記事一覧に戻る
64072027 第1四半期プライムJGAAP

CKD株式会社 2027年度 第1四半期 決算

CKD株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

CKD株式会社

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥491.1億¥362.5億+35.5%
営業利益¥80.3億¥37.7億+112.9%
経常利益¥82.4億¥37.0億+122.5%
純利益¥56.9億¥24.8億+129.6%
ROE3.5%1.6%-

Executive Summary

増収増益で、営業利益の伸び率が売上高を大きく上回る高収益成長を達成した。売上高は491.1億円(前年比+35.5%)、営業利益は80.3億円(同+112.9%)、経常利益は82.4億円(同+122.5%)、純利益は56.9億円(同+129.6%)となった。主力Machineセグメントの需要拡大と、粗利率改善・販管費率低下による営業レバレッジの効きが増益率を押し上げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は491.1億円と前年同期比+35.5%の増収。セグメント別ではMachineが460.9億円(構成比93.8%、YoY+45.4%)と大半を占め成長を牽引し、AutoMachineは30.4億円(構成比6.2%、YoY-33.5%)と縮小した。全体の成長はMachineの数量拡大とミックス改善に依存する構図となっている。

【損益】営業利益は80.3億円(YoY+112.9%)、営業利益率16.4%は前年同期の10.4%から改善した。粗利率31.7%(前年約29.1%)の改善と販管費率15.3%(前年約18.7%)の低下がともに寄与し、規模の経済が働いた。経常利益は82.4億円で、受取配当・受取利息が支払利息を上回る営業外収支の純増により営業利益を上回った。特別利益は投資有価証券売却益0.2億円と軽微で、純利益56.9億円への影響は限定的。純利益率は11.6%と前年から大幅に改善しており、増収増益と結論できる。

セグメント別分析

Machineセグメントが売上高460.9億円(YoY+45.4%)、営業利益87.5億円(YoY+112.4%)、利益率19.0%と全社利益の主力を担う。AutoMachineは売上高30.4億円(YoY-33.5%)、営業利益7.4億円(YoY-26.3%)と縮小したが、利益率24.3%はMachineを上回る高マージンを維持している。全社利益への寄与度はMachineが優勢であり、事業ポートフォリオはMachine偏重の構図にある。

主要財務指標

【収益性】営業利益率16.4%、純利益率11.6%はいずれも前年同期から大幅に改善しており、粗利率31.7%の改善と販管費率15.3%への低下が主因である。【キャッシュ品質】売掛金は355.2億円、棚卸資産は120.9億円と、売上拡大に伴い増加しており、運転資本の伸びが利益成長に対して先行している可能性がある。【投資効率】ROEは3.5%(四半期ベース)で、純利益率の改善が主因、総資産回転率は低水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率66.3%と高水準で、現金及び預金424.9億円に対し長期借入金219.8億円と、資本構成は保守的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の明示データはないため、BS変動から資金動向を分析する。現金及び預金は424.9億円で前年から3.5億円減少した一方、売掛金は355.2億円、棚卸資産は120.9億円と増加しており、売上拡大に伴う運転資本の積み増しが資金を吸収している可能性がある。買掛金も117.4億円へ増加し支払サイドでの資金活用も進んでいる。長期借入金は219.8億円へ小幅減少し、負債面での資金調達依存は限定的である。総じて、利益成長に対して運転資本の拡大速度が速く、資金創出のタイミングには留意が必要な状況がうかがえる。

収益の質

経常的な収益が利益の大半を占め、特別利益は投資有価証券売却益0.2億円と純利益に対して軽微であり、一時的要因の影響は小さい。営業外収益3.7億円は売上高の約0.7%にとどまり、受取配当1.5億円とその他営業外収益1.5億円が中心で構成は安定的である。営業外費用は支払利息1.2億円が主体で金利負担は軽微であり、経常利益82.4億円と営業利益80.3億円の乖離は+2.1億円と小さく、構造的な利益の質は良好といえる。一方、包括利益は102.1億円と純利益56.9億円を上回り、有価証券評価差額金35.4億円や為替換算調整額10.4億円の増加がその他包括利益を押し上げており、事業本体の収益力に加えて市場環境の追い風が自己資本を拡大させている点は留意点となる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗は、売上高が491.1億円/1,930億円で25.4%、営業利益が80.3億円/285.0億円で28.2%、経常利益が82.4億円/285.0億円で28.9%となった。第1四半期の標準進捗(25%)をいずれも上回っており、特に利益系指標の進捗が売上を上回っている点は、収益性改善が計画上も想定以上に進んでいることを示す。通期の売上YoY+22.2%・営業利益YoY+45.1%予想に対し、当期はそれを上回るペースで進行している。

株主還元

会社予想の年間配当は1株112円である。前年同期の配当実績32円(中間または期末の一部)から増額計画となっており、増配の方向性がうかがえる。発行済株式数(自己株式除く)約6,683万株(期中平均)に基づく年間配当総額は概算約74.8億円であり、会社計画の純利益190億円に対する配当性向は概算39.4%となる。自己資本比率66.3%、現金及び預金424.9億円という財務基盤を踏まえると、配当原資の確保に大きな制約は見られない。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: Machineセグメントが売上高の93.8%(460.9億円/491.1億円)を占め、単一セグメントの需要変動が全社業績に直結する構造となっている。

  2. 運転資本拡大リスク: 売掛金355.2億円、棚卸資産120.9億円と売上拡大(YoY+35.5%)を上回るペースでの増加が見られ、キャッシュ化の遅延が生じる可能性がある。

  3. 為替・金利変動リスク: 営業外収支には為替差益0.0億円、支払利息1.2億円が計上されており、為替換算調整額は包括利益に10.4億円の影響を与えている。今後の相場変動により営業外収支・自己資本への影響が生じ得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率16.4%8.7% (4.2%–14.2%)+7.7pt
純利益率11.6%7.0% (3.2%–10.6%)+4.5pt

営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)35.5%6.2% (-1.1%–14.6%)+29.2pt

売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも突出した成長を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率16.4%は前年同期から大幅に改善し、業種中央値8.7%を7.7pt上回る。粗利率改善と販管費率低下が同時に進んだことが、収益性の趨勢的な改善を示唆している。

  2. 通期計画に対する進捗は営業利益28.2%、純利益29.9%と標準進捗(25%)を上回り、利益系指標の進捗ペースが売上高(25.4%)よりも速い点は収益性改善の持続性を示す材料となる。

  3. 売掛金・棚卸資産が売上拡大を上回るペースで増加しており、利益の質を評価する上では運転資本の動向が今後のモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,528円
base(基準)2,602円
bull(強気)2,710円
算出前提
1株純資産(BPS)2,401円
調整後予想EPS304.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.4%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.08倍 / 8.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,530円〜2,677円、ω±0.1で 2,597円〜2,609円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。