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62642026 通期プライムJGAAP

マルマエ(6264) 2026年度通期決算 増収・営業益100%増

2026年度通期の売上高は204.3億円(前年同期比+79.2%)、営業利益は41.3億円(同+99.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社マルマエ

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥204.3億¥114.0億+79.2%
営業利益¥41.3億¥20.7億+99.8%
経常利益¥39.0億¥19.0億+105.5%
純利益¥34.6億¥13.4億+73.9%
ROE20.5%16.5%-

Executive Summary

2026年8月期は、機能材料事業の寄与で売上高・営業利益がともにほぼ倍増したが、純利益には補助金収入を中心とする特別利益10.1億円が含まれる。売上高は204.3億円(前年比+79.2%)、営業利益は41.3億円(同+99.8%)となった。経常利益は39.0億円(同+105.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は34.6億円(同+157.6%)である。増収の主因は機能材料事業の売上高が113.2億円(同+206.4%)に拡大したことで、営業利益率は前年18.1%から20.2%へ改善した。純利益の伸びには特別利益が寄与しており、経常的な収益力は営業利益・経常利益で見るのが適切である。

業績変動要因

【売上高】売上高は204.3億円で、前年の114.0億円から90.3億円増加した。機能材料事業が113.2億円(構成比55.4%、前年比+206.4%)となり、増収の中心である。製品別では基礎素材が16.2億円から53.3億円、IT器材が13.5億円から35.9億円に拡大した。精密部品事業は91.2億円(構成比44.6%、同+18.3%)で、半導体向けが61.4億円から75.5億円に増加した。機能材料事業の伸びは前年の企業結合による寄与を含むため、同率の持続を前提にはできない。

【損益】売上総利益率は31.1%から32.5%へ上昇し、販管費率は13.0%から12.3%へ低下した。販管費の増加率は+69.9%で、売上高の増加率を下回り、営業レバレッジが働いた。営業利益は41.3億円(営業利益率20.2%)である。営業外費用2.7億円(主に支払利息2.4億円)を差し引くと経常利益は39.0億円となる。特別利益10.1億円(補助金収入が中心)は一時的要因であり、税引前利益は49.0億円、法人税等14.4億円を経て当期純利益は34.6億円となった。連結の当期純利益と親会社株主に帰属する当期純利益は同額である。結論として増収増益である。

セグメント別分析

精密部品事業は売上高91.2億円、営業利益22.9億円(同+25.5%)、利益率25.1%で、利益額では連結の主力である。減価償却方法を定率法から定額法に変更した影響で、セグメント利益は1.6億円増加しており、前年との比較ではこの会計上の影響に留意が必要である。

機能材料事業は売上高113.2億円、営業利益18.5億円(同+429.5%)、利益率16.3%で、前年の約3.5億円から大きく拡大した。のれん償却1.9億円と顧客関連資産償却2.0億円を負担したうえでの利益であり、利益率は精密部品事業を下回る。主要顧客は東京エレクトロン宮城33.9億円、UACJ32.8億円、日本発条32.6億円で、上位3社の合計は99.3億円と売上高の約48.6%を占める。

主要財務指標

【収益性】ROEは20.5%(期末純資産ベース)、営業利益率は20.2%(前年18.1%)、EBITDAマージンは25.8%である。EPSは132.56円(前年53.12円)に上昇した。【キャッシュ品質】営業CFは29.3億円(前年比-4.3%)で、純利益に対する比率は0.85倍にとどまる。運転資本変動前の営業CF小計は41.6億円で、在庫増加12.4億円と売上債権増加9.5億円が資金を吸収した。【投資効率】設備投資10.8億円は減価償却費11.3億円とほぼ同水準で、売上高の約5.3%である。総資産回転率は0.65回(前年0.44回)に上昇した。【財務健全性】自己資本比率は53.5%(前年31.5%)、流動比率は290.5%で、現金及び預金は75.3億円(前年42.5億円)である。長期借入金は120.0億円から82.1億円へ減少した。増資と利益蓄積による純資産の積み上がりが財務体質の改善を支えている。

