| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥390.2億 | ¥390.6億 | -0.1% |
| 営業利益 | ¥22.4億 | ¥27.4億 | -18.2% |
| 経常利益 | ¥26.6億 | ¥30.3億 | -12.2% |
| 純利益 | ¥8.4億 | ¥13.9億 | -39.9% |
| ROE | 0.6% | 1.0% | - |
2027年3月期第1四半期は売上高がほぼ横ばいとなる中、販管費増と税負担の上振れが重なり減益幅が拡大した決算となった。売上高は390.2億円(前年390.6億円、YoY-0.1%)とほぼ前年並みだったが、営業利益は22.4億円(同27.4億円、YoY-18.2%)、経常利益は26.6億円(同30.3億円、YoY-12.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.2億円(同13.5億円、YoY-39.4%)といずれも減益となった。減益の主因は販管費率の上昇(38.3%、前年比+1.3pt)と実効税率の上振れ(67.6%、前年55.6%)であり、営業段階よりも純利益段階で減益幅が拡大している。
【売上高】売上高は390.2億円で前年比-0.1%とほぼ横ばい。セグメント別では売上構成比79.6%を占める時間情報システム事業が310.4億円(+1.7%)と増収を確保した一方、構成比20.4%の環境関連システム事業は79.7億円(-6.5%)と減収し、両者が相殺し合う形で全体は前年並みにとどまった。
【損益】営業利益は22.4億円(-18.2%)、経常利益は26.6億円(-12.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.2億円(-39.4%)と各段階で減益。粗利率は44.1%(前年44.0%、+0.1pt)とわずかに改善したが、販管費率が38.3%(同37.0%、+1.3pt)に上昇し営業減益となった。セグメント利益は時間情報システムが29.9億円(-8.1%)、環境関連が4.7億円(-21.0%)と両セグメントとも減益し、各報告セグメントに配分されない全社費用(調整額)も12.2億円(前年11.1億円)に拡大している。経常段階では受取利息2.7億円・受取配当1.3億円等の営業外収益が下支えしたが、税引前利益25.9億円に対し法人税等17.5億円を計上し実効税率が67.6%(前年55.6%)に上昇したことで、純利益の減益幅が営業・経常段階より拡大した。特別損失は固定資産除却損0.7億円のみで一時的要因は軽微。結論として、売上高がわずかに前年を下回るなかで各利益段階が悪化した減収減益の決算である。
時間情報システム事業は売上高310.4億円(構成比79.6%、YoY+1.7%)、営業利益29.9億円(YoY-8.1%)、利益率9.6%(前年10.7%)と主力事業ながら増収減益。環境関連システム事業は売上高79.7億円(構成比20.4%、YoY-6.5%)、営業利益4.7億円(YoY-21.0%)、利益率5.9%(前年6.9%)と減収減益で、両セグションともに利益率が低下している。両セグメント合計の利益34.6億円から全社費用12.2億円(前年11.1億円)を控除した22.4億円が全社営業利益であり、全社費用の増加も営業減益に寄与している。時間情報システムへの売上・利益依存度が高い事業構成であり、環境関連の需要鈍化が全社利益率を押し下げている点が確認できる。
【収益性】営業利益率は5.7%で前年7.0%から1.3pt低下、親会社株主に帰属する当期純利益に基づく純利益率は2.1%で前年3.5%から1.4pt低下しており、販管費増と税負担上振れが収益性を押し下げている。【キャッシュ品質】営業CFは65.7億円で親会社株主に帰属する当期純利益8.2億円の約8.0倍と現金創出力は厚いが、棚卸資産の増加や仕入債務の減少が運転資本面での逆風となっている。【投資効率】ROEは0.6%(四半期実績、年率換算前)で前年同期水準(自己資本ベース概算1.0%)から低下しており、純利益率の悪化が主因である。【財務健全性】自己資本比率は70.9%(純資産131.4億円÷総資産1854.0億円)で前年72.1%からやや低下したものの、現金及び預金560.6億円に対し有利子負債(短期借入金5.1億円)は僅少で、財務基盤は引き続き厚い水準にある。
営業CFは65.7億円で前年54.96億円から+19.5%増加し、親会社株主に帰属する当期純利益8.2億円の約8.0倍とキャッシュ創出力は高水準を維持している。ただし内訳を見ると、売上債権の減少(+66.1億円)が営業CFを押し上げる一方、棚卸資産の増加(-17.1億円)と仕入債務の減少(-10.4億円)は押し下げ要因となっており、運転資本面での期ズレの影響がうかがえる。投資CFは-36.2億円で、うち設備投資は-10.7億円と減価償却費26.9億円の約4割にとどまり、更新・成長投資は抑制的な水準である。財務CFは-97.6億円で、配当金支払い87.4億円が主因となり、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は29.5億円を確保したものの、現金及び現金同等物は期末421.4億円まで67.4億円減少した。
