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64122027 第1四半期プライムJGAAP

平和(6412) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益2%減

2027年度第1四半期の売上高は777.6億円(前年同期比+10.7%)、営業利益は155.7億円(同-1.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社 平和

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥777.6億¥702.5億+10.7%
営業利益¥155.7億¥158.1億−1.5%
経常利益¥124.5億¥138.3億−10.0%
純利益¥79.5億¥88.5億−10.1%
ROE(年換算)12.6%14.2%-

Executive Summary

遊技機事業の大幅増収が連結売上を牽引した一方、支払利息の増加とゴルフ事業の採算悪化により営業増益には至らず、増収減益となった。売上高は777.6億円(前年比+10.7%)、営業利益は155.7億円(同-1.5%)、経常利益は124.5億円(同-10.0%)、純利益は79.5億円(同-10.1%)となった。売上原価の増加率(+15.9%)が売上成長率を上回ったことに加え、支払利息が30.5億円(同+33.2%)へ拡大したことが、営業利益から経常利益への利益流出を拡大させた。

業績変動要因

【売上高】連結売上高は777.6億円で前年同期比+10.7%。遊技機事業が152.5億円(同+81.3%)と大幅増収し、ゴルフ事業は625.1億円(同+1.1%)とほぼ横ばいで推移した。遊技機事業がセグメント売上構成比19.6%まで拡大し、増収の主因となった。

【損益】営業利益は155.7億円(同-1.5%)で減益となった。遊技機事業のセグメント利益は40.8億円(同+195.1%、利益率26.8%)と大幅改善した一方、ゴルフ事業のセグメント利益は127.0億円(同-19.1%、利益率20.3%、前年25.4%から低下)と採算が悪化し、連結利益率縮小の主因となった。営業外費用は支払利息の増加により34.5億円へ拡大し、経常利益は124.5億円(同-10.0%)、純利益は79.5億円(同-10.1%)と、営業段階を上回る減益幅となった。結論として増収減益である。

セグメント別分析

遊技機事業は売上高152.5億円(前年比+81.3%)、セグメント利益40.8億円(同+195.1%)、利益率26.8%(前年16.5%から+10.3pt改善)と大幅成長した。ゴルフ事業は売上高625.1億円(同+1.1%)と横ばいながら、セグメント利益127.0億円(同-19.1%)、利益率20.3%(前年25.4%から-5.1pt低下)と採算が悪化した。ゴルフ事業はセグメント利益合計の75.7%を占める主力事業であり、その利益率低下が連結業績を左右する構造にある。遊技機事業の高採算な伸長が、ゴルフ事業の利益減少をどの程度補えるかが今後の焦点となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は20.0%で前年同期の22.5%から低下、純利益率は10.2%で前年同期の12.6%から低下した。粗利率は34.6%で前年同期の37.5%から縮小し、売上原価の増加率(+15.9%)が売上成長率(+10.7%)を上回ったことが主因である。【キャッシュ品質】営業CFは59.0億円で、純利益79.5億円の0.74倍にとどまる。売上債権の増加が80.3億円の資金流出となったことが要因で、アクルーアル比率自体は低く発生主義利益の過度な積み上がりは見られない。【投資効率】年換算ROEは12.6%で、純利益率10.2%、総資産回転率0.286倍、財務レバレッジ4.30倍に分解される。ROEの水準は財務レバレッジへの依存度が高い構造である。【財務健全性】自己資本比率は23.3%で前年同期の23.1%からほぼ同水準を維持している。総資産10860.4億円のうち固定資産が9672.5億円を占め、資産集約的な構造となっている。

キャッシュフロー分析

営業CFは59.0億円で前年比-7.7%となり、主因は売上債権の増加による80.3億円の資金流出である。投資CFは-14.4億円で、うち設備投資が77.2億円を占め、減価償却費62.6億円を上回る投資を継続している。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は44.6億円のプラスとなったが、設備投資77.2億円を営業CFのみで賄うと18.2億円の不足となる。財務CFは32.5億円の流入で、長期借入による資金調達がこの不足の一部を補っている。今後のキャッシュフロー品質は、売上債権の回収正常化とゴルフ施設への投資水準の両面から注視する必要がある。

