| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥501.2億 | ¥486.8億 | +3.0% |
| 営業利益 | ¥-1.1億 | ¥2.9億 | -138.0% |
| 経常利益 | ¥2.1億 | ¥3.6億 | -40.9% |
| 純利益 | ¥-3.2億 | ¥-1.2億 | -175.9% |
| ROE | -0.3% | -0.1% | - |
当第1四半期は増収を確保したものの営業損益が黒字から赤字に転落し、収益性の悪化が最大のポイントとなった。売上高は501.2億円(前年比+3.0%)、営業利益は-1.1億円(前年2.9億円から悪化、YoY-138.0%)、経常利益は2.1億円(同-40.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は-3.2億円(前年-1.1億円から損失拡大)となった。販管費が前年比+7.6%と売上成長率(+3.0%)を上回るペースで増加したことが、営業損益悪化の主因である。
【売上高】売上高は501.2億円で前年比+3.0%の増収。セグメント別では、サービス事業が72.4億円(+6.3%)、リフォーム事業が16.2億円(+20.9%)と伸長し全体を牽引した。主力のシャッター関連製品事業は205.6億円(+0.5%)とほぼ横ばい、建材関連製品事業は182.4億円(-0.4%)とわずかに減収した。
【損益】営業利益は-1.1億円で、前年の2.9億円から黒字転落した(差額-4.0億円)。売上原価率の改善により粗利率は25.7%(前年25.4%、+26bp)と小幅に改善したが、販管費が130.2億円(前年比+7.6%)へ売上成長率を上回るペースで増加し、粗利改善効果を打ち消した。経常利益は為替差益1.9億円、受取配当金2.6億円を含む営業外収益6.0億円に支えられ2.1億円を確保したが、前年比では-40.9%となった。親会社株主に帰属する当期純利益は-3.2億円(前年-1.1億円)と損失が拡大し、実効税率239.6%(法人税等5.5億円/税引前利益2.3億円)の高い税負担も純損益を圧迫した。増収減益の決算内容である。
セグメント別営業損益を見ると、サービス事業とシャッター関連・建材関連で採算に明暗が分かれた。サービス事業は売上72.4億円(+6.3%)、営業利益9.6億円(前年8.4億円、+14.6%)、利益率13.2%(前年12.3%)と収益性が改善し、全社の稼ぎ頭となっている。主力のシャッター関連製品事業は売上205.6億円(+0.5%)に対し営業利益5.2億円(前年8.9億円、-41.4%)、利益率2.5%(前年4.3%)と採算が悪化した。建材関連製品事業は売上182.4億円(-0.4%)に対し営業損失-4.2億円(前年-2.5億円)と赤字が拡大した。リフォーム事業は売上16.2億円(+20.9%)、営業利益0.1億円(前年-0.3億円)と黒字転換した。報告セグメント4事業の合計営業利益は10.7億円(前年14.4億円、-25.6%)に縮小し、各セグメントに配分されない全社費用等の調整額も-14.7億円(前年-13.4億円)へ拡大したことが、全社の営業損失計上に寄与している。
【収益性】営業利益率は-0.2%(前年0.6%)、純利益率(親会社株主帰属)は-0.6%(前年-0.2%)といずれも悪化した。ROEは-0.3%で、純利益率-0.6%、総資産回転率0.25回、財務レバレッジ1.71倍への分解では、マージン悪化が主因となっている。【キャッシュ品質】経常利益は営業外収益(為替差益・受取配当金等)に依存する構成となっており、本業のキャッシュ創出力を示す指標としては弱い。【投資効率】総資産回転率は0.25回(売上高501.2億円/総資産2001.0億円)で、棚卸資産145.6億円(前年比+38.2%)や売掛金309.5億円(同-29.4%)など運転資本項目に大きな変動が生じている。【財務健全性】自己資本比率は58.5%(前年58.3%)とほぼ同水準を維持した。有利子負債(社債100.0億円、短期借入金21.8億円、長期借入金14.0億円等、概算合計144.1億円)に対し現金及び預金387.2億円が上回り、ネットキャッシュ約243億円の財務基盤を維持している。
キャッシュ・フロー計算書のデータが開示されていないため、バランスシートの変動から資金動向を捉える。現金及び預金は387.2億円で前年同期比+15.2億円(+4.1%)増加した。一方、棚卸資産は145.6億円(前年比+40.3億円、+38.2%)へ積み上がり、売掛金・受取手形は309.5億円(同-128.9億円、-29.4%)減少するなど、運転資本の構成に変化が生じている。短期借入金は21.8億円(同+9.8億円、+81.7%)へ増加しており、在庫積み増しに伴う資金需要の一部を短期資金で補っている可能性がある。有利子負債総額を現金及び預金が上回るネットキャッシュの状態は維持されており、当面の資金繰りに対する余力は大きい。
