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61462027 第1四半期プライムJGAAP

株式会社ディスコ 2027年度 第1四半期 決算

株式会社ディスコの2027年度第1四半期決算レポート

株式会社ディスコ

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1143.1億¥899.1億+27.1%
営業利益¥490.3億¥344.8億+42.2%
経常利益¥484.4億¥340.0億+42.5%
純利益¥342.8億¥237.7億+44.2%
ROE5.9%4.0%-

Executive Summary

半導体製造装置需要を背景に、増収増益に加え利益率の大幅拡大が確認できる決算となった。売上高は1,143.1億円(前年比+27.1%)、営業利益は490.3億円(同+42.2%)、経常利益は484.4億円(同+42.5%)、純利益(親会社株主帰属)は342.2億円(同+44.0%)となった。営業利益の増益率が売上高成長率を15.1pt上回っており、粗利率維持と販管費率抑制による高い営業レバレッジが働いている。

業績変動要因

【売上高】売上高は1,143.1億円で前年同期比+27.1%増加した。単一セグメントのため事業別内訳の開示はないが、半導体製造装置向け需要の拡大が牽引したとみられる。契約負債(前受金)は729.7億円と売上高の63.8%に相当し、受注・出荷の先行指標として堅調な水準にある。

【損益】営業利益は490.3億円(同+42.2%)、営業利益率は42.9%で前年同期の38.4%から約4.5pt改善した。粗利率71.3%を維持しつつ販管費率28.4%に抑制したことが増益の主因である。経常利益は484.4億円で営業利益を5.9億円下回るが、これは為替差損9.1億円を含む営業外費用11.5億円が営業外収益5.6億円を上回ったためである。特別損益は差引0.3億円の損失にとどまり、純利益342.2億円は本業収益力を素直に反映している。増収増益であり、増益率が増収率を上回る質の高い決算といえる。

セグメント別分析

当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の売上・損益情報の開示はない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率42.9%、粗利率71.3%、純利益率29.9%はいずれも高水準で、前年同期の営業利益率約38.4%から改善している。ROEは5.9%で、純利益率29.9%×総資産回転率0.152倍×財務レバレッジ1.29倍に分解でき、高マージンな事業モデルが収益効率を支える一方、総資産回転率の低さが資本効率向上の余地を示す。【キャッシュ品質】現金及び預金は2,838.9億円で、純利益342.8億円に対して十分な現金保有を有する。【投資効率】有形固定資産2,239.2億円が総資産の29.8%を占め、資本集約的な事業特性を反映する。無形固定資産はわずか2.4億円で、のれん等への依存はほぼない。【財務健全性】自己資本比率77.5%、流動比率は流動資産5,034.2億円÷流動負債1,675.4億円で約300.5%と極めて高く、負債資本倍率も低位で財務基盤は強固である。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の営業CF・投資CF・財務CFの個別金額は開示されていない。BSの推移からみると、現金及び預金は2,838.9億円と前年末の2,845.8億円からほぼ横ばいで推移している。一方、棚卸資産は478.1億円(前年358億円台から増加)、原材料636.1億円、仕掛品415.3億円と製造関連資産が拡大しており、生産活動の活発化に伴う運転資本の積み増しがうかがえる。契約負債は729.7億円で前年から大きく増加しており、前受金の形で資金調達的な役割を一定程度果たしている。純利益342.2億円に対し在庫や契約負債の増加が資金滞留・資金源となっている可能性があり、今後の営業CFの動向が収益の現金化を確認するうえで重要となる。

収益の質

純利益342.2億円は営業利益490.3億円の69.8%に相当し、法人税等141.3億円(実効税率約29.2%)が主因で、特別損益の影響は差引0.3億円の損失と軽微である。営業外費用では為替差損9.1億円が発生し、営業外収益5.6億円を上回ったことで経常利益は営業利益を5.9億円下回った。これらはいずれも本業以外の一時的・市況要因であり、営業利益ベースでの収益力評価が適切である。包括利益は352.0億円で純利益342.8億円を9.2億円上回り、為替換算調整額8.0億円がその主因である。純利益と包括利益の乖離は小さく、会計上の利益の質は比較的安定している。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高2,428.0億円(前年比+24.8%)、営業利益1,049.0億円(同+33.0%)、経常利益1,048.0億円(同+31.9%)であり、当四半期に業績予想の修正が行われている。Q1実績の通期進捗率は売上高47.1%、営業利益46.7%、経常利益46.2%となり、単純な25%水準を大幅に上回る。半導体製造装置需要の動向次第で上期以降の変動余地はあるが、現時点の進捗は通期計画に対して先行した水準にある。

株主還元

当四半期において配当予想の修正が行われている。利益剰余金は5,153.6億円と厚く、純資産5,825.2億円、自己資本比率77.5%という財務余力を有する。ただし本資料では配当額・自社株買い実績の具体的な金額が示されておらず、配当性向・総還元性向の算出は行わない。

リスク要因

  1. 半導体製造装置の需要循環リスク: 売上高成長率27.1%は業種中央値6.2%を大きく上回るが、半導体設備投資は顧客の投資タイミングに左右されやすく、需要の変動幅が大きい業界特性がある。

  2. 在庫・運転資本の効率性リスク: 棚卸資産478.1億円(製品478.1億円、原材料636.1億円、仕掛品415.3億円)は前年から増加傾向にあり、需要減速局面では在庫評価や生産調整の影響を受けやすい。

  3. 為替変動リスク: 当四半期は為替差損9.1億円を計上しており、海外取引比率の高さから為替相場の変動が経常利益に影響を与える構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率42.9%8.7% (4.2%–14.3%)+34.2pt
純利益率30.0%7.1% (3.2%–10.6%)+22.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大幅に上回り、収益性は業種内で突出した水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)27.1%6.2% (-1.1%–14.6%)+20.9pt

売上成長率も業種中央値を大きく上回り、業種内トップクラスの成長ペースを示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高27.1%増に対し営業利益42.2%増と、増益率が増収率を上回る高い営業レバレッジが確認できる。営業利益率は前年同期比約4.5pt改善し42.9%に達した。

  2. 通期会社予想に対するQ1進捗率は営業利益46.7%と標準的な25%を大幅に上回っており、通期計画の保守性または需要の先行的な強さを示唆する。

  3. 棚卸資産・仕掛品・原材料の増加傾向がみられ、生産活動の拡大を裏付ける一方、在庫水準の推移および契約負債729.7億円の動向は、今後の受注・出荷ペースを見極めるうえでの確認材料となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)5,945円
base(基準)6,207円
bull(強気)6,408円
算出前提
1株純資産(BPS)5,370円
調整後予想EPS748.4円
株主資本コスト r8.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.16倍 / 8.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 6,029円〜6,392円、ω±0.1で 6,186円〜6,239円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(46%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。