| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥295.2億 | ¥268.4億 | +10.0% |
| 営業利益 | ¥26.4億 | ¥20.6億 | +28.3% |
| 経常利益 | ¥25.9億 | ¥20.3億 | +27.5% |
| 純利益 | ¥17.3億 | ¥13.8億 | +25.7% |
| ROE | 11.0% | 9.3% | - |
増収増益に加え、粗利率改善と販管費抑制による営業レバレッジが働き、増収率を上回るペースで営業利益が拡大した決算。売上高は295.3億円(前年268.4億円、YoY+10.0%)、営業利益は26.4億円(同20.6億円、YoY+28.3%)、経常利益は25.9億円(同20.3億円、YoY+27.5%)となった。純利益(連結)は17.3億円(同13.8億円、YoY+25.7%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は17.4億円(同13.7億円、YoY+27.2%)で、1株当たり利益は28.74円(前年22.61円、YoY+27.1%)。増益率が増収率を上回った主因は、粗利率が22.6%(前年21.5%)へ1.1pt改善し、販管費率が13.7%(同13.8%)で小幅低下したことにある。
【売上高】売上高は295.3億円でYoY+10.0%の増収。当社は介護医療関連事業を主たる単一事業としており、他セグメントの重要性が乏しいためセグメント別の売上内訳は開示されていないが、主力事業の拡大が増収を牽引したとみられる。
【損益】営業利益は26.4億円でYoY+28.3%と増収率を大きく上回る伸びとなった。粗利率が前年21.5%から22.6%へ1.1pt改善し、販管費率も13.7%と前年13.8%からわずかに低下したことで、営業利益率は7.7%から8.9%へ1.2pt改善した。経常利益は25.9億円(YoY+27.5%)で、営業利益からの押し下げ要因として持分法投資損失0.9億円、為替差損0.1億円、支払利息0.3億円があり、受取利息0.4億円が一部相殺した。純利益(連結)は17.3億円(YoY+25.7%)、親会社株主帰属分は17.4億円(YoY+27.2%)で、法人税等負担率は約33%と前年(約32%)からほぼ横ばい。増収増益であり、増益率が増収率を上回る収益性改善を伴う決算である。
【収益性】営業利益率は8.9%で前年7.7%から1.2pt改善し、純利益率も5.9%へ上昇した。ROEは11.0%で、純利益率の改善が主導する形での上昇となっている。【キャッシュ品質】営業CFは純利益(連結)の1.06倍にあたる18.5億円を確保し、会計上の利益と現金創出はおおむね整合しているが、営業CFはEBITDA(約27.9億円)の0.66倍にとどまり、運転資本の増減が現金転換効率をやや抑制している。【投資効率】設備投資3.7億円は減価償却費1.5億円の約2.5倍で、成長投資に資金を優先配分する局面にある。有形固定資産は前年比+99.4%と大きく積み上がっており、投資回収の進捗が今後の焦点となる。【財務健全性】自己資本比率は58.1%(前年54.3%)、流動比率は164.4%、当座比率は150.0%と厚い流動性を維持し、有利子負債は総資産比で小さく、財務基盤は保守的な水準にある。
営業CFは18.5億円で前年15.8億円からYoY+16.5%の増加となり、純利益(連結)17.3億円に対し1.06倍の水準を確保した。運転資本面では棚卸資産の減少が+2.9億円のプラス寄与となった一方、売上債権の増加が-3.0億円、仕入債務の減少が-3.4億円と現金化を押し下げ、法人税等の支払い8.6億円も控除された結果、営業CF小計27.0億円から18.5億円へ圧縮されている。投資CFは-3.7億円で、その全額が設備投資であり、有形固定資産の積み増し(前年比+99.4%)と符合する。財務CFは-9.5億円で、配当金支払い9.1億円が主な流出要因となっている。この結果、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は14.7億円のプラスとなり、配当と設備投資を賄う十分な水準を確保している。
営業利益から経常利益への調整項目は、持分法投資損失0.9億円、為替差損0.1億円、支払利息0.3億円といった非経常性の高い項目が中心であり、本業の収益力を示す営業利益率の改善(7.7%→8.9%)は構造的な要因によるものと位置づけられる。営業外収益は受取利息0.4億円が中心で規模は小さく、経常利益と営業利益の差は主に営業外費用側の持分法損失に起因する。包括利益は18.1億円で、純利益(連結)17.3億円との差分は主に為替換算調整額+0.8億円によるもので、海外関連資産の円換算による評価差が要因であり、本業の収益性そのものを歪める性質のものではない。
通期会社予想(売上高608.0億円、営業利益50.0億円、経常利益50.0億円、親会社株主帰属純利益32.0億円)に対し、上期時点の進捗率は売上高48.6%、営業利益52.8%、経常利益51.8%、純利益54.3%となっている。いずれも上期基準の目安である50%前後かそれを上回っており、特に利益指標の進捗が売上高進捗を上回る形で先行している。今回の決算では業績予想・配当予想の修正は行われておらず、上期の収益性改善が下期以降も維持されるかが通期達成の鍵となる。
中間配当は無配(0円)で、通期の配当予想は16円としており、期末一括での配当実施が計画されている。通期EPS予想52.81円に対する配当性向は約30.3%となる。上期のフリーキャッシュフロー14.7億円は、期中の配当支払額9.1億円を上回っており、現時点の低レバレッジな財務体質とあわせて配当原資の確保状況は安定的である。
運転資本変動と現金転換効率: 上期は売上債権が3.0億円増加、仕入債務が3.4億円減少し、営業CFはEBITDA比0.66倍にとどまった。棚卸資産や支払・回収サイトの季節的な変動が下期以降のキャッシュフローに影響を与え得る。
非営業損益の変動要因: 持分法投資損失0.9億円と為替差損0.1億円が経常利益を押し下げており、これらは業績連動性が高くない項目であるため、持分法適用先の業績や為替動向次第で今後の経常利益の振れ幅が変動し得る。
介護・医療関連の制度依存性: 主たる事業が介護医療関連事業であり、診療報酬・介護報酬改定など制度変更が粗利率や需要動向に影響を及ぼす可能性がある業種特性を有する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.9% | 17.3% (4.1%–24.5%) | -8.3pt |
| 純利益率 | 5.9% | 13.0% (2.0%–16.2%) | -7.1pt |
収益性は業種中央値を下回る水準にあり、IQR下限に近い位置づけとなっている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.0% | 22.5% (16.2%–26.8%) | -12.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、IQR下限を下回る水準にある。
※出所: 当社集計
増収率(+10.0%)を上回る営業利益の伸び(+28.3%)は、粗利率改善(22.6%、+1.1pt)と販管費率の低下による営業レバレッジの発現を示しており、収益構造の質的改善が読み取れる。
通期ガイダンスに対する上期進捗は営業利益52.8%、純利益54.3%と、売上高進捗48.6%を上回っており、利益面の進捗が先行している状況にある。
営業CFはEBITDA比0.66倍にとどまり、売上債権増加・仕入債務減少による運転資本負担が現金転換効率を抑制している点は、フリーキャッシュフロー自体は14.7億円のプラスを確保しているものの、キャッシュフローの質の観点でモニタリングが必要な項目である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 349円 |
| base(基準) | 362円 |
| bull(強気) | 379円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 261円 |
| 調整後予想EPS | 57.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.39倍 / 6.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 352円〜373円、ω±0.1で 360円〜366円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。