| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1663.3億 | ¥1370.9億 | +21.3% |
| 営業利益 | ¥105.7億 | ¥52.1億 | +102.8% |
| 経常利益 | ¥99.2億 | ¥42.6億 | +132.7% |
| 純利益 | ¥71.8億 | ¥24.9億 | +188.5% |
| ROE | 2.6% | 0.9% | - |
2027年3月期第1四半期は増収増益となり、特に利益面で大幅な改善が見られた。売上高は1663.3億円(前年同期1370.9億円、YoY+21.3%)、営業利益は105.7億円(同52.1億円、YoY+102.8%)、経常利益は99.2億円(同42.6億円、YoY+132.7%)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は61.6億円(同21.2億円、YoY+190.3%)と3指標の中で最も高い伸び率を示した。営業利益率は6.4%で前年同期3.8%から2.6pt改善し、主因は主力のアルミナ・化成品、地金セグメントの増収増益と販管費率の低下によるコスト吸収である。
【売上高】売上高1663.3億円は前年同期比+21.3%の増収。セグメント別ではアルミナ・化成品、地金が891.2億円(+38.3%)と最大の伸びを示し全体を牽引、板・押出製品489.6億円(+26.8%)、箔・粉末・ペースト313.8億円(+12.4%)も増収した。一方、加工製品・その他は428.0億円(-1.5%)で唯一の減収セグメントとなった。
【損益】営業利益105.7億円(+102.8%)、営業利益率6.4%(前年3.8%)。粗利率は18.3%で前年20.6%から2.3pt低下したものの、販管費率は12.0%(前年13.3%)へ改善し、コスト効率化が営業利益を押し上げた。経常利益は営業外費用(支払利息6.4億円等、純額差引-6.5億円)を反映し99.2億円(+132.7%)。特別損益の計上はなく税引前利益は経常利益と同水準にとどまり、法人税等27.4億円控除後の連結純利益は71.8億円、非支配株主帰属分10.2億円を除いた親会社株主に帰属する四半期純利益は61.6億円(+190.3%)となった。増収増益。
4セグメント中3セグメントが増収増益となる一方、加工製品・その他は減収赤字に転落し、セグメント間の収益格差が拡大した。最大セグメントのアルミナ・化成品、地金は売上891.2億円(+38.3%)、営業利益68.8億円(+106.8%、利益率7.7%)と全社利益の過半を稼得し、増益の主因となっている。板・押出製品は売上489.6億円(+26.8%)、営業利益20.4億円(+208.6%、利益率4.2%)と大幅な増益率を示した。箔・粉末・ペーストは売上313.8億円(+12.4%)、営業利益29.4億円(+34.6%、利益率9.4%)と4セグメント中最も高い利益率を維持している。加工製品・その他は売上428.0億円(-1.5%)に対し営業損失3.7億円(前年同期は営業利益4.3億円)となり、赤字転落が全社利益率の押し下げ要因となっている。
【収益性】営業利益率は6.4%で前年同期3.8%から2.6pt改善し、EPS(基本)は100.05円(前年34.51円、YoY+189.9%)と大幅増加した。ROEは四半期ベースで2.6%となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は385.0億円、営業外収益7.1億円のうち受取配当金は2.0億円と経常的な性格の収益が中心である。【投資効率】売上高は総資産5677.7億円に対し四半期ベースで29.3%相当となり、増収に伴い資産効率は前年よりも改善している。【財務健全性】流動比率は200.7%、当座比率は167.7%と厚みのある流動性を確保し、インタレストカバレッジ(営業利益/支払利息)は16.4倍と金利負担に対する耐性は高い。自己資本比率は48.1%で前年同期48.2%とほぼ横ばいであり、資本構成の急激な変化は見られない。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の変動から資金動向を分析する。現金及び預金は385.0億円と前年同期331.4億円から+53.6億円(+16.2%)増加し、手元流動性は厚みを増した。一方、売掛金・受取手形は1446.8億円と前年同期1537.6億円から-90.8億円(-5.9%)減少しており回収の進捗が見られるが、棚卸資産は531.8億円と前年同期497.98億円から+33.8億円(+6.8%)増加しており在庫水準はやや積み上がっている。短期借入金は626.97億円と前年同期547.69億円から+79.3億円(+14.5%)増加しており、運転資金需要の一部を短期借入で賄っていることが示唆される。建設仮勘定は69.74億円と前年同期100.35億円から-30.6億円(-30.5%)減少しており、設備投資の竣工・本勘定への振替が進んだと見られる。
