| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥950.3億 | ¥810.3億 | +17.3% |
| 営業利益 | ¥23.8億 | ¥-5.2億 | +559.3% |
| 経常利益 | ¥36.1億 | ¥-21.2億 | +270.1% |
| 純利益 | ¥21.7億 | ¥-33.9億 | +164.1% |
| ROE | 0.6% | -1.0% | - |
当四半期は前年同期の赤字から一転し、増収増益を伴う黒字転換となった。売上高は950.3億円(前年比+17.3%)、営業利益は23.8億円(前年-5.2億円から黒字転換)、経常利益は36.1億円(前年-21.2億円から黒字転換)、純利益は21.7億円(前年-33.9億円から黒字転換)となった。改善の主因は遊技機事業の大幅回復(売上+58.5%、黒字転換)とエンタテインメントコンテンツの安定収益で、一方でM&Aにより連結範囲が拡大したゲーミング事業は統合初期コストにより赤字となっている。
【売上高】売上高は950.3億円で前年比+17.3%。セグメント別では、エンタテインメントコンテンツ685.9億円(+1.1%、売上構成比72.8%)、遊技機175.6億円(+58.5%)、ゲーミング80.3億円(+491.6%、M&Aによる連結範囲拡大が主因)となった。全社成長は遊技機とゲーミングの拡大が牽引し、主力のエンタテインメントは横ばいに近い。
【損益】売上総利益は433.3億円で粗利率45.6%(前年42.1%、+350bp改善)。販管費は409.4億円で販管費率43.1%(前年42.8%、+30bp上昇)とやや増加したが、粗利率改善が吸収し、営業利益は23.8億円(営業利益率2.5%、前年-0.6%)と黒字転換した。セグメント利益は遊技機28.6億円(前年-36.3億円から黒字転換)、エンタテインメント58.6億円(+16.7%)と改善したが、ゲーミングは-18.0億円(前年+1.8億円から悪化)と統合コストで赤字化した。経常利益は営業外収益22.4億円(受取利息8.3億円、為替差益4.2億円等)と持分法損益1.9億円が押し上げ、36.1億円となった。純利益は法人税等12.7億円(実効税率約36.9%)を経て21.7億円となった。増収増益。
セグメント利益はエンタテインメントコンテンツ58.6億円(利益率8.5%、前年比+16.7%)、遊技機28.6億円(利益率16.3%、前年-36.3億円から黒字転換)、ゲーミング-18.0億円(利益率-22.4%、前年+1.8億円から悪化)となった。遊技機は最も高い利益率で全社利益の柱に転じたが、ゲーミングはStakelogic B.V.やGAN Limited等の買収に伴う統合初期コストが重く、全社マージンを希薄化している。セグメント利益合計69.2億円から全社費用等の調整-33.1億円を経て、経常利益36.1億円に一致する。売上の72.8%をエンタテインメントに依存する高集中構造であり、事業ポートフォリオの偏りが確認できる。
【収益性】営業利益率2.5%(前年-0.6%)、純利益率2.3%(前年-4.2%)と大幅に改善したが、粗利率45.6%に対し販管費率43.1%と依然コスト吸収力が薄く、営業利益率は低位にとどまる。【キャッシュ品質】経常利益36.1億円のうち営業外収益差額+12.3億円(受取利息8.3億円、為替差益4.2億円、持分法損益1.9億円)が寄与しており、非営業要因への依存度が相応にある。【投資効率】ROEは0.6%と低水準で、総資産回転率の低さ(低い資産効率)が背景にある。【財務健全性】自己資本比率58.2%(前年56.5%)、現金及び預金1,412.5億円に対し短期借入金75.0億円と、流動性・資本の安全性は高い水準にある。
営業CF計算書の開示はないものの、B/S変動から資金動向を確認できる。営業利益23.8億円に対し、営業外収益の純額+12.3億円(受取利息、為替差益、持分法利益等)が経常利益を押し上げており、今期利益の一部は非営業要因に依拠している。特別損益は純額-1.7億円と軽微で、一時的要因の影響は限定的である。現金及び預金は前年1,412.5億円(前年1,533.7億円から減少)となったが、短期借入金75.0億円に対し十分な水準を維持している。売掛金は前年675.8億円から490.2億円へ-27.5%減少し、与信・回収面での運転資本改善が示唆される一方、仕掛品は895.6億円(前年784.9億円から増加)と積み上がっており、資金拘束の観点でモニタリングが必要である。
