クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥118.2億 | ¥82.9億 | +42.5% |
| 営業利益 | ¥2.7億 | ¥-0.5億 | +607.4% |
| 経常利益 | ¥4.6億 | ¥0.7億 | +569.1% |
| 純利益 | ¥2.0億 | ¥-0.6億 | +432.8% |
| ROE | 0.5% | -0.2% | - |
Executive Summary
当四半期は大幅増収に加え営業損益・純損益ともに黒字転換し、業績立ち上がりは良好である。売上高は118.2億円(前年82.9億円、+42.5%)、営業利益は2.7億円(前年-0.5億円)、経常利益は4.6億円(前年0.7億円、+569.1%)、純利益は2.0億円(前年-0.6億円)となった。増収の主因はコンクリート関連事業の急拡大であり、アスファルト関連の採算悪化が全社利益率を圧迫する構図が続いている。
業績変動要因
【売上高】売上高は118.2億円と前年比+42.5%の増収。セグメント別では主力のコンクリート関連が48.8億円(+101.2%)と全社成長を牽引し、アスファルト関連も41.3億円(+33.8%)と伸長した。一方、環境及び搬送関連は7.0億円(-12.7%)、製造請負関連は5.0億円(-26.1%)と減収となり、事業間で明暗が分かれた。
【損益】売上原価が84.2億円と売上以上に増加し、粗利率は28.7%(前年33.8%)へ509bp低下したが、販管費率が26.4%(前年34.5%)へ大きく改善したため営業利益は2.7億円の黒字に転換した。セグメント損益ではコンクリート関連が6.8億円(マージン13.9%)と全社利益の柱となる一方、アスファルト関連は-1.8億円の赤字が継続し、全社マージンを希薄化している。経常利益(4.6億円)は受取配当金1.6億円を含む営業外収益2.2億円により営業利益を上回ったが、実効税率が約53.9%と高水準であったため純利益は2.0億円にとどまった。増収増益の決算である。
セグメント別分析
コンクリート関連は売上48.8億円(+101.2%)、営業利益6.8億円(+144.0%、マージン13.9%)と全社利益の最大の牽引役となった。アスファルト関連は売上41.3億円(+33.8%)と増収したが、営業利益は-1.8億円(マージン-4.3%)と赤字が続いており、全社マージンの希薄化要因となっている。環境及び搬送関連は売上7.0億円(-12.7%)ながら営業利益2.1億円(マージン29.7%)と高採算を維持し、収益多様化に寄与している。製造請負関連は売上5.0億円(-26.1%)、営業利益0.9億円(マージン17.2%)、破砕機関連は売上3.5億円(+25.7%)で営業損失-0.2億円(マージン-6.5%)となった。事業間のマージン格差が大きく、アスファルト関連の採算是正が全社利益率改善の鍵となる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は2.3%(前年-0.7%)で+297pt改善し黒字化、純利益率は1.7%(前年-0.7%)へ改善した一方、粗利率は28.7%と前年33.8%から509bp低下し、原価面での圧迫が続いている。【キャッシュ品質】流動資産396.1億円に対し流動負債223.8億円で流動比率は約176.9%、現金及び預金141.7億円は短期借入金37.3億円を大きく上回り、当面の資金繰りには余裕がある。【投資効率】ROEは0.5%と低位にとどまり、純利益率の改善に対し総資産回転率の低さが資本効率を制約している。【財務健全性】自己資本比率は56.4%(前年58.0%)とやや低下したが依然高水準を維持し、長期借入金41.3億円に対し現預金が十分に上回るなど財務基盤は保守的である。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書は開示されていないが、BS変動から資金動向を捉えると、現金及び預金は141.7億円で前年124.8億円相当から+26.9億円増加しており、資金は総じて積み上がっている。契約負債(前受金)が90.3億円へ大きく増加し、受注に伴う前受金の取り込みが資金流入に寄与している一方、仕掛品が105.8億円と高水準で滞留しており、プロジェクトの検収・売上計上が進むまでキャッシュ化には時間を要する構造がうかがえる。売掛金・受取手形は64.0億円と前年から減少しており、回収は一定の進展を示している。総じて、前受金の積み上がりが資金基盤を支えているが、仕掛品の回転改善が今後のキャッシュ創出力を左右する。
収益の質
