| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥188.1億 | ¥158.1億 | +18.9% |
| 営業利益 | ¥20.2億 | ¥14.4億 | +40.3% |
| 経常利益 | ¥20.9億 | ¥17.5億 | +19.2% |
| 純利益 | ¥19.4億 | ¥11.7億 | +66.5% |
| ROE | 4.3% | 2.6% | - |
増収増益に加え純利益が特別利益計上により大幅増となった決算で、営業段階の収益性改善が本業の実力を示す一方、純利益の伸びには一時的要因が寄与している。売上高は188.1億円(前年比+18.9%)、営業利益は20.2億円(同+40.3%)、経常利益は20.9億円(同+19.2%)、純利益は19.4億円(同+66.5%)となった。増収は環境事業(GX)の急拡大が牽引し、増益は粗利率・販管費率の改善によるマージン拡大に加え、特別利益7.7億円の計上が純利益を押し上げた。
【売上高】売上高は188.1億円で前年比+18.9%の増収。セグメント別では、GreenTransformationOperations(GX事業)が58.7億円(同+211.5%)と急拡大し全社売上の31.2%を占めるに至った一方、MachineryOperations(単体機械)は50.4億円(同-1.8%)とほぼ横ばい、EngineeringOperationsは79.0億円(同-10.2%)と減収した。GX事業の急伸が全社増収の主因である。
【損益】営業利益は20.2億円で前年比+40.3%。売上総利益率は22.4%で、販管費率は11.6%に低下し、営業利益率は10.8%(前年9.1%相当)へ拡大した。経常利益は20.9億円(同+19.2%)にとどまり、営業外収益(受取配当金0.8億円、為替差益0.3億円)の伸びが前年の為替差益2.6億円対比で縮小した影響がみられる。純利益は19.4億円(同+66.5%)で、経常利益からの上乗せは特別利益7.7億円の計上が主因であり、純利益に占める特別利益の寄与度は約40%に達する。増収増益であり、営業利益ベースの成長は本業の採算改善を反映するが、純利益の伸び幅には一時的要因の寄与が大きい。
セグメント利益の構成では、MachineryOperations(単体機械)が営業利益13.8億円(同-3.1%)を計上し、営業利益率27.4%と highest margin を維持しつつ全社営業利益の68.3%を稼ぐ主力事業となっている。GreenTransformationOperations(GX事業)は営業利益3.5億円(同+398.3%)と大幅増益し、利益率も6.0%へ改善、成長率の面で全社を牽引した。EngineeringOperationsは売上が減少する中で営業利益2.9億円(同+110.3%)と採算が大きく改善し、利益率は3.6%と他セグメント比では低いものの、前年からの改善幅は大きい。全体として、収益の柱は単体機械事業が担い、成長ドライバーはGX事業、採算改善余地が残るのはエンジニアリング事業という構図である。
【収益性】営業利益率は10.8%、純利益率は10.3%(前年7.4%相当)で、粗利率22.4%・販管費率11.6%の改善が営業利益率拡大に寄与した。【キャッシュ品質】包括利益は17.8億円で純利益19.4億円を下回り、差額の主因は有価証券評価差額金-1.6億円であり、純利益と包括利益の乖離は市況要因によるものである。【投資効率】ROEは4.3%、EPSは85.25円(前年51.20円、+66.5%)、BPSは1,974.43円で、自己資本の積み上がりに対し利益成長がやや先行している。【財務健全性】自己資本比率は64.9%(前年57.5%)で総資産の圧縮(前年780.9億円→693.0億円)とともに上昇し、財務基盤は厚みを増している。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は71.5億円で前年同期の90.3億円から18.8億円減少した一方、売掛金・受取手形は251.0億円と前年342.2億円から91.2億円減少しており、売上債権の圧縮が資金繰りに寄与した可能性がある。仕掛品は45.0億円で前年34.5億円から10.6億円増加し、プロジェクト進行に伴う棚卸資産の積み上がりがみられる。買掛金・支払手形は63.7億円で前年90.0億円から26.3億円減少しており、仕入債務の圧縮も資金需要を高める方向に働いた。長期借入金は33.0億円で前年13.0億円から20.0億円増加しており、運転資金ないし投資資金の調達手段として活用された可能性がある。総じて、手元現金は減少したものの自己資本比率は64.9%まで上昇しており、財務体質そのものは安定的に推移している。
