クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥160.0億 | - | - |
| 営業利益 | ¥51.2億 | - | - |
| 経常利益 | ¥51.1億 | - | - |
| 純利益 | ¥34.1億 | - | - |
| ROE(年換算) | 21.2% | - | - |
Executive Summary
2026年9月期第3四半期累計は、M&A支援事業単一セグメントにおいて高い収益性を維持した決算となった。売上高は160.0億円、営業利益は51.2億円(営業利益率32.0%)、経常利益は51.1億円、純利益は34.1億円(純利益率21.3%)であった。営業利益と経常利益の差はわずか0.15億円にとどまり、営業外損益の影響は限定的である。通期会社予想(売上高225.2億円、営業利益73.2億円)に対する進捗率は売上高71.1%、営業利益70.1%と、標準的な75%をやや下回る水準にある。
業績変動要因
【売上高】売上高160.0億円は、成功報酬型のM&A支援・付随業務による収益で構成される。単一セグメント開示のため事業別内訳は把握できないが、通期予想に対する進捗率は71.1%であり、Q4に65.2億円の売上計上が必要となる。M&A助言収益は案件成約時期に左右されやすく、四半期毎の変動は構造的に大きくなりやすい。
【損益】売上総利益94.5億円(粗利率59.1%)に対し、販管費43.3億円を計上し、営業利益51.2億円(営業利益率32.0%)を確保した。営業外収益0.3億円、営業外費用0.5億円と規模は小さく、経常利益51.1億円は営業利益とほぼ同水準である。税引前利益51.1億円に対し法人税等17.0億円(実効税率33.3%)を計上し、純利益は34.1億円となった。通期進捗率は営業利益70.1%、純利益67.8%であり、純利益の進捗率がやや低い。売上・利益ともに絶対水準としては高収益であり、増収増益・減収減益の判断材料となる前年同期比データは開示されていないが、通期計画達成にはQ4の利益率改善(33.6%相当)が必要となる。
セグメント別分析
当社の事業はM&A支援及びその付随業務の単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益開示は省略されている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率32.0%、純利益率21.3%はいずれも高水準であり、粗利率59.1%とあわせてサービス型の高付加価値構造を示す。年換算ROEは21.2%であり、税引前利益率31.9%から実効税率33.3%を経て純利益率21.3%に低下している。【キャッシュ品質】営業外収益は受取利息中心の0.3億円にとどまり、経常的な収益構造から乖離する一時的な損益要因は確認されない。【投資効率】総資産257.2億円のうち現金及び預金が202.8億円(78.8%)を占め、資産構成は現預金中心である。総資産回転率は年換算で0.83回程度である。【財務健全性】自己資本比率83.3%、流動比率536.2%、負債資本倍率0.20倍と、いずれも極めて保守的な財務構造であり、支払利息負担も軽微でインタレストカバレッジは高水準にある。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の状況から資金動向を読み取ることができる。現金及び預金は202.8億円で総資産の78.8%を占め、流動負債40.9億円に対し約5倍の水準にある。利益剰余金は197.4億円に達しており、これまでの利益蓄積が現預金として厚く積み上がっていることを示唆する。固定資産投資は有形固定資産11.0億円、無形固定資産0.0億円と小規模であり、事業特性上、大規模な設備投資を必要としないビジネスモデルであることがうかがえる。今後は蓄積された現預金の資本配分(採用投資、株主還元、戦略投資等)の使途が注目点となる。
収益の質
営業利益51.2億円と経常利益51.1億円の差はわずか0.15億円であり、営業外損益による利益の押し上げ・押し下げは限定的で、経常的な収益構造がほぼそのまま経常利益に反映されている。営業外収益0.3億円は受取配当金・受取利息等の金融収益が中心であり、事業の本業とは無関係な一時的収益は確認されない。営業外費用0.5億円も支払利息0.03億円等に限られ小規模である。包括利益は34.5億円であり、純利益34.1億円との乖離は有価証券評価差額金0.5億円にとどまり、当期純利益と包括利益はほぼ一致している。以上より、当期の利益はアクルーアル(会計上の見積り・評価差額)の影響が小さく、キャッシュ創出力に近い経常的な利益であると評価できる。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想(売上高225.2億円、営業利益73.2億円、経常利益73.4億円、純利益50.3億円、EPS87.24円)に対し、当第3四半期累計の進捗率は売上高71.1%、営業利益70.1%、経常利益69.6%、純利益67.8%であった。標準的な進捗率75%と比較するといずれも下回っており、特に純利益の乖離が7.2ポイントとやや大きい。通期予想の達成にはQ4に売上高65.2億円、営業利益21.9億円(営業利益率33.6%)が必要であり、これはQ3累計の営業利益率32.0%を上回る水準である。当四半期において業績予想・配当予想の修正はいずれも行われておらず、会社は従来予想を維持している。
株主還元
2026年9月期の1株当たり配当予想は65.00円であり、2026年4月1日を効力発生日とする1株を3株とする株式分割を考慮した金額である(分割考慮前ベースでは195.00円)。通期予想EPS87.24円に対する予想配当性向は、配当金のみで74.5%となる。予想年間配当総額は約37.5億円であり、通期予想純利益50.3億円に対する利益カバーは約1.3倍である。配当性向74.5%は一般的な持続可能性の目安である60%を上回るものの、現金及び預金202.8億円、自己資本比率83.3%という厚い財務基盤に支えられており、支払能力の観点では余力がある。なお第2四半期配当は0円であり、期末一括配当の方針となっている。自社株買いに関する開示は確認されない。
リスク要因
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案件成約タイミングの変動リスク: M&A支援収益は成功報酬型であり、案件の成約時期・件数・単価に業績が左右される。通期進捗率が売上高71.1%、営業利益70.1%にとどまることは、Q4の案件成約集中度に依存する構造を示している。
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通期計画達成リスク: 会社予想達成にはQ4で営業利益率33.6%が必要であり、Q3累計実績32.0%を上回る水準を求められる。進捗率の標準(75%)との乖離は純利益で7.2ポイントとやや大きい。
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人材依存リスク: M&Aアドバイザーの採用・定着・生産性が案件創出力に直結するため、人材獲得競争の激化は人件費上昇や案件対応力の制約につながる可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 32.0% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +23.7pt |
| 純利益率 | 21.3% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +15.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内でも高収益グループに位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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営業利益率32.0%、純利益率21.3%、年換算ROE21.2%はいずれも高水準であり、低レバレッジ(負債資本倍率0.20倍)のもとで高収益を実現している点が特徴として読み取れる。
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通期会社計画に対する進捗率は67.8%〜71.1%であり、Q4の案件成約規模・時期が年度業績を左右する構造にある点はモニタリングが必要である。
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現金及び預金が総資産の78.8%を占め、利益剰余金197.4億円が蓄積されている。予想配当性向74.5%とあわせ、今後の資本配分(投資・株主還元)の動向が注目点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 508円 |
| base(基準) | 527円 |
| bull(強気) | 549円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 372円 |
| 調整後予想EPS | 91.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 74.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.41倍 / 5.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 513円〜541円、ω±0.1で 523円〜532円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。