クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥123.6億 | ¥153.3億 | −19.4% |
| 営業利益 | ¥23.1億 | ¥35.3億 | −34.4% |
| 経常利益 | ¥23.5億 | ¥35.5億 | −33.8% |
| 純利益 | ¥14.9億 | ¥24.2億 | −38.6% |
| ROE | 3.0% | 4.9% | - |
Executive Summary
2027年3月期第1四半期は、主力のアミューズメント事業の急減収を主因とする減収減益決算となった。売上高は123.6億円(前年153.3億円、△19.4%)、営業利益は23.1億円(同35.3億円、△34.4%)、経常利益は23.5億円(同35.5億円、△33.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14.8億円(同24.2億円、△38.9%)となった。減収率を上回る利益減少率は、固定費負担の相対的増加による営業レバレッジの逆回転を示している。
業績変動要因
【売上高】売上高は123.6億円で前年同期比19.4%減。セグメント別では主力の情報システム事業が104.9億円(構成比84.9%、同△9.2%)、アミューズメント事業が11.8億円(構成比9.5%、同△66.2%)、その他事業が7.2億円(構成比5.8%、同+138.4%)。アミューズメント事業の急減収が全社売上を大きく押し下げた。
【損益】営業利益は23.1億円(同△34.4%)、営業利益率は18.7%で前年同期比約4.3pt低下。情報システム事業の利益率は27.0%とほぼ横ばい(前年比△40bp程度)で高採算を維持したが、アミューズメント事業の利益率は11.8%(前年比大幅低下)まで縮小し、連結利益率の悪化要因となった。その他事業はセグメント損失0.8億円を計上している。販管費率は28.2%で前年同期の約24.2%から上昇し、減収局面での固定費吸収力低下を示す。特別損失として減損損失0.8億円(情報システム事業の資産売却意思決定によるもの等)を一時的要因として計上し、純利益を押し下げた。結論として減収減益。
セグメント別分析
報告セグメントは情報システム事業とアミューズメント事業の2区分に「その他」を加えた構成。情報システム事業は売上高104.9億円(前年比△9.2%)、セグメント利益28.3億円(同△10.6%)、利益率27.0%を維持し、連結利益の大半を稼ぐ収益基盤となっている。アミューズメント事業は売上高11.8億円(同△66.2%)、セグメント利益1.4億円(同△85.3%)と急減し、利益率も11.8%へ大きく低下した。連結子会社の事業用資産について減損損失(当期は0.8億円規模の減損を含む)を計上しており、遊技機市況・顧客投資動向への感応度の高さがうかがえる。その他事業は売上高7.2億円(同+138.4%)と拡大したが、セグメント損失0.8億円を計上しており、収益化が課題である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率18.7%、純利益率12.0%(親会社株主帰属ベース)で、いずれも前年同期(営業利益率約23.0%、純利益率約15.8%)から低下したが依然として高水準を維持している。粗利率は46.9%。【キャッシュ品質】現金及び預金は194.4億円で総資産の33.4%を占め、棚卸資産は95.1億円(うち完成品95.1億円)と在庫の滞留が資金効率上の論点となる。【投資効率】ROEは3.0%と低水準で、高い自己資本比率と厚い現預金による低い財務レバレッジ、総資産回転率の低さが要因である。【財務健全性】自己資本比率86.5%、有利子負債は長期借入金0.3億円のみと極めて保守的な財務構成で、流動比率も高水準にあり短期支払能力に懸念はない。
キャッシュフロー分析
本決算にはキャッシュフロー計算書の開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向をみる。現金及び預金は194.4億円と前年同期の165.9億円から増加しており、流動資産375.6億円に対し流動負債は66.1億円にとどまるため運転資本は大幅なプラスにある。一方で棚卸資産は95.1億円と横ばい圏で高水準を維持しており、その大半を完成品が占める。売上高が前年同期比19.4%減少するなかで在庫水準が下がっていない点は、在庫の現金化速度が相対的に低下していることを示唆し、今後の資金創出力を見るうえでの重要な確認事項となる。
収益の質
営業外収益は0.4億円と売上高の0.3%程度にとどまり、利益は営業利益への依存度が高い構成である。営業外費用もわずかで、支払利息負担は実質的に軽微である。特別損失として減損損失0.8億円を計上しており、これは情報システム事業の資産売却意思決定やアミューズメント事業・その他事業の資産の回収可能性見直しに伴う一時的要因であり、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。包括利益は14.7億円で親会社株主に帰属する四半期純利益14.8億円とほぼ同水準にあり、その他有価証券評価差額金や退職給付に係る調整額の影響は限定的で、純利益と包括利益の乖離は小さい。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高480.0億円(前年比△11.7%)、営業利益45.0億円(同△53.5%)、経常利益46.0億円(同△53.2%)。第1四半期時点での進捗率は売上高25.8%、営業利益51.4%、経常利益51.1%と、利益面で通常の25%水準を大きく上回る高進捗となっている。もっとも通期営業利益予想は前年比53.5%減と、第1四半期実績の同34.4%減より厳しい前提が置かれており、期後半にアミューズメント事業の販売動向や利益率の一段の低下を慎重に織り込んだ計画と読める。業績予想の修正は本四半期においては行われていない。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は100.00円、通期EPS予想は212.91円であり、これらから算定される予想配当性向は約47.0%である。配当予想の修正は本四半期においては行われていない。純資産502.9億円、現金及び預金194.4億円、有利子負債0.3億円という財務構成は、当該配当水準を支える十分な財務余力を示している。
リスク要因
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アミューズメント事業の急減収・急減益: 売上高は前年同期比66.2%減、セグメント利益は同85.3%減となり、利益率も11.8%まで低下した。遊技機市場の需要サイクルや顧客の設備投資動向への感応度が高く、連結業績変動の主因となっている。
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棚卸資産の滞留: 棚卸資産95.1億円のうち完成品が95.1億円を占め、売上高が減少するなかで高水準を維持している。需要回復が遅れた場合、在庫の現金化長期化や評価損計上のリスクが考えられる。
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主力事業の減収継続: 情報システム事業は高い利益率27.0%を維持する一方、売上高は前年同期比9.2%減となった。同事業の減速が続けば、連結収益への貢献度低下につながり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.7% | 8.7% (4.2%–14.3%) | +10.0pt |
| 純利益率 | 12.0% | 7.1% (3.2%–10.6%) | +4.9pt |
収益性は業種中央値を大きく上回り、上位水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −19.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | −25.6pt |
成長性は業種中央値を大きく下回り、業種内では減収局面にある点が際立つ。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
営業利益率18.7%・純利益率12.0%は業種水準を上回るが、前年同期比では利益率が縮小しており、収益性の趨勢としては悪化方向にある。
-
主力の情報システム事業はセグメント利益率27.0%を維持し、連結業績の安定化要因となっている一方、アミューズメント事業の急減収・急減益が連結業績を押し下げる構造が明確化している。
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通期予想への利益進捗は5割前後と高いものの、通期計画自体は前年比大幅減益を見込んでおり、期後半の販売動向や在庫水準の変化が計画達成の鍵となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,095円 |
| base(基準) | 3,161円 |
| bull(強気) | 3,219円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,441円 |
| 調整後予想EPS | 234.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.92倍 / 13.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,076円〜3,251円、ω±0.1で 3,152円〜3,167円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(48%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。