| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥100.2億 | ¥124.3億 | -19.4% |
| 営業利益 | ¥-0.8億 | ¥-6.3億 | +87.6% |
| 経常利益 | ¥0.1億 | ¥-4.7億 | +101.5% |
| 純利益 | ¥-0.2億 | ¥-5.2億 | +96.7% |
| ROE | -0.0% | -1.2% | - |
売上高が前年比19.4%減少する一方、損益は各段階で大幅に改善し、採算面の底打ちが確認できる決算である。売上高は100.2億円(前年124.3億円、-19.4%)、営業利益は-0.8億円(前年-6.3億円、+87.6%)、経常利益は0.1億円(前年-4.7億円、黒字転換)、純利益は-0.2億円(前年-5.2億円、+96.7%)となった。減収の主因は主力の日本セグメントにおける建設用クレーン・油圧ショベル等の需要鈍化であり、一方で粗利率改善と販管費削減が損益改善を支えた。
【売上高】売上高は100.2億円で前年比-19.4%となった。セグメント別ではJapanが96.9億円(構成比93.3%、YoY-11.7%)と全体を占め、Europeが6.9億円(YoY-20.0%)、Chinaが0.1億円(YoY-99.4%)と大幅縮小した。製品別では建設用クレーン、油圧ショベル等がいずれも減少し、需要全般の鈍化が売上を押し下げた。
【損益】粗利率は16.1%と前年(10.4%)から+573bp改善し、原価低減や価格・ミックス是正が進んだとみられる。販管費は16.9億円(前年19.2億円)に減少したが、売上減の影響で販管費率は16.9%(前年15.5%)へ上昇し、固定費吸収力の弱さが残る。営業損失は-0.8億円まで縮小し、営業外収益(為替差益0.8億円等)も寄与して経常利益は0.1億円と黒字転換した。純利益は-0.2億円で前年の-5.2億円から大幅に縮小している。結論として、減収減益ではなく減収増益(損益改善)の決算である。
Japanは売上96.9億円(構成比93.3%)で営業損失は-0.1億円まで縮小(前年-0.6億円)し、改善が最も進んだ地域である。Europeは売上6.9億円、営業損失-0.7億円(利益率-10.3%)で、前年から損失幅はやや縮小したものの赤字体質が続く。Chinaは売上が前年比-99.4%と急減し、営業損失は-0.4億円(利益率-800%)に拡大した。前四半期より「その他」から独立した新設セグメントで、規模は小さいが採算悪化が目立つ。全体として日本の改善が業績を牽引し、欧州・中国は課題が残る構図である。
【収益性】営業利益率は-0.8%(前年-5.1%)、純利益率は-0.2%(前年-4.1%)と各段階で改善したが、粗利率16.1%に対し販管費率16.9%が上回り、営業段階の黒字化には至っていない。【キャッシュ品質】ROEは-0.0%とほぼゼロ水準で、純利益の小幅赤字と資産回転率の低さが要因である。【投資効率】総資産に対する売上比率(総資産回転率相当)は低位にとどまり、棚卸資産425.5億円が総資産908.4億円の46.8%を占め資産効率を圧迫している。【財務健全性】自己資本比率は46.2%(前年46.0%)で安定的だが、短期借入金202.5億円は現金及び預金101.9億円の約2.0倍にあたり、短期性資金の依存度が高い。
キャッシュフロー計算書の詳細は開示されていないが、バランスシートの変化から資金動向をみると、売掛金・受取手形は122.4億円(前年比-29.4%)へ大きく減少し、回収の進展または需要鈍化により資金化が進んだ可能性がある。一方で棚卸資産は425.5億円と高水準を維持し、在庫の圧縮が進んでいない点が資金繰りの制約要因となりうる。現金及び預金は101.9億円(前年101.9億円台からわずかに減少)で、短期借入金202.5億円の増加余地は限られる。支払利息1.9億円の存在は、金利負担が資金創出力を圧迫する構造を示している。今後は在庫圧縮と回転期間の正常化が資金効率改善の鍵となる。
経常利益0.1億円への転換は、営業損失-0.8億円を為替差益0.8億円や賃貸収入等の営業外収益4.1億円が補った結果であり、営業本業の黒字化には至っていない点で一時的要因への依存度がやや高い。営業外費用では支払利息1.9億円が主要な流出項目であり、金利負担が損益の重石となっている。包括利益は-1.3億円で、純利益-0.2億円との乖離は主に為替換算調整額-2.1億円によるもので、海外子会社の資産・負債の円換算による評価差が影響している。持分法損益は0.2億円の貢献があり、本業以外の収益源として一定の下支えとなっている。全体として、損益改善のドライバーは粗利率回復という構造的要因と、為替という一時的要因が併存している。
通期予想は売上高610.0億円(前年比+8.3%)、営業利益6.0億円、経常利益1.2億円、配当70円である。第1四半期の売上進捗率は16.4%(100.2億円/610.0億円)と、単純な四分の一進捗(25%)を下回っており遅れが見られる。営業利益は当期-0.8億円のマイナスであり、通期6.0億円の達成には残り3四半期での大幅な収益改善が必要となる。会社は業績予想・配当予想のいずれも修正を行っておらず、下期偏重の計画を前提としていると解される。
会社の配当予想は1株当たり70円である。当期純利益は-0.2億円の小幅赤字であり、配当性向は当期実績ベースでは算出できない状況にある。現金及び預金101.9億円、利益剰余金307.4億円という蓄積は配当継続の原資として一定の余裕を示すが、営業損益がなお赤字圏にある点や短期借入金への依存を踏まえると、配当の持続性は今後の営業CF創出力の回復に依存する。自社株買いに関するデータは確認されない。
在庫滞留リスク: 棚卸資産425.5億円は総資産の46.8%を占め、前年(399.4億円)から増加している。在庫の圧縮が進まない場合、評価損や保管コスト増加につながる可能性がある。
金利負担・短期資金依存リスク: 短期借入金202.5億円は現金及び預金101.9億円の約2.0倍であり、支払利息は1.9億円に達する。営業損失が続く中での金利負担は、資金繰りの柔軟性を制約する要因となる。
地域集中・海外採算リスク: 売上の93.3%を日本セグメントが占め、Europe(営業利益率-10.3%)、China(同-800.0%)は赤字が続いている。海外事業の採算改善が進まない場合、全体収益の変動要因となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -0.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -9.5pt |
| 純利益率 | -0.2% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -7.2pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、製造業内でも採算面での改善余地が大きい位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -19.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -25.6pt |
売上成長率は業種中央値を大幅に下回り、同業内でも需要縮小の影響が相対的に大きいことを示している。
※出所: 当社調べ
売上減少下でも粗利率が10.4%から16.1%へ改善し、営業損失・経常利益ともに前年から大幅に改善した点は、コスト構造や価格・ミックスの見直しが進んでいることを示唆する。
棚卸資産が総資産の46.8%を占め、売掛金は前年比-29.4%と減少するなど、在庫と回収のバランスに変化がみられる。在庫水準の推移は今後のキャッシュ創出力を左右する構造的な観察点である。
通期計画に対する第1四半期の売上進捗率は16.4%にとどまり、営業利益も四半期でマイナスであることから、通期目標達成には下期における出荷・採算の巻き返しが前提となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,706円 |
| base(基準) | 2,706円 |
| bull(強気) | 2,706円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,747円 |
| 調整後予想EPS | 0.0円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,633円〜2,782円、ω±0.1で 2,675円〜2,726円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。