| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥56.1億 | ¥62.4億 | -10.1% |
| 営業利益 | ¥12.3億 | ¥16.2億 | -24.1% |
| 経常利益 | ¥13.0億 | ¥17.3億 | -25.0% |
| 純利益 | ¥8.8億 | ¥11.2億 | -20.9% |
| ROE | 6.8% | 7.8% | - |
2027年度第1四半期は減収減益となり、売上減少幅を上回る販管費の増加が利益を圧迫した点が特徴である。売上高は56.1億円(前年62.4億円、YoY-10.1%)、営業利益は12.3億円(前年16.2億円、YoY-24.1%)、経常利益は13.0億円(YoY-25.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8.8億円(前年11.2億円、YoY-20.9%)となった。営業利益率は21.9%で前年25.9%から400bp低下しており、粗利率が47.9%と小幅改善(+60bp)した一方、販管費率が26.0%へ470bp上昇したことが主因である。通期会社計画(売上253.0億円、営業利益66.0億円)に対するQ1進捗はそれぞれ22.2%、18.6%と、単純進捗基準の25%を下回っている。
【売上高】当社グループは「コンサルティング事業」の単一セグメントであり、セグメント別の内訳開示はない。売上高は56.1億円で前年62.4億円からYoY-10.1%の減少となった。
【損益】営業利益は12.3億円(YoY-24.1%)、営業利益率21.9%は前年25.9%から400bp低下した。売上原価管理は良好で粗利率47.9%(前年47.2%、+60bp改善)を確保したが、販管費は14.6億円と前年13.3億円から+9.7%増加し、販管費率が21.3%から26.0%へ470bp上昇したことで営業レバレッジが逆回転した。経常利益は13.0億円(YoY-25.0%)で、営業外収益0.8億円(受取配当金0.5億円が中心)が小幅ながら押し上げに寄与した。特別損失0.1億円(投資有価証券評価損等)は一時的要因として軽微にとどまる。税引前利益12.9億円に対し実効税率は31.5%(前年32.9%)とやや低下し、純利益の減少率(-20.9%)は営業利益の減少率(-24.1%)より緩やかとなった。結論として、減収減益である。
【収益性】営業利益率21.9%は前年25.9%から400bp低下し、純利益率15.7%も前年17.9%から220bp低下した。粗利率は47.9%(前年47.2%)と小幅改善しており、収益性低下の主因は販管費率の上昇(21.3%→26.0%)に集約される。ROEは6.8%で、純利益率の低下と資産規模拡大に伴う資産効率の変化が影響している。【キャッシュ品質】営業外収益は0.8億円(売上比1.4%)で受取配当金0.5億円が中心を占め、特別損失0.1億円も軽微であり、利益の大部分は本業からの積み上げによるものである。【投資効率】売上高に対する総資産の比率は前期から拡大しており、総資産202.9億円のうち投資有価証券が84.1億円と総資産の41.5%を占め、資産構成における金融資産の比重が高まっている。【財務健全性】自己資本比率は64.1%で前年83.6%から19.5pt低下した。有利子負債(短期借入金41.0億円、1年内返済長期借入金3.3億円、長期借入金6.7億円の合計約51.0億円)に対し現金及び預金は66.1億円で、ネットキャッシュは約15.1億円を確保している。インタレストカバレッジ(EBIT/支払利息)は約192倍で、金利負担への耐性は高い水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の変化から資金動向をみると、現金及び預金は66.1億円と前年末5.1億円から+14.7億円(+28.6%)増加した。同時に投資有価証券が84.1億円へ+24.4億円(+40.9%)拡大し、短期借入金41.0億円が新たに計上されており、資金調達を伴う投資有価証券の積み増しが行われたことがうかがえる。一方、利益剰余金は121.9億円と前年末132.6億円(前年同期データ134.6億円)から-12.6億円減少しており、当期の純利益8.8億円を上回る配当支払い等が反映されたとみられる。この結果、純資産は130.1億円と前年142.6億円から-12.5億円減少し、自己資本比率も64.1%へ低下した。総資産は202.9億円と+32.2億円増加した一方、負債は72.9億円と+44.8億円増加しており、資産拡大の多くが借入等の負債性資金で支えられている点が確認できる。
当期利益は本業主導の構成であり、営業外収益0.8億円(売上比1.4%)は受取配当金0.5億円と有価証券売却益0.2億円で構成され、依存度は限定的である。特別損失0.1億円(投資有価証券評価損等)も軽微で、前年に見られた投資有価証券評価損(1.1億円)のような大きな一時的要因は今期は目立たない。経常利益13.0億円と純利益8.8億円の乖離は主に税負担(実効税率31.5%)によるもので、非経常項目による大きな歪みは見られない。包括利益は11.7億円と純利益8.8億円を上回り、その他有価証券評価差額金+2.9億円が上乗せの主因となっている。この差異は投資有価証券の市場価格上昇による評価益であり、本業の収益力とは別に市況変動の影響を受けやすい点に留意が必要である。
