| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥999.0億 | ¥874.1億 | +14.3% |
| 営業利益 | ¥142.9億 | ¥90.2億 | +58.5% |
| 税引前利益 | ¥146.2億 | ¥89.2億 | +63.9% |
| 純利益 | ¥143.8億 | ¥57.6億 | +149.5% |
| ROE | 4.3% | 1.7% | - |
当第1四半期は電子市場(エレクトロニクス)事業の成長とマージン拡大を主因とする増収増益となった。売上高は999.0億円(前年874.1億円、+14.3%)、営業利益は142.9億円(同90.2億円、+58.5%)、純利益(連結)は143.8億円(同57.6億円、+149.5%)となった。営業利益率は14.3%と前年10.3%から+400bp改善し、非継続事業からの利益36.7億円(前年△2.2億円)も純利益の伸びを押し上げた。
【売上高】売上高は999.0億円で前年比+14.3%の増収。セグメント別では電子市場が459.3億円(構成比46.0%、+23.3%)、一般水処理市場が539.7億円(構成比54.0%、+7.6%)。電子市場は装置売上が213.4億円(前年143.8億円、+48.4%)と急伸し全社成長を牽引した。一般水処理市場は薬品(316.1億円、+12.7%)が下支えした。
【損益】営業利益は142.9億円(+58.5%)、営業利益率は14.3%で前年10.3%から+400bp改善した。粗利率は34.1%と前年36.0%から-190bp低下した一方、販管費率は25.3%と前年26.7%から-140bp改善し、加えてその他の収益が59.1億円(前年10.9億円)に急増したことが営業増益を押し上げた。税引前利益は146.2億円(+63.9%)。純利益(連結)は非継続事業からの利益36.7億円(前年△2.2億円)の寄与も加わり143.8億円(+149.5%)となった。増収増益。
電子市場は売上459.3億円(+23.3%)、営業利益94.6億円(+90.6%)、利益率20.6%(前年13.3%、+730bp)。装置売上の伸長と規模拡大により採算が大きく改善した。一般水処理市場は売上539.7億円(+7.6%)、営業利益48.3億円(+18.4%)、利益率9.0%(前年8.1%、+90bp)。薬品分野の伸長が増収増益に寄与した一方、メンテナンス売上は107.8億円(前年113.9億円、-5.3%)とやや減少した。全社営業利益に占める電子市場の比率は66.2%(前年55.1%)に上昇し、利益構造における電子市場への依存度が高まっている。
【収益性】営業利益率は14.3%で前年10.3%から+400bp改善、純利益率(連結)は14.4%で前年6.6%から+780bp改善した一方、粗利率は34.1%と前年36.0%から-190bp低下しており、販管費抑制とその他収益の増加が営業増益を主導した構図である。【キャッシュ品質】営業CFは100.7億円で、純利益143.8億円に対する比率は0.70倍にとどまり、法人税支払の増加(97.2億円、前年61.2億円)と棚卸資産の増加(-13.8億円)が利益のキャッシュ化を抑制した。【投資効率】ROEは4.3%(四半期)で、親会社株主帰属純利益143.5億円を期末自己資本335.1億円で除した水準である。【財務健全性】自己資本比率は60.1%で前年同期末60.4%とほぼ横ばい、流動比率は約202%(流動資産2,419.5億円/流動負債1,197.0億円)、営業利益の金融費用に対する倍率は約25.7倍と利払い負担は小さい。
営業CFは100.7億円で前年103.2億円から-2.5%となり、税引前利益の増加を法人税支払の増加(-97.2億円、前年-61.2億円)と棚卸資産の増加(-13.8億円)が相殺した。投資CFは-72.4億円で、うち設備投資が-40.6億円と前年の-85.1億円から縮小した。財務CFは-28.1億円で、社債発行による収入99.6億円がある一方、自己株式取得-111.1億円、配当支払-62.3億円が資金流出の主因となった。フリーCFは28.2億円のプラスを確保したが、配当と自己株式取得の合計173.4億円を下回っており、当四半期の株主還元は営業活動によるキャッシュ創出を上回る水準であった。現金及び現金同等物は期首から+5.4億円増加し657.9億円となった。
