| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3773.8億 | ¥2619.6億 | +44.1% |
| 営業利益 | ¥538.1億 | ¥84.9億 | +533.7% |
| 税引前利益 | ¥509.6億 | ¥36.9億 | +1280.9% |
| 純利益 | ¥405.1億 | ¥21.4億 | +1796.5% |
| ROE | 9.5% | 0.6% | - |
UACJの当第1四半期(2026年4-6月期)は、価格転嫁とコスト改善が同時に進み、収益性が急改善する増収増益決算となった。売上高は3773.8億円(前年比+44.1%)、営業利益は538.1億円(同+533.7%、営業利益率14.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は358.9億円(同+2634.5%、EPS198.18円)となった。増益の主因は、粗利率が10.4%から19.1%へ+870bp改善したことと、販管費率が7.5%から7.1%へ低下したことによる正の営業レバレッジで、加えてその他の収益88.3億円の計上も利益を押し上げた。同四半期には業績予想および配当予想の修正(増配)も公表されている。
【売上高】売上高は3773.8億円で前年同期比+44.1%の増収。単一セグメント(アルミ製品事業)であるため事業別の内訳開示はないが、数量増加と価格要因の双方がトップライン拡大に寄与したとみられる。
【損益】営業利益は538.1億円(前年84.9億円、+533.7%)で、営業利益率は14.3%と前年3.2%から+1102bp拡大した。売上原価率の低下により粗利率は19.1%(前年10.4%)へ+870bp改善し、販管費は268.6億円(同+36.2%)と売上高の伸び(+44.1%)を下回るペースにとどまり販管費率は7.1%(前年7.5%)へ低下した。営業外ではその他の収益88.3億円(前年9.9億円)が計上され利益を押し上げた一方、金融費用は35.3億円(前年53.7億円)へ減少し、税引前利益は509.6億円(同+1280.9%)となった。実効税率は20.5%(前年42.1%、前年は税前利益水準が小さく比率が歪んでいた可能性がある)へ低下し、親会社株主に帰属する四半期純利益は358.9億円(同+2634.5%)に達した。結論として増収増益であり、価格・コスト両面の改善が同時進行した形である。
【収益性】営業利益率は14.3%(前年3.2%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は9.5%(前年0.5%)といずれも大幅に改善した。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物は57.9億円で前期末58.4億円からほぼ横ばいだが、売掛金は+438.1億円、棚卸資産は+415.5億円とそれぞれ増加し、買掛金の増加(+161.1億円)ではこれを吸収しきれず、運転資本は差し引き約692.5億円積み増しとなった。【投資効率】ROEは9.5%(当四半期)、EPSは198.18円(前年7.25円)で、いずれも利益率改善を反映した水準にある。【財務健全性】自己資本比率は31.3%(前年30.9%)とほぼ横ばいで推移し、流動資産6887.8億円に対し流動負債5251.3億円で流動比率は約131%となっている。一方、社債及び借入金は流動・非流動合計で前期末比+215.6億円増加しており、運転資本の積み増しに対応した資金調達が行われた可能性がある。
当四半期はキャッシュフロー計算書の詳細項目は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び現金同等物は57.9億円と前期末58.4億円からほぼ横ばいで推移した一方、売掛金+438.1億円、棚卸資産+415.5億円の増加に対し買掛金の増加は+161.1億円にとどまり、運転資本は差し引き約692.5億円積み増しとなった。この間、社債及び借入金は流動・非流動合計で+215.6億円増加しており、運転資本の拡大や配当支払い(親会社株主分63.4億円、非支配株主分0.8億円の合計64.2億円)などの資金需要を借入金の増加で補った可能性がある。有形固定資産は423.9億円と前期末422.8億円からほぼ横ばいで、大型の設備投資は行われていないとみられる。現金水準を維持しつつ運転資本と有利子負債がともに拡大している構図であり、次四半期以降の在庫・売掛金の圧縮動向がキャッシュ創出力を左右する。
当四半期の営業利益538.1億円のうち、その他の収益88.3億円(前年9.9億円)が寄与しており、その額は営業利益の16.4%に相当する。この内訳の詳細は開示されていないため、収益の継続性については次四半期以降の推移を確認する必要がある。税引前利益509.6億円から法人税等104.5億円を控除した実効税率は20.5%で、前年42.1%から大きく低下しているが、前年同期は税引前利益の絶対水準が小さく比率が振れやすかった点に留意が必要である。包括利益は親会社株主帰属分で402.6億円となり、純利益358.9億円との差額+43.8億円は主に在外営業活動体の換算差額+33.7億円などその他の包括利益による。前年同期は換算差額が-51.1億円となり包括利益(-37.8億円)が純利益(13.1億円)を大きく下回っており、為替変動の影響で包括利益と純利益の乖離方向が反転している。運転資本(売掛金・棚卸資産)の増加ペースが利益成長を上回っている点は、アクルーアルの観点から利益の質を評価する上で留意点となる。
