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64452027 第1四半期プライムJGAAP

ジャノメ(6445) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益582%増

2027年度第1四半期の売上高は104.8億円(前年同期比+31.0%)、営業利益は8.1億円(同+581.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥104.8億¥80.0億+31.0%
営業利益¥8.1億¥1.2億+581.9%
経常利益¥9.0億−¥0.6億+1712.5%
純利益¥7.6億−¥3.1億+342.3%
ROE2.1%−0.9%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は大幅な増収増益となり、収益性回復が鮮明となった決算。売上高は104.8億円(前年80.0億円、+31.0%)、営業利益は8.1億円(前年1.2億円、+581.9%)、経常利益は9.0億円(前年-0.6億円)、純利益は7.6億円(前年-3.1億円)となった。前年同期に為替差損で経常赤字だった状況から、家庭用機器の海外向け拡大と販管費率の低下により、増収増益基調へ大きく転換した。

業績変動要因

【売上高】売上高は104.8億円で前年比+31.0%増収。セグメント別では家庭用機器が82.9億円(構成比79.1%、+38.9%)と全体を牽引し、地域別では北米向けが最大の伸び(前年23.6億円→31.5億円)を示した。IT関連は8.8億円(+7.4%)、産業機器は16.8億円(+17.8%)と両セグメントも増収。

【損益】売上総利益は44.1億円、粗利率42.0%(前年41.9%)とほぼ横ばいだが、販管費率は34.3%(前年40.4%)へ-6.1pt低下し、増収に伴う規模効果が発現した。結果として営業利益率は7.7%(前年1.5%)へ+6.2pt拡大。営業外では受取配当0.9億円・為替差益0.3億円が寄与し経常利益9.0億円を確保。特別損失は減損損失0.2億円のみで一時的要因は小さい。純利益7.6億円は経常利益からの税負担・非支配株主帰属分を反映した水準。増収増益で締める。

セグメント別分析

セグメント別では、家庭用機器が売上82.9億円(+38.9%)、営業利益7.3億円(+383.6%)、利益率8.9%と業績を牽引した。IT関連は売上8.8億円(+7.4%)、営業利益1.3億円(+18.8%)、利益率15.0%と最も高採算なセグメント。産業機器は売上16.8億円(+17.8%)ながら営業損失0.7億円で、前年の損失(推計約-1.6億円)から縮小したものの赤字が継続している。売上構成は家庭用機器が全体の79.1%を占め、事業集中度が高い点が特徴。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.7%で前年1.5%から大幅に改善し、純利益率も7.0%程度まで回復した。粗利率42.0%はほぼ前年並みで、利益率改善は販管費率の低下(34.3%、前年40.4%)が主因である。【キャッシュ品質】経常利益9.0億円に対し純利益7.6億円で、税負担等を反映した乖離であり、特別損益の影響は限定的(特別損失0.2億円)。【投資効率】ROEは2.1%で、前年の純利益マイナスからは改善したが、総資産518.0億円に対する回転率は低く、資本効率面では改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率69.4%、純資産359.6億円と資本基盤は厚く、財務健全性は高水準を維持している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、BS変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は90.3億円(前年86.1億円)と増加し、買掛金は29.6億円(前年20.2億円、+46.3%)と拡大しており、サプライヤークレジットの活用が短期的な資金流出を緩和している状況がうかがえる。一方で棚卸資産は65.3億円と高水準を維持し、売掛金も81.1億円と大きく、売上増加に伴う運転資本の積み増しが生じている。現金水準は維持されているものの、在庫・債権の圧縮が進めば、キャッシュ創出力のさらなる改善余地があると考えられる。

収益の質

今四半期の利益は経常的な事業損益の改善によって支えられており、一時的要因の影響は小さい。特別利益0.0億円・特別損失0.2億円(減損損失)と規模は限定的で、純利益に対する影響も軽微である。営業外収益1.6億円は受取配当0.9億円、為替差益0.3億円、その他0.1億円で構成され、いずれも突出した項目はない。経常利益9.0億円に対し純利益7.6億円となっているのは、法人税等1.3億円の負担と非支配株主帰属分0.2億円を反映したものであり、一時益への依存は見られない。前年の為替差損による経常赤字からの反転という点では、営業外損益の振れが業績に一定の影響を与えている点は留意点となる。

業績予想・ガイダンス

通期計画(売上高420.0億円、営業利益30.0億円、経常利益30.0億円、純利益20.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.0%、営業利益27.0%、経常利益30.1%、純利益36.9%となった。標準進捗(四半期であれば25%)と比較して、経常利益・純利益は上振れており、特に純利益は+11.9pt上回っている。受取配当・為替差益の寄与や販管費抑制が背景にあり、上期に業績が前倒しで進んでいる可能性がある。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

会社予想では年間配当60円、予想EPS117.44円に基づく配当性向は約51.1%となる。前年配当は20円であり、今期の予想配当は増配となる。現金及び預金90.3億円、自己資本比率69.4%という財務基盤を踏まえると、当該配当性向は営業CFや現預金水準との関係で概ね持続可能な範囲にあると考えられる。自己株式は前期末16.0億円から2.2億円へ大きく減少しており、資本構成の変化として注視される。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 家庭用機器セグメントが売上全体の79.1%を占め、同セグメントの需要変動や競争環境の変化が業績全体に及ぼす影響が大きい。

  2. 産業機器の収益性課題: 産業機器セグメントは売上16.8億円に対し営業損失0.7億円(利益率-4.2%)と赤字が継続しており、固定費吸収や操業度改善が課題となっている。

  3. 運転資本・為替の変動リスク: 売掛金81.1億円、棚卸資産65.3億円と資産規模が大きく、海外売上比率が高いことから、為替変動が営業外損益(為替差益0.3億円等)を通じて業績に影響を与えやすい構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.7%8.7% (4.2%–14.2%)−1.0pt
純利益率7.2%7.0% (3.2%–10.6%)+0.2pt

営業利益率は業種中央値をわずかに下回るが、純利益率は中央値をやや上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)31.0%6.2% (-1.1%–14.6%)+24.8pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 販管費率の正常化と規模効果により営業利益率が前年1.5%から7.7%へ大きく改善しており、増収に伴う営業レバレッジの発現が確認できる。

  2. 産業機器セグメントは赤字が継続しているものの損失は縮小傾向にあり、今後の黒字化進捗が業績全体の質を左右する要素となる。

  3. 家庭用機器への売上集中(構成比79.1%)と海外売上比率の高さから、為替変動や特定市場の需要動向が業績のボラティリティ要因となりうる点は、決算データから読み取れる構造的特徴である。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,894円
base(基準)1,931円
bull(強気)1,962円
算出前提
1株純資産(BPS)2,150円
調整後予想EPS129.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向51.1%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.90倍 / 14.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,879円〜1,985円、ω±0.1で 1,924円〜1,935円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(37%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。