| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥477.9億 | ¥424.9億 | +12.5% |
| 営業利益 | ¥42.2億 | ¥30.0億 | +40.8% |
| 経常利益 | ¥57.7億 | ¥39.3億 | +47.0% |
| 純利益 | ¥41.8億 | ¥31.4億 | +33.3% |
| ROE | 2.9% | 2.2% | - |
売上高の増収に加えて営業利益・経常利益がそれを上回るペースで伸び、増収増益かつ利益率改善を伴う決算となった。売上高は477.9億円(前年比+12.5%)、営業利益は42.2億円(同+40.8%)、経常利益は57.7億円(同+47.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は34.4億円(同+32.6%)となった。半導体・一般産業機械・航空宇宙向けの高採算領域が伸長し、粗利率が27.1%(前年24.9%)へ改善したことに加え、持分法投資利益と為替差益が経常段階を押し上げた。一方、売上構成の約半分を占める自動車・建機向けは増収率+1.0%にとどまり営業利益が減益となっており、セグメント間の収益格差が拡大している。
【売上高】売上高は477.9億円(前年比+12.5%)。セグメント別では自動車・建機向けが230.6億円(構成比48.3%、YoY+1.0%)と最大構成比を占めるが伸びは鈍く、一般産業機械107.4億円(同22.5%、+17.8%)、半導体60.0億円(同12.6%、+62.4%)、海洋54.7億円(同11.4%、+13.8%)、航空宇宙27.5億円(同5.8%、+29.4%)が増収を牽引した。半導体・航空宇宙の高い伸びと一般産機の堅調な拡大が全体の増収率を押し上げている。
【損益】粗利率は27.1%で前年24.9%から+2.2pt改善、販管費率は18.3%で前年17.9%から+0.4pt上昇したが、粗利改善が吸収し営業利益率は8.8%(前年7.1%)へ+1.8pt拡大した。経常利益は持分法損益12.7億円(前年7.4億円)と為替差益1.5億円の押し上げにより57.7億円(+47.0%)、経常利益率は12.1%(前年9.2%)へ拡大した。法人税等15.8億円を控除後の当期純利益(連結計)は41.8億円、非支配株主帰属分7.4億円(前年5.4億円、+37.0%)を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は34.4億円(+32.6%)となった。セグメント利益は一般産機18.0億円(+68.3%)、半導体4.5億円(+241.8%)、航空宇宙2.7億円(+198.9%)と大幅増益の一方、海洋13.5億円(-10.9%)、自動車・建機3.6億円(-42.4%、利益率1.6%)が減益となり、高採算セグメントの伸長が自動車・建機の収益悪化を補う構図となっている。結論として増収増益。
一般産業機械が売上107.4億円(構成比22.5%)、営業利益18.0億円(利益率16.8%)と全社利益の最大の牽引役となり、利益YoYは+68.3%と大幅増益。半導体は売上60.0億円(YoY+62.4%)で利益率が7.5%(前年5.5%程度から回復)へ改善し、利益は4.5億円(+241.8%)と急回復した。航空宇宙も売上27.5億円(+29.4%)、利益2.7億円(+198.9%、利益率9.9%)と伸びが目立つ。海洋は売上54.7億円(+13.8%)と増収したが利益は13.5億円(-10.9%)と減益で、利益率は24.7%と依然全セグメント中最高水準にあるものの前年から低下した。自動車・建機は売上230.6億円(構成比48.3%、+1.0%)とほぼ横ばいの一方、利益は3.6億円(-42.4%)、利益率1.6%(前年3.0%弱)へ低下しており、他セグメントの収益改善が全社利益を押し上げる構図の中で唯一の懸念材料となっている。
【収益性】営業利益率8.8%(前年7.1%、+1.8pt)、経常利益率12.1%(前年9.2%、+2.8pt)、純利益率(親会社株主帰属ベース)7.2%(前年6.1%、+1.1pt)と各段階で利益率が改善した。【キャッシュ品質】現金及び預金は346.2億円(前年336.8億円、+2.8%)で緩やかに積み増しているが、売掛金は379.8億円(同+4.7%)、棚卸資産は139.7億円(同+9.0%)と運転資本が拡大しており、増収に対する資金拘束の広がりがうかがえる。【投資効率】ROEは2.9%、総資産233.6億円は前年比+2.2%増にとどまり、資産成長に対して収益成長が上回る形で効率は緩やかに改善している。【財務健全性】自己資本比率は62.3%と高水準を維持する一方、短期借入金は199.4億円(前年152.2億円、+31.0%)へ増加し、流動比率は227.7%(前年242.5%)とやや低下したが依然として高い流動性を保っている。
CF計算書の開示はないため貸借対照表の推移から資金動向を確認すると、現金及び預金は346.2億円で前年336.8億円から9.4億円増加し、緩やかな資金積み増しが続いている。一方で売掛金・受取手形は379.8億円(前年362.6億円、+17.2億円)、棚卸資産は139.7億円(前年128.2億円、+11.5億円)とそれぞれ増加しており、増収に伴う運転資本の拡大が現金創出力を圧迫する方向に働いている。この運転資本増加は短期借入金199.4億円(前年152.2億円、+47.2億円、+31.0%)による資金調達で補われている様子がうかがえ、増収局面における運転資金需要の高まりが短期資金依存の上昇として表れている。長期借入金は202.5億円(前年229.5億円)へ減少しており、長短のバランスは短期方向へややシフトしている。
