| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥335.7億 | ¥551.9億 | -39.2% |
| 営業利益 | ¥105.0億 | ¥238.5億 | -56.0% |
| 経常利益 | ¥111.1億 | ¥243.9億 | -54.5% |
| 純利益 | ¥80.7億 | ¥174.5億 | -53.7% |
| ROE | 3.2% | 7.0% | - |
2027年3月期第1四半期は大幅な減収減益となったが、営業利益率31.3%・純利益率24.1%と収益性は業種平均対比で高水準を維持した。売上高は335.7億円(前年551.9億円、YoY -39.2%)、営業利益は105.0億円(同238.5億円、YoY -56.0%)、経常利益は111.1億円(同243.9億円、YoY -54.5%)、純利益は80.7億円(同174.5億円、YoY -53.7%)となった。減収減益の主因は主力のパチンコ機関連・パチスロ機関連の売上減少で、固定費性の強い販管費が売上減に追随しきれず利益率を圧迫した。通期計画に対する進捗は売上19.3%、営業利益18.7%と、単純進捗目安の25%を下回っており、下期偏重の販売計画が前提となっている。
【売上高】売上高は335.7億円で前年比-39.2%の減収。主力のパチンコ機関連(売上構成比66.1%)が222.0億円・YoY-39.5%、パチスロ機関連(同24.6%)が82.7億円・YoY-45.0%と、主力2セグメントが大幅に落ち込んだ。補給機器関連は29.9億円・YoY-10.2%と相対的に減少幅は小さい。減収は主力製品の出荷・新機種投入タイミングの期ズレによるものとみられる。
【損益】粗利率は60.4%で前年61.4%から-103bp低下し、売上原価率も上昇した。販管費は97.8億円で前年比-2.7%減にとどまり、売上減少ペースに追いつかず販管費率は29.1%(前年18.2%)へ+1,093bp上昇した。この結果、営業利益率は31.3%で前年43.2%から-1,195bp縮小し、営業減益幅(-56.0%)は減収幅(-39.2%)を上回った。営業外収益は6.1億円(受取配当金3.1億円等)にとどまり、特別損益の計上は見られない。経常利益率は33.1%、税引前利益111.1億円に対し法人税等30.3億円(実効税率27.3%)を控除し純利益80.7億円となった。減収減益であり、固定費の希釈化(オペレーティング・レバレッジの逆回転)が利益率縮小の主因である。
パチンコ機関連は売上222.0億円(構成比66.1%、YoY-39.5%)、営業利益90.2億円(YoY-48.9%)、利益率40.6%と最大セグメントであり利益率も最も高い。パチスロ機関連は売上82.7億円(構成比24.6%、YoY-45.0%)、営業利益29.4億円(YoY-61.7%)、利益率35.6%で、売上減以上に利益が落ち込み収益性が悪化した。補給機器関連は売上29.9億円(構成比8.9%、YoY-10.2%)、営業利益1.8億円(YoY-24.9%)、利益率5.8%と他セグメントに比べ低マージン構造にとどまる。セグメント利益合計121.7億円から管理部門費用等の調整額-16.8億円を控除し、連結営業利益105.0億円となる。主力2セグメントで売上の9割超を占める構成であり、パチンコ機・パチスロ機の新機種投入サイクルが業績変動の主要因となっている。
【収益性】営業利益率は31.3%(前年43.2%)、純利益率は24.1%(前年31.6%)と、いずれも前年から縮小したが依然として高水準にある。【キャッシュ品質】包括利益は79.3億円で純利益80.7億円との乖離は-1.4億円にとどまり、その他有価証券評価差額金-1.3億円、退職給付に係る調整額-0.2億円が主因である。乖離は小幅であり、収益の質は概ね良好と評価できる。【投資効率】ROEは3.2%(四半期実績、前年同期は約7.0%)で、純利益率の縮小と売上減少に伴う総資産回転率の低下が主因である。【財務健全性】自己資本比率は86.6%、流動比率は約794.6%(流動資産2,298.9億円/流動負債289.3億円)と極めて高く、有利子負債への依存度は低い財務構成が継続している。
CF計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は1,126.7億円で前年同期の1,324.6億円から197.9億円(-14.9%)減少した一方、短期有価証券は599.7億円とほぼ横ばいで推移した。減少の背景には、売掛金が106.6億円(+220.6%)、棚卸資産が15.4億円(+101.8%)増加したことによる運転資本への資金拘束の進行がある。これに対し買掛金も56.0億円(+72.1%)増加しており、仕入面での支払サイト活用により資金流出の一部は相殺されているとみられる。現金及び預金に短期有価証券を加えた手元資金は依然として1,700億円台と厚く、運転資本の積み増しが進んだ局面でも財務的な余力は確保されている。
