- 売上高: 183.04億円
- 営業利益: 49.63億円
- 当期純利益: 36.73億円
- 1株当たり当期純利益: 160.69円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 183.04億円 | 134.99億円 | +35.6% |
| 売上原価 | 98.95億円 | 79.95億円 | +23.8% |
| 売上総利益 | 84.08億円 | 55.04億円 | +52.8% |
| 販管費 | 34.45億円 | 27.98億円 | +23.1% |
| 営業利益 | 49.63億円 | 27.05億円 | +83.5% |
| 営業外収益 | 4.65億円 | 1.23億円 | +278.0% |
| 営業外費用 | 57百万円 | 63百万円 | -9.5% |
| 経常利益 | 53.71億円 | 27.65億円 | +94.2% |
| 税引前利益 | 53.71億円 | 27.65億円 | +94.2% |
| 法人税等 | 16.97億円 | 7.88億円 | +115.4% |
| 当期純利益 | 36.73億円 | 19.77億円 | +85.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 36.73億円 | 19.77億円 | +85.8% |
| 包括利益 | 61.14億円 | 17.28億円 | +253.8% |
| 支払利息 | 37百万円 | 38百万円 | -2.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 160.69円 | 84.95円 | +89.2% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 554.23億円 | 543.55億円 | +10.68億円 |
| 現金預金 | 222.02億円 | 255.31億円 | -33.29億円 |
| 売掛金 | 140.80億円 | 115.95億円 | +24.85億円 |
| 棚卸資産 | 23.34億円 | 19.47億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 20.1% |
| 粗利益率 | 45.9% |
| 流動比率 | 470.3% |
| 当座比率 | 450.5% |
| 負債資本倍率 | 0.31倍 |
| インタレストカバレッジ | 134.14倍 |
| 実効税率 | 31.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +35.6% |
| 営業利益前年同期比 | +83.4% |
| 経常利益前年同期比 | +94.2% |
| 税引前利益前年同期比 | +94.2% |
| 当期純利益前年同期比 | +85.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +85.8% |
| 包括利益前年同期比 | +253.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 25.04百万株 |
| 自己株式数 | 2.18百万株 |
| 期中平均株式数 | 22.86百万株 |
| 1株当たり純資産 | 3,661.40円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ElectronicsComponents | 137.10億円 | 44.75億円 |
| IndustrialMachinery | 45.84億円 | 4.82億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 9百万円 | 6百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 830.00億円 |
| 営業利益予想 | 200.00億円 |
| 経常利益予想 | 204.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 140.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 612.39円 |
| 1株当たり配当金予想 | 245.00円 |
2027年度Q1のPILLARは、売上高183.04億円(前年比+35.6%)、営業利益49.63億円(+83.4%)と力強い立ち上がりで、四半期業績は想定を上回る伸長を示した。営業利益率は27.1%と前年の20.0%から+709bp改善、粗利率も45.9%と前年の40.8%から+510bp改善し、価格ミックス改善とスケールメリットが奏功した。経常利益は53.71億円(+94.2%)で、為替差益2.72億円や受取配当金1.00億円の寄与が上乗せとなった。純利益は36.73億円(+85.8%)、純利益率は20.1%(前年14.6%)と+546bp改善し収益性は大幅に向上。セグメント別では電子機器関連が売上137.10億円(+53.6%)、セグメント利益44.75億円(+112.5%)と牽引し、営業利益全体の約90%を稼ぐ主力事業として確立した。産業機器関連は売上45.84億円(+0.4%)と横ばい、利益は4.82億円(-18.7%)でマージン低下が残る。営業外収益は売上比2.5%と限定的だが、為替差益の一過性寄与(営業利益比約5.5%)は認識が必要。財務体質は、流動比率470%・当座比率451%、Debt/Capital 1.2%、インタレストカバレッジ134倍と極めて強固。総資産は1,099.26億円、純資産837.04億円で自己資本比率76.1%と資本余力も大きい。一方、品質アラートではDSO281日、DIO443日、CCC623日など運転資本効率の悪化が示唆され、売掛金回収と在庫効率化が優先課題。ガイダンス対比の進捗は、売上22.1%、営業利益24.8%、純利益26.2%と標準的な季節性(Q1=25%)に概ね整合。投資有価証券は106.69億円(前年比+39.6%)に拡大し、包括利益61.14億円の押し上げ要因となる一方、マーケットボラティリティの影響度も増す。のれん31.49億円(純資産比3.8%)・無形資産比率5.1%とM&Aリスクは軽微な水準。配当は通期予想245円/株、EPS予想612.39円で配当性向約40%と持続可能性は高い。営業レバレッジの正の効果が顕著で、主力の電子機器関連の高マージン定着が今期収益のカギとなる。産業機器関連の収益性改善、運転資本のテコ入れ、為替の一過性益の剥落時の耐性が今後の焦点。全体として、好業績・強財務ながら、運転資本効率とセグメント集中の2点が短期の管理課題である。
