で純利益115.6億円を上回っており、アクルーアル(発生主義利益と現金収支の乖離)は小さく、利益の質は良好と評価できる。ただし棚卸資産と売上債権の増加が運転資本を圧迫しており、増収局面での在庫・債権の積み上がりは今後のキャッシュフロー動向を左右する要因として注視が必要である。

業績予想・ガイダンス

会社は通期業績予想として売上高3,400.0億円、営業利益794.0億円(前期比+89.8%)、純利益555.0億円(同+84.4%)を公表しており、当四半期に業績予想および配当予想の修正を行っている。Q1実績の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.1%、純利益20.8%であり、単純な四半期均等進捗率25%をいずれも下回る。通期予想が想定する営業利益率23.4%はQ1実績の21.1%を上回っており、下期にかけての一段の増収と利益率改善の実現が計画達成の焦点となる。

株主還元

当四半期の配当支払額は43.2億円で、四半期純利益115.6億円に対する比率は37.4%である。自己株式取得18.7億円を加えた株主還元総額は61.9億円となり、総還元性向は53.5%に達する。フリーキャッシュフロー66.1億円との対比では、還元総額はこれをおおむね賄う水準にある。通期会社予想では1株当たり配当65円、予想EPS237.63円から算出される配当性向は27.4%であり、四半期ベースの水準よりも低い計画となっている。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 半導体製造装置の単一事業であり、売上高は前年同期比+45.6%と拡大したが、半導体メーカーの設備投資サイクルの変動を直接受ける構造である。

  2. 地域集中・在庫滞留リスク: 中国向け売上は214.0億円で構成比28.4%と依然最大であり、地政学要因の影響を受けやすい。加えて棚卸資産が期首比+5.4%増加しており、需要動向によっては在庫評価への影響が生じ得る。

  3. 進捗率の下振れリスク: 通期予想に対する営業利益進捗率は20.1%で標準的な25%を下回っており、下期における出荷・利益率の実現状況が通期計画達成の鍵となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率21.1%8.7% (4.2%–14.3%)+12.4pt
純利益率15.3%7.1% (3.2%–10.6%)+8.2pt

自社の収益性は業種中央値を大きく上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)45.6%6.2% (-1.1%–14.6%)+39.4pt

売上成長率も業種平均を大幅に上回っており、半導体製造装置需要の拡大局面にあることがうかがえる。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率21.1%(前年18.8%)への改善は、売上総利益率が2.2pt低下する中でも販管費の伸びを売上成長率以下に抑えたことによるもので、固定費吸収による営業レバレッジが働いている点が決算上の特徴である。

  2. 通期予想に対するQ1進捗率は営業利益20.1%、純利益20.8%と標準的な25%を下回っており、下期の出荷・利益率動向が通期計画達成の観察ポイントとなる。

  3. 棚卸資産・売上債権の増加により運転資本が拡大しており、営業CFは121.3億円と純利益を上回る良好な水準を確保しているものの、今後の在庫・債権残高の推移が資金効率の観察対象となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,449円
base(基準)1,520円
bull(強気)1,612円
算出前提
1株純資産(BPS)963円
調整後予想EPS256.6円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向27.4%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.58倍 / 5.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,476円〜1,567円、ω±0.1で 1,505円〜1,544円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。