| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥270.6億 | ¥182.5億 | +48.3% |
| 営業利益 | ¥76.0億 | ¥41.9億 | +81.4% |
| 経常利益 | ¥80.3億 | ¥38.4億 | +109.4% |
| 純利益 | ¥59.6億 | ¥28.6億 | +108.7% |
| ROE | 5.0% | 3.6% | - |
売上・利益ともに大幅な伸びを示し、特に利益率面での構造改善が顕著な決算となった。売上高は270.6億円(前年比+48.3%)、営業利益は76.0億円(同+81.4%)、経常利益は80.3億円(同+109.4%)、純利益は59.6億円(同+108.7%)と、いずれも増収を上回るペースで利益が拡大した。主因はアジア・日本セグメントの需要拡大に加え、価格・製品ミックス改善と稼働率上昇による粗利率の向上(43.7%、前年比+2.6pt)、および販管費率の低下(15.6%、前年比-2.6pt)による営業レバレッジ効果である。
【売上高】セグメント別(セグメント間取引含む計数値)では、アジアが176.3億円(+63.2%)と最も高い伸びを示し、日本が172.9億円(+41.5%)で続いた。北米は12.9億円(+40.3%)、欧州は14.7億円(+16.6%)と、アジア・日本に比べ相対的に低い伸びにとどまった。増収の主因はアジア地域における需要拡大と稼働率上昇であり、日本セグメントも高付加価値製品の伸びを反映している。
【損益】粗利率は43.7%(前年41.1%から+2.6pt)に改善し、営業利益率は28.1%(前年23.0%から+5.1pt)へ拡大した。経常利益は営業外収益5.9億円(為替差益2.9億円、受取配当0.9億円等)が押し上げ要因となり、営業外費用1.5億円(支払手数料0.8億円等)を上回った。特別損益は投資有価証券売却益0.5億円と評価損0.5億円がほぼ相殺し、純額での影響は軽微である。税引前利益80.3億円に対し法人税等20.7億円(実効税率25.8%)を控除し、純利益59.6億円となった。結論として、増収増益である。
日本セグメントは売上172.9億円(+41.5%)、営業利益44.8億円(+101.1%)、利益率25.9%(前年18.2%)と、規模・収益性ともに最大の柱である。アジアセグメントは売上176.3億円(+63.2%)、営業利益30.5億円(+131.6%)、利益率17.3%(前年12.2%)と成長率で最も高く、増益への寄与も大きい。一方、北米は売上12.9億円(+40.3%)に対し営業利益0.7億円(+19.4%)、利益率5.7%と低水準にとどまる。欧州は売上14.7億円(+16.6%)ながら営業利益0.6億円(-16.4%)と唯一の減益セグメントで、利益率も3.8%(前年4.6%)に低下しており、収益性は他地域対比で見劣りする。
【収益性】営業利益率は28.1%で前年23.0%から+5.1pt改善し、純利益率も22.0%(前年15.7%)へ+6.3pt拡大した。粗利率は43.7%(前年41.1%)で、価格・ミックス改善と稼働率上昇が寄与している。【キャッシュ品質】営業CFは70.0億円で純利益59.6億円の1.17倍となり利益の裏付けは良好だが、売上債権が21.0億円、棚卸資産が8.1億円それぞれ増加し運転資本が現金化のスピードをやや抑制している。【投資効率】ROEは5.0%で、前年同期の3.6%(前年純利益28.6億円÷前年自己資本800.0億円)から改善したが、自己資本比率91.0%という厚い自己資本構造が水準を抑えている。【財務健全性】自己資本比率は91.0%、流動負債101.9億円に対し流動資産797.8億円・現金及び預金468.1億円を有し、財務基盤は極めて安定している。
営業CFは70.0億円で前年35.5億円から+97.3%増加し、純利益59.6億円を上回る水準を確保した。ただし売上債権が21.0億円、棚卸資産が8.1億円それぞれ増加し、仕入債務の7.7億円増加による相殺を経てもなお運転資本の積み上がりがキャッシュ創出を抑制している。投資CFは-79.0億円で、設備投資86.9億円(前年28.9億円から大幅増)が主因であり、フリーキャッシュフローは-8.9億円と投資超過の状態にある。財務CFは+310.7億円と大幅なプラスとなったが、これは自己株式処分による収入323.9億円によるもので、配当支払12.2億円を含めても資金流入超過となった。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は468.0億円と前年の164.2億円から大幅に積み上がった。
