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60502026 第3四半期プライムJGAAP

イー・ガーディアン(6050) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は83億円(前年同期比-3.6%)、営業利益は8.4億円(同-30.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥83.0億¥86.1億−3.6%
営業利益¥8.4億¥12.1億−30.1%
経常利益¥8.8億¥12.1億−27.2%
純利益¥5.7億¥7.8億−27.0%
ROE(年換算)6.2%8.6%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は減収減益となり、売上減少以上に利益が縮小した点が最大のポイントである。売上高は83.0億円(前年86.1億円、前年比-3.6%)、営業利益は8.4億円(前年12.1億円、同-30.1%)、経常利益は8.8億円(前年12.1億円、同-27.2%)、親会社株主に帰属する純利益は5.7億円(前年7.8億円、同-27.0%)となった。売上減少を上回る販管費増加(前年比+10.0%)が営業減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は83.0億円で前年同期比3.6%減となった。単一セグメント(インターネットセキュリティ事業)のため事業別要因は開示されていないが、生成AI・SNSプラットフォーム関連の需要変動が受託量や単価に影響したとみられる。

【損益】売上原価は59.7億円で前年比1.3%減となり、売上減少をやや上回るペースで縮小したものの、粗利率は29.7%から28.1%へ160bp低下した。一方、販管費は14.9億円で前年比10.0%増加し、販管費率は15.7%から17.9%へ220bp上昇した。この結果、営業利益率は14.0%から10.2%へ380bpの低下となり、営業利益は前年比30.1%減の8.4億円にとどまった。経常利益は受取利息0.3億円等の営業外純益により8.8億円(同-27.2%)となり、純利益は税負担(実効税率35.4%)を経て5.7億円(同-27.0%)となった。減収と販管費増加が同時進行した結果、減収減益に区分される。

セグメント別分析

当社はインターネットセキュリティ事業の単一セグメントであり、セグメント別の業績開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は10.2%(前年14.0%)、純利益率は6.9%(前年9.1%)で、いずれも前年から低下した。粗利率は28.1%(前年29.7%)である。【キャッシュ品質】現金及び預金は106.1億円で総資産の78.3%を占め、包括利益5.8億円は純利益5.7億円とほぼ一致し、収益の質を損なう大きな一時要因は見られない。【投資効率】年換算ROEは6.2%で、純利益率6.9%×総資産回転率0.817回×財務レバレッジ1.11倍に分解され、利益率低下がROEを押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は90.2%(前年87.8%)、流動比率は約1,068%、負債資本倍率は0.11倍であり、財務基盤は極めて保守的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移からは資金動向を一定程度観察できる。現金及び預金は106.1億円で前年同期の109.9億円から3.8億円減少し、総資産に占める比率も79.7%から78.3%へわずかに低下した。一方で流動負債は15.0億円から11.3億円へ減少し、負債合計も16.8億円から13.2億円へ縮小している。純資産は120.5億円から122.2億円へ増加しており、利益剰余金の積み上げが継続している一方で、のれん・無形固定資産への投資(合計で1.8億円増)が現金の一部を吸収したことがうかがえる。総じて、現預金水準は依然厚く、資金繰り面での懸念は小さい。

収益の質

当期の損益には特別損失0.0億円(固定資産除却損等)が計上されているが金額的重要性は乏しく、経常的な収益力を大きく歪める一時的要因は見当たらない。営業外収益0.4億円のうち受取利息0.3億円が主体であり、営業外費用は為替差損0.0億円を含め僅少である。包括利益は5.8億円で親会社株主に帰属する純利益5.7億円とほぼ同水準にあり、為替換算調整額0.1億円を除けば両者の乖離は小さく、収益の質は概ね良好である。ただし、販管費が売上減少下で前年比10.0%増加しており、これがアクルーアル(先行コスト負担)として今後の利益率にどう影響するかは注視点となる。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上高120.1億円、営業利益16.0億円、経常利益16.3億円)は据え置かれている。Q3累計の進捗率は売上高69.1%、営業利益52.6%、経常利益54.2%、純利益55.2%であり、いずれも標準的な進捗率75%を下回る。特に営業利益は22.4pt下回っており、Q4に必要な営業利益は約7.6億円、必要営業利益率は約20.5%と、Q3累計実績の10.2%を大きく上回る水準が求められる。通期予想の達成には売上回復のみならず、販管費率の正常化を伴う利益率改善が前提となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期配当予想は1株当たり38.0円である。期中平均株式数1,159.5万株を基準に算定した年間配当予定総額は約4.4億円となり、通期純利益予想10.3億円に対する予想配当性向は約42.7%である。現金及び預金106.1億円、自己資本比率90.2%という財務基盤は配当の支払い余力を十分に支えているが、配当の実現は通期業績予想の達成度に依存する。自社株買いに関する開示はなく、総還元性向は配当性向と同一である。

リスク要因

  1. 通期予想達成リスク: Q3累計の営業利益進捗率は52.6%で標準的な75%を22.4pt下回り、Q4には20.5%の営業利益率が必要となる。売上高進捗率も69.1%と標準を下回る。

  2. 収益性低下・逆営業レバレッジ: 売上高が前年比3.6%減少する一方、販管費は同10.0%増加し、営業利益率は380bp低下した。このコスト増加が一時的か構造的かが今後の焦点となる。

  3. 単一事業構造への集中: インターネットセキュリティ事業の単一セグメントであり、生成AIやプラットフォーム仕様変化への対応力が業績を左右する一方、他事業での相殺余地は乏しい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.2%8.3% (3.6%–18.6%)+1.8pt
純利益率6.9%6.1% (2.3%–12.8%)+0.7pt

収益性指標は業種中央値をいずれも上回っており、相対的な採算水準は良好である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−3.6%10.4% (-0.9%–19.9%)−14.1pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の観点では業種内で劣後する位置づけにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率10.2%は業種中央値8.3%を上回るものの、前年同期比では380bp低下しており、収益性の趨勢的な変化として注視される。

  2. 通期計画は据え置かれているが、Q3累計の進捗率(営業利益52.6%)からはQ4に大幅な収益性改善が前提となっており、計画達成の実現性が決算データ上の注目点である。

  3. 自己資本比率90.2%、負債資本倍率0.11倍、現金及び預金106.1億円という保守的な財務構造は、業績変動に対する耐性の高さを示している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,010円
base(基準)1,028円
bull(強気)1,050円
算出前提
1株純資産(BPS)1,054円
調整後予想EPS93.7円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.98倍 / 11.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,000円〜1,058円、ω±0.1で 1,027円〜1,029円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。