| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥160.0億 | - | - |
| 営業利益 | ¥51.2億 | - | - |
| 経常利益 | ¥51.1億 | - | - |
| 純利益 | ¥34.1億 | - | - |
| ROE | 15.9% | - | - |
当第3四半期累計は、粗利率59.1%を背景に営業利益率32.0%という高い収益性を確保した決算となった。売上高160.0億円に対し、営業利益51.2億円、経常利益51.1億円、親会社株主に帰属する当期純利益34.1億円(純利益率21.3%)を計上した。営業外損益の影響は小さく、利益の大半を本業(M&A支援フィー)が牽引している。通期会社計画(売上高225.2億円、営業利益73.2億円)に対する進捗率は売上高71.1%、営業利益70.1%、純利益67.8%で、業績予想・配当予想とも修正はなく、第4四半期における案件計上の進捗が通期着地を左右する構図である。
【売上高】売上高は160.0億円で、通期計画225.2億円に対し進捗71.1%となった。事業はM&A支援及び付随業務の単一セグメントであり、セグメント別の増減要因は開示されていない。当社の収益はM&A案件の成約(クロージング)に連動するフィービジネスであり、契約負債0.9億円・売掛金10.0億円と運転資本規模は小さく、案件計上のタイミングが四半期ごとの売上変動要因となりやすい。
【損益】売上総利益は94.5億円(粗利率59.1%)、販管費は43.3億円(販管費率27.0%)にとどまり、営業利益は51.2億円(営業利益率32.0%)と、粗利から営業利益までのスプレッドは約27.1ptで費用効率の高さがうかがえる。経常利益は51.1億円で、営業外収益0.3億円に対し営業外費用0.5億円(うち投資事業組合運用損0.4億円が主体)がわずかに上回り、営業利益からの目減りは0.15億円にとどまった。純利益は34.1億円で、実効税率は33.3%(法人税等17.0億円/税引前利益51.1億円)であり、税負担後も高い最終利益率(21.3%)を維持している。営業段階の利益創出が中心で、営業外・特別項目の影響は限定的である。
当社グループの事業はM&A支援及びその付随業務の単一セグメントであり、有価証券報告書上もセグメント区分の記載は省略されている。このため地域別・事業別の売上構成や増減の内訳は開示されておらず、全社ベースの損益分析が実質的な業績評価の単位となる。
【収益性】営業利益率32.0%、純利益率21.3%、売上総利益率59.1%と、いずれも手数料型ビジネスとしては高水準にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は202.8億円で総資産257.2億円の79%を占め、流動比率・当座比率はともに約536%と極めて厚い流動性を確保している。売掛金は10.0億円、契約負債は0.9億円と運転資本の規模は小さい。【投資効率】ROEは15.9%で、純利益率21.3%×総資産回転率0.62倍×財務レバレッジ1.20倍の分解では、高い最終利益率が主因となっている。現金厚めの資産構成が総資産回転率をやや抑制する形になっている。【財務健全性】自己資本比率は83.3%、負債資本倍率は0.20倍、固定負債はわずか1.9億円にとどまり、レバレッジ・金利耐性の両面で健全な財務基盤を有している。
キャッシュフロー計算書項目は開示されていないため、貸借対照表の構成から資金動向を確認すると、現金及び預金202.8億円は総負債42.8億円の約4.7倍に相当し、手元流動性は極めて厚い。売掛金10.0億円・契約負債0.9億円と運転資本項目の規模が小さく、営業活動に伴う資金の振れ幅は限定的になりやすい構造である。有形固定資産は11.0億円、無形固定資産はごく僅かで、設備投資負担は軽い。利益剰余金は197.4億円まで積み上がっており、本業から生み出された利益が内部留保として蓄積されてきたことが確認できる。案件クロージングの期末偏重という事業特性上、四半期単位では売上計上と現金回収のタイミングにずれが生じ得るが、通期ではキャッシュ創出力は安定的とみられる。
経常的な収益はM&A支援フィーであり、営業外項目は受取利息0.24億円・受取配当金0.01億円などごく小規模にとどまる。営業外費用0.5億円の主体は投資事業組合運用損0.4億円であり、この項目は本業の反復的収益とは性質が異なる一時的要因として位置づけられる。営業利益51.2億円から経常利益51.1億円への目減りは0.15億円と小さく、経常段階までの利益の質は高い。純利益34.1億円は税引前利益51.1億円に実効税率33.3%を適用した結果と整合しており、税効果による歪みは認められない。営業外収益は売上高の0.2%程度に過ぎず、利益の大半が本業由来である点は収益の持続性評価においてプラス材料といえる。
通期会社計画に対する進捗率は、売上高71.1%(160.0億円/225.2億円)、営業利益70.1%(51.2億円/73.2億円)、経常利益69.6%(51.1億円/73.4億円)、純利益67.8%(34.1億円/50.3億円)である。四半期均等進捗の目安である75%に対しいずれも3〜7pt下回るが、業績予想・配当予想ともに修正は行われていない。当社の事業特性上、M&A案件のクロージングは期末に集中しやすく、第4四半期における案件計上の積み上げが通期計画達成の成否を左右する局面にある。
会社予想の年間配当は1株65円(期末配当のみ、中間配当は0円)で、前期の配当実績が0円であったことを踏まえると、当期から配当を開始する計画である。なお2026年4月1日を効力発生日として1株を3株とする株式分割が実施されており、当該65円は分割後ベースの金額で、分割前換算では195円に相当する。予想EPS87.24円に対する配当性向は約74.5%となる。自己株式取得に関する記載はなく、株主還元は配当のみで評価すると、配当性向は業種の目安とされる水準を上回るものの、現金及び預金202.8億円という潤沢な手元資金を背景に、当面の配当原資確保に関する制約は限定的とみられる。
案件計上の期末集中リスク: 売掛金10.0億円、契約負債0.9億円と運転資本項目が小さく、M&A案件のクロージング時期に業績が左右されやすい。第4四半期への進捗依存(売上進捗71.1%)もこの特性を反映している。
配当性向の高さ: 会社予想ベースの配当性向は約74.5%(配当65円/予想EPS87.24円)で、前期は無配からの配当開始にあたる。現金及び預金202.8億円という厚い手元資金が下支えとなるものの、配当の持続には利益水準の維持が前提となる。
人件費の期ズレによる収益性変動: 賞与引当金16.1億円が計上されており、賞与支給時期のズレが四半期ごとの営業利益率のブレ要因となり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 32.0% | 8.2% (3.6%–18.0%) | +23.9pt |
| 純利益率 | 21.3% | 6.0% (2.2%–12.7%) | +15.3pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、IQR上限をも超える高マージン水準にある。
※出所: 当社集計
営業利益率32.0%、純利益率21.3%という高マージン構造に加え、自己資本比率83.3%・現金及び預金202.8億円という厚い財務基盤が特徴であり、収益性と財務健全性の両立がうかがえる。
通期計画に対する進捗は売上高71.1%・営業利益70.1%・純利益67.8%で、標準進捗75%をやや下回る。案件クロージングが期末に集中しやすい事業特性上、第4四半期の計上状況が通期着地の確認ポイントとなる。
前期無配から一転して当期は配当を開始する計画で、会社予想ベースの配当性向は約74.5%に達する。今後の配当継続性は、当期以降の利益成長とキャッシュ創出の持続性に依存する構造である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 509円 |
| base(基準) | 528円 |
| bull(強気) | 551円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 372円 |
| 調整後予想EPS | 91.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 74.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.42倍 / 5.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 514円〜543円、ω±0.1で 525円〜533円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。