| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥56.2億 | ¥57.5億 | -2.2% |
| 営業利益 | ¥-0.7億 | ¥1.5億 | -148.3% |
| 経常利益 | ¥0.2億 | ¥1.5億 | -85.1% |
| 純利益 | ¥-0.2億 | ¥0.9億 | -116.6% |
| ROE | -0.0% | 0.3% | - |
2027年度Q1は営業損益が赤字転落し、収益構造の弱さが顕在化した決算となった。売上高は56.2億円(前年比-2.2%)、営業利益は-0.7億円(前年1.5億円から赤字転換)、経常利益は0.2億円(同-85.1%)、純利益は-0.2億円(前年0.9億円から赤字転換)となった。主因は主力の日本セグメントの売上急減と固定費未吸収で、米国・インドネシアの増収増益がこれを補いきれなかった。
【売上高】売上高は56.2億円で前年比-2.2%の減収。地域別では米国が20.6億円(+55.6%)、インドネシアが16.9億円(+11.6%)と伸長した一方、主力の日本が37.3億円(-16.6%)と大幅に縮小し、全社売上を押し下げた。中国も2.0億円(-9.9%)と小幅ながら減収。
【損益】粗利率は27.1%で前年から悪化し、販管費は16.0億円(販管費率28.4%)と相対的に高止まりした結果、営業利益は-0.7億円と赤字化した。日本セグメントは営業損失2.8億円(前年比-112.7%)と急速に悪化し、全社の営業利益率-1.3%(前年2.6%程度)の主因となった。営業外では受取配当1.5億円が下支えし経常利益は0.2億円を確保したが、支払利息0.4億円と為替差損0.1億円が重石となった。さらに税前利益0.2億円に対し法人税等0.4億円を計上し、実効税率が極めて高くなったことで純利益は-0.2億円の最終赤字となった。特別損益は軽微(利益・損失ともに0.0億円)で一時的要因の影響は小さい。結論として、日本セグメントの収益悪化を海外事業の伸長が相殺できなかった減収減益決算である。
セグメント別では、米国が売上20.6億円(YoY+55.6%)・営業利益1.7億円(YoY+6.1%、利益率8.4%)と全社最大の利益貢献セグメントとなった。インドネシアも売上16.9億円(+11.6%)・営業利益1.1億円(+0.9%、利益率6.7%)と安定して増収増益を確保している。一方、主力の日本は売上37.3億円(-16.6%)・営業損失2.8億円(前年は営業利益ベースで大幅悪化)となり、利益率-7.5%と全社の重石となった。中国は売上2.0億円(-9.9%)・営業損失0.2億円(利益率-10.5%)で規模は小さいが赤字。利益率は米国・インドネシアが安定的にプラスを維持する一方、日本・中国がマイナスと二極化が鮮明であり、地域ポートフォリオの分散が全社赤字の緩衝材となっている。
【収益性】営業利益率は-1.3%(前年約2.6%)と悪化し、純利益率も-0.3%(前年1.6%)とマイナスに転じた。粗利率は27.1%で、販管費率28.4%が粗利を上回る構造が営業赤字の直接要因である。【キャッシュ品質】経常利益0.2億円を確保したものの、その源泉は受取配当1.5億円という営業外収益であり、営業段階での黒字化には至っていない点は収益の質を評価する上で重要な観察点である。【投資効率】ROEは-0.0%(実質マイナス)で、純利益率の悪化がROE低下の主因であり、総資産回転率や財務レバレッジに大きな変動はない。【財務健全性】自己資本比率は73.3%(前年71.9%)と高水準を維持し、総資産433.5億円・純資産317.9億円のバランスシートは保守的な資本構成を保っている。
キャッシュフロー計算書の詳細は開示データに含まれないため、BS変動から資金動向を分析する。現金及び預金は59.9億円で前年の65.5億円から減少しており、営業段階の赤字と法人税負担が資金を圧迫した可能性がある。売掛金・受取手形は45.6億円で前年から減少し、短期的な資金繰りには追い風となった一方、棚卸資産は59.8億円と高水準で維持されており、在庫圧縮による資金効率改善は今後の課題として残る。買掛金は16.4億円と前年から増加し、支払サイトの延伸が短期の資金流出を緩和している。投資有価証券は67.2億円で前年から増加し、受取配当という形で損益を下支えする一方、キャッシュの固定化要因ともなっている。総じて、営業活動による資金創出力が弱く、配当収入や資産効率の管理が当面の資金繰りを左右する構図がうかがえる。
