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62582027 第1四半期プライムJGAAP

平田機工(6258) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益126%増

2027年度第1四半期の売上高は258.8億円(前年同期比+17.0%)、営業利益は38.7億円(同+125.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥258.8億¥221.3億+17.0%
営業利益¥38.7億¥17.1億+125.7%
経常利益¥38.2億¥16.4億+133.2%
純利益¥26.4億¥11.6億+127.6%
ROE(年換算)13.5%6.0%-

Executive Summary

半導体関連の急伸と粗利率改善を主因に、増収に対して利益が大幅に先行して拡大する強い決算内容となった。売上高は258.8億円(前年221.3億円、+17.0%)、営業利益は38.7億円(前年17.1億円、+125.7%)、経常利益は38.2億円(前年16.4億円、+133.2%)、純利益は26.4億円(前年11.6億円、+127.6%)となった。売上原価率の低下と販管費の相対的抑制により営業レバレッジが働き、営業利益率は7.7%から14.9%へ720bp上昇した。

業績変動要因

【売上高】売上高258.8億円は前年比+17.0%。半導体関連が135.1億円(同+69.7%)と急伸し、全社売上の52.2%を占める主力に成長した一方、自動車関連は97.2億円(同-9.1%)、その他自動省力機器は21.0億円(同-25.2%)と減収となった。半導体関連への構成シフトが増収の主因である。

【損益】売上総利益率は26.8%(前年20.8%)へ改善し、販管費増加率+6.3%が売上高成長率+17.0%を下回ったことで営業利益率は14.9%(前年7.7%)まで拡大した。セグメント別では半導体関連の利益率が3.7%から12.9%へ、自動車関連も11.5%から20.8%へ改善し、増収セグメントと減収セグメントの双方で採算が向上した。経常利益は営業外費用(支払利息0.6億円、為替差損0.4億円)を吸収して38.2億円、純利益は法人税等11.4億円(実効税率30.2%)を負担して26.4億円となった。結論として増収増益であり、増益率が増収率を大きく上回る収益性主導の決算である。

セグメント別分析

半導体関連は売上高135.1億円(+69.7%)、セグメント利益17.4億円(+498.5%)、利益率12.9%となり、全社増益の中核を担った。自動車関連は売上高97.2億円(-9.1%)と減収だが、セグメント利益20.2億円(+64.9%)、利益率20.8%と4セグメント中最高の採算性を維持し、高採算案件の寄与が示唆される。その他自動省力機器は売上高21.0億円(-25.2%)、利益1.6億円(-6.9%)、利益率7.7%と小幅改善にとどまった。その他事業は売上5.6億円(-17.7%)で0.6億円の損失となり、前年同期の利益から赤字化している。半導体関連への集中と自動車関連の高採算化が全社利益率を押し上げた一方、その他自動省力機器とその他事業の停滞が成長の広がりを制約している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率14.9%(前年7.7%)、純利益率10.2%(前年5.3%)はいずれも大幅に改善し、年換算ROEは13.5%である。【キャッシュ品質】経常利益38.2億円と純利益26.4億円の差は主に法人税等11.4億円(実効税率30.2%)であり、特別損益の純影響は0.46億円の損失にとどまるため利益の大部分は営業活動由来である。包括利益は38.1億円と純利益を上回り、有価証券評価差額9.9億円や為替換算調整額2.9億円がその他の包括利益に寄与した。【投資効率】売掛金307.8億円、棚卸資産166.2億円と運転資本の規模は大きく、装置・自動化システム事業の受注から検収までのリードタイムを反映している。【財務健全性】自己資本比率59.9%、流動資産792.2億円は流動負債357.7億円を大きく上回り、有利子負債は長期借入金88.9億円を中心に限定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示は限定的だが、BS推移からは資金余力の強化がうかがえる。現金及び預金は162.5億円で前年同期の130.0億円から+32.4億円(+24.9%)増加し、短期借入金は14.0億円から5.0億円へ9.0億円減少した。手元資金の積み上げと短期借入への依存低下が同時に進み、当座の流動性は改善している。投資有価証券は54.8億円と前年同期比+14.5億円増加しており、投資活動での資金配分も進んだとみられる。建設仮勘定は26.2億円から6.9億円へ減少しており、投資案件の稼働開始または進展を示す動きとして観察される。