当期の経常利益2.1億円は、営業損失-1.1億円に対し、営業外収益6.0億円(為替差益1.9億円、受取配当金2.6億円、その他1.2億円)が押し上げた結果であり、本業起因の利益ではなく市場要因に依存する構成である。特別損益は特別利益0.3億円(固定資産売却益)、特別損失0.1億円(固定資産除却損)と軽微で、当期の損益悪化に対する影響は限定的である。税引前利益2.3億円に対し法人税等5.5億円を計上し、実効税率は239.6%と通常水準を大きく超えており、税務要因が親会社株主に帰属する当期純利益-3.2億円への押し下げに寄与した。加えて、棚卸資産の増加(+38.2%)は将来の評価損リスクや資金効率悪化につながりうるアクルーアル要素であり、利益の質を評価する上での留意点となる。
通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が20.0%(501.2億円/2500.0億円)、経常利益が11.0%(2.1億円/195.0億円)に留まり、営業利益は通期予想188.0億円に対し当期は-1.1億円の損失で、単純な進捗率は意味を持たない水準にある。四半期業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」とされており、会社側は通期計画(売上高YoY+5.8%、営業利益YoY+20.8%、経常利益YoY+10.6%)を維持している。第1四半期の進捗ペースからは、下期における採算改善、特にシャッター・建材関連セグメントの利益率回復が、通期計画達成の前提になっているとみられる。
通期の1株当たり配当予想は74円で、当四半期時点で配当予想の修正は行われていない。期中平均株式数7,033.9万株を基に算出すると想定配当総額は約52.1億円となり、通期純利益(親会社株主帰属)予想130.0億円に対する配当性向は約40.1%となる。当第1四半期は親会社株主に帰属する当期純利益が-3.2億円の損失であるが、現金及び預金387.2億円、有利子負債を上回るネットキャッシュの財務基盤を踏まえると、通期計画達成を前提とした配当の維持は可能な水準とみられる。
建材関連事業の採算悪化: 建材関連製品事業の営業損失は-4.2億円(前年-2.5億円)と赤字が拡大し、売上も182.4億円(-0.4%)と減収傾向にある。主力のシャッター関連製品事業も利益率が4.3%から2.5%へ低下し、報告セグメント計の営業利益は10.7億円(前年比-25.6%)に縮小した。
運転資本の悪化: 棚卸資産は145.6億円(前年比+38.2%)に積み上がり、売掛金は309.5億円(同-29.4%)へ減少するなど、在庫と回収サイクルの構成が変化している。在庫積み増しが需要見通しに対して先行している場合、評価損リスクや資金効率の悪化につながる可能性がある。
通期計画に対する進捗の遅れ: 第1四半期の売上高進捗率は20.0%(501.2億円/2500.0億円)にとどまり、営業利益は通期予想188.0億円に対して-1.1億円の損失となっている。会社は業績予想の修正を行っていないが、下期における販管費抑制やセグメント採算の改善が計画達成の前提となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -0.2% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -8.9pt |
| 純利益率 | -0.6% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -7.7pt |
| 収益性は営業・純利益率いずれも業種中央値を大きく下回り、同業内で下位に位置する。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.0% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -3.2pt |
| 売上成長率も業種中央値をやや下回り、増収率は業種内で中位以下の水準にある。 |
※出所: 当社集計
増収にもかかわらず販管費増加(+7.6%)が売上成長(+3.0%)を上回るペースで進み、営業損益が前年の2.9億円の黒字から-1.1億円の赤字に転落した点は、コスト構造上の注目点である。
サービス事業は営業利益率13.2%(前年12.3%)へ改善し、営業利益9.6億円(+14.6%)と全社の中で相対的に高い収益性を維持している。一方、シャッター・建材関連の採算悪化が全社利益を押し下げ、セグメント間の利益率の差が拡大している。
経常利益2.1億円は営業外収益(為替差益・受取配当金等)に依存する構成であり、また実効税率239.6%という異例の高さが純損益を圧迫した。これらは本業の収益力そのものとは異なる要因であり、通期に向けた営業損益の回復ペースがモニタリングポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,734円 |
| base(基準) | 1,796円 |
| bull(強気) | 1,841円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,665円 |
| 調整後予想EPS | 206.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.08倍 / 8.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,747円〜1,848円、ω±0.1で 1,793円〜1,801円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。