当期の経常利益0.2億円は、営業損失0.7億円を営業外収益(受取配当1.5億円等)が補う構造で構成されており、コア営業収益力に依拠しない収益の質となっている。特別損益は利益・損失ともに0.0億円と軽微で、一時的要因の影響は限定的である。営業外収益1.6億円は売上高の約2.9%に相当し、その大半を受取配当が占めるため、持続的な収益源とは言えるが業績の中核指標を代替するものではない。経常利益0.2億円に対し純利益は-0.2億円と符号が逆転しており、その主因は法人税等0.4億円の計上である。税前利益がわずかであるにもかかわらず税負担が相対的に大きく、最終損益のボラティリティを増幅させている点は、収益の質を評価する上で留意すべき点である。
通期計画は売上高305.0億円(YoY+10.7%)、営業利益16.5億円(YoY+3.9%)、経常利益16.5億円(YoY+4.3%)であり、修正は行われていない。Q1時点の進捗率は売上高18.4%、経常利益1.4%と、単純な四半期進捗の目安である25%を大きく下回っており、特に営業利益は赤字であるため進捗率の算出自体が意味を持たない状況である。通期達成には、下期における日本セグメントの収益改善と海外事業の伸長継続が前提条件となる。
会社計画による年間配当は110円で、前年の年間配当(中間分の実績として45円)から増額の計画となっている。会社計画のEPS128.48円に対する配当性向は約85.6%と高水準であるが、Q1は1株当たり損失-1.88円と純損失であり、下期の利益計上に配当の持続性が依存する構図である。自己資本比率73.3%という保守的な資本構成は当面の配当原資の裏付けとなり得るが、営業損益の黒字回復が伴わない場合、総還元の持続性については継続的な確認が必要である。
日本セグメントの収益悪化リスク: 日本の売上は37.3億円(YoY-16.6%)、営業損失2.8億円(利益率-7.5%)と全社の主要な赤字要因となっており、需要鈍化と固定費未吸収が続く場合、通期計画達成に大きな影響を及ぼす。
在庫・回収サイトの長期化リスク: 棚卸資産59.8億円は総資産の13.8%を占め高水準で維持されている。回収・在庫の効率が改善しない場合、キャッシュ転換の遅延が資金繰りの負荷を増す可能性がある。
収益性の逆風による最終損益のボラティリティ: 税前利益0.2億円に対し法人税等0.4億円を計上し純損失に至った点、および支払利息0.4億円・為替差損0.1億円といった営業外費用の存在は、小幅な収支変動でも最終利益が大きく振れやすい構造を示している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -1.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -10.0pt |
| 純利益率 | -0.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -7.3pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、営業・純利益率とも業種内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -2.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -8.5pt |
売上成長率も業種中央値を下回り、業種内では成長面でも劣後する位置づけとなっている。
※出所: 当社調べ
地域間の収益構造の二極化: 米国・インドネシアが増収増益で利益を牽引する一方、主力の日本セグメントが大幅な減収・営業損失を計上しており、地域ポートフォリオ内での収益構造の偏りが決算データから明確に読み取れる。
営業外収益依存の収益構成: 経常利益0.2億円の確保は受取配当1.5億円という営業外収益に依拠しており、営業損益単体では赤字である点が、当期決算の収益の質を特徴づけている。
通期計画との進捗ギャップ: Q1時点の進捗率は売上高18.4%、経常利益1.4%にとどまり、標準的な四半期進捗(25%)を下回っている。通期計画(増収増益)の達成には下期における巻き返しが必要となる構図がデータから示されている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,090円 |
| base(基準) | 3,119円 |
| bull(強気) | 3,162円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,707円 |
| 調整後予想EPS | 137.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 85.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.84倍 / 22.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,038円〜3,205円、ω±0.1で 3,102円〜3,131円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。