クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥113.7億 | ¥103.1億 | +10.2% |
| 営業利益 | ¥15.9億 | ¥9.7億 | +64.2% |
| 経常利益 | ¥15.9億 | ¥9.7億 | +64.3% |
| 純利益 | ¥10.8億 | ¥6.5億 | +66.1% |
| ROE | 6.9% | 4.1% | - |
Executive Summary
2027年度Q1は増収増益で、利益率改善を伴う質の高い決算となった。売上高は113.7億円(前年103.1億円、YoY+10.2%)、営業利益は15.9億円(同9.7億円、YoY+64.2%)、経常利益も15.9億円(同9.7億円、YoY+64.3%)、純利益は10.8億円(同6.5億円、YoY+66.1%)。増収に対し利益が大幅先行して伸びた背景には、粗利率の上昇と販管費効率化による営業レバレッジがある。営業外損益はほぼ皆無で、営業利益の伸びがそのまま経常・純利益に反映されている。
業績変動要因
【売上高】売上高は113.7億円、前年比+10.2%の増収。セグメント別では主力の事務系人材サービスが88.1億円(構成比77.6%、YoY+6.8%)と底堅く推移し、製造系人材サービスは25.0億円(同22.0%、YoY+25.2%)と高成長を継続。その他事業は0.6億円(YoY-15.4%)と縮小したが規模は軽微。
【損益】営業利益は15.9億円(YoY+64.2%)、粗利率は27.1%と前年から改善、営業利益率も14.0%(前年9.4%)へ上昇した。事務系セグメントの営業利益は14.5億円(YoY+60.8%、利益率16.4%)と高マージンを維持し、製造系は1.3億円(YoY+134.9%、利益率5.4%)と利益率は低いものの伸び率が大きい。営業外損益は軽微で経常利益も同水準の15.9億円。特別損益の計上はなく、税引前利益から法人税等5.1億円を控除した純利益は10.8億円(YoY+66.1%)。売上以上に利益が伸びた増収増益であり、価格・生産性改善とミックス変化が主因である。
セグメント別分析
主力の事務系人材サービス事業は売上88.1億円(構成比77.6%、YoY+6.8%)、営業利益14.5億円(YoY+60.8%、利益率16.4%)と、収益の柱として高マージンを維持している。製造系人材サービス事業は売上25.0億円(構成比22.0%、YoY+25.2%)、営業利益1.3億円(YoY+134.9%、利益率5.4%)と、利益率は事務系より低いが成長率・利益伸長率ともに高く、全社の増益に寄与している。その他事業(自動車管理事業)は売上0.6億円と小規模で、全体への影響は限定的。売上構成は事務系に集中しており、セグメント集中度は相応に高い一方、製造系の高成長が補完する構図となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は14.0%(前年9.4%)へ約4.6pt改善し、純利益率も9.5%(前年6.3%)へ上昇した。粗利率は27.1%(前年22.8%)へ改善しており、価格転嫁・稼働率向上・ミックス改善が複合的に寄与したとみられる。【キャッシュ品質】営業外収益・費用はいずれも0.02億円規模と軽微で、経常利益は営業利益とほぼ同額であり、利益の大半が本業由来である。【投資効率】ROEは6.9%で、EPS(基本)は91.12円(前年54.56円、YoY+67.0%)と大幅に伸長した。総資産は213.4億円で前年から微減し、純資産は156.9億円とほぼ横ばいで推移している。【財務健全性】自己資本比率は73.5%(前年70.9%)と高水準を維持し、現金及び預金は125.7億円と潤沢。長期借入金は2.4億円、短期借入金は0.9億円と有利子負債は極小水準にとどまる。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は125.7億円で前年の113.2億円から増加しており、事業から得られる資金は蓄積傾向にある。売掛金・受取手形は68.3億円で前年91.5億円から大きく減少しており、回収の進展が現金増加の一因とみられる。一方で有形固定資産や無形固定資産は小規模で推移しており、大型の設備投資は行われていない。短期借入金は0.9億円へ増加したものの、潤沢な現金残高に対して極めて小さく、資金繰りへの影響は限定的である。資本集約度の低さは、継続的な現金創出力の高さを示唆する。
収益の質
営業外収益0.02億円、営業外費用0.02億円といずれも僅少で、経常利益は営業利益とほぼ同水準の15.9億円となっており、利益の大半が本業由来であることを示している。特別損益の計上は確認されず、一時的要因による利益の押し上げは見られない。税引前利益15.9億円に対し法人税等5.1億円を計上し、実効税率は約31.9%と平常的な水準にある。純利益と経常利益の乖離は税負担の範囲にとどまり、構造的な歪みは見られない。アクルーアルの観点では、売掛金が前年から大きく減少しており利益のキャッシュ化は総じて良好だが、回転期間の水準自体は引き続き長めであり、継続的なモニタリングが有用である。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗率は、売上高23.1%(91.0億円/491.0億円、標準進捗25%を下回る)に対し、営業利益38.8%(15.9億円/41.0億円)、経常利益38.7%、純利益38.5%と利益面で大幅に先行している。通期の営業利益予想(41.0億円、YoY+5.1%)に対し、Q1時点で既に前年比+64.2%の増益となっており、利益率改善のペースが会社計画を上回って進行していることを示す。季節性や案件の稼働時期による期ズレを考慮する必要があるが、現状の利益トレンドが続けば通期計画の上振れ余地が読み取れる。
株主還元
会社予想の年間配当は120円で、修正はない。予想EPS236.6円に対する配当性向は約50.7%となり、利益成長とバランスの取れた水準である。自己資本比率73.5%、現金及び預金125.7億円、有利子負債3.3億円という財務構成から、配当原資の裏付けは厚い。自社株買いに関する情報は開示されていない。
リスク要因
-
セグメント集中リスク: 売上高の77.6%を事務系人材サービス事業が占めており、当該事業の需要変動や単価動向が全社業績に与える影響が大きい。
-
売掛金回収の長期化: 売掛金は68.3億円と前年から減少したものの、回転期間は引き続き長めで推移しており、売上拡大局面での運転資本負担の増加が懸念される。
-
人件費インフレ・価格転嫁リスク: 人材サービス事業の性質上、最低賃金引上げや採用競争激化によるコスト増を売上単価に転嫁できない場合、現在改善傾向にある利益率の反転につながる可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 14.0% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +5.9pt |
| 純利益率 | 9.5% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +3.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で高位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.2% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +0.9pt |
売上成長率は業種中央値をわずかに上回るが、IQR上限には届かず標準的な範囲にある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
-
営業利益率が前年9.4%から14.0%へ改善し、粗利率・販管費効率の両面での構造的な収益力向上が観察される。営業外・特別要因の影響が軽微であることから、増益の大半は本業の稼ぐ力によるものである。
-
通期ガイダンスに対する利益進捗率は約39%と、標準的な25%進捗を大きく上回っており、現状のペースが続けば通期計画に対する上振れの可能性を示唆する。
-
自己資本比率73.5%、現金及び預金125.7億円、有利子負債3.3億円という保守的な財務構成が確認できる一方、売掛金回転期間の長期化はキャッシュ転換の観点でモニタリングが必要な項目である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,615円 |
| base(基準) | 1,705円 |
| bull(強気) | 1,733円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,321円 |
| 調整後予想EPS | 260.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.29倍 / 6.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,659円〜1,754円、ω±0.1で 1,696円〜1,719円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(39%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。