| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥161.8億 | ¥80.8億 | +100.3% |
| 営業利益 | ¥22.1億 | ¥-5.8億 | +480.7% |
| 経常利益 | ¥23.3億 | ¥-7.3億 | +418.6% |
| 純利益 | ¥16.6億 | ¥-5.3億 | +413.4% |
| ROE | 2.2% | -0.7% | - |
半導体製造装置事業の需要回復を主因に、前年同期の営業損失から一転して大幅増収増益となり、収益性は正常化軌道に入った。売上高は161.8億円(前年80.8億円、YoY+100.3%)、営業利益は22.1億円(前年は5.8億円の営業損失)、経常利益は23.3億円(前年は7.3億円の経常損失)、純利益は16.6億円(前年は5.3億円の当期純損失)となった。営業利益率は13.7%で、前年同期の-7.2%から大幅に改善している。増収の主因は半導体製造装置事業における受注消化の進展、増益の主因は稼働率回復に伴う粗利率改善と販管費の売上対比抑制である。
【売上高】売上高161.8億円(YoY+100.3%)は、主力の半導体製造装置事業の急回復により牽引された。同事業の売上は151.3億円(+110.1%)で全体の93.5%を占め、メディカルデバイス事業は6.8億円(+14.5%)、レーザ加工装置事業は3.7億円(+30.3%)とそれぞれ増収した。半導体製造装置事業への売上集中度は前年から一段と高まっている。
【損益】売上原価は107.3億円(売上比66.3%、前年73.3%)にとどまり、粗利率は33.7%と前年の26.7%から7.0pt改善した。販管費は32.4億円(売上比20.0%、前年33.9%)で、増収に対して相対的に抑制され、営業利益22.1億円の黒字転換につながった。経常利益23.3億円は、受取配当0.7億円を含む営業外収益2.9億円と、支払利息0.7億円・為替差損0.9億円を含む営業外費用1.7億円の差引で押し上げられた。純利益16.6億円は法人税等6.7億円(実効税率28.9%)を控除した結果であり、経常利益との乖離は税負担によるもので特段の異常はない。増収増益。
半導体製造装置事業は売上151.3億円(+110.1%、構成比93.5%)、営業利益21.3億円(前年6.1億円の損失から黒字転換)、利益率14.1%と、全社利益のほぼ全てを牽引した。メディカルデバイス事業は売上6.8億円(+14.5%、構成比4.2%)、営業利益1.3億円(+29.3%)、利益率19.5%で全社最高収益率を維持している。レーザ加工装置事業は売上3.7億円(+30.3%、構成比2.3%)、営業損失0.47億円(前年は0.76億円の損失)と赤字幅は縮小したが黒字化には至っていない。半導体製造装置事業への売上・利益の集中は前年からさらに強まっており、同事業の需要動向が全社業績を規定する構造が続いている。
【収益性】営業利益率13.7%(前年-7.2%)、純利益率10.2%(前年-6.5%)と、いずれも大幅に改善し黒字転換した。ROEは2.2%で、純利益の急回復を反映している。【キャッシュ品質】経常利益23.3億円に対し純利益16.6億円で、乖離は法人税等6.7億円(実効税率28.9%)によるものであり、特別損益はほぼ発生していない。【投資効率】売掛金は177.7億円(前年161.6億円、+9.9%)、棚卸資産は61.4億円(前年56.8億円、+8.0%)で、いずれも売上の伸び+100.3%を大きく下回っており、増収局面における運転資本の増加は相対的に抑制的である。【財務健全性】自己資本比率は64.9%(前年66.4%)とわずかに低下したものの高水準を維持し、流動比率227.1%・当座比率207.6%と短期流動性は厚い。有利子負債205.9億円に対し現金及び預金297.2億円で、実質ネットキャッシュ約91.3億円を確保し、インタレストカバレッジ倍率は約30.6倍と利払い負担能力は高い。
キャッシュフロー計算書のデータは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は297.2億円で前年の284.3億円から+4.6%増加し、売上が倍増する中でも手元流動性は着実に積み上がっている。一方、短期借入金は150.0億円(前年115.0億円、+30.4%)と増加しており、増収局面での運転資本需要や成長投資への対応が資金調達面に表れている可能性がある。投資有価証券は133.0億円(前年75.5億円、+76.1%)へ大きく増加しており、余資の一部が市場性資産へ配分されたとみられる。売掛金・棚卸資産の増加率が売上増加率を大きく下回っている点は、事業拡大に対して運転資本の膨張が抑制的であることを示しており、資金効率の観点からは前向きな変化と解釈できる。