包括利益は84.0億円で純利益59.6億円を24.4億円上回り、その他有価証券評価差額金13.9億円や為替換算調整額10.7億円といった時価・換算要因が主因となっている。営業外収益5.9億円のうち為替差益2.9億円は市況変動による性格が強い一方、受取配当0.9億円は経常的な収益である。特別損益は投資有価証券売却益0.5億円と評価損0.5億円がほぼ相殺し、純額での損益への影響は軽微にとどまる。営業CF70.0億円が純利益59.6億円を上回りアクルーアルの観点からは良好な質を示すが、売上債権・棚卸資産の増加が運転資本の重石となっており、増収局面における在庫・売掛金管理の巧拙が今後の収益の質を左右する要素となる。
通期予想に対する進捗率は、売上高48.2%(270.6億円/561.0億円)、営業利益45.2%(76.0億円/168.0億円)、経常利益46.2%(80.3億円/174.0億円)、純利益48.5%(59.6億円/123.0億円)と、いずれも概ね計画線上で推移している。通期予想は前年比で売上+39.7%、営業利益+92.5%、経常利益+113.9%という大幅な増益を見込んでおり、当四半期には業績予想の上方修正が公表された。上期の好調な実績を反映した通期見通しの引き上げと位置付けられる。
中間配当は75円で、期末予想と合わせた通期配当予想は150円となり、前期実績の60円から増配となる。当四半期に配当予想の修正(増配)が公表されている。配当性向は、通期純利益予想123.0億円と予想配当総額(150円×自己株式控除後発行済株式数19,483千株)約29.2億円から算出すると約23.8%である。自社株買いは当期0.02億円と僅少である一方、自己株式の残高は前期末63.65億円から当期末7.99億円へ大幅に減少しており、保有していた自己株式の処分(売却)が実施されたことがうかがえる。
運転資本の増加: 売上債権は171.8億円(前年144.8億円)へ増加し、期中の売上債権増加額は21.0億円に達した。売上急拡大に伴う売上債権・棚卸資産の積み上がりが、営業CF成長率(+97.3%)を純利益成長率(+108.7%)よりやや低い水準に抑える一因となっている。
為替変動の影響: 営業外収益に為替差益2.9億円を計上しており、これは経常利益80.3億円の約3.6%に相当する。為替相場の変動により、当該収益は増減しうる。
セグメント収益性のばらつき: 欧州セグメントは営業利益0.6億円(前年比-16.4%)、利益率3.8%(前年4.6%)と唯一の減益・低収益セグメントであり、北米も利益率5.7%と日本(25.9%)・アジア(17.3%)に比べ低水準にとどまる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 28.1% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +18.4pt |
| 純利益率 | 22.0% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +16.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、業種内でも上位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 48.3% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | +37.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも突出した増収率となっている。
※出所: 当社集計
営業利益率28.1%(前年23.0%)、純利益率22.0%(前年15.7%)への拡大は、価格・製品ミックス改善と販管費率の低下(15.6%、前年18.2%)による営業レバレッジ効果を反映しており、増収に伴う収益構造の質的改善が観察される。
現金及び預金468.1億円、自己資本比率91.0%という潤沢な財務基盤に加え、自己株式の大幅な処分(残高63.65億円→7.99億円)が財務CFを+310.7億円押し上げており、資本構成の変化として注目される。
設備投資86.9億円は減価償却19.4億円の約4.5倍の水準にあり、フリーキャッシュフローを-8.9億円に押し下げているが、増産・生産能力拡張への積極投資と捉えられ、通期進捗率(売上48.2%、営業利益45.2%)は計画線上で推移している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 6,196円 |
| base(基準) | 6,359円 |
| bull(強気) | 6,600円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 6,137円 |
| 調整後予想EPS | 676.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 23.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 6,180円〜6,547円、ω±0.1で 6,354円〜6,367円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。