経常利益(4.6億円)が営業利益(2.7億円)を上回る構図は、受取配当金1.6億円を中心とする営業外収益2.2億円の寄与によるものであり、本業以外の収益が四半期利益を下支えしている。特別損失は投資有価証券評価損0.2億円のみで、収益への影響は軽微である。一方、税引前利益4.4億円に対し法人税等が2.4億円と、実効税率は約53.9%に達し、経常利益から純利益への乖離(約56%)の主因となっている。この高税負担が一時的なものか構造的なものかは今後の四半期で見極める必要があり、税負担が平準化すれば純利益の上振れ余地がある。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗は、売上高が118.2億円/550.0億円で21.5%、営業利益が2.7億円/38.0億円で7.2%、経常利益が4.6億円/38.3億円で12.0%となっている。単純な四分の一(25%)基準に対し、売上・利益ともに進捗はやや遅れているが、契約負債90.3億円の積み上がりは今後の売上計上原資が厚いことを示している。利益進捗の遅れは主にアスファルト関連の赤字継続によるもので、下期にかけての採算改善が計画達成の前提となる。今回、業績予想・配当予想の修正はいずれも行われていない。
株主還元
会社予想の年間配当は42円であり、前年の配当17円(当時実績、期中データ)から増額が計画されている。会社予想EPS68.79円に対する配当性向は約61.1%であり、標準的な水準よりやや高めだが、現金及び預金141.7億円が有利子負債合計(短期借入金37.3億円、長期借入金41.3億円)を上回るネットキャッシュに近い状況が、配当継続の耐性を支えている。自社株買いに関する記載はなく、ここでは配当性向のみで評価している。
リスク要因
-
アスファルト関連事業の採算悪化: 売上41.3億円(+33.8%)に対し営業利益は-1.8億円(マージン-4.3%、前年比-45.5%)と赤字が拡大しており、全社営業利益率2.3%を希薄化させている。
-
運転資本の滞留: 仕掛品が105.8億円と高水準で、売掛金・受取手形の圧縮(64.0億円)が進む一方、プロジェクト型ビジネス特有の検収タイミング依存によりキャッシュ転換が遅れるリスクがある。
-
高税負担による純利益圧迫: 税引前利益4.4億円に対し法人税等2.4億円で実効税率は約53.9%に達し、経常利益から純利益への乖離要因となっている。税負担が今後も高止まりする場合、純利益成長の制約要因となる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -6.4pt |
| 純利益率 | 1.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -5.3pt |
収益性は業種中央値を下回り、営業・純利益率とも下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 42.5% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +36.2pt |
売上成長率は業種中央値を大幅に上回り、トップラインの伸びは業種内で優位に位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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売上高は前年比+42.5%と業種平均を大幅に上回る伸びを示し、コンクリート関連の急拡大と契約負債90.3億円の積み上がりが、今後の売上計上余地を示している。
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営業損益は前年の赤字から黒字へ転換したが、営業利益率2.3%は業種中央値8.7%を下回っており、アスファルト関連の赤字継続と実効税率53.9%が利益水準を制約する構造的要因として観察される。
-
財務基盤は自己資本比率56.4%、現預金141.7億円と健全性が高く、運転資本(仕掛品の高止まり)の効率改善が今後の利益率・キャッシュ転換の観察ポイントとなる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 890円 |
| base(基準) | 906円 |
| bull(強気) | 930円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 961円 |
| 調整後予想EPS | 73.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 61.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.94倍 / 12.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 882円〜931円、ω±0.1で 904円〜907円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。