特別損益は特別利益0.02億円、特別損失0.70億円(固定資産除却損)と軽微であり、収益の大部分は経常的な事業活動から生じている。営業外収益は5.2億円で売上高比1.3%にとどまり、受取利息2.7億円と受取配当1.3億円が中心である。経常利益26.6億円から親会社株主に帰属する当期純利益8.2億円への乖離が大きい主因は、法人税等17.5億円の計上に伴う実効税率67.6%(前年55.6%)への上昇であり、営業外・特別損益要因よりも税負担の影響が支配的である。営業CFは純利益の約8.0倍と現金の裏付けは強いが、売上債権減少による押し上げと棚卸資産増加・仕入債務減少による押し下げが併存しており、アクルーアルの観点では運転資本の期ズレをモニタリングする必要がある。包括利益は10.7億円と親会社株主に帰属する当期純利益8.2億円を上回っており、その差異は有価証券評価差額金の増加(+2.9億円)が主因である。
通期業績予想は売上高1840.0億円(YoY+4.3%)、営業利益240.0億円(YoY+6.4%)、経常利益256.0億円(YoY+5.1%)、EPS予想254.07円、配当予想55.00円で、当四半期における業績予想・配当予想の修正はない。第1四半期の進捗率は売上高21.2%、営業利益9.3%、経常利益10.4%、親会社株主に帰属する当期純利益4.7%(8.2億円÷176.0億円)で、単純な四半期按分の目安25%をいずれも下回っている。時間情報システム事業の案件計上や環境関連システムの需要動向、税負担の水準次第で下期の挽回ペースが変わるため、通期計画達成に向けては第2四半期以降の利益進捗を注視する必要がある。
年間配当予想は55.00円で前年実績(55円)から据え置きとなっている。予想EPS254.07円を分母とした配当性向は21.6%であり、通期純利益計画に対して持続可能な水準にとどまる。当第1四半期の自己株式取得は実施されておらず(前年同期は23.7億円取得)、現時点では配当を中心とした株主還元方針がうかがえる。当四半期の配当支払額87.4億円は当四半期の営業CF65.7億円を上回るが、現金及び預金560.6億円という厚い手元資金水準から見て、還元の持続性に大きな懸念は見当たらない。
セグメント集中リスク: 時間情報システム事業が売上高の79.6%、セグメント利益の大部分を占め、主力事業への依存度が高い。環境関連システム事業は売上-6.5%、営業利益-21.0%と軟調で、利益率も5.9%と相対的に低く、事業ミックスの変化が全社利益率に影響しやすい構造にある。
税負担上振れによる純利益変動リスク: 実効税率が67.6%と前年(55.6%)から上昇し、税引前利益25.9億円に対し法人税等17.5億円を計上したことが、親会社株主に帰属する当期純利益の減益幅(-39.4%)を営業利益(-18.2%)より大きく押し下げる要因となった。
運転資本の期ズレリスク: 棚卸資産が17.1億円増加する一方、仕入債務は10.4億円減少しており、営業CFへの下押し要因となっている。売上債権の減少(+66.1億円)による押し上げ効果と併せ、在庫・仕入債務の回転状況の変化はキャッシュフローの変動要因としてモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.7% | 8.8% (4.4%–14.3%) | -3.1pt |
| 純利益率 | 2.1% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -5.1pt |
営業利益率・純利益率とも製造業中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -0.1% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | -6.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、IQR下限に近い水準にとどまっている。
※出所: 当社集計
販管費率の上昇(+1.3pt)と実効税率の上振れ(67.6%)が減益の主因であり、特に税負担の水準が親会社株主に帰属する当期純利益の減益幅を拡大させている点は、通期計画176億円達成に向けたモニタリングポイントとなる。
営業CFは親会社株主に帰属する当期純利益の約8.0倍、自己資本比率70.9%、現金及び預金560.6億円と財務基盤は厚く、キャッシュ創出力と財務健全性は業績変動に対する耐性を示している。
第1四半期の進捗率は営業利益9.3%、親会社株主に帰属する当期純利益4.7%と標準進捗(25%)を下回っており、下期偏重の計画に対する第2四半期以降の進捗状況が今後の注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,142円 |
| base(基準) | 2,214円 |
| bull(強気) | 2,321円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,891円 |
| 調整後予想EPS | 278.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 21.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.17倍 / 7.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,150円〜2,281円、ω±0.1で 2,206円〜2,227円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。