経常利益57.7億円は営業利益42.2億円に持分法投資利益12.7億円(前年7.4億円)と為替差益1.5億円などの営業外収益が加わって形成されており、営業外収益は売上高比3.6%と過度な依存ではないものの、経常段階の伸び(+47.0%)が営業利益の伸び(+40.8%)を上回る一因となっている。特別損益は特別利益0.02億円、特別損失0.11億円(固定資産除却損)と軽微で、一時的要因の影響はほぼない。税引前利益57.6億円に対し法人税等15.8億円を控除した実効税率は27.4%で、前年同期の20.1%から上昇しており、税負担の変動が連結純利益(41.8億円)と経常利益との乖離の一因となっている。さらに非支配株主に帰属する純利益7.4億円(前年5.4億円、+37.0%)を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は34.4億円で、経常利益との差は主に税金費用と非支配株主損益によるものであり、特別な会計上の歪みは確認されない。包括利益は58.8億円(親会社株主分50.8億円)で、為替換算調整額16.2億円のプラス寄与により親会社株主帰属の当期純利益34.4億円を上回っている。
通期計画に対する進捗率は、売上高23.9%(477.9億円/2000.0億円)、営業利益26.4%(42.2億円/160.0億円)、経常利益28.9%(57.7億円/200.0億円)となり、第1四半期の標準的な進捗目安(25%)を利益面で上回っている。親会社株主に帰属する当期純利益の通期予想120億円に対する進捗も28.7%(34.4億円/120億円)と利益面での先行が確認できる。当四半期に業績予想の修正が行われており、一般産業機械・半導体を中心とするミックス改善を反映した見直しがなされたとみられる。同社は2026年10月1日付でNOK株式会社との株式移転による共同持株会社設立を予定しており、下期以降の業績動向はこの経営統合の進捗とも関連する。
中間配当は70円と決定されており、前年同期の配当60円から+16.7%の増額となった。一方、2026年10月のNOK株式会社との経営統合(株式移転による共同持株会社設立)を予定していることから、期末配当は現時点で未定とされている。中間配当70円を通期予想EPS262.89円で除した参考値としての配当性向は26.6%であり、期末配当が未定のため年間配当性向は算出されない。自己資本比率62.3%、流動比率227.7%という財務基盤を踏まえると、中間配当の支払い自体に関する制約は限定的とみられる。
自動車・建機セグメントの収益性低下: 売上230.6億円(構成比48.3%、YoY+1.0%)に対し営業利益は3.6億円(YoY-42.4%)、利益率1.6%まで低下しており、価格転嫁の遅れやコスト増が全社利益率の重荷となっている。
短期資金依存の上昇: 短期借入金が199.4億円(前年152.2億円、+31.0%)へ増加し、流動負債に占める比率が高まっている。売掛金・棚卸資産の増加による運転資本拡大が背景にあり、金利環境変化時の調達コスト上振れが留意点となる。
営業外損益への依存: 経常利益57.7億円のうち持分法投資利益12.7億円と為替差益1.5億円が押し上げに寄与しており、投資先業績や為替相場の変動が経常利益の振れ要因となり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +0.1pt |
| 純利益率 | 8.8% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +1.7pt |
営業利益率は業種中央値とほぼ同水準、純利益率は業種中央値を+1.7pt上回っている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.5% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +6.2pt |
売上高成長率は業種中央値を+6.2pt上回り、IQR上限付近に位置している。
※出所: 当社集計
高採算セグメント(一般産機・半導体・航空宇宙)へのミックス改善により、営業利益率は8.8%(前年7.1%)へ拡大した。粗利率改善(+2.2pt)が主因であり、収益構造の質的な改善が読み取れる。
自動車・建機セグメントは売上構成比48.3%を占めながら営業利益率1.6%(前年比低下)にとどまり、他セグメントとの収益格差が拡大している。全社収益の持続的改善にはこのセグメントの収益是正が構造的な論点となる。
短期借入金が前年比+31.0%増加する一方、流動比率は227.7%(前年242.5%)へやや低下しており、増収に伴う運転資本拡大と資金調達構造の変化が確認できる。2026年10月予定のNOKとの経営統合を控え、資本配分・財務方針の動向が注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,875円 |
| base(基準) | 2,941円 |
| bull(強気) | 3,038円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,963円 |
| 調整後予想EPS | 281.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,859円〜3,027円、ω±0.1で 2,940円〜2,941円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。