ROEは純利益率20.1%×総資産回転率0.167×財務レバレッジ1.31=約4.4%で、純利益率の改善が主要ドライバー。最も大きく変化した要素は純利益率で、粗利率の上昇(+510bp)と販管費率の低下(販管費/売上は18.5%→前年20.7%)により営業利益率が+709bp拡大したことが寄与。ビジネス面の背景は、主力の電子機器関連における高付加価値製品比率の上昇とスケールメリット発現、為替追い風の価格転嫁が想定される。為替差益の寄与は限定的だが一過性であるため、営業面の改善が持続性のコア。持続性評価としては、セグメント構成上、電子機器関連の高マージンが今後もROEを押し上げ得る一方、産業機器関連のマージン低下が全社平均を希釈するリスク。懸念トレンドとして、売上+35.6%に対し販管費+23.1%とオペレーティングレバレッジは良好だが、運転資本効率の低下が総資産回転率の伸長を抑制しており、今後のROE拡大には回転率の改善が必要。
売上は183.04億円(+35.6%)で、電子機器関連の拡大が牽引。営業利益は49.63億円(+83.4%)と利益成長が売上成長を大幅に上回り、ミックス改善と固定費吸収が確認できる。営業外では為替差益2.72億円と受取配当金1.00億円が上乗せも、本質的な成長は営業段階で達成。通期予想に対する進捗は売上22.1%、営業利益24.8%、純利益26.2%で概ね季節性と整合。今後は電子機器関連の高マージン継続と、産業機器関連の立て直しが成長持続のカギ。投資有価証券の増加により包括利益のボラティリティは上がるが、事業利益の基調は堅調。
流動比率470.3%、当座比率450.5%と圧倒的流動性。現金222.02億円は短期借入金7.50億円の約29.6倍、満期ミスマッチは極めて低い。負債資本倍率0.31倍、Debt/Capital 1.2%、有利子負債10.5億円とレバレッジは極小。インタレストカバレッジ134倍で金利耐性は非常に高い。投資有価証券は106.69億円(総資産比9.7%)に拡大し、市場価格変動のB/S影響が増大。長期借入金は3.00億円(前年比-36.8%)に低下し、資本構成は一段と保守的。短期負債比率は71.4%と短期項目への集中は高いが、潤沢な現金・当座資産が十分にカバー。
投資有価証券: +30.26億円(+39.6%)- ポートフォリオ拡大と株式評価差額の増加。市場ボラティリティに伴う純資産・包括利益の変動リスクが上昇。長期借入金: -1.75億円(-36.8%)- 債務削減により金利負担・再調達リスクがさらに低下。財務柔軟性が向上。
営業外項目の寄与(為替差益2.72億円、営業利益比5.5%)は一過性の色彩があり、経常から純利益への減少は実効税率31.6%によるもの。売掛金・在庫の水準上昇と品質アラート(DSO・DIO・CCCの長期化)は、アクルーアルの積み上がりと現金化タイムラグの拡大を示唆。今後は回収条件の見直し、与信管理強化、在庫適正化によるキャッシュコンバージョン改善が重要。
通期予想DPSは245円、EPS予想612.39円で配当性向は約40.0%と保守的。強固なネットキャッシュに近い財務体質と高い利益創出力から、配当の持続可能性は高いと評価。自己資本比率76.1%により、配当実行余力も大きい。
ビジネスリスクとして、セグメント集中リスク: 電子機器関連が売上の74.9%、営業利益の約90%を占め、同市場の需給変動・価格競争・顧客動向への感応度が高い、産業機器関連のマージン低下: 売上横ばいで利益減、固定費負担や案件ミックス悪化による全社マージン希釈リスク、為替変動: Q1は為替差益2.72億円が寄与、反転時には経常段階の押し下げ要因が挙げられます。
財務リスクとしては、運転資本効率の悪化: DSO281日、DIO443日、CCC623日が示唆する資金滞留とキャッシュ回収遅延リスク、市場価格リスク: 投資有価証券106.69億円(総資産比9.7%)の評価変動による純資産・包括利益のボラティリティ、短期負債比率の高さ: 短期項目への依存度は高いものの、流動資産超過で流動性は担保が挙げられます。
主な懸念事項としては、売掛金回収の遅延と与信管理強化の必要性、在庫の高水準・滞留による減耗・評価損リスク、主力セグメントへの業績依存度上昇によるボラティリティ拡大が挙げられます。
重要ポイントとして、Q1は売上+35.6%、営業利益+83.4%、営業利益率27.1%と想定超のレバレッジ効果を確認、電子機器関連の高マージン定着が全社収益を牽引、産業機器の改善余地は残る、財務体質は極めて強固だが、運転資本効率の是正が次の課題、ガイダンス進捗は概ね標準的で通期達成に向け視界良好が挙げられます。
注視すべき指標は、DSO・DIO・CCCの四半期推移(目標: CCC < 120日へ短縮)、電子機器関連のセグメント利益率(30%台維持可否)、産業機器関連の受注動向とマージン改善、投資有価証券評価差額の変動(OCI感応度)、為替感応度(営業外損益の安定度)です。
セクター内ポジションについては、同業製造業内での収益性(営業利益率27%)と財務健全性(自己資本比率76%)は上位だが、運転資本効率は同業平均を大きく下回る。セグメント集中度の高さは同規模メーカーに比し高めで、需給変動時の業績ボラティリティは相対的に高い。