当期の増益は営業利益の伸び(営業利益率+400bp)に加え、非継続事業からの利益36.7億円(前年△2.2億円)と、その他の収益59.1億円(前年10.9億円、売上比5.9%)の急増が寄与しており、これらは経常的な事業損益とは性格が異なる一時的要因を含む可能性がある。継続事業からの四半期利益は107.2億円(前年59.8億円、+79.1%)であり、非継続事業を除いても増益基調は維持されている。一方、営業CFは純利益(連結)143.8億円に対して0.70倍にとどまり、利益とキャッシュフローの間に一定の乖離が生じている。包括利益は162.3億円で純利益143.8億円を+18.5億円上回り、在外営業活動体の換算差額(+12.6億円)などその他の包括利益がプラスに寄与した。
売上高・利益予想に修正はなく、通期予想に対する進捗率は売上高23.5%(999.0億円/4,250.0億円)、営業利益21.8%(142.9億円/655.0億円)となった。四半期進捗の目安25%と比較すると、売上・営業利益はやや下回る水準である。親会社株主に帰属する四半期純利益143.5億円は通期予想507.0億円に対して28.3%の進捗となっており、非継続事業益等の一時的要因を含む形で利益進捗は先行している。
通期の配当予想は1株134円で、修正はない。通期予想EPS475.47円に対する配当性向は28.2%(134円/475.47円)である。当四半期は配当支払62.3億円に加え、自己株式取得111.1億円を実施し、両者の合計は173.4億円と親会社株主帰属四半期純利益143.5億円を上回る水準となった。自己株式残高は前年同期末242.3億円から382.3億円に拡大しており、配当に自己株式取得を加えた還元は当四半期のフリーCF28.2億円を上回っている。
事業ポートフォリオの偏り: 全社営業利益に占める電子市場の比率が66.2%(前年55.1%)に上昇しており、半導体関連設備投資動向など特定市場の需要変動に対する感応度が高まっている。
キャッシュ転換の遅れ: 営業CFは純利益(連結)の0.70倍にとどまり、法人税支払の増加や棚卸資産211.0億円(前年同期末203.5億円)の積み上がりが運転資本の負担となっている。
株主還元の先行: 当四半期の配当・自己株式取得の合計173.4億円がフリーCF28.2億円を上回っており、還元原資の一部は期首時点の現預金や資金調達(社債発行99.6億円)に依存している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 14.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +5.6pt |
| 純利益率 | 14.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +7.4pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値およびIQR上限を上回り、収益性は業種内で上位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 14.3% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +8.1pt |
売上高成長率は業種IQR上限に近く、製造業平均を大きく上回る伸びとなっている。
※出所: 当社集計
営業利益率は前年10.3%から14.3%へ+400bp改善し、電子市場の装置売上拡大に伴う採算改善が主因である。同セグメントの利益率は20.6%(前年13.3%、+730bp)まで上昇しており、利益構造の質的変化が確認できる。
純利益の伸び(+149.5%)には非継続事業益36.7億円やその他の収益59.1億円の急増など一時的性格を含む項目が寄与しており、継続事業からの四半期利益(+79.1%)との差分に留意が必要である。
通期進捗は営業利益21.8%とやや標準対比で緩やかな一方、親会社株主帰属純利益は28.3%まで進捗しており、下期にかけての本業収益の動向がガイダンス達成の鍵となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,642円 |
| base(基準) | 3,777円 |
| bull(強気) | 3,977円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,098円 |
| 調整後予想EPS | 509.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 28.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.22倍 / 7.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,669円〜3,890円、ω±0.1で 3,760円〜3,803円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。