キャッシュフロー分析

営業CFは29.3億円と前年の30.6億円から小幅に減少し、利益の倍増に対して現金創出は伸びなかった。運転資本変動前の小計41.6億円から、棚卸資産増加12.4億円、売上債権増加9.5億円、法人税等支払10.1億円が差し引かれ、仕入債務増加4.0億円が一部を補った。投資CFは-1.4億円で、設備投資10.8億円を補助金受取9.6億円がほぼ相殺している。フリーCF(営業CF+投資CF)は27.9億円だが、補助金を除いた設備投資後の現金創出額は営業CF29.3億円から設備投資10.8億円を引いた18.4億円となる。財務CFは4.9億円の流入で、株式発行等による調達約44.9億円と長期借入金の返済52.1億円、配当支払8.0億円が含まれる。現金及び預金は32.8億円増加し、仕掛品26.6億円の現金化が今後の焦点である。

収益の質

当期の利益には一時的要因が含まれる。特別利益10.1億円は補助金収入が中心で、税引前利益49.0億円のうち約2割を占める。経常利益は39.0億円で、営業外収益0.4億円に対し営業外費用2.7億円(うち支払利息2.4億円)であり、営業外は利益を押し下げている。営業CF/純利益は0.85倍、営業CF/EBITDAは0.56倍で、利益の現金化は運転資本の増加により遅れた。包括利益は36.2億円で純利益34.6億円との差は1.6億円にとどまり、主因は繰延ヘッジ損益1.5億円である。さらに、精密部品事業の減価償却方法変更による1.6億円の利益押し上げがある。これらを踏まえ、純利益の増加率より営業利益の増加率を基準に収益力を見るのが妥当である。

業績予想・ガイダンス

次期の会社予想は、売上高280.0億円(当期比+37.0%)、営業利益65.0億円(同+57.4%)、経常利益63.0億円(同+61.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益42.0億円(同+21.2%)である。予想営業利益率は約23.2%で、当期の20.2%から約3pt上昇する。純利益の伸びが営業利益を下回るのは、当期の特別利益が来期に同規模では見込まれないためと読める。予想EPSは148.06円、予想年間配当は52円である。

株主還元

2026年4月の1対2の株式分割により、中間配当38円(分割前)と期末配当28円(分割後)は単純合算できない。分割後換算では年間配当は47円で、分割前基準の94円と整合する。配当性向は35.5%(前年37.7%)で、自己株式取得はない。年間配当額は概算13.3億円で、補助金を除く設備投資後の現金創出額18.4億円で約1.4倍賄える水準である。次期の予想配当52円は当期の分割後換算47円を上回る。

リスク要因

  1. 運転資本・現金化リスク: 営業CF/EBITDAは0.56倍で、仕掛品26.6億円は在庫の約66.6%を占める。在庫回転日数は約106日で、滞留すると利益成長ほど手元資金が増えない。

  2. 顧客集中・市況リスク: 上位3顧客への売上は99.3億円(約48.6%)で、本邦向けが90%超である。半導体製造装置関連の設備投資サイクルが精密部品事業の利益率25.1%に影響し得る。

  3. 買収関連資産リスク: のれん28.0億円と顧客関連資産22.7億円の合計は50.7億円で、純資産の約30%に相当する。機能材料事業の収益が計画を下回る場合、償却負担や減損の可能性がある。なお、のれん償却額は年1.9億円である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率20.2%7.6% (4.8%–12.0%)+12.6pt
純利益率17.0%5.9% (2.9%–9.2%)+11.1pt

営業利益率・純利益率ともに業種の四分位範囲の上限を大きく上回る位置にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)79.2%3.4% (-0.8%–8.8%)+75.9pt

売上高成長率は業種の四分位範囲を大幅に上回るが、企業結合の寄与を含む点に留意が必要である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は18.1%から20.2%へ改善し、販管費の伸びが売上高の伸びを下回ったことが背景にある。ただし、精密部品事業の減価償却方法変更による1.6億円の押し上げと、前年の企業結合による機能材料事業の伸びを除いて評価する必要がある。

  2. 純利益には補助金中心の特別利益10.1億円が含まれ、経常利益ベースでは39.0億円(同+105.5%)である。次期の純利益予想の伸び(+21.2%)が営業利益(+57.4%)を下回る点も、この一時的要因と整合する。

  3. 自己資本比率53.5%、流動比率290.5%と財務基盤は厚い一方、営業CF/EBITDA0.56倍や仕掛品の水準が、利益の現金化を確認する主要な観察項目である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)889円
base(基準)936円
bull(強気)1,007円
算出前提値
1株純資産(BPS)595円
調整後予想EPS165.4円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向35.1%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.57倍 / 5.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 909円〜964円、ω±0.1で 927円〜950円。

注記:

  • のれん償却 6.7円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。