| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥114.5億 | ¥122.3億 | -6.4% |
| 営業利益 | ¥11.8億 | ¥16.6億 | -29.1% |
| 経常利益 | ¥15.3億 | ¥19.2億 | -19.9% |
| 純利益 | ¥9.8億 | ¥13.0億 | -24.4% |
| ROE | 1.4% | 1.9% | - |
当四半期は減収減益となり、国内事業の底堅さをアジア事業の損失拡大と販管費率上昇が相殺し、営業利益が大きく落ち込んだ決算である。売上高は114.5億円(前年比-6.4%)、営業利益は11.8億円(同-29.1%)、経常利益は15.3億円(同-19.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は10.7億円(同-18.3%)となった。粗利率は38.7%(前年37.8%)へ改善した一方、販管費率が28.4%(同24.3%)へ上昇し、営業利益率は10.3%と前年13.6%から3.3pt縮小した。
【売上高】売上高は114.5億円で前年比-6.4%の減収。国内(Japan)は104.6億円(-4.9%)で全社売上の91.4%を占め相対的に底堅い一方、アジアは10.0億円(-19.7%)と大きく落ち込み、全体の減収を牽引した。
【損益】粗利率は38.7%で前年比+0.9pt改善したが、販管費が32.5億円(前年29.7億円)へ増加し対売上比28.4%(同+4.1pt)へ上昇したため、営業利益は11.8億円(-29.1%)、営業利益率10.3%(前年13.6%)と3.3pt悪化した。経常段階では受取配当金3.1億円を含む営業外収益4.2億円が押し上げに寄与し、経常利益は15.3億円(-19.9%)と減益幅がやや縮小。特別損益の計上はなく、法人税等5.5億円(実効税率35.9%)を控除後、親会社株主に帰属する当期純利益は10.7億円(-18.3%)となった。売上・利益とも前年を下回る減収減益である。
Japanセグメントは売上高104.6億円(前年比-4.9%)、営業利益13.4億円(同-21.9%)、利益率12.8%(前年15.5%)で、全社利益の大半を稼ぐ主力事業だが利益率は低下傾向にある。Asiaセグメントは売上高10.0億円(同-19.7%)、営業損失1.7億円(前年営業損失0.6億円)、利益率-16.7%と赤字幅が拡大し、全社利益率を押し下げる要因となった。両セグメントとも減収である一方、利益面ではJapanの減益幅(-21.9%)よりAsiaの損失拡大(赤字約2.8倍)が全社利益への影響として大きい。
【収益性】営業利益率は10.3%で前年13.6%から3.3pt縮小し、純利益率(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)も9.4%と前年10.7%から1.3pt低下した。一方で粗利率は38.7%と前年37.8%から改善しており、原価・ミックス面は良化しているが、販管費増加がそれを上回って利益率を圧迫している。【キャッシュ品質】包括利益は41.8億円で当期純利益10.7億円を大幅に上回り、差額の主因は有価証券評価差額金+29.8億円の市況要因であり、事業損益の実力とは区別して捉える必要がある。【投資効率】ROEは1.4%、EPS(基本)は15.97円(前年18.79円、-15.0%)、BPSは974.94円(前年943.32円、+3.4%)で、純資産の積み上がりに対し利益成長が追いついていない。【財務健全性】自己資本比率は72.6%(前年71.7%相当)、流動比率385%と財務基盤は強固で、有利子負債は短期借入13.0億円・長期借入11.0億円に転換社債60.0億円を加えても現金及び預金177.0億円が上回る水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は177.0億円で前年174.3億円からほぼ横ばい(+1.6%)であった。売掛金・受取手形は161.4億円で前年207.6億円から22.3%減少しており、回収の進捗が資金の下支えとなった可能性がある一方、棚卸資産は21.2億円で前年9.1億円から132.6%増加し、投資有価証券も230.3億円で前年186.4億円から23.6%増加しており、在庫積み増しと有価証券投資に資金の一部が振り向けられたとみられる。あわせて短期借入金が13.0億円で前年9.0億円から44.4%増加しており、運転資金需要の高まりを補うための資金調達がなされた可能性がある。現金水準自体は前年からほぼ変わらず、潤沢な現預金と低い有利子負債水準が資金繰りの安定性を支えている。
経常的な収益の中心は国内事業の製品・サービス収益だが、当期は営業外収益4.2億円のうち受取配当金3.1億円(前年2.3億円)が経常利益を押し上げる要因となっており、売上高比では3.7%とやや構成が厚い。特別損益の計上はなく、経常利益15.3億円と親会社株主に帰属する当期純利益10.7億円の乖離は主に法人税等5.5億円(実効税率35.9%)による。一方、包括利益は41.8億円と当期純利益を大幅に上回り、差額の大部分は投資有価証券の時価変動に伴う有価証券評価差額金+29.8億円である。これは市況要因によるものであり、本業の収益力を反映した数値ではない点に留意する必要がある。
通期計画(売上高630.0億円、営業利益100.0億円、経常利益106.0億円、EPS107.23円)に対し、当第1四半期の進捗率は売上高18.2%、営業利益11.8%、経常利益14.5%、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)14.9%となった。四半期均等進捗の目安である25%をいずれも下回るが、当四半期において業績予想・配当予想の修正はなされていない。売上高進捗が利益指標の進捗を上回っており、下期にかけての利益率回復が計画達成の前提となる構図がうかがえる。
会社予想の年間配当は50.00円、予想EPSは107.23円であり、これに基づく配当性向は46.6%となる。発行済株式数から自己株式を控除した実質株数(約6,715万株)に基づく年間配当総額は約33.6億円と試算され、現金及び預金177.0億円で十分にカバーされる水準にある。低い有利子負債水準と厚い現預金を踏まえると、配当政策の持続性を支える財務的な余力は確保されている。
アジア事業の採算悪化: 売上高10.0億円(前年比-19.7%)に対し営業損失1.7億円(前年営業損失0.6億円)と赤字幅が拡大しており、全社利益率の希薄化要因となっている。
運転資本の膨張: 棚卸資産が前年比+132.6%、短期借入金が同+44.4%増加しており、在庫消化の進捗と運転資金効率の推移がモニタリングポイントとなる。
投資有価証券の時価変動: 投資有価証券は230.3億円で総資産の24.2%を占め、有価証券評価差額金は前年比+29.8億円増加した。市況変動が純資産・包括利益に影響を与えやすい構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +1.6pt |
| 純利益率 | 8.6% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +1.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -6.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -12.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、増収基調にある業種内では相対的に劣後する位置づけにある。
※出所: 当社集計
販管費率の上昇(+4.1pt)とアジアセグメントの赤字拡大が営業利益率を3.3pt押し下げた主因であり、粗利率改善(+0.9pt)という構造的な良化要素は維持されている。
通期計画に対する進捗率は売上高18.2%、営業利益11.8%と四半期均等の目安を下回っており、下期における利益率の挽回状況が計画達成の焦点となる。
投資有価証券の含み益拡大により純資産・包括利益は増勢にあり、自己資本比率72.6%と財務基盤は強固に維持されている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,003円 |
| base(基準) | 1,030円 |
| bull(強気) | 1,070円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 975円 |
| 調整後予想EPS | 114.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 46.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.06倍 / 9.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,002円〜1,060円、ω±0.1で 1,029円〜1,032円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。