クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4907.6億 | ¥4487.7億 | +9.4% |
| 営業利益 | ¥506.8億 | ¥500.6億 | +1.2% |
| 税引前利益 | ¥497.6億 | ¥461.3億 | +7.9% |
| 純利益 | ¥345.7億 | ¥327.4億 | +5.6% |
| ROE | 6.4% | 6.3% | - |
Executive Summary
増収は続くも利益成長が鈍化し、増収増益ながら営業利益の伸びは相対的に弱い決算となった。売上高は4907.6億円(前年比+9.4%)、営業利益は506.8億円(同+1.2%)、純利益は345.7億円(同+5.6%、親会社株主帰属では335.7億円、同+7.1%)。粗利率は31.4%と前年から低下し、Energyセグメントの営業損失計上と原価上昇が営業利益率の圧迫要因となった一方、Precision MachineryとEnvironmentalの高成長が増収を牽引した。
業績変動要因
【売上高】売上高は4907.6億円(前年比+9.4%)と増収。セグメント別ではPrecision Machinery(1836.9億円、+22.0%)が最大の牽引役となり、Environmental(479.3億円、+13.9%)、Building Service and Industrial(1295.9億円、+13.8%)も2桁成長を記録した。一方Energyは967.0億円(-11.3%)と減収、Water and Infrastructureも321.9億円(-1.4%)とほぼ横ばいで、事業間で明暗が分かれた。
【損益】営業利益は506.8億円(前年比+1.2%)にとどまり、売上成長に比べ伸びが鈍化した。粗利率は31.4%で前年から低下し、Energyの営業損失7.9億円(前年は黒字)が主因の一つ。他方、Precision Machineryの営業利益は325.3億円(+38.7%、利益率17.7%)と高採算を維持し、全社利益を下支えした。税引前利益は497.6億円(+7.9%)、純利益は345.7億円(+5.6%)で、金融費用の減少(32.6億円、前年55.7億円)が押し上げに寄与した。総じて増収増益だが、増収率に対し利益の伸びが鈍いことが今期の特徴である。
セグメント別分析
Precision Machineryが売上1836.9億円(+22.0%)、営業利益325.3億円(+38.7%、利益率17.7%)と全社利益の中核を担う。Environmentalは売上479.3億円(+13.9%)、営業利益67.0億円(+51.2%)と大幅増益。Building Service and Industrialは売上1295.9億円(+13.8%)、営業利益83.0億円(+20.9%、利益率6.4%)と増収増益ながら利益率は相対的に低い。Water and Infrastructureは売上321.9億円(-1.4%)、営業利益56.0億円(-0.1%)とほぼ横ばいで利益率17.4%と高採算を維持。Energyは売上967.0億円(-11.3%)、営業損失7.9億円(前年+107.8億円から赤字転落)と全社マージンの下押し要因となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は10.3%で前年11.1%から低下、純利益率は7.0%(親会社株主帰属ベースでは6.8%)とほぼ横ばい。粗利率は31.4%で原価上昇とEnergyの採算悪化が押し下げ要因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは754.9億円で純利益345.7億円の約2.2倍と現金裏付けは良好。【投資効率】ROEは6.4%で、資本効率面では改善余地がある水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は48.3%、現金及び現金同等物は1530.2億円と厚みがあり、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー分析
営業CFは754.9億円(前年比+38.0%)と大幅に増加し、純利益345.7億円を大きく上回る質の高いキャッシュ創出を示した。運転資本面では契約資産の減少(+233.9億円寄与)が営業CFを押し上げた一方、棚卸資産の増加(-95.0億円)と仕入債務の減少(-21.6億円)がマイナス要因となった。投資CFは-447.3億円で、うち設備投資が417.8億円を占め継続的な投資を実施している。財務CFは-242.9億円で、配当支払141.5億円と自社株買い57.5億円が主な流出項目。結果としてフリーCFは307.6億円のプラスを確保し、配当・自社株買いを賄いつつ現金及び現金同等物は1530.2億円まで積み上がった。
収益の質
収益の大部分は経常的な事業損益で構成され、特別損益による一時的な影響は限定的である。営業外では金融収益11.8億円に対し金融費用32.6億円が計上されており、前年(金融費用55.7億円)から負担は軽減した。持分法投資利益は11.7億円と小幅な寄与にとどまる。営業CFが純利益の約2.2倍に達している点は、利益がキャッシュに裏付けられていることを示し、アクルーアル(会計上の利益と現金の乖離)の観点からも収益の質は良好と評価できる。包括利益は441.3億円(親会社株主分427.2億円)で、純利益345.7億円との差は為替換算差額などその他の包括利益項目によるもので、事業本体の収益力とは区別して捉える必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗率は、売上高46.6%、営業利益40.5%、親会社株主帰属純利益33.8%(予想995.0億円に対し実績335.7億円)と、いずれも上期基準50%を下回っている。特に利益系指標の進捗の遅れが目立ち、下期偏重の計画であることがうかがえる。背景にはEnergyセグメントの採算悪化と粗利率低下があるが、契約負債は866.3億円まで積み上がっており、下期の売上計上余地を示唆している。当四半期において業績予想の修正が行われている点も、進捗状況を踏まえた見直しとして留意される。
株主還元
第2四半期配当は33円で、通期配当予想は66円(前年比据え置き)となっている。配当性向は、通期純利益予想995.0億円と年間配当予想66円・発行済株式数ベースの配当総額から算出すると約30%台半ばの水準となる。自社株買いは57.5億円実施しており、配当支払141.5億円と合わせた株主還元は営業CF754.9億円、フリーCF307.6億円の範囲内で賄われており、還元の持続性に懸念は少ない。当四半期の配当予想修正は行われていない。
リスク要因
-
Energyセグメントの採算悪化: 売上967.0億円(前年比-11.3%)に対し営業損失7.9億円(前年は黒字)を計上しており、案件採算や引渡進捗の遅れが全社利益率を押し下げている。
-
運転資本の膨張: 棚卸資産は2104.4億円まで増加し、キャッシュフロー計算書上も在庫増加が-95.0億円の減少要因となっている。在庫効率の改善が遅れればフリーCFの下押し要因となり得る。
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利益率の趨勢的な低下: 粗利率31.4%、営業利益率10.3%はいずれも前年から低下しており、コスト増とセグメントミックスの変化による構造的な利益率圧迫が継続する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.3% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +0.7pt |
| 純利益率 | 7.0% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +1.6pt |
収益性指標は業種中央値を上回っており、製造業内では相対的に良好な水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.4% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | -1.2pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに下回っており、成長スピードは業種内で中位水準にとどまる。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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トップラインは9.4%増収と堅調だが、粗利率の低下(前年比-0.9pt程度)とEnergyセグメントの赤字転落により営業利益の伸びは+1.2%にとどまっており、増収と増益のギャップが利益の質を考える上での注目点となる。
-
営業CFは前年比+38.0%の754.9億円と大幅に増加し、純利益の約2.2倍の水準を確保している。フリーCFも307.6億円のプラスで、配当・自社株買いを賄う現金創出力は維持されている。
-
通期進捗は営業利益40.5%、親会社株主帰属純利益33.8%と上期基準50%を下回っており、契約負債866.3億円の積み上がりを踏まえると、下期の案件計上ペースが通期計画達成の鍵となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,493円 |
| base(基準) | 1,558円 |
| bull(強気) | 1,655円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,166円 |
| 調整後予想EPS | 233.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.34倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,514円〜1,605円、ω±0.1で 1,548円〜1,574円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。