当期の利益は本業由来の経常的収益が中心であり、特別損益は特別利益0.01億円・特別損失0.02億円とごく軽微で、一時的要因による押し上げ・押し下げは実質的に存在しない。営業外収益2.9億円(売上比1.8%)は受取配当0.7億円が中心、営業外費用1.7億円は支払利息0.7億円・為替差損0.9億円が中心で、いずれも損益への影響は限定的である。経常利益23.3億円と純利益16.6億円の乖離は主に法人税等6.7億円(実効税率28.9%)によるもので、標準的な水準にとどまる。他方、包括利益は64.1億円と純利益16.6億円を大幅に上回っており、その他有価証券評価差額金+39.4億円と為替換算調整額+8.2億円がOCIを押し上げている。この差は投資有価証券の含み益拡大など市況要因によるものであり、本業の反復可能な収益力とは切り離して評価する必要がある。
通期会社計画(売上高640.0億円、営業利益102.4億円、経常利益102.4億円、純利益70.0億円、EPS93.30円、配当24.00円)に対し、当第1四半期の進捗率は売上高25.3%、純利益23.7%とほぼ標準的な進捗(四半期均等進捗の目安25%)となっている。一方、営業利益進捗は21.6%、経常利益進捗は22.8%とやや遅れており、通期計画達成には第2四半期以降の稼働率維持・原価改善の実行が焦点となる。業績予想・配当予想とも当四半期時点で修正はなされていない。
配当予想は年間24.00円で据え置かれており、通期会社計画EPS93.30円に基づく配当性向は約25.7%となる。現金及び預金297.2億円に対し有利子負債205.9億円で実質ネットキャッシュ約91.3億円を確保しており、手元流動性の面から見て当該配当水準の負担は限定的である。自社株買いに関するデータは開示されていない。
事業集中リスク: 半導体製造装置事業が売上高の93.5%、営業利益のほぼ全てを占めており、同事業の受注動向・設備投資サイクルへの業績感応度が高い。
短期資金調達への偏重: 有利子負債205.9億円のうち、短期借入金と1年内返済予定の長期借入金の合計は約170.0億円で構成比約82.5%を占める。現金及び預金297.2億円が上回っておりリファイナンス耐性は確保されているが、金利環境の変化を受けやすい構造は残る。
為替変動リスク: 当期は為替差損0.9億円を計上しており(営業外費用1.7億円の一部)、海外取引に伴う為替感応度が損益に影響を与える構造がうかがえる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.7% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +5.0pt |
| 純利益率 | 10.2% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +3.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、IQR上限に近い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 100.3% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +94.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、半導体関連需要回復の恩恵が同業他社比で顕著である。
※出所: 当社集計
前年同期の営業損失・経常損失・純損失から明確な黒字転換を達成し、営業利益率は業種中央値8.7%を上回る13.7%まで回復した。損益構造の正常化が確認できる。
増収率+100.3%に対し売掛金+9.9%・棚卸資産+8.0%と運転資本の増加は相対的に抑制されており、増収局面における資金効率の悪化は限定的である。
通期計画に対する進捗は売上高・純利益がほぼ標準的である一方、営業利益進捗は21.6%とやや遅れており、下期の稼働・原価改善の実行状況が通期計画達成の分岐点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 961円 |
| base(基準) | 987円 |
| bull(強気) | 1,013円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,007円 |
| 調整後予想EPS | 91.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 25.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×0.980(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 10.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 959円〜1,016円、ω±0.1で 986円〜987円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。