| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥734.1億 | ¥583.9億 | +25.7% |
| 営業利益 | ¥46.6億 | ¥3.5億 | +1240.2% |
| 経常利益 | ¥54.5億 | ¥5.7億 | +850.7% |
| 純利益 | ¥51.0億 | ¥4.7億 | +975.5% |
| ROE | 2.8% | 0.3% | - |
当四半期は電力インフラ事業を中心とした採算改善と特別利益の計上が重なり、大幅増収増益となった。売上高は734.1億円(前年比+25.7%)、営業利益は46.6億円(前年3.5億円から+1240.2%)、経常利益は54.5億円(同+850.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は50.6億円(前年4.7億円から+987.0%)となった。増収は電力インフラ事業・公共産業商業セクターの案件進捗によるもので、増益は粗利率改善(29.6%、前年比+3.5pt)と販管費率低下(23.3%、同-2.2pt)による営業レバレッジに加え、投資有価証券売却益16.0億円の特別利益計上が寄与している。
【売上高】売上高は734.1億円(前年比+25.7%)で、報告セグメントの大半が増収となった。電力インフラ事業が275.7億円(構成比37.6%、前年比+39.9%)と最大かつ最も伸長したセグメントであり、全体増収の主因となっている。公共産業商業セクターも201.2億円(同+33.5%)と続き、モビリティ電子部品174.2億円(同+13.3%)、フィールドサービスエンジニアリング92.7億円(同+7.0%)も増収を確保した。一方、その他区分は18.1億円(同-11.1%)で減収となった。
【損益】営業利益は46.6億円(前年3.5億円、+1240.2%)で、粗利率29.6%(前年26.1%から+3.5pt改善)と販管費率23.3%(同-2.2pt低下)の双方が寄与した。電力インフラ事業の営業利益は39.4億円(利益率14.3%)で全社営業利益の大宗を占め、モビリティ電子部品は前年の赤字圏から1.6億円の黒字に転換した。経常利益は受取配当金6.0億円・為替差益2.0億円を含む営業外収益11.6億円を加えて54.5億円となった。特別利益として投資有価証券売却益16.0億円を計上(一時的要因)し、税引前利益70.0億円、親会会株主に帰属する当期純利益は50.6億円(同+987.0%)となった。増収増益。
6報告セグメント中4セグメントが増収増益となった。電力インフラ事業は売上275.7億円(前年比+39.9%)、営業利益39.4億円(同+137.7%、利益率14.3%)と全社の稼ぎ頭で、増収・増益の両面で寄与度が最も大きい。公共産業商業セクターは売上201.2億円(+33.5%)に対し営業利益3.5億円(+118.4%、利益率1.8%)と増収の割に低採算にとどまる。モビリティ電子部品は売上174.2億円(+13.3%)に対し営業利益1.6億円(前年ほぼ赤字圏から+836.4%)と黒字転換が進んだが利益率は0.9%とまだ低水準。フィールドサービスエンジニアリングは売上92.7億円(+7.0%)と増収も、営業利益9.2億円(-9.6%)と減益で利益率9.9%はセグメント中最高水準を維持している。不動産事業は売上8.1億円(+0.2%)、営業利益3.5億円(-7.1%)と小幅な減益、利益率43.6%は突出して高い。その他区分は売上18.1億円(-11.1%)、営業損失0.5億円と赤字化した。なお当第1四半期より連結子会社の吸収合併に伴い一部事業がフィールドサービスエンジニアリングに区分変更されており、前年同期比較には軽微な非連続性がある。
【収益性】営業利益率は6.4%で前年同期0.6%から+5.8pt改善、純利益率(親会社株主帰属ベース)は6.9%で前年0.8%から+6.1pt改善しており、粗利率上昇と販管費率低下の双方が効いている。ROEは2.8%で、前年同期の水準(概算0.3%)から大きく回復した。【キャッシュ品質】営業CFは307.0億円で親会社株主帰属純利益50.6億円の約6.1倍に相当し、利益の裏付けとなるキャッシュフローが強く出ている。【投資効率】総資産回転率は概算0.20回(売上高734.1億円÷平均総資産3,673.7億円)で、売上増加と後述の売上債権圧縮により効率は改善方向にある。【財務健全性】自己資本比率は49.1%(前年46.8%)、流動比率200.8%、当座比率191.5%と短期の支払能力は厚い。有利子負債388.7億円に対しインタレストカバレッジは17.5倍と金利負担余力は大きく、財務体質は保守的な水準にある。
営業CFは307.0億円で前年同期比+31.9%となり、純利益に対して大幅に上回るキャッシュ創出が確認できる。運転資本面では売上債権が446.7億円のプラス寄与(回収進展)となった一方、棚卸資産の増加が68.7億円、仕入債務の減少が40.7億円のマイナス要因として一部相殺した。投資CFは-58.9億円で、有形固定資産・無形資産取得への支出が中心であり、事業投資は既存キャッシュ創出力の範囲内に収まっている。財務CFは-104.8億円で、配当金支払45.5億円やコマーシャルペーパーの純減などが主因である。この結果フリーCF(営業CF+投資CF)は248.1億円の黒字となり、配当支払や有利子負債の圧縮を賄ったうえでなお余力を残す構図となっている。
