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61842027 第2四半期プライムJGAAP

株式会社鎌倉新書 2027年度 第2四半期 決算

株式会社鎌倉新書の2027年度第2四半期決算レポート

株式会社鎌倉新書

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥46.0億¥40.2億+14.4%
営業利益¥8.0億¥5.9億+35.3%
経常利益¥8.1億¥5.9億+37.0%
純利益¥5.5億¥3.8億+44.5%
ROE(年換算)18.2%12.1%-

Executive Summary

終活事業における売上成長と粗利率改善により、増収増益かつ収益性向上を伴う決算となった。売上高は45.96億円(前年比+14.4%)、営業利益は7.99億円(同+35.3%)、経常利益は8.08億円(同+37.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は5.31億円(同+38.4%)となった。営業増益率が売上成長率を上回ったのは、原価率改善による粗利率上昇と、販管費増加を粗利改善が吸収したことによる。

業績変動要因

【売上高】売上高は45.96億円で前年同期比+14.4%増加した。終活事業の単一セグメントであり、事業拡大が増収を牽引した。通期予想105.00億円に対する進捗率は43.8%で、標準進捗率50%をやや下回る。

【損益】営業利益は7.99億円(前年比+35.3%)、経常利益は8.08億円(同+37.0%)、純利益は5.31億円(同+38.4%)といずれも大幅増益となった。売上総利益率は56.4%で前年同期53.5%から改善し、営業利益率は17.4%で前年同期14.7%から拡大した。販管費は17.91億円(同+14.9%)と売上成長率をわずかに上回ったが、粗利改善効果がこれを吸収した。特別損益は僅少で経常利益と純利益の乖離は主に税負担によるものである。結論として増収増益である。

セグメント別分析

終活事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の開示はない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は17.4%で前年同期14.7%から約2.7pt改善、純利益率は11.6%で前年同期9.6%から約2.0pt改善した。ROE(年換算)は18.2%と高水準にある。【キャッシュ品質】営業CFは4.73億円で純利益5.31億円に対し0.89倍にとどまり、前年同期の営業CF6.63億円から28.7%減少した。売掛金・棚卸資産の増加や未払費用の減少といった運転資本負担が影響している。【投資効率】無形固定資産は13.06億円で総資産の16.9%を占め、ソフトウェア及びソフトウェア仮勘定への投資が中心である。設備投資0.34億円は減価償却1.33億円を下回り、有形固定資産の更新投資は相対的に抑制的である。【財務健全性】自己資本比率は78.8%、有利子負債は0.39億円に限られ、流動比率は419.4%と極めて高い水準にある。

キャッシュフロー分析

営業CFは4.73億円で前年同期の6.63億円から減少し、純利益5.31億円を下回った。この背景には売掛金の増加0.46億円、棚卸資産の増加0.36億円、未払費用の減少0.54億円など運転資本の資金流出があり、利益拡大に対しキャッシュ化の伸びが弱い状態を示す。投資CFは1.72億円の支出で、無形固定資産取得2.43億円が主因であり、設備投資は0.34億円と小規模にとどまる。財務CFは8.82億円の支出で、配当支払8.24億円と借入金返済0.58億円が中心である。フリーキャッシュフローは3.01億円のプラスを確保したものの、年換算すると年間予想配当総額8.24億円を単独ではカバーしない水準にある。現金及び預金は36.24億円と厚く、短期的な資金余力は十分である。

収益の質

営業外収支は営業外収益0.2億円、営業外費用0.1億円と小規模であり、経常利益と営業利益の差は限定的である。特別損失も0.0億円と僅少で、経常利益と純利益の乖離は主に法人税等2.5億円の負担による。営業CFが純利益を下回る状態(0.89倍)は、売掛金・棚卸資産の増加および未払費用の減少という運転資本の資金吸収を反映しており、会計上の利益成長に対してキャッシュ創出力の改善余地があることを示す。一方で特別損益や一時的要因による利益の押し上げは見られず、増益の主因は本業の採算改善という点で収益の質は基本的に健全である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高105.00億円(前年比+26.0%)、営業利益17.00億円(同+46.3%)、経常利益16.90億円(同+45.0%)である。上期実績の進捗率は売上高43.8%、営業利益47.0%、経常利益47.8%、純利益48.3%で、Q2標準進捗率50%と概ね整合する。下期に必要な売上高は59.04億円、営業利益は9.01億円で、下期営業利益率は15.3%が必要水準となる。これは上期実績の営業利益率17.4%を下回るため、通期予想達成には過度な追加的マージン拡大は必要とされず、売上成長の実現が主な論点となる。当四半期の業績予想修正、配当予想修正はいずれも無である。

株主還元

第2四半期末配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり20.0円である。発行済株式数41,194,972株に基づく年間配当総額は約8.24億円となり、通期純利益予想11.00億円に対する配当性向は約74.9%と高めの水準にある。上期フリーキャッシュフロー3.01億円を年換算した6.02億円は年間予想配当総額を下回るが、現金及び預金36.24億円、有利子負債0.39億円という強い財務基盤が短期的な配当支払余力を支えている。今後の配当持続性は、通期利益計画の達成と営業CFの改善に依存する。

リスク要因

  1. 集客競争・プラットフォーム依存リスク: 終活関連サービスにおける検索・広告プラットフォームの仕様変更や紹介先ネットワークの競争激化により、顧客獲得効率や売上成長率14.4%の持続性が影響を受ける可能性がある。

  2. キャッシュ化の遅れ: 営業CF/純利益は0.89倍、営業CF/EBITDAは0.51倍にとどまり、売掛金・棚卸資産の増加、未払費用の減少による運転資本負担が利益成長に対するキャッシュ創出力を圧迫している。

  3. 無形資産投資の回収リスク: ソフトウェア仮勘定3.02億円を含む無形固定資産は総資産の16.9%を占め、設備投資0.34億円は減価償却1.33億円を下回る。投資回収が売上成長・営業CFに結び付くかが今後の論点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率17.4%9.5% (4.0%–15.4%)+7.9pt
純利益率12.0%7.0% (3.1%–11.7%)+5.1pt

業種内で収益性は上位に位置し、営業利益率・純利益率とも中央値を大きく上回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)14.4%8.2% (1.7%–16.8%)+6.2pt

売上高成長率も業種中央値を上回るが、IQR上限16.8%の範囲内にあり、突出した水準ではない。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高前年比+14.4%に対し営業利益は+35.3%増加し、粗利率が53.5%から56.4%へ改善したことが増益を牽引した。営業利益率17.4%、純利益率11.6%はいずれも前年同期から改善し、収益性の趨勢的な向上がみられる。

  2. 通期予想への進捗率は43.8~48.3%とQ2標準進捗率50%に近く、下期に必要な営業利益率15.3%は上期実績17.4%を下回るため、計画達成には大幅な採算改善ではなく売上成長の実現が鍵となる。

  3. 営業CFは前年同期比28.7%減少し純利益に対して0.89倍にとどまるなど、会計利益の拡大に対してキャッシュ創出力の伸びが相対的に弱く、運転資本と投資回収の動向がモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)184円
base(基準)190円
bull(強気)197円
算出前提
1株純資産(BPS)148円
調整後予想EPS30.0円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向74.9%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.29倍 / 6.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 185円〜195円、ω±0.1で 189円〜191円。

注記:

  • のれん償却 2.0円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。