| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥349.9億 | ¥332.1億 | +5.4% |
| 営業利益 | ¥42.8億 | ¥37.4億 | +14.5% |
| 経常利益 | ¥44.9億 | ¥37.6億 | +19.4% |
| 純利益 | ¥30.0億 | ¥26.6億 | +12.7% |
| ROE | 2.7% | 2.3% | - |
増収に伴う販管費の抑制が働き、営業利益率が改善する質の良い決算となった。売上高は349.9億円(前年比+5.4%)、営業利益は42.8億円(同+14.5%)、経常利益は44.9億円(同+19.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は29.9億円(同+13.4%)となった。営業利益率は12.2%で前年同期の11.2%から約1.0pt改善し、増収分が販管費の伸び抑制と相まって収益性を押し上げた。経常利益は営業外収支の改善(為替差損から差益への転換)を受けて営業利益の伸びを上回る増加率となった。
【売上高】売上高は349.9億円で前年同期比+5.4%の増収となった。単一セグメントで開示しており、内訳の細分化はないが、販売増加とコスト転嫁が寄与したとみられる。売上原価は251.9億円(原価率72.0%)、売上総利益は98.0億円で粗利率28.0%と前年並みの水準を維持した。
【損益】販管費は55.2億円と前年比+0.2%にとどまり、増収の大部分が営業利益の押し上げに直結し正の営業レバレッジが働いた。営業利益は42.8億円(同+14.5%)、営業利益率は12.2%(前年11.2%から改善)となった。営業外収支は、受取配当金0.8億円や為替差益0.3億円(前年は為替差損)への転換により収益合計2.7億円・費用合計0.6億円と改善し、経常利益は44.9億円(同+19.4%)と営業利益の伸びを上回った。特別損益は投資有価証券売却益0.1億円と評価損0.1億円が相殺し、一時的要因としての影響はほぼ中立である。法人税等14.9億円(実効税率33.1%、前年29.5%から上昇)を控除後、親会社株主に帰属する四半期純利益は29.9億円(同+13.4%)。増収増益である。
【収益性】営業利益率は12.2%で前年同期11.2%から約1.0pt改善し、純利益率(親会社株主帰属ベース)は8.6%で前年7.9%から約0.6pt上昇した。売上増加に対して販管費がほぼ横ばいであったことが利益率改善の主因である。【キャッシュ品質】現金及び預金は461.3億円で総資産の30.6%を占め、流動比率は261.9%(流動資産895.5億円/流動負債341.9億円)、現金・売掛金ベースの当座比率は約196.4%と厚い流動性バッファを有する。【投資効率】ROE(当第1四半期実績、非年換算)は2.7%、総資産回転率(同ベース)は約0.23回にとどまり、潤沢な現金・投資有価証券の保有が資産効率を抑制する形となっている。【財務健全性】自己資本比率は74.6%で前年73.4%から+1.2pt上昇し、有利子負債は僅少で保守的な財務構成を維持している。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の変動から資金動向を分析する。現金及び預金は461.3億円で前年同期比-19.2億円(-4.0%)減少し、未払法人税等が48.2億円から18.6億円へ-29.6億円(-61.5%)減少したことが主因とみられ、期中の法人税納付が資金を圧迫した形である。運転資本面では、当四半期の売上高・売上原価を用いた四半期日数ベースで売上債権回転日数は約54.6日、棚卸資産回転日数は約14.3日、仕入債務回転日数は約60.6日となり、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは約8.3日と短く、運転資本の効率は良好である。一方、建設仮勘定は107.8億円(前年比+5.1%)に増加し、有形固定資産の27.9%を占めており、進行中プロジェクトへの投資が継続している。手元流動性は厚く、法人税納付や設備投資資金需要に対して現金ポジションが十分なクッションとなっている。
経常段階の増益(+19.4%)は営業利益の伸び(+14.5%)を上回っており、その差は為替差損から為替差益への転換(前年-1.5億円から当期+0.3億円)や受取配当金の増加といった営業外収支の改善によるもので、事業本体の収益力とは別の変動要因を含む点に留意が必要である。特別損益は投資有価証券売却益0.1億円と評価損0.1億円がほぼ相殺し、純利益への影響は軽微である。包括利益は22.2億円(親会社株主分22.1億円)で、親会社株主に帰属する当期純利益29.9億円を下回っており、その他有価証券評価差額金-7.0億円や退職給付に係る調整額-1.1億円といった評価性のマイナス項目が発生した点が乖離の主因である。この乖離は保有有価証券の時価変動に起因する非資金項目であり、稼得利益そのものの質を損なうものではないが、資産評価の変動が包括利益に影響を与えている点は留意点である。
通期予想(売上高1449.2億円、営業利益171.5億円、経常利益179.7億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.1%、営業利益24.9%、経常利益25.0%、EPSは24.2%(実績74.73円/予想308.56円)となり、第1四半期として標準的な進捗(約25%)に沿っている。当四半期において業績予想・配当予想の修正はなく、現時点の進捗は通期見通しと整合的である。
通期の配当予想は1株当たり89円で、予想EPS308.56円に基づく配当性向は約28.8%となり、保守的な水準にとどまる。現金及び預金461.3億円、自己資本比率74.6%という財務基盤を踏まえると、配当の支払余力は相応に確保されている。自己株式は404万株(発行済株式の約9.2%)を保有しているが、当四半期における新規の取得実績は開示データ上確認できない。
建設仮勘定(CIP)の増加: 107.8億円(前年比+5.1%)で有形固定資産の27.9%を占める。プロジェクトの稼働開始が計画から遅延した場合、投資回収時期のずれや一時的な費用計上が生じ得る。
営業外収支における為替影響の変動性: 当期は為替差益0.3億円を計上したが前年は為替差損1.5億円であり、経常利益の増益率(+19.4%)は営業利益の増益率(+14.5%)を上回る一因となった。この項目は市況により逆転し得る変動要素である。
実効税率の上昇: 法人税等負担率は33.1%で前年の29.5%から上昇しており、税引前利益の伸び(+18.8%)に対して親会社株主帰属純利益の伸び(+13.4%)がやや抑制される要因となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.2% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +3.5pt |
| 純利益率 | 8.6% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +1.5pt |
| 収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回る水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -0.8pt |
| 売上高成長率は業種中央値をやや下回るものの、IQRのレンジ内に収まる水準である。 |
※出所: 当社集計
営業利益率は12.2%(前年11.2%)へ改善し、増収下で販管費がほぼ横ばいに抑えられたことによる正の営業レバレッジが確認できる。この構造が持続するかは今後の販管費コントロールの推移を確認する必要がある。
経常利益の増益率(+19.4%)が営業利益の増益率(+14.5%)を上回った背景には、為替差損益の転換という非経常的な変動要因が含まれており、営業利益ベースの収益トレンドと合わせて評価することが有用である。
通期予想に対する第1四半期進捗率は売上高24.1%・営業利益24.9%・経常利益25.0%と標準的な水準であり、予想修正も行われていない。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,885円 |
| base(基準) | 2,965円 |
| bull(強気) | 3,083円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,799円 |
| 調整後予想EPS | 330.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 28.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.06倍 / 9.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,882円〜3,052円、ω±0.1で 2,961円〜2,971円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。