通期会社予想に対する当第1四半期の進捗率は、売上高27.0%(3773.8億円/14000.0億円)、営業利益63.3%(538.1億円/850.0億円)、親会社株主帰属純利益85.4%(358.9億円/420.0億円)となっている。標準的な四半期進捗(25%)と比較すると営業利益・純利益は大きく先行しており、通期会社予想(営業利益前年比+10.6%、純利益前年比+8.0%)は当第1四半期時点の実績対比では保守的な水準にとどまっている。当四半期には業績予想および配当予想の修正(増配)が公表されており、会社側でも上方修正の動きが確認できる。
2025年10月1日付で普通株式1株につき4株の株式分割が実施されており、株式分割を考慮した前期(2026年3月期)の年間配当金は55.00円であった。当期(2027年3月期)の配当予想は70.00円で、分割考慮後の前期比では+27.3%の増配予想となる。予想EPS231.96円に対する配当性向は30.2%(70.00円/231.96円)で、自社株買いの実施はない(当四半期0.0億円)。
運転資本膨張によるキャッシュ創出リスク: 売掛金が+438.1億円、棚卸資産が+415.5億円増加した一方、買掛金の増加は+161.1億円にとどまり、ネットで約692.5億円の運転資本が積み増しとなった。現金及び現金同等物はほぼ横ばいで、有利子負債が+215.6億円増加しており、運転資本の拡大を借入で補っている可能性がある。
収益改善の持続性に関するリスク: 営業利益538.1億円のうちその他の収益88.3億円(前年9.9億円)が寄与しており、これは営業利益の16.4%に相当する。この内訳の継続性は開示情報からは確認できず、次期以降の水準を注視する必要がある。
為替変動リスク: 在外営業活動体の換算差額は当期+33.7億円(前年-51.1億円)と大きく振れており、包括利益は為替変動の影響を強く受けている。為替相場の変動は今後の業績・包括利益にも影響を及ぼし得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 14.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +5.6pt |
| 純利益率 | 10.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +3.7pt |
| 収益性指標はいずれも業種中央値を上回り、業種内で上位水準に位置する。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 44.1% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +37.9pt |
| 売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内で突出した伸び率となっている。 |
※出所: 当社集計
通期進捗率は営業利益63.3%、純利益85.4%と売上高進捗27.0%を大きく上回っており、通期会社予想(営業利益前年比+10.6%)は当第1四半期実績対比では保守的な水準にとどまっている可能性がある。当四半期には業績・配当予想の修正(増配)も公表されている。
粗利率は+870bp、営業利益率は+1102bpそれぞれ改善しており、原価率低下と販管費率抑制による営業レバレッジが中心的な要因である。一方でその他の収益88.3億円の計上も寄与しており、収益改善の構造的要素と一時的要素が併存している。
売掛金・棚卸資産の増加ペースが利益成長を上回っており、運転資本の積み増し(ネット約692.5億円)が確認できる。現金水準は横ばいで、有利子負債が+215.6億円増加しており、次四半期以降のキャッシュ創出動向が確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,149円 |
| base(基準) | 2,282円 |
| bull(強気) | 2,317円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,104円 |
| 調整後予想EPS | 266.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.08倍 / 8.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,218円〜2,349円、ω±0.1で 2,278円〜2,289円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。