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61182027 第1四半期プライムJGAAP

アイダエンジニアリング株式会社 2027年度 第1四半期 決算

アイダエンジニアリング株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥153.5億¥185.5億−17.3%
営業利益¥4.6億¥12.7億−63.9%
経常利益¥8.0億¥13.9億−42.6%
純利益¥4.8億¥9.4億−48.6%
ROE0.6%1.1%-

Executive Summary

当四半期は減収減益となり、売上減少幅を上回る営業利益の落ち込みが最大の特徴である。売上高は153.5億円(前年比-17.3%)、営業利益は4.6億円(同-63.9%)、経常利益は8.0億円(同-42.6%)、純利益は4.8億円(同-48.6%)となった。主因はプレス機械売上の大幅減に対し販管費が10.1%増加したことで、営業レバレッジが逆回転したことにある。

業績変動要因

【売上高】売上高は153.5億円で前年比17.3%減となった。外部顧客向けプレス機械売上は97.0億円と前年の134.1億円から27.7%減少し、減収の中心要因である。一方サービス売上は41.8億円で前年比14.0%増となり、売上構成比は19.8%から27.2%へ上昇した。地域別では日本79.6億円(-24.6%)、米州38.8億円(-21.3%)、欧州30.8億円(-9.9%)、中国17.6億円(-39.8%)、アジア20.1億円(-6.2%)と全地域で減収となった。

【損益】売上総利益率は22.7%で前年同期21.7%から改善したが、販管費が30.3億円と前年比10.1%増加したため、営業利益率は6.8%から3.0%へ大幅縮小した。営業外収益は受取配当金2.1億円、受取利息1.3億円を中心に前年比大きく改善し、経常利益8.0億円を下支えした。実効税率39.8%が高水準となり、税引前利益8.0億円から純利益4.8億円への転換を抑制した。結論として、増収なき固定費負担増による減収減益である。

セグメント別分析

セグメント別では、日本が売上79.6億円(-24.6%)、営業利益1.8億円(-64.0%)と減収減益の中心である。米州は売上38.8億円(-21.3%)、営業利益1.2億円(-25.8%)、欧州は売上30.8億円(-9.9%)、営業利益0.1億円(-43.5%、利益率0.4%)と採算が薄い。中国は売上17.6億円(-39.8%)と大幅減収ながら営業利益1.0億円、利益率5.7%を確保し相対的に健闘している。アジアは売上20.1億円(-6.2%)に対し営業損失0.5億円へ転落し、地域間の採算格差が拡大している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.0%、純利益率3.2%はいずれも前年同期の6.8%、5.1%から低下した。ROEは0.6%、ROICは0.5%にとどまり、資本を十分に事業利益へ転換できていない状況である。【キャッシュ品質】営業外の純収益3.4億円は営業利益4.6億円の75.6%に相当し、本業以外の収益への依存度が高い。【投資効率】仕掛品183.7億円は棚卸資産318.4億円の57.7%を占め、原材料56.8億円、製品77.9億円と合わせ運転資本の滞留が資本効率を圧迫している。【財務健全性】自己資本比率69.4%、流動比率285.7%、現金及び預金377.6億円と財務基盤は堅固で、有利子負債は総資本に対し限定的な水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は377.6億円で前年同期の385.2億円からやや減少した。流動資産は860.9億円、流動負債は301.4億円で、流動比率は285.7%と高水準を維持している。仕掛品183.7億円を中心とする棚卸資産が総資産の25.5%を占め、資金の多くが製造途中案件に拘束されている状況が確認できる。売掛金は124.3億円で前年の150.9億円から減少しており、債権回収は進んだ一方、棚卸資産の高止まりが資金効率の改善を制約している。投資有価証券は126.3億円と前年比18.9%増加しており、余資の一部が有価証券運用に振り向けられている。

収益の質

当四半期の利益は本業以外の要因への依存度が高く、経常的な収益力とは一線を画す点に留意が必要である。営業外収益3.9億円のうち受取配当金2.1億円、受取利息1.3億円が中心であり、これらは営業利益4.6億円の75%超に相当する規模である。特別損益は固定資産売却益0.03億円のみで、税引前利益への影響は軽微であり一時的要因は限定的である。包括利益は24.4億円と純利益4.8億円を大幅に上回っており、その他有価証券評価差額金13.9億円と為替換算調整額5.4億円という未実現の評価性項目が主因である。このため、包括利益の増加は事業活動の実質的な収益力向上を示すものではなく、純利益と包括利益の乖離には留意を要する。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高800.0億円(前年比+1.7%)、営業利益57.0億円(同+0.2%)、経常利益60.0億円(同+4.6%)である。当四半期の進捗率は売上高19.2%、営業利益8.0%、経常利益13.4%、純利益11.3%(予想純利益43.0億円に対する4.8億円)といずれも単純進捗の25%を下回る。特に営業利益進捗の弱さが顕著であり、通期計画達成には下期における売上規模の回復と利益率の大幅な改善が前提となる。当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。

株主還元

通期配当予想は1株当たり39.00円で、前年実績と同水準である。予想EPS79.13円に基づく配当性向は49.3%となり、配当のみの基準では持続可能な範囲に収まる。現金及び預金377.6億円、自己資本比率69.4%という財務基盤は配当の支払い余力を支える一方、当四半期時点の純利益進捗率は11.3%にとどまっており、通期計画達成の状況によって配当性向は変動しうる。当四半期の配当予想修正は行われていない。

リスク要因

  1. プレス機械売上の変動リスク: 外部顧客向けプレス機械売上は前年比27.7%減の97.0億円となった。顧客の設備投資サイクルや検収時期に業績が左右されやすい構造である。

  2. 運転資本の滞留リスク: 仕掛品183.7億円は棚卸資産318.4億円の57.7%を占め、長期案件の遂行に伴う資金拘束が大きい。案件の遅延や仕様変更が発生した場合、追加原価や滞留リスクが顕在化しうる。

  3. 地域別採算格差: アジアは営業損失0.5億円、欧州の営業利益率は0.4%にとどまる一方、中国は減収下でも営業利益率5.7%を確保しており、海外拠点間の収益力格差が連結採算の回復ペースに影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.0%8.7% (4.2%–14.2%)−5.7pt
純利益率3.2%7.0% (3.2%–10.6%)−3.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、当四半期は業種内で収益性の低い水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−17.3%6.2% (-1.1%–14.6%)−23.6pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、同業他社の多くが増収する中での減収が際立つ。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利益率は22.7%へ改善したものの、販管費増加により営業利益率は3.0%へ低下しており、売上規模の回復と固定費吸収の両立が今後の焦点となる。

  2. サービス売上は前年比14.0%増と構成比が上昇しており、設備販売の循環性を補うアフターマーケット収益基盤の強化が見て取れる。

  3. 仕掛品比率57.7%という運転資本の高止まりと、営業利益進捗率8.0%という下期偏重の計画は、通期目標達成に向けた案件進捗管理が重要な観察点であることを示す。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,385円
base(基準)1,403円
bull(強気)1,430円
算出前提
1株純資産(BPS)1,595円
調整後予想EPS84.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向49.3%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.88倍 / 16.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,365円〜1,443円、ω±0.1で 1,397円〜1,407円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。