当期純利益の質を見ると、経常的な収益改善と一時的要因が併存している。営業利益46.6億円の急回復は粗利率・販管費率の構造的改善によるもので経常性が高いのに対し、特別利益として計上された投資有価証券売却益16.0億円は親会社株主帰属純利益50.6億円の約32%を占めており、非反復的な要因として区別して評価する必要がある。営業外収益11.6億円は受取配当金6.0億円、為替差益2.0億円が中心で、事業本体の収益力とは切り離して捉えるべき項目である。営業CF307.0億円が純利益を大きく上回っており、利益計上と現金回収の方向は整合的でアクルーアルの観点からは保守的な利益計上といえる。なお包括利益は74.5億円で親会社株主帰属純利益50.6億円との乖離23.9億円が生じており、その他有価証券評価差額金16.8億円や為替換算調整額7.3億円といった評価性の項目が主因である。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高20.1%(734.1億円/3,650.0億円)、営業利益14.1%(46.6億円/330.0億円)、経常利益16.3%(54.5億円/335.0億円)、純利益(親会社株主帰属)20.2%(50.6億円/250.0億円)となっている。単純な四半期均等進捗の目安である25%と比較すると、特に営業利益・経常利益の進捗はやや遅れており、下期における収益認識の進捗ペースが通期達成の鍵となる。当四半期において業績予想の修正は有りとされている一方、配当予想の修正は無しであり、2027年3月期の配当予想自体が現時点で未定と開示されている。
当四半期に支払われた配当金は45.5億円で、前年同期の36.0億円から増加している。フリーCF248.1億円は配当支払額の約5.5倍に相当し、営業キャッシュフローの厚みから当面の配当原資は確保されている状況がうかがえる。ただし2027年3月期の配当予想は現時点で未定と明記されており、配当性向を算出できる状態にはない。自社株買いに関する情報は開示されていない。
特別利益への依存: 投資有価証券売却益16.0億円が親会社株主帰属純利益50.6億円の約32%を占めており、非反復的要因を除いた経常的な収益力の持続性についてはモニタリングが必要である。
通期進捗ペースの遅れ: 営業利益・経常利益の進捗率がそれぞれ14.1%、16.3%と、単純な四半期進捗の目安25%を下回っており、下期の案件進捗・収益認識タイミングが通期計画達成の前提となる。
運転資本変動リスク: キャッシュフロー計算書上、棚卸資産の増加が68.7億円、仕入債務の減少が40.7億円のマイナス要因として計上されており、大型案件の進捗状況次第で運転資本の変動が今後のキャッシュフローに影響し得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.4% | 8.8% (4.3%–14.4%) | -2.5pt |
| 純利益率 | 6.9% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -0.3pt |
自社の営業利益率は業種中央値を下回るが、純利益率はほぼ中央値並みの水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 25.7% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +19.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限も超える高い伸びとなっている。
※出所: 当社集計
電力インフラ事業の採算改善(営業利益率14.3%、営業利益+137.7%)が全社増益の主因であり、同事業の受注動向・案件採算が今後の業績を左右する構造が明確になった。
営業CF307.0億円・フリーCF248.1億円と純利益を大きく上回るキャッシュ創出力が確認できる一方、親会社株主帰属純利益の約32%は投資有価証券売却益という一時的要因に依存しており、経常的な稼ぐ力の評価には営業利益ベースでの継続的な観察が有用である。
通期計画に対する第1四半期進捗は売上高20.1%、営業利益14.1%と平均的な進捗率25%を下回っており、下期における収益認識の進捗状況が今後の注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,519円 |
| base(基準) | 4,655円 |
| bull(強気) | 4,828円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,988円 |
| 調整後予想EPS | 608.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.17倍 / 7.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,524円〜4,793円、ω±0.1で 4,639円〜4,680円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。