当四半期は特別損益の計上がなく経常利益99.2億円と税引前利益99.2億円が一致しており、利益の構成は経常的な事業損益が中心である。営業外収益7.1億円の内訳は受取配当金2.0億円が主体であり、一時的な性格の収益は含まれていない。包括利益は94.0億円(親会社株主分81.5億円)であり、親会社株主に帰属する四半期純利益61.6億円との間に約19.9億円の乖離がある。この乖離は有価証券評価差額金+19.6億円、為替換算調整額+7.4億円がプラスに寄与した一方、退職給付に係る調整額-2.6億円、繰延ヘッジ損益-1.4億円がマイナスに働いた結果であり、市況要因によるOCIの変動が主因である。
通期会社予想(売上高6900.0億円、営業利益330.0億円、経常利益310.0億円、親会社株主帰属純利益170.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.1%、営業利益32.0%、経常利益32.0%、純利益36.3%となっている。単純な四半期按分の目安(25%)と比較すると、売上高はほぼ標準的な進捗である一方、利益項目は32〜36%と明確な前倒しペースであり、収益性改善が計画を上回って進捗していることを示す。当四半期において業績予想および配当予想の修正が行われている点も、期初計画からの変化として留意される。
会社は通期配当予想として1株当たり110.00円を公表しており、当四半期に配当予想の修正が行われている。通期予想EPS275.98円に対する配当性向は約39.9%(110.00円/275.98円)であり、利益進捗が前倒しで推移していることを踏まえると、現時点でのカバレッジは確保されている水準といえる。
粗利率の低下: 粗利率は18.3%と前年同期20.6%から2.3pt低下している。売上増加にもかかわらず原価率が上昇しており、原材料・エネルギーコストの動向や価格転嫁のタイムラグが利益率に与える影響を注視する必要がある。
セグメント間の収益格差: 加工製品・その他セグメントは売上428.0億円(-1.5%)に対し営業損失3.7億円と赤字転落しており、他セグメントの増益が全社利益を牽引する構図となっている。同セグメントの損益改善が全社収益性の安定に影響する。
運転資本・短期資金調達の状況: 棚卸資産は前年同期比+6.8%増加し、短期借入金も+14.5%増加している。売掛金は-5.9%減少し回収は進捗しているが、在庫水準の増加と短期借入への依存度は資金繰り上のモニタリングポイントである。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.4% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -2.3pt |
| 純利益率 | 4.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -2.7pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を下回り、収益性は業種内で中位から下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 21.3% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +15.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、増収ペースは業種内で上位に位置する。
※出所: 当社集計
利益項目の通期進捗率が32〜36%と売上高の24.1%を上回っており、収益性改善が計画に対して前倒しで進行していることが読み取れる。
粗利率が前年同期比2.3pt低下する一方、販管費率の改善(-1.3pt)がこれを補い営業利益率を押し上げる構図となっており、コスト構造の変化が利益体質に影響している。
加工製品・その他セグメントの赤字転落は、他3セグメントの増益で吸収されているものの、セグメント間の収益格差拡大は全社収益構造の変化として注目される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,982円 |
| base(基準) | 4,128円 |
| bull(強気) | 4,165円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,434円 |
| 調整後予想EPS | 317.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,014円〜4,246円、ω±0.1で 4,117円〜4,134円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。