収益の質

当期の減益は主に経常的な要因、すなわち原価上昇とゴルフ事業の採算低下、および支払利息の増加によるものであり、一時的な特別損益要因は目立たない。営業外収益は3.2億円と小規模で、営業外費用34.5億円の大半を支払利息30.5億円が占め、前年同期比+33.2%と負担が拡大している。この結果、営業利益から経常利益への流出幅が拡大し、経常減益率(-10.0%)は営業減益率(-1.5%)を上回った。アクルーアル比率は低位にあるものの、営業CFが純利益の0.74倍にとどまっている点は、売上債権増加という運転資本要因によるキャッシュ転換効率の低下を示しており、当期の利益の質を評価する上で留意すべき点である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高2859.0億円(前年比+10.8%)、営業利益520.0億円(同+19.8%)、経常利益378.0億円(同+12.3%)である。当第1四半期の進捗率は売上高27.2%、営業利益29.9%、経常利益32.9%、純利益39.1%であり、いずれも標準的な四半期進捗率25%を上回っている。ただし当四半期は営業減益であり、通期での大幅増益計画の達成には、遊技機事業の販売モメンタム維持とゴルフ事業の採算回復が必要となる。なお当四半期に業績予想の修正が行われている。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり80.0円、通期EPS予想205.83円に基づく予想配当性向は38.9%(配当金のみベース)である。自社株買いの実施は確認されておらず、総還元性向ではなく配当性向で評価する。予想配当性向は一般的な持続可能性目安を下回る水準にあるが、当四半期の営業CF59.0億円は設備投資77.2億円と配当支払額37.9億円の合計を下回っており、当面の内部現金創出だけではこれらを完全にはカバーしていない。配当予想の修正は行われていない。

リスク要因

  1. ゴルフ事業の採算低下: 売上高は前年同期比+1.1%とほぼ横ばいの一方、セグメント利益は同-19.1%、利益率は20.3%(前年25.4%)へ低下した。連結セグメント利益の75.7%を占める主力事業であり、採算回復の遅れは連結業績への影響が大きい。

  2. 高レバレッジと金利負担の拡大: 自己資本比率は23.3%、支払利息は30.5億円で前年同期比+33.2%増加した。長期借入金5596.9億円を抱え、金利負担の上昇が続く場合、経常利益への圧迫が継続する可能性がある。

  3. 売上債権の増加とキャッシュ転換効率: 売掛金は187.4億円で、売上増加率を上回るペースで増加し、営業CFでは80.3億円の資金流出要因となった。営業CFは純利益の0.74倍にとどまり、今後の回収状況の推移を確認する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率20.0%8.7% (4.2%–14.3%)+11.3pt
純利益率10.2%7.1% (3.2%–10.6%)+3.1pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.7%6.2% (-1.1%–14.6%)+4.5pt

売上高成長率も業種中央値を上回るが、IQR上限(14.6%)には達していない。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収減益の構造は事業間で明確に分かれており、遊技機事業の高採算な急成長(利益率26.8%、前年比+10.3pt)が、ゴルフ事業の利益率低下(20.3%、前年比-5.1pt)を部分的に相殺する構図となっている。

  2. 年換算ROE12.6%は業種水準に対し良好であるが、財務レバレッジ4.30倍への依存度が高く、自己資本比率23.3%との組み合わせで資本構成の観察が重要となる。

  3. 営業CFが純利益の0.74倍にとどまる点は、売上債権の増加という運転資本要因によるものであり、今後の回収動向とキャッシュ転換効率の推移が業績の質を判断する上での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,640円
base(基準)2,710円
bull(強気)2,770円
算出前提
1株純資産(BPS)2,561円
調整後予想EPS302.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向38.9%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.06倍 / 9.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,635円〜2,788円、ω±0.1で 2,706円〜2,715円。

注記:

  • のれん償却 76.0円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 通期予想に対する純利益の進捗(39%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 39%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。