当期利益は営業利益104.96億円が中核を占め、営業外収益6.1億円(受取配当金3.1億円、受取利息1.4億円等、売上比約1.8%)の寄与は限定的で、特別損益の計上も見られないことから、経常的な本業収益が利益の大部分を占める構成である。経常利益111.1億円と純利益80.7億円との差は主に法人税等30.3億円(実効税率27.3%)によるもので、税負担は前年(実効税率28.5%程度)と大きく変わらず、乖離は妥当な範囲にとどまる。包括利益79.3億円は純利益とほぼ同水準であり、その他有価証券評価差額金や退職給付調整額といった評価性項目の影響は小さい。一方で、売上減少局面にもかかわらず売掛金・棚卸資産が大幅に増加しており、アクルーアル(発生主義に基づく利益と資金回収のズレ)の動向は今後モニタリングが必要な点である。
通期計画(売上高1,740.0億円、営業利益560.0億円、経常利益580.0億円、純利益400.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高19.3%、営業利益18.7%、経常利益19.2%、純利益20.2%となった。四半期均等進捗の目安である25%をいずれも下回っており、新機種投入や出荷が下期に偏重する計画が織り込まれているとみられる。当四半期において業績予想の修正は行われていないが、配当予想の修正は実施されている。販管費の固定費性を踏まえると、下期の出荷回復局面ではオペレーティング・レバレッジによる利益率改善余地が残る一方、進捗の遅れが継続する場合は通期計画の達成可否が焦点となる。
通期配当予想は1株当たり100円で、通期予想EPS202.52円に対する配当性向は約49.4%となる。当四半期において配当予想の修正が実施されているが、業績予想自体は据え置かれており、利益成長を伴わない配当計画の見直しである点に留意が必要である。自己資本比率86.6%、現金及び預金1,126.7億円という潤沢な手元資金を踏まえると、配当性向約49%は財務的な余力の範囲内にあると評価できる。自社株買いに関する記載はなく、還元は配当のみによって評価される。
事業集中リスク: パチンコ機関連が売上構成比66.1%を占め、パチンコ機・パチスロ機の合計で売上の9割超に達する。特定製品カテゴリーへの依存度が高く、規制動向やホール投資意欲の変化が業績に及ぼす影響が大きい。
販売サイクル変動リスク: パチスロ機関連は売上YoY-45.0%に対し営業利益YoY-61.7%と、利益の落ち込みが売上を上回った。新機種投入時期への依存度が高く、四半期毎の業績変動が大きい構造である。
運転資本増加に伴う信用・在庫リスク: 売掛金は前年同期比+220.6%(+106.6億円)、棚卸資産は+101.8%(+15.4億円)と大幅に増加した。買掛金も+72.1%(+56.0億円)増加し一定の相殺は見られるが、回収状況や在庫の陳腐化リスクについては継続的な確認が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 31.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +22.6pt |
| 純利益率 | 24.1% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +17.0pt |
減益局面にあるものの、営業利益率・純利益率とも製造業中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -39.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -45.5pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、当期は成長性の観点で業種内劣位にある。
※出所: 当社集計
大幅な減収減益局面でも営業利益率31.3%を維持し、業種中央値(8.7%)を+22.6pt上回る収益性構造を保っている点は、コスト構造の質を評価するうえで注目される。
通期進捗が売上19.3%・営業利益18.7%と単純進捗目安を下回っており、下期偏重の計画が実現するかが、今後の決算データで確認すべき焦点となる。
自己資本比率86.6%・流動比率約794.6%という強固な財務基盤に対し、売掛金・棚卸資産の大幅増加という運転資本面の変化が同時に生じており、収益性の高さと運転資本効率の変化という両面から決算の質を捉える必要がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,500円 |
| base(基準) | 1,555円 |
| bull(強気) | 1,635円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,261円 |
| 調整後予想EPS | 217.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 49.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.23倍 / 7.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,512円〜1,599円、ω±0.1で 1,548円〜1,565円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。