収益の質

営業利益38.7億円に対し営業外収支は0.5億円の純費用(受取配当0.1億円等に対し支払利息0.6億円、為替差損0.4億円)で、経常利益は38.2億円となった。特別損益は固定資産売却益0.1億円と固定資産除却損0.5億円が中心で、税引前利益への純影響は0.5億円弱の損失にとどまり、利益の大部分は本業の営業活動に由来する。経常利益38.2億円と純利益26.4億円の差は主に法人税等11.4億円(実効税率30.2%)による。包括利益38.1億円は純利益を上回り、有価証券評価差額金9.9億円や為替換算調整額2.9億円が上乗せに寄与している。営業外収益は売上高の0.2%程度と小さく、収益の中心は本業の粗利率改善と販管費の相対的抑制にある点で質の高い増益と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高1,000.0億円(+5.4%)、営業利益90.0億円(+8.2%)、経常利益89.0億円(+6.3%)で、修正はない。Q1の進捗率は売上高25.9%、営業利益43.0%、経常利益42.9%、純利益40.6%(純利益進捗はEPS基準)で、いずれも標準進捗率25%を大きく上回る。通期計画の営業利益率は9.0%とQ1実績14.9%より低く設定されており、下期に向けた保守的な計画とみられる。今後は半導体関連の高採算案件構成の持続性と、検収時期に伴う案件計上の偏在が進捗の焦点となる。

株主還元

通期予想配当は1株75.0円、予想EPS212.34円に基づく配当性向は約35.3%である。Q1の基本的EPSは86.10円で、通期予想EPSに対する進捗率は40.6%と利益計画を上回るペースにあり、配当予想75.0円は利益面から見て裏付けがある水準といえる。配当予想の修正はない。自己株式取得の当期実績は開示データに含まれておらず、配当のみに基づく配当性向として記述する。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 半導体関連への売上構成比が52.2%へ上昇しており、前期の36.0%から拡大している。同分野の設備投資サイクルの変動が業績に与える影響が増している。

  2. 運転資本・回収リスク: 売掛金307.8億円、棚卸資産166.2億円と運転資本の規模が大きく、検収・回収の遅延が生じた場合には資金拘束が拡大する可能性がある。

  3. 品質コストリスク: 製品保証引当金は16.8億円で売上高比6.5%と相対的に高い水準にある。設備・システムの品質問題や立上げ遅延が発生した場合、追加コストが採算に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率14.9%8.7% (4.2%–14.3%)+6.3pt
純利益率10.2%7.1% (3.2%–10.6%)+3.1pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、業種内で上位に位置する収益性を示している。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)17.0%6.2% (-1.1%–14.6%)+10.8pt

売上高成長率は業種上位レンジを上回り、業種内でも高い成長速度にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+17.0%に対し営業利益+125.7%となり、粗利率改善(+601bp)と販管費の相対的抑制による営業レバレッジが明確に表れている。半導体関連の売上・利益拡大がその中核である。

  2. Q1営業利益の通期計画進捗率は43.0%で標準進捗率25%を大きく上回るが、通期計画の営業利益率9.0%はQ1実績14.9%より低く設定されており、下期の案件構成・検収タイミングが計画達成の持続性を左右する構造となっている。

  3. 自己資本比率59.9%、現金及び預金の増加(+24.9%)、短期借入金の削減(-64.3%)など財務基盤は強化されている一方、製品保証引当金の売上高比6.5%は品質コストの動向として継続的な確認が求められる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,441円
base(基準)2,511円
bull(強気)2,570円
算出前提
1株純資産(BPS)2,556円
調整後予想EPS233.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向35.3%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.98倍 / 10.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,441円〜2,583円、ω±0.1で 2,509円〜2,512円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(41%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。