クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥50.1億 | ¥48.0億 | +4.4% |
| 営業利益 | ¥1.8億 | ¥1.4億 | +20.7% |
| 経常利益 | ¥2.1億 | ¥0.9億 | +138.2% |
| 純利益 | ¥1.5億 | ¥0.6億 | +140.1% |
| ROE(年換算) | 10.3% | 4.5% | - |
Executive Summary
当第3四半期累計は増収増益で、純利益の伸びは営業外・特別要因の寄与が大きい点が特徴である。売上高は50.1億円(前年比+4.4%)、営業利益は1.8億円(同+20.7%)、経常利益は2.1億円(同+138.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1.5億円(同+140.1%)となった。営業利益の拡大は両セグションの増収に支えられているが、経常利益・純利益の大幅増は投資事業組合運用益(0.2億円)や固定資産売却益等の非営業項目の寄与が大きく、本業の収益力改善ペースはより緩やかである。
業績変動要因
【売上高】売上高は50.1億円(前年比+4.4%)で、IT&コンサルティング事業28.5億円(同+3.6%)、アウトソーシング事業21.6億円(同+5.5%)と両セグメントで増収した。セグメント利益もIT&コンサルティングが5.9億円、アウトソーシングが3.9億円といずれも前年から拡大し、増収に利益拡大が伴っている。
【損益】営業利益は1.8億円(同+20.7%)で、営業利益率は3.5%(前年3.0%)とわずかに改善した。一方で経常利益は2.1億円(同+138.2%)と大幅増となり、これは投資事業組合運用益0.2億円の計上や、前年に発生していた投資事業組合運用損(0.5億円)の解消が主因である。純利益1.5億円(同+140.1%)はこの経常利益の増加に加え、固定資産売却益等の特別利益0.1億円も一部寄与している。結論として増収増益だが、純利益の伸び率は本業以外の要因を含む点に留意が必要である。
セグメント別分析
IT&コンサルティング事業は売上高28.5億円(構成比56.9%、前年比+3.6%)、セグメント利益5.9億円(利益率20.5%)で、2セグメント中最大の収益源となっている。アウトソーシング事業は売上高21.6億円(構成比43.1%、前年比+5.5%)、セグメント利益3.9億円(利益率17.9%)で、両事業ともに増収増益である。セグメント利益計9.7億円に対し、全社費用7.95億円(前年7.57億円、+5.0%)を配賦した結果、四半期連結営業利益は1.75億円となる。全社費用の増加率が売上成長率をやや上回っており、セグメント利益の伸びの一部を吸収している点は営業利益率の低さの一因となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は3.5%、純利益率は2.9%で、いずれも前年同期(営業利益率3.0%、純利益率1.3%)から改善している。粗利率は23.4%(前年23.7%)とほぼ横ばいで、販管費率は19.9%(前年20.7%)とわずかに低下し、コスト効率がやや改善した。【キャッシュ品質】現金及び預金は14.6億円で前年比+7.0%増加し、売掛金は10.2億円(前年12.3億円)と減少している。営業CF等のキャッシュフロー計算書データは開示されていないため、B/S変動からの推定に留まる。【投資効率】ROE(年換算)は10.3%で、総資産回転率は高水準にあり資産効率は比較的良好である。総資産は39.1億円(前年37.9億円)、純資産は18.9億円(前年17.7億円)と拡大した。【財務健全性】自己資本比率は48.2%(前年45.6%)と改善し、流動資産26.5億円に対し流動負債17.1億円で流動比率は約155%である。長期借入金3.1億円、短期借入金5.0億円を有し、有利子負債構成は短期比重が高い。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の個別数値は開示されていないため、バランスシートの変動から資金動向を確認する。現金及び預金は14.6億円で前年同期比+7.0%増加し、資金の積み増しが進んでいる。一方で売掛金は10.2億円から前年12.3億円へと減少し、回収の進展が現金増加の一因となった可能性がある。投資有価証券は5.4億円(前年4.3億円、+26.6%)と増加しており、余剰資金の一部が市場性資産へ配分されたとみられる。無形固定資産は3.9億円(前年3.5億円)へ増加し、ソフトウェア関連投資が継続している。長期借入金は3.1億円から3.9億円(前年)へと減少しており、負債の圧縮も進んでいる。
収益の質