当期の利益成長には一時的要因の寄与が確認され、特別利益7.7億円が純利益19.4億円の約40%を占めており、税引前利益28.6億円から法人税等9.2億円を控除した純利益の相当部分が経常的な事業活動以外の要因によるものである。営業外収益は1.3億円で受取配当金0.8億円と為替差益0.3億円が中心だが、前年の為替差益は2.6億円と大きく、営業外収益の伸びは限定的であった。包括利益17.8億円は純利益19.4億円を下回っており、その差異は有価証券評価差額金-1.6億円によるもので、保有株式の時価変動が包括利益ベースの収益の質にマイナス影響を与えている。以上を踏まえると、営業利益ベースの改善(+40.3%)は本業の採算向上を反映する一方、純利益・経常利益ベースの評価にあたっては特別利益や有価証券評価の一時的な変動要因を区別して捉える必要がある。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高23.5%(188.1億円/800.0億円)、営業利益23.0%(20.2億円/88.0億円)、経常利益23.5%(20.9億円/89.0億円)、純利益28.3%(19.4億円/68.5億円)となっており、純利益の進捗が相対的に先行している。これは特別利益7.7億円の計上によるもので、通期においては当該一時的要因の反復が見込まれない場合、下期以降のコア営業利益の伸長度合いが進捗の鍵となる。通期予想は前年比で売上高-5.0%、営業利益-4.2%、経常利益-5.9%の減収減益を見込んでおり、当第1四半期の増収増益トレンドとは方向性が異なる点に留意が必要である。当四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はない。
配当予想は年間120円で、通期EPS予想300.69円に基づく配当性向は約39.9%となる。前年の配当実績40円から増額の方針が示されている。配当性向は概ね4割水準にあり、自己資本比率64.9%、手元現金71.5億円の財務基盤を踏まえると、支払い余力の面で懸念は小さい。自社株買いに関するデータの記載はなく、株主還元は配当が中心となっている。
特別利益依存によるボラティリティ: 純利益19.4億円のうち特別利益7.7億円が約40%を占めており、通期予想が前年比減益を見込む中、当該一時的要因が剥落した場合のコア利益の下支え力が問われる。
運転資本の変動リスク: 仕掛品が前年比+30.7%の45.0億円へ増加する一方、売掛金は-26.6%の251.0億円、買掛金は-29.2%の63.7億円と資産・負債双方が大きく変動しており、プロジェクト進行や検収時期に伴う資金繰りの変動が想定される。
借入金増加に伴う金利負担リスク: 長期借入金は前年比+153.8%の33.0億円に増加した。現状は手元現金71.5億円を有しネットキャッシュを維持しているが、借入増加傾向は今後の金利負担動向のモニタリング対象となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.8% | 8.8% (4.3%–14.4%) | +1.9pt |
| 純利益率 | 10.3% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +3.1pt |
収益性は営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 18.9% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +12.3pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも上位に位置する伸び率である。
※出所: 当社集計
営業利益率は10.8%と前年から164bp改善しており、粗利率・販管費率双方の改善を伴うマージン拡大が確認される。この改善が価格転嫁や案件ミックスによるものか、下期以降の水準維持を見極めることが決算データの継続的な確認点となる。
GX事業は売上+211.5%、営業利益+398.3%と全社の成長ドライバーに台頭し、売上構成比は31.2%まで拡大した。一方、主力の単体機械事業は利益率27.4%を維持しつつ売上・利益ともにほぼ横ばいであり、事業ポートフォリオの成長エンジンが移行しつつある点が読み取れる。
純利益の伸び(+66.5%)に対し、特別利益の寄与度が約40%と大きく、通期予想が前年比減収減益を見込んでいることと合わせ、当第1四半期の増益ペースがそのまま通期に反映されるものではない点が決算データから示唆される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,281円 |
| base(基準) | 2,362円 |
| bull(強気) | 2,483円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,974円 |
| 調整後予想EPS | 322.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.20倍 / 7.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,297円〜2,431円、ω±0.1で 2,353円〜2,377円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。