通期会社計画(売上高253.0億円、営業利益66.0億円、経常利益67.0億円、純利益44.6億円、DPS26円)に対し、当四半期時点で進捗率は売上22.2%、営業利益18.6%、経常利益19.3%、純利益19.8%となった。単純進捗基準(Q1=25%)と比較すると、いずれも下回っており、特に営業利益の進捗遅れ(-6.4pt)が目立つ。当四半期の業績予想および配当予想の修正はいずれも「無」であり、会社側は通期計画を維持している。販管費増加のペースが売上動向を上回っている状況が続く場合、下期における費用コントロールの進展が計画達成に向けた観察点となる。
会社計画による年間配当予想は1株あたり26.00円で、当四半期時点での修正はない。発行済株式数86,000千株から自己株式4,846千株を除いた約81,154千株を基準とすると、年間配当総額は約21.1億円と算定される。通期純利益予想44.6億円に対する配当性向は約47.3%(26円÷EPS予想54.92円と同一の比率)となる。当社は現金66.1億円に対し有利子負債約51.0億円でネットキャッシュを確保しており、短期的な配当原資の観点では支払い能力に問題は見られない。
販管費増加によるマージン圧縮: 販管費は前年比+9.7%(14.6億円)増加し、売上高が-10.1%減少する中で販管費率が21.3%から26.0%へ470bp上昇した。営業利益率は21.9%へ400bp低下しており、費用と売上のギャップが続く場合、収益性の一段の変化が生じ得る。
資本構成の変化: 自己資本比率は64.1%と前年83.6%から19.5pt低下し、短期借入金41.0億円が新たに発生した。有利子負債合計は約51.0億円で、うち短期部分が大半を占めており、資金構成の変化がバランスシート面での観察点となる。
投資有価証券の市場感応度: 投資有価証券は84.1億円と総資産の41.5%を占め、前年から+40.9%増加した。その他有価証券評価差額金は+2.9億円と包括利益に反映されており、市況変動が純資産・包括利益に与える影響が相対的に大きい構造となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 21.9% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +13.8pt |
| 純利益率 | 15.7% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +9.8pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性水準は業種内で相対的に高い位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -10.1% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -19.4pt |
売上高成長率は業種中央値および業種内下位(IQR下限0.4%)をも下回り、成長性の面では業種内で劣後する結果となっている。
※出所: 当社集計
営業利益率21.9%は業種中央値8.1%を大きく上回る水準にあるが、前年25.9%からは400bp低下している。販管費率の上昇(+470bp)が主因であり、収益性の絶対水準の高さと前年からの変化方向の両面を確認できる点が決算データ上の特徴である。
通期計画に対する進捗は売上22.2%・営業利益18.6%で、単純進捗基準25%を下回った。会社は業績予想・配当予想を修正していないため、下期における販管費動向と売上回復ペースが今後の開示で確認すべき事実として位置づけられる。
自己資本比率が前年83.6%から64.1%へ19.5pt変化し、短期借入金41.0億円が新規に計上された。資産規模拡大(+32.2億円)が負債性資金の増加(+44.8億円)で支えられている構図がバランスシートの変化として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 283円 |
| base(基準) | 298円 |
| bull(強気) | 317円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 160円 |
| 調整後予想EPS | 57.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.86倍 / 5.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 290円〜307円、ω±0.1で 294円〜304円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。