当期の増益は本業の伸びに加え、非経常的な要因の寄与が大きい点が特徴である。営業外収益0.4億円のうち投資事業組合運用益が0.2億円を占め、前年に発生していた投資事業組合運用損(営業外費用として計上)が解消されたことが経常利益を大きく押し上げた。特別利益0.1億円(固定資産売却益)も純利益に寄与しており、これらは反復性の低い項目である。営業利益と経常利益の差は主にこの営業外損益の変動に起因し、経常利益から特別利益を除いた実質的な本業ベースの改善ペースは、営業利益の伸び(+20.7%)に近い水準と捉えられる。包括利益は1.5億円で純利益とほぼ同水準であり、有価証券評価差額金の変動は小幅(0.03億円)にとどまり、純利益との大きな乖離は見られない。
業績予想・ガイダンス
通期業績予想は売上高69.0億円(前年比+6.3%)、営業利益3.3億円(同+18.2%)、経常利益3.2億円(同+72.8%)、EPS71.90円としており、当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。第3四半期累計の売上高50.1億円は通期予想の72.6%に達しており、進捗率としては概ね順調な水準である。営業利益1.8億円は通期予想の54.5%の進捗で、第4四半期に相応の利益積み上げが必要な計算となる。経常利益は既に累計で2.1億円と通期予想3.2億円の64.4%に達しており、通期予想の経常利益成長率(+72.8%)は当四半期までの伸び(+138.2%)よりも緩やかに想定されている。
株主還元
会社は期末配当15.00円を予定しており、中間配当は0円である。前年同期は無配であったため、当期は復配にあたる。通期純利益予想2.0億円と発行済株式数(自己株式除く約283万株)から算出される配当総額に基づく配当性向は約31%程度となり、保守的な水準にとどまる。当四半期時点で配当予想の修正は行われておらず、自社株買いに関する開示は確認されない。
リスク要因
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売掛金回収サイトの長期化リスク: 売掛金は10.2億円で、四半期売上高に対する残存比率が高く、回収の遅延が生じた場合はキャッシュフローに影響を与える可能性がある。
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短期負債への依存: 短期借入金5.0億円を含む流動負債17.1億円は総負債20.3億円の大部分を占め、借換え環境の変化により資金調達コストが変動するリスクがある。
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非経常項目への依存度: 経常利益・純利益の大幅増は投資事業組合運用益や固定資産売却益といった非反復的な項目の寄与を含み、これらが再発しない場合は増益ペースが減速する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.5% | 8.3% (3.6%–18.6%) | −4.8pt |
| 純利益率 | 2.9% | 6.1% (2.3%–12.8%) | −3.2pt |
業種中央値と比較すると、営業利益率・純利益率とも業界内で下位に位置している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.4% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −6.0pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、成長スピードは業界内で相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は3.5%と前年から改善したが、業種中央値8.3%と比べると低位にあり、収益性の構造的な改善余地が読み取れる。
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純利益の大幅増(+140.1%)は投資事業組合運用益や固定資産売却益といった非経常項目の寄与を含み、本業ベースの改善ペース(営業利益+20.7%)とは異なる点が決算上の特徴である。
-
自己資本比率は48.2%(前年45.6%)へ改善し、現金及び預金も増加しているが、流動負債における短期借入金の比重は高く、資金調達構成の変化はモニタリングに値する事実である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 661円 |
| base(基準) | 676円 |
| bull(強気) | 695円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 666円 |
| 調整後予想EPS | 75.4円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 20.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 657円〜696円、ω±0.1で 676円〜677円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。