当期の経常的収益はエンタテインメントと遊技機の事業利益が中心だが、経常利益36.1億円には持分法損益1.9億円、受取利息8.3億円、為替差益4.2億円といった非営業要因の押し上げが含まれる。営業外収益は売上比2.4%とさほど大きくないものの、営業利益23.8億円に対する比率でみると寄与度は相応にあり、来期以降の反動には留意が必要である。特別損益は特別利益1.6億円(固定資産売却益等)に対し特別損失3.3億円(投資有価証券評価損3.0億円が主因)で、純額-1.7億円と小幅であり、純利益への影響は限定的である。経常利益36.1億円と純利益21.7億円の乖離は主に法人税等12.7億円(実効税率約36.9%)によるもので、異常な乖離ではない。
通期計画に対する進捗は、売上高18.6%(950.3億円/5,100億円)、営業利益5.4%(23.8億円/445億円)、経常利益7.6%(36.1億円/475億円)、純利益6.7%(21.7億円/325億円)となっている。単純な四分の一(25%)を下回る進捗であり、特に営業利益・純利益は下回り幅が大きい。通期計画は前年比で営業利益-5.6%、経常利益-12.4%と減益を見込んでおり、下期にタイトル発売や統合シナジーの顕在化を前提とした収益構造が示唆される。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はない。
会社計画の年間配当は1株当たり55円(前年配当27円から増額)。期中平均株式数約2.028億株を基に算定すると年間配当総額は約111.5億円となり、会社計画の親会社株主に帰属する当期純利益325億円に対する配当性向は約34%である。自己株式は前年末462.8億円から260.4億円へ-43.7%縮小しており、資本政策の柔軟性が向上している。当四半期において配当予想の修正はない。
ゲーミング事業の統合コスト: M&Aにより連結範囲が拡大したゲーミング事業のセグメント利益は-18.0億円(前年+1.8億円から悪化)で、統合初期コストが全社収益を押し下げている。
事業ポートフォリオの集中: エンタテインメントコンテンツが売上の72.8%を占め、主力タイトルへの依存度が高い構造となっている。
非営業要因への依存: 経常利益36.1億円のうち、受取利息・為替差益・持分法損益等の非営業要因が+12.3億円押し上げており、来期以降はこれらの平準化が想定される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -6.2pt |
| 純利益率 | 2.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -4.8pt |
自社の収益性は業種中央値を下回り、営業・純利益率ともに業種内では低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 17.3% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +11.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長性を示している。
※出所: 当社調べ
全社は前年同期の赤字から黒字転換した。粗利率改善(+350bp)と遊技機事業の回復が牽引役であり、増収増益基調への転換点として捉えられる。
営業利益率2.5%・純利益率2.3%は業種中央値を下回り、収益性の絶対水準はなお低位にある。ゲーミング事業の統合進捗が今後の全社マージン改善の鍵となる。
通期計画に対する進捗は営業利益5.4%・純利益6.7%と緩やかで、下期偏重の計画前提が示唆される。経常利益は為替・金利・持分法等の非営業要因の押し上げを含むため、次四半期以降はこれらの平準化とともに営業活動由来の利益の裏付けを確認することが有用である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,737円 |
| base(基準) | 1,778円 |
| bull(強気) | 1,838円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,751円 |
| 調整後予想EPS | 171.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 34.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 10.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,728円〜1,830円、ω±0.1で 1,777円〜1,779円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。